メモリーズコネクト!~プリンセス達の四方山話~   作:上月 ネ子

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メリークリスマス‼

お久しぶりです。プリコネも4周年が見えてきましたね。

ソシャゲやブラゲで4周年はそれなりに続いてる方なのかな、と思う今日このごろ。


キミが怖がるものは何だろうか?

今日は久々に【美食殿】のギルド活動。

 

ギルド管理協会に集まった一行は掲示板に貼られている依頼を見るのだが……

 

 

「何よこれ、全然貼られてないじゃない」

 

「ふむ、珍しいですね。町中の掲示板でも張り紙はまちまちとありますのに……」

 

「カリンさーん、何かあったんですか?」

 

ペコリーヌに呼ばれて、ギルド管理協会の事務員――カリンが出てくる。

カリンは困ったような顔をして、

 

 

「実は最近、ランドソル周域で魔物をほとんど見かけなくなりまして……」

 

「は? どういうことよそれ」

 

「原因は未だ調査中なのですが、どうも魔物の生態系に何らかの異常が発生しているようです。特に、力を持った魔物が唐突に現れて、元いた場所を住処にしていた魔物が居なくなったり、その魔物が居なくなっても生態系がもとに戻らなかったりと……」

 

 

それが原因で魔物討伐などの依頼が全く無い、とカリンはため息をつく。

 

 

「なるほど……では、他に護衛などの討伐以外の依頼も無いのは、どういう事なのでしょうか?」

 

「それについてはある程度原因は分かっています。どうやら、最近シャドウの目撃情報が多数挙がっていて、ランドソル外の往来が、かなり滞っているみたいです」

 

「シャドウ、ですか? わたし、あれ苦手なんですよね……。何だか不気味で、幽霊みたいですし……倒しても消えちゃうんですよね」

 

「シャドウ、ねぇ……」

 

 

顔を青くするペコリーヌと顔をそらして考え込むキャル。

 

 

「ですので……」

 

「…………ちょ、待ちなさいこのくそ眼鏡! あんたがそういう顔するときは……」

 

 

ニコリと笑うカリンを見て嫌な予感がするキャル。

実際それは当たりで、これからシャドウについて調査依頼を通達されるのだが……

 

 

「――その依頼、私も参加してよろしいですか?」

 

「……? 貴女は、確か……」

 

 

調査依頼の開始に顔を出してきたのは、ランドソルで占いをする少女――シノブだった。

 

 

 

 

 

「へえ、シノブ……さんも、ユウキの知り合いなんだ」

 

「はい、よく霊媒師の仕事を手伝ってくれます。……父には嫌われているのですが」

 

 

 

> あれ? ドクロ親父は?

 

 

 

「お父さんとは今別行動を取っています。どうもシャドウを幽霊だと勘違いして私達に依頼をする人がとても多くて……」

 

 

一行はシノブも交えてシャドウの目撃例が多い地点まで足を運び、それまでコミュニケーションを取っている。

 

 

「お父さんも、シャドウは専門外だと断ったのですが、あまりにも依頼する人が多くて。おまけにいつもの悪癖が……」

 

 

 

> ああ……。

 

 

 

納得したようにユウキは苦笑した。

 

その後、シノブとドクロ親父は手分けしてシャドウの目撃例のある場所を調査することになり、シノブはギルド管理協会を訪ねに来たのだった。

 

 

「ところで、さっきから気になっていたのですが……ペコリーヌ、さん?」

 

「……っ、は、はい。なんですか?」

 

「顔が青いですが、もしかして気分が優れないのですか?」

 

 

ペコリーヌははっとして笑顔を浮かべるが、その表情は少し引きつっているように見える。

 

 

「あ、あはは……そんな事はない、んですけどね……」

 

「そういえばペコリーヌさま、先ほどはシャドウが苦手だとおっしゃられてましたね」

 

「はい……。シャドウって幽霊みたいですし、たまにわたしやコッコロちゃんの姿で現れたりして、何だか友達を斬ってるみたいで……」

 

「それは……」

 

「ペコリーヌさま……」

 

 

コッコロとシノブは何も言えなくなってしまった。しかし、そんなペコリーヌに一言。

 

 

