メモリーズコネクト!~プリンセス達の四方山話~ 作:上月 ネ子
しかしサブタイ的に今回が最終回っぽいですね。
自分もピッチ上げるか(ボソッ
場所はまたもや【サレンディア救護院】。
昼に差し掛かる頃、屋敷のドアが開く音がする。
「――コッコロ、ただいま戻りました。主さま、サレンさま」
ランドソルから遠く離れたエルフの里より戻ってきたコッコロ。
主であるユウキと家主であるサレンに帰還の挨拶をするが、
「――だぁ〜〜っ、クソ! 纏わりついてくんじゃねえチビどもがっ‼」
帰ってきたのは、そんな粗暴な言葉。
コッコロは、キッチンのテーブル席に腰を下ろしている見知らぬ少年に目を見開き、その惨状に閉口する。
楽しそうに子供たちがその少年を取り囲み、腕や足を引っ張ったり、側にいる粘液みたいなのに触ったりとやりたい放題。
「な、何事でしょうか……」
「ほっといていいよ、コッコロ。カリザの自業自得だから」
横から現れたアヤネとクルミにコッコロは顔を向ける。
「お、おかえりなさい、コッコロちゃん。久しぶりだねっ」
「ただいま戻りました、クルミさま、アヤネさま。ところで、彼は……」
「あいつはカリザ。数日前にうちにきたんだけどさ」
思い出し笑いで愉快そうにニヤけるアヤネにコッコロは首を傾げる。
「カリザったら、子供たちに舐められるのが嫌だから、って庭で色々やってたんだ。鞭さばきとか、キイロの戦わせ方とか。見てた子供たちがすごいすごいって喜んでたんだけどさぁ」
「そしたら、子供たちのヒーローみたいに懐かれちゃって……」
その結果があれである。
と、アヤネとクルミはカリザとそれを取り囲む子供たちを見やる。
「あいつ、きっと遠ざけようとしてそういうことしたんだろうけどさ、見事に逆効果になってるんだよね。それがまた面白いっていうか」
『あんま笑ってやんなよ、アヤネ。カリザだってまだ肩の怪我完治してないんだろ? オレたちがフォローしてやったほうがいいと思うけどな』
「怪我……? 怪我をされてるのですか?」
「く、詳しくは聞いてないんだけど……、肩が骨折したらしくて、回復魔法でもまだ傷とか骨とか治りきってないみたいなの」
「って言っても、ここ毎日ずっとスズメに回復魔法受けてるんでしょ? 今日か明日にでも治るでしょ」
事情はよく知らないが、【サレンディア救護院】に新たな仲間が増えたようだ、とコッコロはひとまず納得することにした。
「そういえば、主さまは……?」
「お兄ちゃん? お兄ちゃんなら……」
『今日は【ルーセント学院】に行ってるぜ。入院とか他にも色々トラブルがあって最近はあんま登校出来てなかったみたいだからな』
「そうでしたか……」
久しぶりにユウキの顔が見れると思っていただけに、コッコロの顔が曇る。
あからさまに落ち込んだのを見て二人が元気づけようと口を開こうとして、ドアがまた開く音に遮られる。
「も、戻りました〜」
「あっ、スズメお姉ちゃん。おかえり」
「ようやく戻ったかこのダメイドが! 早くこのチビども何とかしやがれってんだ‼」
スズメが帰って来たのを見るやいなや、カリザは椅子から飛び降りてスズメに駆け寄る。
「あ〜、カリザくんまた子供たちに懐かれてるんですね。カリザくんは救護院じゃ年長者の方なのでできれば相手をしてあげてほしいんですが……」
「誰がガキのお守りなんざ……うおぁっ⁉」
カリザが悪態をついていると、その背中に後ろからキイロが飛びつく。
突然のことにカリザは前に倒れ、背中の上でキイロがぴょんぴょんと跳ねる。
すると子供たちもカリザに追いつき、今度はキイロにじゃれてくる。
キイロは楽しそうに粘液を起用に伸ばし、子供たちとスキンシップを取っている。
「こ、このスライムは一体……」
「すごいよね、この子。たまに人間じゃないか、って思うときがあるくらい賢いんだ」
「おいキイロてめー! 人の上で何してやがる!」
『ぷるるんっ』
カリザの怒声も知らんぷり。
キイロは子供達のスキンシップを楽しそうに受けており、たまに伸ばした粘液で子供たちの顔を触ったりしている。
「あぁ、また粘液で汚れちゃいますよ~……」
『スズメちゃーん、大丈夫ですかー?』
「えっ、ああ大丈夫です。お嬢様はまだ戻ってきてないみたいですけど、後で通信魔法で連絡しておきますので」
「……っ?」
聞き覚えのある声が屋敷の外から聞こえ、コッコロはドアを見る。
ガチャリ、とドアが開いてそこから入ってくる人が――
「――あっ、あれ、引っかかっちゃった? どうしましょう〜っ」
背負っている荷物が引っかかり、入ってきた人は一旦荷物をおろして中へ入ってきた。
「ペコリーヌさま⁉」
