Dolls FrontLine - Missing link - 作:いろいろ
・・・・・・・いや、マジで遅くなりました!(フライング土下座)
いやぁ勢いで書いたものは勢いのあるうちに書ききらないとダメですね(戒め)
内容を忘れてしまったという方は、お手数ですがわかるところから読み直してみてください(^U^)
side:UMP45
鉄血工造とグリフィン、この世紀末ともいえる世界で一進一退の攻防を繰り広げていた両勢力が消滅してから早一ヶ月。厳密にはグリフィンはまだ存在してはいるけれど、社長や優秀な指揮官ら、そして戦力の要である戦術人形を失った今では、潰れるのも時間の問題ね。
鉄血という人類の脅威がなくなったことで、地区間の物流や交易が盛んに行われるようになったし、働き手に関しても民生への改造を施された元グリフィンの戦術人形たちが担っているらしい。
代わりにあちこちで見かける軍用人形や兵士が、グリフィンに代わって治安維持に努めているわけ・・・・・トライアルの運用を阻止したい私たちにとって腹立たしいことに、世界はやや平和になったといえるわね。
「あ、あっちのお店のも美味しそう!」
「あらほんとね、せっかくだから食べていかない?
「情報収集が目的のはずよ、寄り道はなし」
さて、そんな軍が睨みをきかせている街の中を、絶賛指名手配中の私たちが歩き回る。もちろん装備は持ち込まず、服やアクセサリーなんかの変装も施してるわ。
そしてなにより、まだ顔の割れていない『協力者』の存在が大きいわね。
「『お前にしかできないことだ』なんて言われたが・・・・ジョーカーめ、子守を押し付けるとは・・・」
「子守だなんて失礼ね」
「ついこの間まで眠っていた奴が何を言っている?」
「そうだよ45姉! それにこれはこれで家族が増えたみたいでいいじゃん!」
心底楽しそうに言う9に、協力者・・・城光もため息を吐く。ただ実際、彼女がいるおかげで調査がスムーズに進んでいるのも事実。
どれだけ変装しても、私たちが人形である以上は軍のセンサーには引っかかってしまう。もちろん私も9もデータベース上には存在しないから、それだけで特定されることはない。ただやっぱり、白昼堂々と人形だけでうろついてると怪しまれかねないのよね。
「ねねっ、せっかくだから呼び方もそれっぽくしようよ!『
「あら、いいわねそれ。 じゃあ私も『光お姉ちゃん』って呼ぼうかしら?」
「・・・・・」
あらすっごく嫌そうな顔。苦虫を噛み潰したような、っていうのはきっとこういうのを言うんでしょうね。
「ちっ・・・さっさと行くぞ」
「あ、待ってよ〜!」
「お姉ちゃん待って〜!」
「その呼び方はやめろ!」
うふふ・・・やめろと言われてやめるようなら指名手配なんてされてないのよ。
とりあえず、今日は1日楽しませてもらおうかしら。
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side:アーキテクト
「ねぇねぇ一真! アイス食べたくない? 食べたいよね!? そこに屋台があるんだけど!!」
「そうだね、じゃあせっかくだし・・・・」
「おいアーキテクト、はしゃぎすぎだ! あまり目立つようなことはするな!」
むぅ〜、ゲーガーちゃんはほんと真面目ちゃんだよね。せっかく一真とのデートなんだからちょっとくらいいいじゃん!それにちゃんと変装はしてるし、むしろこれくらいはしゃいだ方が怪しまれないと思うな!
というわけで私たちは今、人間たちの街で情報収集しに来てます!といっても、せいぜい新聞や雑誌、人の噂話なんかを聞くくらいしかできないんだけど・・・・うん、やっぱりグリフィンと鉄血の争いが実質消滅したっていうのは大きいみたい。これで軍のやつらがまた力を付けちゃうのかな。
ちなみに、この町のそこら中を軍の人形が彷徨いてるけど、このアーキテクト様自信作のレーダーステルスがあれば、あっちにはただの人間にしか映らないから問題ないね!それじゃあ引き続き、
「まったく・・・・」
「まぁまぁ今日くらいはいいんじゃないかな? ずっとベルトの製作に携わってもらってたし」
「一真がそう言うのなら・・・・ってアーキテクト! 1人で先に行くな!」
「一真一真! 私ストロベリーがいい!」
「話を聞けっ!!!」
ゲーガーちゃんが怒鳴ってくるけどいつものことだね!で、一真とゲーガーちゃんは王道のバニラアイスをチョイス・・・ゲーガーちゃんはともかく一真ならそっちを選ぶと思ってたよ。
「ねぇ一真、それ一口頂戴?」
「ん? いいよ、はい」
「ありがとー!(パクッ)・・・んん〜〜〜美味し〜!」
「な、ななな・・・・・!!!」
おやおやゲーガーちゃん、顔を真っ赤にしてどうしたのかな?ていうかゲーガーちゃんって意外と初心だよね・・・私知ってるんだよ?ホントはもっとべったりしたいけど恥ずかしくてできないとか、鏡の前で一真をご飯に誘う練習してるのとか、夜中にこっそりお菓子を作ろうとして失敗してるのとか。
でもねゲーガーちゃん、まだまだ終わりじゃないんだよ!
