「TRPGがしたい!」
忙しいはずの提督は、業務をほっぽり出してそんなことを大声で叫んだ。
執務室で。
驚く秘書艦の榛名。+遊びに来ていた金剛型の残り。
「え、えっと。急にどうしたんですか?提督。」
いち早く正気に戻った(秘書艦として戻ろうとした)榛名は、戸惑い気味に尋ねた。
彼女の表情を補足しておくと、口をひきつらせ何とか笑みを作っている。
つまるところの苦笑いである。
当たり前のことなので書く必要もないと思うが、真剣に働いていたり部活をしている途中で上司や先輩が急に「TPRGやりたい!」とか隣で大声で叫ばれたら誰だって「何言ってんだこいつ。」ってなる。
本日の秘書艦こと榛名+金剛型の3人はそんな状況に陥っていた。
「ん?何ってTPRGがやりたいって叫んだだけだよ?」
さも当たり前のようにそんな言葉を返されたら、いくら歴戦の強者でも「ハァ」となるようで、榛名は返す言葉を失っていた。
榛名の次に何とか正気に戻ったのは金剛だが、やはり、ハァ?となりながら「どういうことデース?」とジト目と向けていた。
当のジト目を向けられている提督は金剛の問いに行動で答えるかのように、席から立ち上がり執務室の棚めがけて一直線。位置的に棚と提督が座っていた椅子の中間らへんにあった金剛たちのティーセットからマカロンを一つ摘み食いし、棚からカラフルなダイスと数枚の紙を取りだし手際よく金剛たちに配っていく。
相変わらず、提督の奇行にポカンとしつつ渡された紙を眺める四姉妹。
「兎にも角にもこれを書きなさい。話はそれからだ!」
やはり今日の提督はどこかおかしい。そう感じつつも金剛型四姉妹は提督(気が狂った?)の勢いに飲まれ、配られた紙に目を向ける。
紙には探索者シートと書かれた見出しに、プレイヤー名や探索者名、STR、CONなどのよくわからないものが書いてある。
「はぁ。でも提督。書けといわれましても、これはどうやって書くんです?それにTRPGって何なんですか?」
自称、艦隊の頭脳こと霧島は感じたことをそのまま口に出し尋ねる。
「そうだねぇ。まず、TRPGとは。の質問に答えようか。それを理解してくれないと何をやっているかわからなくなるからな。」
改めて提督用の青い椅子に腰を落ち着けた彼は、某汎用人型兵器を運用する機関の総司令官の腕組みポーズをとり口を開いた。
「テーブルトークRPG。通所TRPGは、紙やペンとサイコロを使い人同士の対話とルールブックとに記載されたルールに従い遊んでいくゲーム。要は対話型のRPGだ。会話とサイコロでドラ○エやF○をやろうってことだな。
話に一区切り入れると、どこからともなく鉛筆を取りだしまたも彼女らに配っていく。
「基本とステータス作りはやりながら説明していこう。まずは先ほど配った紙とこのサイコロを見てくれ。」
提督は、少しだけ透明な赤色のサイコロ7個。4面、6面、8面、10面(二個)、20面を広げる。
「こいつをどう思う?」
(っ'_')\シュホウ、コウゲキカイシ!=======○○○
秘書艦からサイコロ(6面、8面、20面)が飛んできた。
「待って待って!私が悪かったから!投げないで!」
腕で投げているとはいえ、さすが戦艦。サイコロ一つ一つがものすごく痛い。
下のネタには、うちの榛名さん大丈夫じゃないので注意が必要である。
ちなみに、影では比叡が「ものすごく、きれいです」と返してくれてたりする。
「榛名。落ち着け!落ち付いてください!榛名さん!いや榛名様!なんでもしますから!サイコロ投げないで-!」
人生、余計なこと(最初の発言も提督業として余計なことな気もするが)は、口にしないことが懸命である。
最終的に提督が間宮洋館(一斤5000円する高級品)をあげることで落ち着いき、話が再開する。
「まずこのサイコロの呼び方だが、まあ基本はサイコロでいい。ダイスって呼んだりするけど最初はイメージしにくいと思うからね。んで、途中1D6とか言ったりするんだけど、このDってのがダイス。つまりサイコロだ。でDの前の数字がサイコロを何回振ってくださいって意味の数字。後ろは何面のサイコロをって意味。だからさっきのは、6面のサイコロを1回振ってくださいってこと。たまに1D3とか言ったりするけど3とかは6面の1と2を1、3と4を2みたいな感じで、適当にサイコロに定義つけて対応してくれ。ここまでで質問は?」