「コッコロちゃん! 戻ってきていたんですね! お久しぶりですっ、ぎゅ〜〜っ☆」
「わむっ⁉」
コッコロを見たペコリーヌは目を輝かせて、一目散にコッコロに駆け寄り、彼女の頭を胸の中に抱きしめる。
ジタバタとコッコロは藻掻くが力強いペコリーヌの抱擁はビクともしない。
コッコロはなんとか息ができる体制を取り、ペコリーヌを見上げる。
「ぺ、ペコリーヌさま、どうして救護院に?」
「えっと、実はですね……」
唐突にペコリーヌはバツの悪い顔を浮かべ、コッコロから顔をそらす。
だが、それも数秒してコッコロに向き直り、申し訳無さそうに口を開いた。
「暫くの間、【サレンディア救護院】で働かせて貰えないかな〜、って」
ところ変わってランドソル。
住宅区の中に大きな敷地が一つ――【ルーセント学院】。
ホームルームのチャイムギリギリに教室に駆け込んできたユウキに、からかうようにミサキが声をかける。
「遅刻ギリギリじゃない。男ならもっと時間に余裕持って行動しなさいよね」
「ヒデサイおっひさ〜☆ 学校で会うの超ひさびさなんですけどーっ!」
横から声をかけてきたのはスズナ。
彼女もごく偶にモデルの仕事が長期化して学校を休むケースがあるらしいが、色々とトラブルが重なったユウキが久々にやって来て手を叩いて喜んでいる。
「また学校に来てその後しばらく来ない、なんてのはもう止めなさいよ? 最近のイオちゃん、アンタが席にいないの見てため息つく時があるんだからね」
「でもうちもちゃんイオの気持ちわかるかも〜。ヒデサイいないと微妙にバイブス上がんないっていうか」
それは申し訳ないことをした、とユウキはイオが来たときに改めて謝罪しようと思った。
そうして少しの間他愛もない話をしていると、ドアの開く音が鳴り、教室内の私語がやんわりと止まる。
「みんな、こんにちは! 今日も張り切っていくわよ……って」
クラス担任のイオはいつも通り挨拶をして、ふと目の前に久方ぶりの教え子の顔があったので破顔する。
「ユウキ君、やっと来てくれたのね! しばらく会えなくて心配してたのよ?」
> ごめんなさい。
「謝らなくていいわ。ミサト先生から一時期入院してたって聞いて本当に心配したけど、元気そうで本当に良かったわ」
ニコニコとイオはそのまま出席を取り、全員クラスに出席していることを確認すると、またニコニコと笑顔を浮かべる。
「さて、久々に全員揃ったところで、実は皆に重大発表がありまーす!」
「重大発表?」
「なんとこのクラスに、新しいお友達が加わったわ♪ ……さっ、入ってきて」
「――はーい★」
ガラガラ、とドアを開ける音を立てて、廊下から少女が教壇へと登っていく。
紫がかった黒のボブカット。白を基調とした服装に目立つ緑の奇妙なポーチ。
黒の大きな瞳がクラスの皆をハッキリと捉えて、少女はニコリと挨拶をする。
「皆さん今日からよろしくお願いしま〜す♪ わたしのことは、ミソラ、って呼んでくださいね★」
「……はい、というわけで、今日からミソラちゃんがこのクラスに転入することになりました。皆仲良くしてね」
おお、という感嘆の声がクラス中から響き渡る。
だがその中で一人、じっとミソラの顔を見つめる少年が一人。
「――…………★」
ユウキの視線に気づいたミソラは、意味深に笑みを浮かべるのだった。
「ねぇねぇミソラっち! 放課後一緒に買い物行こーよ☆」
「買い物、ですか?」
「どうせ駄菓子屋でしょ? 大人っぽいところ案内しなさいよ」
授業の合間にクラスの皆から質問攻めにあったミソラは、避難も兼ねてユウキ達と共に中庭で昼食を取っていた。
もっとも、質問攻めするクラスメイトの中にはスズナがバッチリと加わっており、ミソラはランドソルにあまり土地勘がないことを暴露したため、スズナは隙を見て放課後に連れ出そうとしている。
「ん〜……、それも良いですけど。もっと学生らしいことしてみたいな〜って」
「学生らしいこと? 放課後に友達と買い物に行くのも学生らしいと思うけど?」
「魅力的ではありますが、もっとドラマチックな学生生活も体験してみたいですね。……ねぇ★」
そう言って、ミソラはユウキに相槌を求めてくる。
「……? ど、どーゆーこと? ヒデサイと買い物行きたいってこと?」
「いや、たぶん……アンタたちもしかして知り合いでしょ」
「あっ、わかりますかミサキさん♪」
ニコニコと愉快そうにミソラは笑う。
> 知り合いというほど交流はないけど……。
「そうですね。あのときは騎士さん忙しそうでしたし、すれ違っただけのようなものですし」
「騎士さん? なにそれユイユイとおんなじ呼び方、わろ〜☆」
