【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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唐突に思い付いたネタ。


101匹WAちゃん

 

「指揮官、指揮官!起きて!」

「んぅ……?リサ?まだ夜中だろ…?」

「緊急事態よ!起きてったら!」

「はいはい……わかっ、は?」

 

夜中。

まだ深夜とも言える時間帯。

 

リサに叩き起こされて目を覚ます。

 

 

そして、眼の前に見えたのは………。

 

「…………」✕???

 

無数のWA2000の顔だった。

 

「えっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!!?」

 

叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー執務室。

 

「……何この状況」

「分かんないわよ……」

 

俺とリサの前に並んでいる……総勢100体のWA2000。

正直怖い。

 

「なんでお前増えたの?」

「知るわけ無いでしょ!?」

「昨夜何したっけ……」

「きっ、昨日は……その、な、何もしてないわよ!!」

「あ、そうだ確かお前と……」

「言うな!!」

「ぐえっ」

 

リサにぶん殴られた。

その間も、WA2000達は微動だにしなかった。

 

「……なぁ、リサ。こいつらもしかして」

「えぇ、ダミーね……命令待ちの」

「リンクして情報取れないか?」

「私用のダミーじゃないわよ?」

「だよな……」

 

しかし、俺の指示には従っていた。

何なのだろうか。

 

「この中に親機は居るのか?」

 

100体は一斉に顔を見合わせて……前に向き直り、首を振った。

 

「……うぅん?」

「妙ね……」

「またペルシカか?」

 

あいつも妙な真似をする。

……ダミーが一体、前に出てきた。

 

「どうした?」

 

サラサラ、と紙に文字を書いている。

あぁ、喋れないのか……。

 

「なになに……『頭を撫でてください』……ん?」

「んなぁっ……!?」

 

微笑んでダミーが頭を下げた。

特に拒む理由も無いので撫でた。

 

猫のように目を細めている。

 

「ちょっと!何で普通に撫でてるのよ!?」

「え?マズかったか?」

「そ、そうじゃないけど!けど!」

「判ってるって。お前が一番だよ相棒」

 

隣で憤る相棒の頬を撫でる。

すぐ赤くなるのが本当に愛おしい。

 

ガタッ。

 

「「うん?」」

 

ふと前を向くと、ダミーが全員こっちを凝視している。

えっ、何この状況。

 

ずいっ、と前列がこっちに詰めてくる。

 

「……逃げるぞ!」

「えっ、ちょっと!?」

 

走り出した。

……後ろからドタドタと無数の足音。

振り返りたくねぇ。

 

「ちょっと!これどうするのよ!!」

「どうって………どうしよう!?」

「馬鹿っ!!」

「うるせぇ!!げっ」

 

こんな時に足がもつれて転ぶ。

 

「うわっ、ちょっと、待っ」

 

無数の手が俺に群がってくる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………夢かよ」

 

しばらくリサの顔がまともに見れなかった。

 

なお、拗ねられて暫くしたあと部屋に押し掛けられて押し倒された。

 

 




夢 オ チ。
すみませんでした。

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