今回は色々補完しなきゃならない…。
416は最初期からウチで頑張ってくれてるトップエースだったりします。
可愛いよね、416。
唐突だけど、実はHK416とはそれ程接点は無かった。
前回M4、9A-91と一緒に襲い掛かってきたときは正直驚いていた。
404小隊とは俺が指揮官になる前、何度か戦場で顔を合わせたことがあったと言うのは前に説明したと思う。
…では何故416があんな行動に出たのか。
「おはよう、ジョージ。今日は誰にも負けないわ」
「指揮官って呼べよ416」
「…ごめんなさい。まだ慣れてなくて」
「そうか…まぁ、ゆっくり慣れてけ」
あの夜以来、416はあまり俺と顔を合わせていない。
と言うか避けてる。
とんでもなく俺を避けてる。
今日はちょっとそれを見兼ねて副官にねじ込んだ。
「416。今日は少し大事な話がある」
「何かしら」
「…お前、俺のこと好き?」
「んなっ…!!」
元々416は白い。
透き通った肌をしていてとても綺麗だ。
だから赤くなるとすぐに分かる。
「な、何でそんな、貴方なんて別に…」
「いやでもさ、したろ?セッ」
「あなたの運もここまでね」
殴られた。
グーで。
「痛っ!?何しやがる!!」
「当たり前でしょ!?白昼堂々セクハラよ!」
「お前…いくらなんでもお嬢様過ぎるだろう」
「何よ、一夜その、し、し、シたくらいで」
「うーんなんか新鮮な反応」
しかし、これを照れ隠しと取るかはちょっと微妙な所。
俺は他者からの好意に鈍感な事がここ最近で発覚したからな…。
だから、416が俺に好意を持ってるかどうかイマイチ不安だったと言えばそうだ。
「その、何だ俺としてはお前のことは好ましく思ってる…お前はどうなのか、聞かせて欲しい」
「…ねぇ、ジョージ。貴方は…昔、スケアクロウに追われてた時のことを覚えてるかしら」
その話なら覚えている。
…404とたまたま遭遇し、たまたま鉄血ハイエンドと遭遇してしまった、本当に運の無かった瞬間だった。
鉄血からもグリフィンからも銃を向けられて、死ぬとずっと思っていた。
そうしたら鉄血に404が襲われているのを見てついつい好機とばかりにスケアクロウを撃ったんだっけな。
「あの時、私も残弾が心許なくて…来てくれたときは、ちょっと安心しちゃって」
「そうだったのか…」
あの時、このタイミングなら両方叩けるかもなと。
流石に言えない。
「それからね、貴方が気になりだしたのは」
「ナルホドね…」
完璧な誤解。
それはそれでどうなんだろうか…まぁ、
「…悪い様に思われてなくて、安心したよ」
「そう?」
「そりゃな…嫌われるより好かれる方が良い」
「そう…それじゃ、私を抱いた事…後悔してない?」
「してないよ」
少なくとも、腹は括ったんだ。
後悔なんてするものか。
「私はちょっと後悔したわ…痛かったもの」
「…それは、悪かったな」
「いいえ…悪くは、なかったから」
「なら、良いかな…なぁ、416?」
「何?」
「誓約、してくれないか?」
驚いたように、彼女は目を見開いていた。
「…正気?」
「正気だよ。…返事、聞かせてもらっても?」
「……………私で、良いのなら」
「お前が良いんだ」
「そう…そうなの…」
416が俺の胸に頭をぶつけた。
「ど、どうした?」
「私を、認めてくれるの…?ジョージ…」
常に、M4やM16に対して対抗意識を燃やしてきた彼女。
承認欲求に餓えていたのだろうか。
「認めよう、HK416…俺に力を貸してくれ」
「はい…よろしく、お願いします…」
彼女は、それからずっと俺の胸で涙を流していた。
今まで貯めていたものを吐き出すかのごとく。
四人目は416。
承認欲求に最も飢えているだろう彼女に、拠り所を。