ホント申し訳ありません、こんなブレブレ作者で。
グリフィンは、年に何回か……指揮官を招集して大規模な意見の交換会を行っている。
まぁ基本的にヘリアンからの通達で終わるのでそんな大層な物ではない。
俺だって基地を長く開けたくないから正直時間の無駄だと思っている。
でもこれすっぽかしたら後が面倒なんだよなぁ……。
クルーガーに色々言われそうだし。
というか今日この後クルーガーに飲みに誘われてるし。
勘弁してくれ。
「……あいつめ」
そんなヘリアンが目の前で手にしていた手紙を思いっきり握りつぶした。
聞いた話によると、毎回毎回この定例会に手紙だけ寄越してすっぽかす指揮官がいるらしい。
羨ましい限りだ。
ふと、壁際に立つ年若い男と目が合った。
彼はふっと笑う。
実に好青年らしかった。
(あんな奴いたっけな……)
前回の会議では見ていない顔。
恐らく新人だろう。
(……新人が自分の基地放り出していきなりこんなとこ来るかね……)
それに、数多くいる指揮官の中でああも冷静に……しかも微笑んでいる。
かなりのやり手か……。
(ただの阿呆か)
意識は部屋に残してきたリサとトカレフに向いて行ったのは言うまでもない。
――――――――――
「最近、順調か」
「……ぼちぼちってとこ」
夜。
俺はいつぞやの赤のれんの下に居た。
隣に座るのはいかついおっさん……クルーガー。
「11人嫁を囲って毎日死にそうに過ごしてるかと思えば、順調か」
「誰から聞いたそれ」
「ジョンだ」
「親父……」
「あいつも誓約を交わしたって聞いてな。ハルカさん一筋だったと思えば」
「あれは……何というか」
「お前達親子は、変わらないな」
「やめろその親戚のオッサンムーヴ」
どうにも最近クルーガーの目が妙に生暖かい。
なんか苦手である。
「そう言えば、ひとつ警告だ」
「あん?」
クルーガーが焼酎を一息あおる。
「最近、少しずつスポンサーの息のかかった者が指揮官に就任している」
「人が増えてるし良いんじゃねーのか」
「そうも簡単にいかんのだ。前線から優秀な人形を引き抜こうとしている」
「はぁ?」
そんなもん普通は許すわけないが……。
「……それで、上か」
「ああ。なまじ強力なバックが居るせいで好きなようにやられている」
「情けない」
「誰も彼もがお前の様に金と女以外に興味無い訳ではない。メンツも地位も何もかも守る者もいる」
「失礼な」
「これでも褒めているつもりだ」
しかし、面倒な事になりそうだ。
「頼みがある」
「嫌だ」
「聞け」
「断る」
「わからんか」
「わかりたくない」
「金なら出す」
「どんな内容だ」
「ハァァァ……簡単だ。そいつの鼻ッ面を折ってやれ」
何かと思えば……。
「そんなん実戦出たら嫌でも思い知るだろ」
「それが、そいつの勤務先は内地……ここから割かし近いのだ」
「えぇ……めっちゃ身内に暴走許してるじゃねーか」
「返す言葉もない」
珍しく弱気になってまぁ……。
「白髪増えたなクルーガー……」
「誰かが借金増やす上に返さないからな」
「うぐ」
それを言われるとこちらも何も言い返せない。
「ま、先に釘を刺しておこうと思ってな」
「あ?」
「お前なら十中八九問題を起こす」
「どうして」
「お前の
「……オーケイ、察した」
なるほど、ね……。
今日の代金はクルーガーが出した。
まぁ俺払った事無いんだけどさ。
「……ありゃ、マジモンの阿保だわ」
面倒にならなきゃ良いんだけどなぁ。
完結前にナイーブになって投げ出したくせに恥ずかしながら戻ってきました。
今度こそ完結まで頑張らせていただきます……本当にすみませんでした。