「ちょっと違うと思いますけど……」
「なんで騎士なの?」
「え? う〜ん……だって騎士っぽく見えませんか?」
「そうかなぁ……」
ミサキにとってミソラの独特の感性には首を傾げることしか出来なかった。
そんなとき、イオがユウキ達に声をかける。
「いたいた。ねえ、いきなりだけどユウキ君達にお願いがあるの」
「どうしたのイオちゃん」
「ほら、来週からプール開きでしょ? 明日プール掃除をするから手伝ってくれる子を探してたの」
「プール掃除⁉ うへー大変そー」
「もう、誰よりもプール開きを喜んでたのスズナちゃんでしょ?」
それはもうはしゃいでいたわね、とイオは付け足す。
「だって〜、水着の撮影とか過去にもたくさんあったけど、泳いだことなんてほとんど無いんだよ! せっかくオシャレな水着貰ったってのにさ〜? ほんとあり得ないし!」
「……そういえばリゾートでの仕事終わりに滅茶苦茶海ではしゃいでたわね」
いつかの時にスズナの撮影仕事に付いていったことを思い出し、ただ子供みたいに遊んでいたわけではなかったのか、とミサキはしみじみと思う。
「ふふ、そう言うと思って、掃除が終わったらプールに水を貯めるように手配してあるから、一足先にプールを楽しめるわよ」
「「ホントに⁉ やった〜‼」」
「楽しそうですね~♪ わたしも手伝ったらあやかれますかね?」
「ミソラちゃんも手伝ってくれるの?」
学院に来たばかりで忍びない、とイオは申し訳無さそうにするが、ミソラは完全にやる気である。
そこで、スズナはパンッと手を叩き妙案を思いつく。
「そうと決まれば放課後水着買いに行こっ☆」
「水着ですか?」
「良いわね、このあたしにピッタリの大人っぽい水着を新調しておこうかしら」
「ちゃんイオも一緒に買いに行こうよ〜! いつまでも同じ水着ばっかじゃテン下げっしょ?」
「えっ、別に私は泳ぎたいわけじゃないけど……」
う〜ん、とイオは少し悩むが、
「……そうね。前に着てたの、ちょっとサイズが小さくなったみたいだから買いに行こうかしら。先生も皆と一緒でまだまだ成長期なのね」
「…………ねえ聞いた? まだ成長するんだって、あれ」
「オニやば〜…………」
「流石に驚きですね……。わたしもまだ成長しますかね、騎士さん?」
> ミソラちゃんも成長期なの?
ガールズトークに混ざれないユウキをよそに、スズナ達はイオの戦闘力(隠語)に慄くのだった。
放課後、イオの仕事が一段落すると、スズナ達は早速イオを連れて服屋にやって来た。
各自気に入ったものを見繕うために解散となり、ユウキも水着を新調すべきか、と男性用の水着を探していると、
「騎士さん騎士さん、ちょっと見てもらいたいんですけど」
と、突如ミソラの声がかかる。
どこから聞こえたのか、ユウキはキョロキョロと周りを見るが、近くにミソラはいない。
首を傾げて不思議に思うと、
「こっちですよ、騎士さん」
更衣室から伸びる白い手が、ユウキを手招きする。
それが見えたユウキは更衣室の前までやってくるとバサリ、とカーテンが開かれた。
「ふふ、どうですか騎士さん。大人っぽく見えます?」
目に入ったのはオフショルダーのワンピース。
白と黒を基調として、膝下まで伸びたレースがひらひらと揺れ、
前屈みになったミソラの深い胸元の谷間がゆらゆらと揺れている。
「もう少し背が高ければ映えるんでしょうけど。あと麦わら帽子でもあればそれっぽいですかね★」
「うわぁ〜、ミソラっち何その水着!」
水着を選んでいたであろうスズナとミサキは、水着姿を見せたミソラに駆け寄る。
「スズナさんたちも。どうです、似合ってますかね?」
「そりゃ、超オニかわだけどさ〜。ワンピースタイプにするの? ミソラっちならビキニイケそうだけど?」
「そうよ、そんな子供っぽいのより大人っぽいのにしなさいよ。せっかくスタイルいいのに」
「ビキニですか、
「うちはねぇ……」
スズナは脇に抱えていた白いビキニをいくつか前に見せる。
「最近、こういう白っぽいファッションで撮影することもあってさー。『ちょっぴりおかたいおせーそ』系が今のうちのトレンドかなっ? ……ところでおせーそ、ってどういう意味かな?」
「そりゃお
「……?????」
ちょっぴり頭が残念なスズナであった。
続いてミサキが前に出したのは黒のバンドゥビキニ。
実際に自分の服の上から合わせてみてユウキに視線を送る。
「どうよ、大人っぽく見えるでしょ?」
> かわいい。
「そこはセクシーって言いなさいよ‼ ……ちょっとミソラ、何笑ってんのよ⁉」
「ふふふ、ごめんなさい★ 確かにカワイイなって思って」
> そういえばイオちゃんは?
