【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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「指揮官、今朝の人形は…誰ですか」

「な、ナニィー!?お前はM4!ここは前書きだぞ!?」

「ほら、誰?ねぇ誰ですか?」

「や、やめろぉ!HA☆NA☆SE!!俺は寝るんDA!!」


お誘い

「おい、ジョージ」

「はい…ん、ベネットさんか」

「さんは要らんって言っとるだろうが」

「いやー、先輩ですし」

「アンタのが年上なんだから気持ち悪い」

「じゃあ遠慮なく」

 

ある日の昼下がり。

だいぶここでの仕事も板に付いてきた頃。

 

指揮官の一人であるベネットが話しかけてきた。

 

「なぁ、今週末…空いてるか?」

「今週末?予定は無いが」

「よっしゃぁ!合コン行こうぜ合コン!」

 

その台詞を聞いた瞬間急いで背後を確認する。

…見てる。

 

M4様が見ている…。

 

「いやー、急に欠員出ちまってさ!ジョージが来てくれるなら安心だぜ」

「な、なんで俺なのさ」

「え?だってアンタ元傭兵だろ?俺達新任指揮官と違って修羅場もくぐってるし背も高い。割とイケるんじゃね?」

「んな適当な」

 

ベネットは比較的若い指揮官で、まぁ…多感である。

こちらが年上とはいえ働き始めてから割と良くしてもらっている。

誘いは無碍にはしたくない…が。

 

「あー…アレだろ?M4ちゃん」

 

ぴくり、と廊下の角から見える頭が揺れる。

 

「大変だと思うけどたまには息抜きもどうだ?あ、それとももうヤってる?」

 

ガン!

壁に頭をぶつけた様な音がした。

 

…今ので正常になってたりしないかな。

 

「アイツとはそんな関係じゃない」

 

ガン!

 

「えっ、あんな仲良さそうなのに」

「療養の手伝いしてるだけさ。メンタルをちょっと損傷しててな」

 

ガン!ガン!

 

「そうだったのか…早く治ると良いな。グリフィンの顔だからなAR小隊は」

「そうだな…」

「で、来るか?」

「行くぞ」

「OK!」

 

ズドン。

あっ、これ絶対壁に穴開いた。

 

「で、後誰が来るんだ?」

「女の子三人、野郎のあと一人はキャンベルだ」

「へぇ、アイツが」

 

今まで女っ気無かったしこんな会話も新鮮だ。

合コンは勿論行く。

まぁカップルになるつもりは無いが女性との触れ合いは男の活力だからな。

 

「それじゃ、週末楽しみにしててくれよ」

「おう」

 

ベネットと別れる。

…無意識に、別れてしまった。

 

気付いたときには時既に遅し。

 

周囲に人影は無い。

 

「指揮官」

「急用思い出した」

「指揮官」

「いだだだだやめろ手を掴むな!!」

 

真顔で後ろから手を捻り上げられた。

このサブミッションは友軍狙撃のペナルティ発生しないのか!?

 

「合コンに、行かれるのですか…?私以外の、女性と…!」

「痛い、ちょ、離してくれ。落ち着いて話もできやしない」

 

懇願すると、やっと離してくれた。

…M4?瞳のハイライトは何処に置いてきたんだい?

 

「指揮官、本当に行くのですか」

「え、ああ。良くしてくれた奴から誘われたんだし断りたくない」

「…………」

「M4」

「何でしょうか」

「お前、もうちょい自分を大事にしなって。頭打ったろ」

 

完全に俺のせいだが何とか言い包めなくては。

…というか、何で浮気の言い訳みたいな事になってるんだ?

 

「折角綺麗な顔してるんだからさ」

「き、きっ、綺麗…!?」

 

一気に顔が真っ赤になった。

M4は結構グイグイくる癖にこちらから責めるとすぐに狼狽える。

…今の所寝込みを襲われてない理由はそこにある。

 

なので、ここは畳み掛ける!

 

「綺麗だよ、M4は」

「あわ、あわわわ」

「また埋め合わせするから、な?」

「わ、分かりました…」

 

チョロい。

ちょっとこれ心配になる。

 

「ありがとう、M4」

「ですが、指揮官」

「おう、どうした?」

「もし指揮官がその日帰ってこなかったら、私は探しに行きますからね…フル装備で」

 

その日見たM4の顔を、俺は絶対に忘れないだろう。

 

…………まだまだ甘く見てた。

 

「………は、はい」

 

 

 




本部なんだし、他にも指揮官居そうだよね。
名前は即興です…ベネット、死んだはずじゃ…。

次回「貴様ら!ここで何をしている!?」
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