【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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シリアスにすると言ったな。

アレは嘘だ。


…すみません、まだDDクリアしてないんですよ作者。
なのでちょっとお茶を濁させていただきます。


相方戦争

 

窓の外からこっちに手を振る外骨格(中身無し)と言うとてつもなくシュールな光景が繰り広げられている。

 

そんな中、部屋の空気は、重い。

 

「ペルシカ…アレは、どういう事」

『どうって…別に何も?()()()()()()()()A()I()をそのままぶち込んだだけよ』

「何故貴女が持っているの」

『本当は、厳重に封印して死蔵するつもりだったけど…急遽電子戦に強いAIが必要になってね。彼女はうってつけだった』

 

ペルシカと45が神妙な面持ちで話している。

…とりあえず俺はバンガードを迎えに行った方が良いのだろうか。

 

「………夜道には気を付けることね」

『警備体制を強化しておくわ。ジョージ指揮官。そんな訳で一週間、よろしくね』

 

そこで、通信がきれた。

…えっ、一週間って言わなかったかあの女。

 

「45、その、大丈夫か?」

「なぁにしきか〜ん?そんなにおっかなびっくりして」

 

恐る恐る声を掛ける。

…返ってきた声音は、驚くほどいつもどおりで、却って不気味だ。

 

「…いや。話したくないなら良い」

「…ありがとう」

「404の宿舎の鍵だ。長旅で疲れたろう?休んでてくれ」

「ありがと。…夜、期待してて良いのかしら?」

「行かねーよ…ったく、はよ行け」

 

最後までこっちをからかってからに。

…ただ、40と45の間に…何かあったのは確実だ。

 

(あんまり会わせない方が良いかな、コレは)

 

明らかに厄ネタ…しかも、重度の。

 

「トカレフ。とりあえずこの指輪の件は内密n」

「指揮官!今の音は!?」

 

45と入れ替わりでリサが部屋に駆け込んできた。

相当焦っていたのか、肩で息をしている。

 

「お、おうリサ。問題無い…味方だ」

『初めまして!あたいはBT-4040!期待のニュージェネレーションだよ!』

「ひっ、外骨格だけが動いてる…!?」

 

…あー、確かに見ようによっちゃ軽くホラーだ。

リサこう言うの苦手だからな…。

 

「ペルシカが作った人間用の強化外骨格だそうだ。これから一週間、一緒に過ごす仲間だ。よろしくやってくれ」

「え、ええ」

 

そんな事言ってる間に窓開けて入ってきた。

やめろよ、そこ窓。

 

『これからよろしく頼むよ()()

「…は?」

「バンガード、相棒呼びはやめろ」

『え〜、良いじゃん。これからあたい達は文字通りの一心同体なんだからさ!』

「だがな…うぉっ?」

 

いつの間にか近くに来ていたリサに襟首を引っ張られて、頭を胸元に抱え込まれた。

…柔らかい。

 

「…よ」

『え?』

()()()()()

 

ぎゅ、と強く抱き込まれた。

体勢が変だから腰に来てる、離して。

 

 




わーちゃん、まさかの対抗。
…相棒だったのに、自分の想いを自覚してしまった彼女は。

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