駆け寄ってきたのはスズナとミサキの二人。各自水着を選ぶことにはなったが、イオは何処で水着を選んでいるのだろうか。
ミソラが着替え終わってから、店内を探しているとカーテンが閉まった更衣室を見つける。
「ちゃんイオ、もしかして使ってる?」
「あら、スズナちゃん? ええ、色々デザインが良いのがあって迷っちゃって……。あっ、そうだ!」
突然カーテンが開けられた。
赤のビキニに収まり切っていない暴力的な質量。
上も下も軽い食い込みによって柔肉が軽く盛り上がっている。
そんな恵体が上着から透けて見えて――
「なにそれ! 全然サイズ合ってないじゃない! なんかいやらしい!」
「い、いやらしい⁉」
「そ、その上着たぶん水着用のシースルーかな? シースルーってそんなに、その、ヤバヤバ〜な感じだったっけ?」
> ………………………。
「わぁ、さしもの騎士さんも顔を赤くしてますね★」
ユウキが頬を赤らめて目をそらしているのをいるのを見て、ようやっとイオは色々とセンシティブな格好をしているのを自覚し、慌ててカーテンを閉める。
十分後……。
「こ、これならどうかしら、ユウキ君……」
おずおずとイオはカーテンを開き、水着姿をユウキ達に披露する。
先程とは打って変わって青白色という大人しめの色のビキニ。
ショーツ側には先程見せたミソラの水着程ではないにせよ、フリルが腰を周るように付いており、ミニスカートを履いているようにも見える。
しかし、爆発的なスタイルを持つイオのビキニ姿とはそれだけでパンチが強くて――
「イオちゃん、明日はその上にジャージ羽織ってね」
「ええ⁉ それ、新しく水着買った意味あるのかしら⁉」
「プールの授業中は絶対ね。クラスの男子たちがいやらしい顔しそうだわ」
「え〜隠しちゃうの⁉ それちょっと勿体ないかも〜」
三人のガールズトークが始まり、ユウキは一歩下がろうとして、
「騎・士・さん★」
後ろからミソラに肩を掴まれる。
ミソラはそのまま顔をユウキの耳に近づけてボソボソと囁いた。
「わたしがさっき見せた水着姿と、イオ先生が見せた水着姿。どれが一番良かったですか? それとも、スズナさん達のも見てから聞いたほうがいいですか?」
ユウキは困った顔を浮かべてミソラに振り向く。
それを見てミソラは愉快そうに微笑む。
「冗談ですっ♪」
パッと離れて、ミソラは上目遣いで言葉を続ける。
「騎士さん。これから長い付き合いになると思いますので、どうかこれからもよろしくお願いしますね★」
教室でも見せたその意味深な笑み。
ユウキは色々と含みのあるミソラの笑顔が忘れられそうになかった。
スズナ
前作「プリンセスコネクト!」より続けて登場する、雑誌モデルのギャル。その滅茶苦茶な弓さばきに見とれてしまうと射抜かれてしまう。
ランドソルでは有名な現役モデルであり、ファッション誌にはほぼ確実に彼女の写真が載っている。本人もモデルの仕事に熱意とプライドを持っている。
勉強が苦手で、自分より計算が出来るユウキのことを「ヒデサイ」と呼ぶ。意外と初心であり、特に色恋に耐性があまりない。お菓子に目がなく、特に飴がお気に入り。
現実はもう冬なのに水着回するの、だって?
冬の時期に水着実装されたドーベルマンだっているし大丈夫だ、問題ない。
さて、来月は多分レイドイベントですかねぇ。
もはや恒例ですね。
ただ、レイドボス結構いそうですが、多分それぞれに特攻キャラ分かれてるんでしょうね。
皆さんは全キャラ満遍なく育ててますか?
私はエンジョイ勢なのでキツイです(苦笑)
以下のキャラの中で誰を優先して書いてほしい?
-
アユミ
-
イリヤ
-
スズメ
-
マホ
-
ルカ