メモリーズコネクト!~プリンセス達の四方山話~   作:上月 ネ子

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元々一話完結のお話を投稿していくこのSSですが、どんどん続き物のお話になっていっている為に、どうしたものかと悩むこの現状。

だから、開き直ってこのまま物語を続けて行こうと思います。


貴女の歌が、キミが見る空に届くように

今日ユウキがやってきたのは、アイドルギルド【カルミナ】のギルドハウス。

中で待っていたのはチカ。

チカはテーブルにユウキを案内すると、奥からお茶菓子を持ってきて話を始める。

 

 

 

> クリスティーナさんが行方不明?

 

 

 

「はい……。ユウキさんはプロデューサーさんを見ていませんか?」

 

 

話の内容は、【カルミナ】のプロデュースをしているクリスティーナ・モーガンの行方不明。

ある企画を進めている最中、空間の精霊キリンが現れたその少し後くらいに、書き置きを残して行方がわからなくなってしまったらしい。

 

古巣である【王宮騎士団】にも戻っていないらしく、いよいよクリスティーナの手がかりが見つからないのである。

 

 

 

> 書き置きにはなんて?

 

 

 

「……企画のためのスケジュール表と一緒に置かれていまして。『しばらく暇をもらうから、これを参考にしながら自力でやってみろ』……と」

 

 

ふむ、とユウキは首を傾げる。

 

まず、そもそもどうして【王宮騎士団】の副団長たるクリスティーナが【カルミナ】のプロデューサーをしているのか。

 

【自警団】とのいざこざを起こしたあと、クリスティーナの処分は『陛下』からは【王宮騎士団】で対応するように言われており、しばらくの謹慎処分を言い渡されていた。

だがそれで大人しくするような性格ではなく、監視の目を掻い潜ってなにか事を起こそうと考えていたところに、【カルミナ】のライブに目をつけた。

戦いではなく、歌と踊りで民衆を沸かせるパフォーマンスに興味を持ち、半ば強引にプロデューサーを受け持つことになった。

 

なお、これはジュンから聞いた話だが、クリスティーナの謹慎の間は後任の副団長が就いたそうだが、その副団長も行方不明となっており、指揮系統に若干の混乱が出てきているらしい。

 

 

「人手が足りなくてね……最悪サレンちゃんを副団長として呼び戻すことも考えなきゃいけない」

 

 

と、悩ましげに語っていたのはユウキの記憶に新しい。

 

閑話休題。

 

ユウキから見たクリスティーナの人物像は刹那主義ではあるが、一度自身の意志で受け持ったことを雑に投げ出すような人ではない。

故に見届けることすらせず、チカ達からいなくなるというクリスティーナの振る舞いには、些か違和感を覚えてしまう。

 

なにか別の用事が出来たのか、あるいは……。

 

 

 

> そういえば、企画って何をするの?

 

 

 

「そうですね……本当なら外部に漏らすべきではないのですが、あなたにはいつもライブ設営を手伝ってもらってますからね。きっと今度もノゾミから頼まれるでしょう」

 

 

苦笑を浮かべて、チカは続ける。

 

 

「実は近々大型ライブを行うことになりました。それに当たってプロデューサーさんは飛空艇の準備もしてくれまして、当初の予定では飛空艇からランドソル中の皆さんにライブを行う予定でした」

 

 

 

> じゃあ、今は違うの?

 

 

 

「そうですね……飛空艇を利用するのは予定通りにして、そのままアストライア大陸を移動しながらライブを行うことになりました。私達はこれを『ライブツアー』と呼ぶことにしています」

 

 

そして、そのライブツアーを告知するライブを近々行うこととなった。

飛空艇を利用してアストライアを横断するのだから、きっとかなり長い期間ライブを続けることになるのだろう。

 

 

 

> それじゃあ、しばらくランドソルからいなくなっちゃうね。

 

 

 

「そうですね。……それに、貴方ともしばらく会えなくなりますし……

 

 

 

> ……?

 

 

 

途中からチカの声が小さすぎて聞き取れなかったユウキ。

誤魔化すようにチカは話題を変える。

 

 

「そ、そうだ! ノゾミから空いているスケジュールを確認してほしいって頼まれたんですよ、ノゾミから‼」

 

 

 

> 空いているスケジュール?