「……あんた、意外ねぇ。幽霊が苦手なんて、子供みたいな弱点あったのね」

 

「だ、だって! 幽霊は倒しても何も残らないし、食べられないんですよ! そんなの不気味じゃないですか!」

 

「結局そこかい‼ あんたホント食べることしか頭に無いわけ⁉」

 

 

キャルのツッコミによって、しっとりとした空気は払拭された。

二人のやり取りを、ユウキ達はただ笑顔で見つめていた。

 

 

 

 

 

「たしか、目撃例はこの辺りのはずですが……」

 

 

一行がたどり着いたのは山の麓。

この辺りで薬草摘みをしていた人がシャドウを多数見かけ、大急ぎで逃げ帰ったらしい。

 

しかし、シノブは周辺を見渡してもシャドウは見つからない。

 

 

「妙ですね……シャドウもそうですが、魔物や小動物も見かけません」

 

「カリンの奴は、魔物がランドソルから姿を消した、みたいなこと言ってたけど……」

 

「そうですね。この辺りとかお花が沢山咲いていますし、ちょうちょとかが飛んでいてもおかしくないと思いますが……」

 

 

不自然なほどの静けさに一同は警戒心を上げる。

 

 

「……どうしましょう、ここでじっと立ち止まっても何もわかりませんし、手分けして探してみますか?」

 

「手分けするのは良いけど、単独は避けましょ。シャドウに囲まれでもしたら堪らないわ」

 

 

こうして、2対3の人数に分かれて探すことになった。

 

内訳は、ペコリーヌ、キャル、コッコロの三人。

そして、ユウキとシノブの二人。

 

 

「……こうして二人だけで行動するのも初めてかもしれないですね」

 

 

 

> いつもは三人だもんね。

 

 

 

「そうですね。本当に父には困ったものです」

 

 

抑揚の少ない苦笑がシノブからもれる。

 

 

「ユウキさんは、シャドウの大量発生についてどう思いますか?」

 

 

話題を変えて尋ねるシノブにユウキは深く考える。

 

以前街中でもシャドウが現れ、ユウキ達は囲まれることとなった。

その上、街から離れた【サレンディア救護院】でも複数のシャドウに襲われ、ユウキにとってもシャドウとは身近な怪異となりかけている。

 

そもそもシャドウは何が原因で現れているのかがよくわかっていない。

何せ唐突に現れるのだ。

 

 

「……ユウキさん、止まってください!」

 

 

そう、今みたいに。

 

シノブに強引に引っ張られて、ユウキは尻餅をつく。

シノブの視線の先には、フラフラと覚束ない足取りで林の奥を歩くシャドウがいた。

 

 

『…………』

 

「あ、あれは……⁉」

 

 

よくよく見ると、それはシノブによく似たシャドウだ。

まさか自分の姿を真似るシャドウまで現れるとは思っておらず、迂闊に声を出してしまうシノブ。

 

案の定シャドウは声の方向に顔を向けて、こちらを視認する。

 

 

『……占いとは……どちらか一方……可能性……』

 

 

ブツブツとよく分からない言葉をとぎれとぎれに呟きながら少しずつこちらに近づいてくる。

二人は武器を構えて臨戦態勢を取るが……、

 

 

 

―――――♪―――♫―――♪――

 

 

 

「…………え……?」

 

 

突如、微かに歌声が聞こえ、二人は呆ける。

そして次の瞬間、

 

 

『…………』『自分たちは……正義の……』『……ランドソルを…………投資……』『……後ろを……つけてきて……』『……』『大人なのに……見てないと……』『……■■■っち…………狙い……』『……涙は…………その一回……』『……どうせ……観客にいる……』『……』『心が…………いつも笑って……』

 

 

「こ、こんな数のシャドウ、どこから……⁉」

 

 

シノブ達はシャドウに囲まれていた。

それも十や二十の数ではない。ランドソル中のシャドウがここに集まったのではと錯覚するほどの数が、まるで何処かへ引き寄せられる様にこちらに雪崩込んでくる。

 

 

「いけない、ユウキさんっ……!」

 

 

とっさにシノブはユウキを庇おうと前に立って――

 

 

「シノブに近づくななのーーっ‼」

 

 

