なお終始キレイなカラビーナです。
…僕はね、本当はカラビーナ好きなんだ。
「おはようございます、指揮官さん」
執務室に入ると、珍しくコートを脱いでいるカラビーナが立っていた。
「おはよう、カラビーナ。珍しく軽装だな」
「こう暑いと人形とは言え参ってしまいますわ。わたくしの服を考えた方達は何を考えていらっしゃるのか」
「ははは、違いない」
執務室に入りネクタイを緩める。
そんな様子にカラビーナがため息を付く。
「もう、指揮官さん…あんまり緩くし過ぎると締めるときにびしっと出来ませんわよ?」
「ビシッと、ねぇ…あんまり縁のない言葉だ」
割とS-12地区基地の規律はゆるい。
最低限度のマナーさえ守れば基本的に自由だ。
でも時々ノーススターがスコーチにシバかれている。
アレはセクハラし過ぎだ。
閑話休題。
「指揮官さんには、いつもカッコよく居てもらいたいですわ」
「何でさ」
「これがわたくしの惚れたお方です、と」
したり顔で言われる。
流石に顔が熱くなる。
最近人形達に良いように言われている気がする。
「お前なぁ…」
「あらあらまぁまぁ。指揮官さんも可愛いお顔なさいますのね?」
「ちょっ、見るな…!」
「良いではありませんの良いではありませんの〜。いつもわたくしたちを手玉に取るんですもの。たまにはいいじゃないですか」
俺の両腕を掴んで顔から離そうとしてくる。
戦術人形の腕力にただの人間が勝てるわけ無いだろ!
加減しろ!
そんなふうにカラビーナとじゃれていたら、ポケットから封筒が落ちてしまった。
からん、と中に金属製の物が入ってるとわかる音を立てて。
「あっ…」
「あら…?」
「やばっ…傷は!?…良かった、無いか…」
慌てて中身を確認する。
折角渡すのにいきなり傷がついていたりするんなて台無しだ。
…後ろにカラビーナがいて、バッチリ見られているので台無しも何も無いのだが。
「あの、指揮官さん…?」
「あー、その、何だ…落とした物を渡す訳には」
「構いません」
…カラビーナに腕を取られる。
「それは、指輪ですわね」
「…ああ」
「わたくしに、くださるのですよね」
「勿論…ただ」
落とした指輪なんて縁起でもない。
「ふふ、気にしませんわ」
それでも、と一言入れて。
「気になるようでしたら、わたくしが忘れさせて差し上げますわ」
「…わかったよ。カラビーナ…モーゼルカラビーナー・アハトウントノインツィヒ・クルツ。俺と、一緒に…いつまでも、戦ってくれるか?」
「…覚えてくれたんですね。わたくしの名前…」
「カラビーナって愛称を気に入ってもらったけどそれとは別さ。それで、返事は?」
カラビーナが両手を俺の頬に当てて、引き寄せる。
そのまま唇が重なる。
「…勿論。貴方の障害を全て排除し、貴方に一生を捧げます」
「ありがとう」
「愛してますわ、ジョージさん」
「…ありがとう、カラビーナ…愛してるよ」
「ふふっ…わたくしは何番目かしら」
「えあっ、それは…」
「…ふふふっ、大丈夫ですわ。貴方に愛されるなら、何番目でも構いませんもの」
ああ、駄目だなぁ。
惚れた弱みというか…。
彼女達に何を言われても、俺は受け入れてしまうんだろう。
照れくさくなり、ちょっとぞんざいに指輪を通してやった。
それでもカラビーナは嬉しそうだ。
「カラビーナ」
「はい」
「…今夜、開けておいてくれ」
「はいっ」
…誰だこれ!?(驚愕
真面目に書いたらただの美少女になってしまった。
…え?最初から真面目に書けって?
ごめんなさい…。