 

 

 

「ええ。またライブの設営を手伝ってもらうことになりますし、告知ライブにはユウキさんにも見に来てほしいですから」

 

 

ユウキは顎に手を当てて直近の用事を思い出す。

 

実はギルド管理協会より正式にエルピス大陸の開拓に短期間だけ参加してもらうよう【美食殿】へ依頼が入った。

よって、1〜2週間はランドソルからいない期間があり、その間は【カルミナ】に協力することが出来ない。

 

 

「そうですか……」

 

 

チカに事情を説明すると、

 

 

「では、ライブの告知等を考えると、2ヶ月後位が良いかもしれませんね。ノゾミやツムギと相談してみます」

 

 

チカはあともう一つ、とユウキに尋ねる。

 

 

「実はライブ衣装で少し揉めてまして……ユウキさんの意見も欲しいのですが、良いでしょうか?」

 

 

いいよ、とユウキはサムズアップする。

チカはギルドハウスの奥に一度引っ込み、ツムギが作ったであろう衣装を持ってくる。

 

 

「まず、これが今までライブ衣装に着ていたものです」

 

 

そう言ってチカは【カルミナ】のライブ衣装を体の前に持ってくる。

白と紺を基調とした動きやすそうな衣装だ。

 

 

「次に、ノゾミが絶賛している新衣装です」

 

 

次に見せてきたのは、青と白を基調とした、先程の衣装と同様に動きやすそうな衣装。

前の衣装から進化したように感じられて、ノゾミが絶賛するのも分かる。

 

 

「そしてこれが、ツムギが自信作だと言っている新衣装です」

 

 

3つ目は、先程の2つとは一転して赤を基調とするドレスのような衣装だ。

動きやすそうな衣装と違い、フリルがスカート部分に沢山ついた、舞踏会で着るような衣装。

 

 

「私としてはライブツアーが始まるまでは今までの衣装で良いと思ってますが、ノゾミとツムギが告知ライブにこの2つのどちらかを着てライブをしようと揉めていて……」

 

 

困ったように眉が垂れるチカ。

ユウキはしばらく唸り、まず2つ目の衣装を指差して答える。

 

 

 

> この青い衣装はチカちゃんに似合ってると思う。

 

 

 

「え⁉ そ、そうですか。じゃ、じゃあ告知ライブでこれを着るのもいいかもしれませんね――」

 

 

 

> この赤い衣装はツムギちゃんに似合ってると思う。

 

 

 

「――って、え?」

 

 

次にユウキは3つ目の衣装を指差して答える。

 

 

 

「あ、あのユウキさん? さっきと言っていることが……」

 

 

 

> みんな違って、みんないい!

 

 

 

「…………」

 

 

チカは改めてライブ衣装を見やる。

 

きっとユウキはユニットで衣装を統一させるのではなく、自分たちの個性に合わせた衣装を着てパフォーマンスをしたほうが良い、と言いたいのかもしれない。

 

まあ、ユウキはそんなつもりで言ったわけではなく、ただチカやツムギに似合っていると純粋に思っただけだが。

 

 

「……わかりました。ツムギと相談してみます。ありがとうございますユウキさん」

 

 

そんなことは露知らず、チカは微笑んだ。

 

 

 

 

 

【カルミナ】のギルドハウスを後にして、エルピス大陸開拓の準備を本格的に始めようと商店通りに向かおうとして、ユウキは後ろから呼び止められる。

 

 

「そこの少年」

 

 

ユウキは振り返る。

 

ユウキを呼び止めたのは、鎧を着た金髪の男性。

爽やかそうな雰囲気の男は険しい表情で口を開く。

 

 

「私はマサキ。君のことはネネカ様から聞いている。確かユウキ君だったかな?」

 

 

 

> ネネカさん……?

 

 

 

久しぶりに聞いたその名前にユウキは反応する。

 

ネネカとは、ユウキに一般常識や計算能力を身に着けさせた謎の多い女性で、一時期ユウキは彼女のところまで足繁く通っていた。

しかし、ある程度知識が身についたところでネネカとお別れすることになってしまい、最後に名前を教えてくれた代わりに、もうネネカのところには来ない、と約束したのだった。

 

その約束は、ユウキは今も律儀に守っている。

 

 

「単刀直入に聞こう。あれから君はネネカ様とお会いしたかい?」

 

 

ユウキは首を横に振る。

 

 

「そうか……。では何処に……っ」

 

 

 

> 何かあったんですか?