「じゃあお返しに・・・・はい、あーん」
「え? いいの? じゃあいただきます」(パクッ)
「ああああああああっっっっ!!!!」
一真と間接キーッス☆
正直こっちも割と恥ずかしくて気が気じゃないけど、私今すっごく幸せなんだと思うよ! これまでの苦労とかが報われておつりがくるレベルだね!
「~~~~っ!! か、一真、! わ、私のも・・・・」
「え? でも同じ味だよね?」
「 」
あ、だめだこれ、笑っちゃいけないけど笑っちゃうやつだこれ。だってあのゲーガーちゃんが泣きそうな顔で固まってるんだもん・・・・やべ、もう我慢の限界。
「ぷっ、あははははは!!!!!」
「う、うるさいぞアーキテクト!」
「だって、だって・・・・あはははは!!!!」
「うぅ~~~~うわぁああああああああん!!!」
「あっ! ちょっとゲーガーちゃん!?」
目に涙を浮かべながら走り去るゲーガーちゃん・・・うん、やりすぎちゃっタ☆
「しょうがない、追いかけよっか。 アーキテクトちゃん、行ける?」
「モチのロン!」
さぁて、手のかかる部下を捕まえにいきますか!
・・・・・・でもなんだろ?さっき一瞬だけ一真の表情が険しくなったような・・・気のせいかな?
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side:城光
・・・・・なんだ、この感覚は?
「光姉ぇ、疲れたからおんぶして~」
「人形が疲れるはずがないだろ。 それより、今は私のそばから離れるなよ」
「あら? いよいよお姉さんっぽくなったわね」
「・・・・・病み上がりだからと気を遣ってきたが、もうその必要はなさそうだなUMP45」
この小憎たらしい姉妹に合わせていては色々と持たん。それに、あらかた回り終えた以上長居は無用か。残念ながら大した情報は得られなかったが、汚染区域付近でE.L.I.Dを見かけなくなった、という噂を聞くことができた。生活圏外ではあるが人の活動圏である汚染区域の境界付近、そこに紛れ込むE.L.I.Dがかつて問題となっていたようだがそれがいなくなった・・・・おそらく、トライアルによるものだろう。
加えて、町の雑貨屋に並ぶ人形(戦術人形などではない、普通の玩具の方だ)の中にトライアルを模したものもあった。軍によるお披露目は盛大に行われたそうだから、すでに一般市民にも認知されているのだろう。
・・・・・そう思うと、そのトライアルを排除しようとする相川たちはさながら人類の敵のようだな。
(もっとも、本人は憎まれなれているようだが・・・・・ん?)