空からプリン好きの幽霊に、シャドウの群れは薙ぎ払われた。

 

 

「え、え……?」

 

『シノブ、無事か!』

 

「お、お父さん⁉ ミヤコさんも!」

 

 

死角から現れたドクロ親父に目を白黒しつつも、シノブは冷静さを取り戻し、ミヤコが作ってくれた隙を利用する。

 

 

「皆さん、今です! 逃げましょう!」

 

 

シノブはとっさにユウキの腕を掴んで切り裂かれたシャドウの群れを走り抜けるのだった。

 

 

 

 

 

ペコリーヌ達と別れた場所まで戻ってきたユウキ達は、既に戻っていた彼女たちに駆け寄った。

 

 

「主さま! よくぞご無事で……」

 

「良かったです、もうすぐ探しに行こうかと思ってたんですよ〜」

 

 

コッコロはユウキに駆け寄り、怪我がないかを確認する。

 

 

「皆さんも無事でしたか……」

 

「その様子だと、シノブ……さん達の方も襲われたみたいね――ってなんか増えてない?」

 

 

キャルは行きにはいなかった人物(?)を指差し、首を傾げる。

 

 

『人に指差すなクソガキ!』

 

「そうなの! 罰としてプリン寄越せなの!」

 

「うぎゃあ〜〜〜〜ッ‼ こ、このドクロ喋った〜〜⁉」

 

「そ、そっちの女の子、脚が透けてませんか? どうして浮いてるんですか?」

 

 

珍しく抱き合って怯えるキャルとペコリーヌ。

脅かせるなといつものようにシノブが折檻したあと、シノブはドクロ親父に問いかける。

 

 

「お父さんはどうしてこっちに? ランドソルに残ってシャドウを調べてたんじゃ……」

 

『シノブと同じだよ。いきなりシャドウに囲まれて、真面目に焦ったぜ。……そこをこのクソガキに、不本意だが助けられたんだよ』

 

「その態度は何なの? 感謝の印にプリン百個くらい渡してほしいくらいなの」

 

『鬼の首取ったような態度してんじゃねえよ‼』

 

「あたし達と状況が似てるわね……」

 

「ええ、その前に……何やら歌が聞こえたような……」

 

 

 

> 歌?

 

 

 

『そういや俺の方でも微かに聞こえたような……。綺麗な声だったなぁ』

 

 

歌。

確かにユウキ達も歌声らしき音は聞こえたが、その後でシャドウが大量発生したために、それどころではなかったのだ。

 

 

「あれは一体、何だったんでしょう……」

 

『……その前に、一ついいか?』

 

「お父さん?」

 

 

神妙な態度でドクロ親父はゆっくりと顔を向ける。

 

 

『貴様いつまでシノブに腕掴まれてるんだ! さっさと解きやがれ‼』

 

「えっ⁉ あっ、すみません!」

 

 

ずっと腕を掴んでいたことに気づいたシノブは顔を赤くして手を離し、すっと一歩離れるのだった。




シノブ
前作「プリンセスコネクト!」より続けて登場する、霊媒師の少女。ドクロのような幽霊が父親であり、いつもシノブの側にいて霊能力の仕事をしている。
ランドソルでは占い師をやっており、それなりに有名になっている。当人いわく父親の方が正確のようだが、父親は占う相手によって結果を極端に教えてしまう。
裏では父親の霊媒師の仕事を手伝っているが、父親の見た目がアレであり、その上依頼人も選り好みするため、シノブは時々怒って父親を折檻することもあるようだ。



おまけ

シノブ「そういえば、ランドソルまで歌が聞こえてきたの?」

ドクロ親父「多分普通の歌じゃなかったな。だから俺は聞こえたんだと思うが……。
それにしてもきれいな歌声だったな〜。きっと歌ってる人も美人な姉ちゃんに違いねえ。よしシノブ! 早速あの歌声の主を探そうぜ!」

ミヤコ「こいつ、こんなバカなこと考えてるからシャドウに囲まれてたの。全然学習しないの」

シノブ「(# ゚Д゚)」

以下のキャラの中で誰を優先して書いてほしい?

  • アキノ
  • スズナ
  • チカ
  • ミサト
  • ミミ
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