 

 

 

表情を歪めるマサキが気になって、ユウキは尋ねる。

 

 

「行方不明なんだ」

 

 

 

> え。

 

 

 

「元々ネネカ様はアストライア大陸の至るところに研究所を構えているが、その何処にもネネカ様の姿も、痕跡も見当たらないんだ。ここ最近君と何度かお会いしていたと聞いていたから、あるいはと思ったのだが……」

 

 

当てが外れたようにがっくりと項垂れる。

 

マサキは踵を返して、その振り向きざまに口を開く。

 

 

「もし何処かであの方に会ったなら伝えてほしい。貴女の騎士マサキが探しています、と」

 

 

そのままマサキは去っていった。

 

行方不明。

そんな単語もついさっき聞いた覚えがある。

 

ユウキは【カルミナ】のギルドハウスがある方角を見る。

クリスティーナの行方不明。

ネネカの行方不明。

ネネカもクリスティーナと同じ時期に行方不明になったのだとしたら。

 

 

> 何かが起きている……?

 

 

 

ユウキの理解力でも察することが出来るほど、何か大きな異変が起きている。

それを確信できたのは、ユウキがエルピス大陸から戻ってきた後の事だった。




チカ
前作「プリンセスコネクト!」より続けて登場する、精霊使いの少女。呼び出した風の精霊たちが仲間たちに支援を送り、共に戦ってくれる。
歌で精霊を呼び出すという唱喚魔法の使い手。しかし、人前で歌うのは苦手なため、人里から離れた場所で歌の練習をしていたが、偶然にもユウキに見つかった。
その後、人前で歌う練習をしつつ、【カルミナ】のアイドルとして活動することになる。ちなみに、チカがプライベートで歌うところを聞こうとする過激なファンもいるらしい。



チカの声でプロデューサーという単語を聞くと別のキャラ思い出すんですよね。
ハツネとヨリを登場させなきゃ。
ちなみに余談ですが、マツリとクリスティーナとグラブルからビィを連れてくると竜宮小町になるらしいですよ。



ここからはメインストーリーの考察でも。
6人目よ七冠の存在がようやく明確化されてきましたね。なのでそれぞれの七冠の役割でも考えてみようと思います。
あくまで私の推測ですので、軽い気持ちでご覧ください。

跳躍王(キングリープ)
名前はラジクマール・ラジニカーント。権能は空間跳躍。
アストルムでの役割としては、転移アイテムの調整とか、魔物のリポップの確率などの調整をしていたのかもしれません。

変貌大妃(メタモルレグナント)
名前は現士実(うつしみ)似々花(ねねか)。権能はメタモルフォーゼ(人、物、エフェクト問わず)。
アストルムでの役割としては、アバターデータのデバッグみたいなことをしてたのかな?(コッコロの父親がその役割だと思ってた)

誓約女君(レジーナゲッシュ)
名前はクリスティーナ・モーガン。権能は乱数調整。
アストルムでの役割としては、アストルム内の乱数の管理を任されていたのかもしれません。

迷宮女王(クイーンラビリンス)
名前は模索路(もさくじ)(あきら)。権能はオブジェクトの生成、および変更。
アストルムでの役割としては、フィールドやダンジョンをどんどん作っていく担当だったのかも。

覇瞳皇帝(カイザーインサイト)
名前は千里(せんり)真那(まな)。権能はデータの閲覧。
アストルム内の全てのデータを閲覧でき、プレイヤーだけでなく七冠も監視していた可能性が高いですね。

嚮導老君(グレートガイダンス)
名前、権能どちらもまだ不明。コッコロの父親。
嚮導(きょうどう)、つまり案内する事に関する権能を持っている可能性が高く、嚮導に関係しているといえばガイド妖精ですね。このあたりのAIでも作っていたのかな?

以下のキャラの中で誰を優先して書いてほしい?

  • アユミ
  • イリヤ
  • スズメ
  • マホ
  • ルカ
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