「ねぇ聞いてるの? そろそろ帰るわよ」
「えへへ、また来ようね45姉、光姉ぇ!」
「少し静かにしろ・・・・・・こっちか」
先ほど感じた妙な気配が近くなり、アンデッドとしての感覚を研ぎ澄ます。不平不満をこぼす二人を無視して路地を進み、ちょうど角を曲がろうとしたところで何者かが飛び出してきた。
「うわっ!?」
「おっと、すまない・・・ん?」
「こ、こちらこそ悪かった」
ぶつかりかけたのは銀の髪を後ろで束ねた少女、一応
「ちょっと待ってよ光姉ぇ・・・って」
「あら、だれかと思ったらポンコツの片割れじゃない」
「UMP45!? なぜ貴様らがここに!?」
ゲーガーが後ずさりしつつ、UMP45たちも一瞬の隙を窺っている。もっとも、軍にバレる可能性を極限まで低くするために武器の一切を携行しておらず、武器を取り出そうとするフリが限界だろうが。そして向こうの様子を見るに、相手も同じ状況らしい。
・・・・・が、どうやらあちらにも
「待ってよゲーガーちゃ~ん」
「こけちゃったら大変だよ・・・・って」
「っ!? 剣崎一真・・・!」
ゲーガーを追って現れたのは彼女の相棒とされているアーキテクト、そして鉄血と行動を共にしている男・・・・剣崎一真。なるほど、妙な気配はこいつのものだったのか。
向こうはどうやら私の存在に気づいていたらしく、むしろUMP45たちとの遭遇に驚いているようだが、戦う意思は見えないな。
「ふっ、こうして会うのは久方ぶりだな、『仮面ライダー』」
「タイガーアンデッド・・・・か」
一応の警戒はしているようだが、ベルトも取り出さずやはり戦うつもりはないらしい。お互い、ここで騒ぎを起こすのは望ましくないのだろう。
だがどうやら連れの二人はそうでもないらしく、なにやら見覚えのあるようなベルトを取り出す。なるほど、これが例の・・・・・
「やめておけ人形」
「二人とも、大丈夫だからしまってて」
「で、でも一真!」
「あれもアンデッドなんだろ、ならコレがあれば戦えるはず・・・・っ!?」
どうにも聞き分けがよくないらしく、交戦の意思を見せた二人はベルトを構える。が、それが起動するよりも早く踏み込んだ私の腕が、その喉元に指先と殺気を突き付ける。剣崎一真は追えたようだが、二人からすれば突然目の前に現れたようなものだろう。
私がその気になれば今すぐにでも首を飛ばせる、そう目で訴えると二人は観念したようにベルトを下ろし、私も殺気を和らげる。
「勇気と蛮勇は違う、さもないと取り返しのつかんことになるぞ・・・・・そこのバカのようにな」
「あ、あははは・・・・・」
「一真のことをバカって言うな!」
私の言葉の意味を理解しているのか、剣崎一真は苦笑いを浮かべる。ちなみにこれはジョーカー・・・相川始が『もし剣崎と会うことがあれば伝えてほしい』と頼んだ言葉の一つだ。自分の命を親友と世界を救うために天秤にかけたことを、感謝しつつもあきれているといったところか・・・・・ついでに長らく音沙汰なしだったことへのささやかな仕返しか。
「で、そっちも情報収集かな?」
「も、ということはそちらもか。 残念ながら有益な情報は得られなかったがな」
「トライアルは市民の支持を得ている、ってことくらいかしらね。 もっとも、あれに崩壊液が使われてるなんて知りもしないでしょうけど」
「ん? 貴様らなぜそのことを・・・・あぁ、例のグリフィンの生き残りが運んできたブツか」
「そっちこそ、どうやって知ったのかしらね?」
ゲーガーとUMP45が睨みあいながら腹を探り合う。どうもこの二人は馬が合わないらしく、逆にUMP9とアーキテクトはすでに打ち解けている。どこのアイスが美味かっただのクレープが美味しかっただの・・・・やはり情報収集ということはすっかり忘れていたらしい。次の訓練では少し厳しくしてやろう。
「まぁいい・・・私たちはそろそろ引き上げるが、お前はどうする?」
「こっちも引き上げだよ」
「そうか・・・・・お節介かもしれんが、やつに何か伝えることはあるか?」
やつ、というのが誰かは言わずとも伝わり、剣崎一真は少し考えこんでからこう言った。
「・・・・うん。 じゃあ、『またいつか、二人でコーヒーを飲もう』って」
「承知した・・・・・ふっ、友か。 少しうらやましいな」
「嶋さんは?」
「あれが友だと? 冗談でも笑えん」
言伝を受け取り、私はUMP姉妹を引っ張ってその場を後にする。最後に振り替えると、あの二人に腕をひかれ、困りながらついていく剣崎一真の姿が見えた。
最後にあったのは、まだあいつが人間だったころだが・・・・案外変わらない姿に、私は口元を緩ませる。少し面倒な仕事ではあったが、ジョーカーには土産話として持って行ってやるとしよう。
だが、戻った私たちを出迎えたのは慌ただしく支度をする人形たちと、緊迫した空気だった。
「ペルシカ、何があった?」
「おや、戻ったのね。 ついさっき、グリフィンのあの子たちから救難信号を受信したのよ・・・・・信じられない映像と一緒にね」
続く
間が空きすぎて自分でも内容があやふやになってしまった作者です。
一応話の流れは決まっていますが、実は書き始めた頃ってなにも決めてなかったんですよね笑
今回はとくに解説することはありませんが、「これってどういうこと?」とかの疑問があれば遠慮なく言ってください!
ところで、先日ドルフロでアンケートがありましたが、皆さんはコラボしてほしい作品に何を書きましたか?
私はデビルメイクライとバイオハザード、仮面ライダーブレイドと書きました。