「うーわっ、寒!何この寒さ、辛すぎるわ!」
男は、炬燵のなかでこの寒さについてぼやいていた。
まぁ、それも仕方ない。外の気温は氷点を下回る寒さがあり、それが室内に伝わっている。また、この部屋は暖をとれるものが炬燵しかない。室内の空気が暖らないため、極寒となっている。
「ダイヤー!こっち来なよぉ!一緒に暖まろう!」
「はいはい、少々お待ちなさい。わたくしが今お茶を沸かしているでしょう」
「いいよ、沸くまでコタツの中で。そこで待ってたら風邪ひくんじゃない?」
「いえ、ちょうど沸きましたわ。今そっちに持っていくので待っててください、ゆうきさん」
黒澤ダイヤと橋本ゆうきは付き合っている。
そのため、どちらかの家で会うなんて日常茶飯事だ。
今日はゆうきの家で2人してイチャついていた。
「あ〜、ダイヤは抱き心地も暖かさも最高だね。ずっとこのままいたいわ」
「もう、恥ずかしいのでおやめなさい!ちょっ、抱きつく力強めないで!」
顔を真っ赤にしながら、抵抗しようとするダイヤ。
しかし、嬉しさが強いのか顔がにやけている。
「ダイヤは嫌か?俺に抱きつかれるのは」
ゆうきがそう聞くと、ダイヤは顔を俯かせて抵抗をしなくなった。そして、自分からもギュッと力をいれてゆうきを抱きしめる。
「嫌なわけないでしょう。大好きな恋人からの抱擁は嬉しいですわ。幸せだと感じています。ですが、やはり恥ずかしいのですわ」
「俺らが付き合って2年経つんだよ?慣れてもいいんじゃない?」
「それは、そうですけれど……」
今、この2人は高校2年生。
中学3年生からの付き合いだった。
この2人の付き合い始めた経緯を説明しよう。
夏休みのある日、名古屋市内の名古屋駅から離れているところに住んでいたゆうきは、買い物をするため名古屋駅まで来ていた。
「あの、ポニーテールで紺桔梗の髪の子と金髪で髪を右側に6の形にしている子を見ませんでしたか?
その子達とはぐれてしまいまして……」
そこで、松浦果南と小原鞠莉とはぐれてしまったダイヤがゆうきに尋ねていた。
「うーん、ごめんね。見てないんだ。ん?いや、それらしい子見たな……よし!その子達も探してると思うから見た辺りまで案内するよ」
「ありがとうございますわ!とても助かります!」
そして、しっかりと会うことが出来、後日お礼がしたいとの事で連絡先を交換した。
そのまま、交友関係は続きその翌年のバレンタインデー、ダイヤがゆうきにチョコを渡し見事に付き合い始めた。
そこから、ダイヤが住んでいる沼津市内浦まで引っ越して来たのだ。高校も、編入試験を受け無事合格。1人暮らしを始めた。今では、元女子高だった浦の星学院に通っている。
「初めて会った時は、果南と鞠莉とはぐれてたね」
「そうですわね。なつかしいですわ……ですが、そのおかげで今こうして貴方と付き合っているのだと思うと良かったのかも知れません」
「あ〜、もう!可愛いなぁ、ダイヤは!」
ゆうきがダイヤを押し倒す。それで、顔を真っ赤にするダイヤ。
そのまま2人とも顔を近づいていき、重なった。
「ダイヤ、大好きだ」
「ええ、わたくしも大好きですわ」
これは2人の……時々Aqoursの物語。
こんなダイヤちゃん可愛いだろ!というのが俺にも伝われば、そんなダイヤちゃんを書くかも……
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