金剛が片手をスゥとあげ口を開く。
「サイコロの振り方は大体わかったケド、ナンデ10面のサイコロが二つあるんデス?一つで問題ない気がしますケド。」
確かにそうだ。TRPGをしている人ならともかく、普通の人から見たら、10面だけ二つあるのはおかしく感じるだろう。
「確かにもっともな疑問だ。ではそうだね金剛君。1D100.と言われたら君はどのようにサイコロを振るかい?」
例の総司令官のポーズを改めてとり、金剛を見ながら提督は尋ねる。
「ハァ。1D100デスカ?タシカ、100面のサイコロを1回振るんデスケド、100面のサイコロなんてものはないので10面のサイコロを二回振るとかデス?」
さすが。しっかりと解ってらっしゃる。
感心しつつ提督は、一度頷き続きを促す。
「つまりデス。10面サイコロのどちらかを10の桁。もう片方を1の桁として使うってことであってるデスカ?」
「ブラボー。正解だ。さすがは我が艦隊の精鋭部隊の一角。もう少し補足すると、今回のサイコロの結果に0はない。そして、100は存在する。つまり10の桁が0で1の桁も0の場合は100としてカウントするってことだな。理由は次の説明で一緒に説明しよう。ほかに何かあるか?」
たっぷり三秒まって、誰もてをあげたり発言しようとしないことを確認し話を進める。
「それじゃ、キャラをつくっていこうか。ちなみに、基本今回作ったキャラが今後の君たちの使用するキャラクターということを忘れないように。今回はCALL of CTHULAH(コールオブクトゥルー)のルールーブックに基づいて制作する。まずは名前と職業を……」
さすがに会話だけですべて説明しきる技量も文才もないので以下より一覧で。
ルールブック持ってたらわかりやすいかも。
各値は初期値である
3D6ステータス
STR筋力(単純に腕っ節の強さなどを表す)
CON体力(イメージ的にはHPに近い。0になると天に召される)
POW精神力(イメージではMPに近い)
DEX俊敏性 (器用さなどを表し、如何に自身の体を思い道理に動かせているかも表す)
APP外見(そのまま外見。顔のよさ。)
2D&+6
SIZ体格(体重、身長などを総合的にあらわす)
INT知性(地頭の良さを表している)
3D6+3
EDU教養(大学や高校などで学んだ知識や教育など。12,3で大体高等教育卒。16以上なら大学卒かそれと同等の教養を受けたと考えても良い
その他良く使われる値
アイデア INT*5 物事に気づいたり解釈できる能力。要は直観力
マジックポイント POWと同じ値 文字道理MPのこと。魔術を使用する際に消費する。
回避 DEX*2 とっさの回避能力。瞬発力のようなもの。
器用 DEX*n(ロールする際の難易度によりnの値が変化) 器用さ。針穴に糸を通すことができるかや、ある物事をすばやく行えるかなど。
知識 EDU*5 知識の広さを表す。生物学を専攻していなくても、タコやイカの足の本数などは知っている人は多いだろう。そのような知識の広さや情報の量を表す。とは言えど、さすがに世の中すべてを知っている人間なんていない。そのためこの値は99が最大である。
SAN値 POW*5 有名な正気度のこと。この値が上下することはない。するのは正気度ポイントである。がこの話の中ではめんどくさいのでSAN=正気度ポイントとSANが減ってもPOWに影響がないものとする。
幸福 POW*5 本当に運のあるものがこれに成功する。
技能
職業や趣味などにより持っている技能は違うだろう。
それら技能の成功確立を示している。
1D100をして、その技能や上記の値が低ければ成功である。
各技能の最大値は当然99。どれだけなれた作業であっても失敗するときは失敗するものだ。
だから、その失敗するときの可能性を表すための先の100が存在するのだ。
「と、これであらかた説明したかな。」
気づけば、彼がTRPGをやろうと言い出してからずいぶんと時間がたっている。
15時くらいだったはずだが、すでに日が沈み始めているだ。
がしかし、彼はこのまま続けるつもりだろう。
そう確信しつつ、本日の秘書艦(とその姉妹)は提督の遊びに付き合うのだった。
「はじめましょうか!シナリオ名悪霊の家!」