【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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二日目は怒涛の様に過ぎ去った…。

と、言うよりもコーヒー飲み過ぎて倒れただけである。


ライフルサンド

基地とは違う、柔らかな陽射しがカーテンの隙間から射し込む。

…久々に清々しい気持ちで起床でき

 

「おはようございますジョージ」

「フォッ!?」

 

れない。

現実は非情である。

 

両腕が春とカラビーナにガッチリとホールドされていた。

寝てる間に入り込んできていたらしい。

 

おかしいな…カギは掛けた筈なんだが。

 

「合鍵は貰ってますので」

「嘘だろ…」

 

と言うか、君らが仲良くないのは知ってるけど何で同じベッドで寝てるのかね。

 

「本当は嫌でたまりませんが、聞けばジョージは悪夢にうなされていると」

「誰がそんな事を…」

 

カラビーナ、吐かされたんだろうか。

 

「それなら、近くで何かあったときのためにスタンバイした方が良いと思いましたので」

「春…別に一緒に寝なくても」

「一緒に寝る必要はあります。ジョージも私の温もりが恋しかったでしょう?」

「語弊」

「すー…」

「こいつはこいつで爆睡なのか…」

 

朝何故こんなグダグダしてるかと言うと、今日は店を開かないのだ。

 

昨日は結構朝早くから起きて動いてたからやっと休みっぽくなってきた。

 

「…ったく、仕方の無い子達だ…」

 

春の頬に両手を添えて、そのままむにむにと揉み始めた。

 

「!?、ひょ、ひょーひ!?にゃにを!?」

「お仕置きだ…まぁ、でも心配してくれたんだろ?ありがとな」

「…なら、もう少し別のやり方がありませんか?」

「この状況に対してそっくり言葉を返すよ」

 

取り敢えず起きようとして掛け布団を…。

 

「うふふ〜ジョージさーん」

「え、ちょっ、か」

 

春が立ち上がり、俺も立とうとしたらカラビーナにまた布団の中に引っ張り込まれた。

頭を抱えられた様だ。

…頭がカラビーナの胸に埋もれる形になる。

 

「…寝てても起きてても可愛いやつだなお前は…」

「すー…」

「…ジョージ、起きます、よっ」

「ぐえっ」

 

布団を春に捲られ俺とカラビーナが床に頭から落ちた。

 

「痛っ!何するんですか!!」

「あら、おはようございますカラビーナさん?」

「何をいけしゃあしゃあと…!わたくしとジョージさんの時間を邪魔しないで貰えませんこと!?」

「なんの事でしょうか?カラビーナさんは眠ってらっしゃったので起こした方が宜しいかと思いまして」

「せっかく抱き込めたと言うのに…!」

「起きてたのかよ!?」

 

普通に騙された。

ちょっとショック。

 

「だ、だって…ジョージさん、寝てる時しか優しくしてくれませんし…」

「普段塩対応な理由を察して欲しい」

「わたくしはこんなに好意を振り撒いていると言うのに!」

「方法を考えてくれ!」

「好きって言ってください!」

「好きだぞカラビーナ。戦友として」

「ぐはっ…」

 

胸を抑えてそのまま倒れ伏してしまった。

最後の一言がトドメになった様だ。

 

ちなみに春は青色のパジャマ、カラビーナは…何故か黒のタンクトップとショーツだけと言う格好をしていた。

恥じらいとか無いのだろうか…。

 

「ほら、立ってくれカラビーナ。意地悪が過ぎたな」

「うぅ…やっぱりそこの中古ライフルの方が良いのですね…」

「何か言いましたか?不良在庫さん?」

「何ですって…!」

「ちょっ、やめ、あんま朝から騒ぐな…」

 

あんまり五月蝿いと…。

 

「おはようございます。早く降りてきてくれませんか?朝食が冷めてしまいますよ」

 

…母さんが威圧感マシマシのオーラでドアを蹴り開けて入ってきた。

それを見て思わず硬直する三人。

 

なお俺は久しぶりに母さんからサブミッションを食らった。

俺のせいじゃないんだけど。

 

 




ほのぼのしてるなぁ…(白目

休暇は1日1日書いていくか、まとめてスポットしていくかちょっと悩んでおります。

このまま行くとライフル三人といちゃつくだけで終わりそうだ。

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