【慢心せずして】転生者が星杯戦争に参加する件【何が王か】   作:雑種犬

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なんか続いた。


第2話

自分が最強だと思ってたら一般兵レベルだった件。

一般人レベルではなく一般兵レベルなので、上手くやれば勝てる可能性はあるはず。

だと思いたいです、はい。

 

 

 

 

とりあえず拠点が必要だと思う。安全そうな場所を探そう。

宝具で周囲の危険度を調査しまーす。真名解放しまーす。

 

全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)!」

 

あれ?ここらへん全域が危険地帯?なんでだ……?

……あ、駄目だこれ、ヤバい系の生物(ナマモノ)が近寄ってきてる!

さっきのドラゴンよりは弱いけど人外級の魔力量がこっちに来る!

輝船(ヴィマーナ)で飛行したときに捕捉されたのか?

めっちゃ速い!すぐ近くまで来てる!数秒で接敵する!

あー……これもう逃げられないな……迎撃するか……。

 

王の財宝(ゲートオブバビロン)解錠!鎧装着!自動防御宝具展開!

迎撃準備完了!さあ来い!

 

……と思ってたら、なんか思ってたのと違う感じのが来た。

親方、空から女の子が!みたいな。

 

一言で言うと天使だった。

背には白い羽、頭上には光輪。どう見ても天使だった。もちろん美少女。

その天使は飛べるので、自力で着地した。パズーできなかった。

 

どうしよう。どうすればいいんだこれ。

求婚すればいいのか?求婚は気が早すぎるな。

駄目だ緊張し過ぎてまともな思考ができてない、これだからDTは!

まずはお付き合い?いやお友達から……違う、最初は挨拶だ。挨拶しないと。

 

「ドーモ、天使=サン!オリ主デス!」

 

……なんか今、変な事を言ってしまったような気がする。

あ、でも大丈夫っぽい。天使さんは笑顔で挨拶を返してくれt──

 

「はい?ドーモ(こんにちは)デス(死ね)。」

 

──ひぃっ!挨拶しながら攻撃してきやがった!首!首狙ってきた!

自動防御宝具が一瞬で溶けた!咄嗟に展開した何かの盾の原典がギリギリ間に合った!

こんなん天使じゃねぇ!誰だよ天使とか言い出した奴は!

 

「ありゃー?なんで生きてるんです?

 素直に首を差し出さないなんて、人間として何か根本的に間違ってません?」

 

首傾げ+上目遣い!なんだこの絶大な威力は!

可愛すぎて生きるのが辛い!昇天しそう!この子やっぱり天使だった!

……あれ?今なんか恐ろしいこと言われたような気が。

いやそんなわけ無いよな。こんな純粋無垢な笑顔でそんな物騒なこと言うわけ無いよな。

 

「あー、つまり人間じゃないんですね。人間失格でしたかー。

 いえ、最初からなんとなくそんな気はしてたんですよ。うんうん。

 あ、じゃあ首につけるラベルにはなんて書いたら良いんでしょう?

 ええとですねー、貴方は何様のつもりです?」

 

「え?あー、えーっと、弓兵(アーチャー)です?」

 

アーチャーって言っとけば良かったんだよな?

真名とか言うわけないし。慢心ダメ、ゼッタイ。

この可憐な天使に名前訊かれてクラス名しか教えないなんて罪悪感が……。

かといって正直に名乗ったりしたらどこから情報漏れるかわからないし。

壁に耳あり障子にメアリーとか、天知る地知るロビン知るとか、昔からよく言うもんな。

……あれ?アーチャーでよかったのか?よく考えたらキャスターとかかもしれないぞ。

いやそもそもクラスとかあるのか?聖杯じゃなくて星杯だから、聖杯戦争じゃないよな?

 

弓兵種(アーチャー)ですかー。新種ですね。えへへー、これは良い首です。

 それじゃあ、良い子ですからちょーっとだけ痛いの我慢してくださいね。

 一瞬で済みますからねー。」

 

はい!我慢します!良い子なのでめっちゃ我慢しまs──

 

──あ、っぶねぇ!首が!首が切り落とされるとこだった!盾間に合った!

なんでだ!こんな可愛い天使がなんで攻撃してくる!?

ヤンデレか?ヤンデレなのか!?二次元だとご褒美だけどリアルではやめて!

冗談はさておき、実際意味わからんのだけど。なんか怒らせるようなことしたっけ?

 

「待て、話をしよう!」

 

「んー?お話ですか?ちょっと意味がわからないですー。一体何のためにそんなことを?」

 

なんでそんな不思議そうなんだ。

 

「俺が生き延びるために決まってるだろ!」

 

「我儘言っちゃ駄目ですよ?早く首チョキチョキしちゃいましょうねー。」

 

「やめろください!首より良いものやるから!」

 

なんでそんないちいち可愛いんだよ、油断して死にそうになるからやめろよ!

というかなんで首狙うんだ!死告天使(アズライール)かよお前!?

 

「首より良いものです?何です?あ、でもそんなもの持ってませんよね?もしかして嘘です?

 悪い子にはお仕置きしてあげますから、首出しちゃってくださいねー。」

 

また首!首ってそんな価値あんの!?宝具より!?

 

「落ち着け。

 これをやろう。まずはこれを食べるんだ。」

 

王の財宝(ゲートオブバビロン)からカリーを出す。

カレーの原典である、本場のカリーだ。これこそまさに人類の至宝。今回は特別にスプーンもお付けします。

これなら騎士王だろうが埋葬機関第七位だろうが堕とせるはずだし、多分天使もいけるんじゃないかな。知らんけど。

 

「なん……なんです!?この暴力的に鼻腔を刺激する苛烈な芳香!

 あ……あ、あ、手が……手が勝手に……!?

 駄目です!駄目ですこんなこと!

 ……あー、お皿とスプーンで両手を塞がれてしまいました!なんという卑劣な罠……!

 ……あーん……ん!んー!

 あ、あ、あ……こんな……駄目です、こんな、絶望と快楽に塗れた背徳的な味……!

 あ……あー!駄目ですー!お口の中が終龍討滅戦ですー!お口から崩哮漏れちゃいますー!

 あー……ああああぁぁぁああぁぁぁあああぁあぁぁああぁあぁぁあぁああぁぁぁぁ!」

 

天使が爆発した。いや、比喩とかではなくて。

なんか光輪が高速回転し始めたと思ったら、大量の魔力を収束してそのまま爆発した。

ドラゴンの自爆ブレスよりはマシだけど、この爆発も十分に頭おかしい威力だと思う。

怖いので言動がおかしくなった時点で即座に何百メートルか逃げてたけど、余裕で巻き込まれた。

盾はギリギリ間に合った。盾大活躍だなおい。でもこの盾もう壊れそう。

盾よ、お疲れ様、今までありがとう。

後に残ったのはキロメートル級のクレーター。そしてその中心に無傷で佇む天使。

 

……あれ?なんか……美少女天使が美幼女天使にジョブチェンジしてる。

何が起こったんだよ。マジで。




今度こそ続かない。
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