【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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ジョージ「やばい、ホワイトデーすっぽかした」


血で染まる純白の日

非常に拙い事態になった。

 

今回、支援で着いていった作戦が延長に延長を重ねたせいで一週間と言う長丁場を戦場で過ごす羽目になった。

この期間が問題で…本部に戻ると…日付は、15日になる。

 

何が言いたいかと言うと。

 

「ホワイトデーすっぽかしたのねジョージ」

「んなハッキリ言わんでもWA2000ちゃんや…」

「スプリングフィールドから貰ってるのにそんな事言われて容赦すると思ってるの?」

「ごもっとも」

 

グリフィン本部に到着、ヘリが着陸する。

実に一週間ぶりの帰還であった。

 

「…………あれ?」

 

ふと、M4が居ないことに気が付く。

いつもなら帰ってきた瞬間現れて同行していた人形達にガンつけているのだが…。

 

整備班に人形達を預けてそれとなく聞いてみた。

 

「M4A1なら定期検査でIOPに行ってますよ」

「ほう…」

 

これはもしや、チャンスなのでは?

今の内にお返しが用意できる。

 

「よし…」

 

ならば、早速行動に移そう。

まずは…。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

『お久しぶりですね、ジョージ』

「久し振り。そっちはどう?母さん」

 

母に連絡をしていた。

基本的に私信が出来るタイミングは限られ、いつも長蛇の列だったのだが今日は長期任務明けと言うことで融通を効かせてもらった。

 

「急で悪いんだけどさ、レシピ送ってくれないか?」

『レシピ…ああ、アレですか。好きですね貴方も』

「まぁ…ね」

『わかりました。近日中には。そう言えばジョージ』

「ありがとう…うん?」

『今日、栗色の髪の女の子がウチに来たのですけど、ジョージの母親ですかって聞かれたの』

「へ、へぇ…」

 

栗色の髪の女の子…一体何者なんだ?

 

『貴方も隅に置けないですね。その子とはどんな関係なのかしら?』

「名前とか、聞いてない?」

『いいえ?名乗らないでコーヒー飲んで帰って行きましたよ』

「そ、そっか…ありがとう、それじゃまた」

『気を付けて』

 

通信終了。

 

「………………いや誰だよ」

 

栗色の髪の女の子って。

そんな人間の知り合いなんて…………。

ん?人間?

 

「…………いるな、一人」

 

()()の知り合いなら。

 

「スプリングフィールドかよ…こっからウチまでどんだけ離れてると思ってるんだ…」

 

姿を見ないと思ったらそういう事か。

まぁ、しかし彼女も居ないのなら好都合である。

 

「…さて、材料と場所を確保するか」

 

そんな訳で、だいぶ遅れたお返し作戦が始まろうとしていた。

…未来の不安から全力で目を逸らしながら、だが。

 

「頼む…何事も無く済んでくれ…」

 

独り言が虚しく響くのだった。

 

 




ホワイトデー遅刻をシナリオで修正していくスタイル。
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