【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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宴会inジョージハウス。
まだまだ来るよ戦術人形。


酒に溺れる…待って死ぬ

 

「何をやってるのかしら…」

「416…」

 

新たにやって来たのは、HK416だった。

さっきまで絡んできた45が動きを止め、この世の終わりの様な顔をしていた。

 

「あー、HKM4」

「はぁ!?」

「「ヒェッ」」

 

待ちなさいM4。

 

「あはは、そんな名前要らないんでしたっけ〜?」

「言ってくれるじゃない壊れかけ!!」

「わー怒った〜はいどうぞ」

「んぐ」

 

酔っ払ったM4が416を散々煽るだけ煽って酒で満たされたグラスを416の口に叩き込んだ。

 

「あ"っ…ちょっと、416に呑ませるなんて!?」

「お、オイ…45!416呑むとどうなんだよ!?」

 

416が力なくその場にへたり込んだ。

顔は、伏せられたまま。

 

「416!?まさか、急性アルコール中毒…」

「に、人形にそんな心配はないわ…ただ」

 

心配になって駆け寄り、顔を覗き込む。

…ポタポタと、雫が落ちてきた。

 

「416…オブェ!?」

 

しゃがみ込んだ俺の腹部に、416がタックルを仕掛け、ガッチリホールドしてきた。

 

「な"ん"でな"の"よ"ぉぉぉぉぉ!!!」

「!?」

「どゔじでごんなやづにがでないのよぉぉぉぉ!!」

 

号泣。

タイトル画面も目じゃないくらい号泣。

 

「ちょ、ちょっと…416…落ち着け」

「ジョージも!私なんかよりこのメンヘラアサルトライフルの方が良いっていうの!?」

「やーい負け犬」

「M4はちょっと黙ろうな!?」

「見た目なら勝ってるのに!!」

「…指揮官?まさかそんな童顔グラマーとか思ってませんよね」

「M4ェ…煽るくせに沸点低すぎんだろう」

 

M4もいい線いってるがやっぱり416と比べると差が浮き出てしまう。

何とは言わないが。

 

「指揮官」

「グエッ」

 

416に腹部をホールドされ座らざるを得ない状況に、背中からM4が覆いかぶさってきた。

 

「私が居れば他の人形(おんな)なんて要りませんよ…」

「若干芸風パクってる」

「ジョージ…私やっぱり完璧じゃない…」

「落ち着け416いつもの自信はどこ行った」

「ジョージィ…私帰るね」

「45!?この状況で見捨てるのかよ!?」

「正直巻き込まれたらタダで済みそうもないし…」

「おまっ」

「「45」」

 

逃げ出そうとしていた45を二人がいつの間にか拘束していた。

そのままあれよあれよと416の膝の上に寝かされ…。

 

…416に膝枕され頭を固定、そして45の腹の上にM4が跨っていた。

 

「ちょっと、離せ!!あと416その脂肪の塊頭に乗せないで!」

「45さんも楽しみましょうよ…」

「M4?待って頂戴、そのグラスどうする気…うぐっ」

 

416が無理やり45の口を開く。

そこへM4がすかさず流し込んだ。

何で息ピッタリなんだよお前ら。

 

「ゲボッ!ちょ、やめゴボっ!」

「待て待て待てステイ!45が死ぬ!止まれ!!」

「ハイ…ジョージィ…元気でね…」

「45ォォォォォ!?」

 

UMP45、陥落。

45を解放したあと、二人がゆらりと立ち上がる。

 

「しきかん…」

「ジョージ」

「あ、明日も早いしそろそろお開きしようか…」

「あしたはひばんです」

「よく知ってたなチクショウ」

「ジョージも、飲みましょう?」

 

うっとりするほど色っぽい顔で416に誘われる。

顔が朱いのがアルコールのせいなのがとても悲しい。

 

「や、やめろ…来るな…マジかよ夢なら醒めry」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

起き上がる。

いつの間にかベットで寝ていたらしい。

 

視線を向けると、アルコールの瓶を抱えた全裸の416と45とM4がなんか凄い知恵の輪みたいになって爆睡していた。

 

「…………オイオイオイ、死ぬわ俺」

 

いやしかし待て、よく見ると何故か今の格好は上半身裸で下はズボンを履いている…。

つまり、セーフ。

 

「おはようございます、ジョージ」

「ああ、おはようスプリングフィー………ル、ド…?」

 

視線を、ベットの上に向ける。

待ってくれ、何でそっちからコエガキコエル?

 

腕にサラリと栗色の長い髪がしなだれる。

…あれーおかしいなM4、イメチェンした?

…M4はベット下に転がっている。

 

「昨夜は…お楽しみでしたね…?」

 

俺の隣には、柔らかく微笑むスプリングフィールドが横になっていた。

 

…………全裸で。

 

 

 




春田さん、参戦。
尚、襲われた訳ではない。
このSSは青少年のナニカに配慮しているので、卑猥は一切無い。

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