Dolls FrontLine - Missing link - 作:いろいろ
この作品は、書き始めた当初(2019/2)時点でのドルフロ日本鯖の情報をもとにシナリオを書いており、現在原作中で語られている設定と異なる点が多々あります。
MOD化など使えそうなところは使っていますが、登場人物なんかは出ないキャラも多いと思います(ジャッジとかシーアとデールとか)
そのことを踏まえたうえで、苦手な方はブラウザバックを、「コレジャナイ」と思った方はお気に入り解除をお勧めします。
結局のところ自己満足だし
side:HK416
グリフィンS09地区司令部第1部隊・・・・いえ、『元』第1部隊の人形たち。グリフィンが実質消滅したことで、彼女たちは今やどこにも属さないフリーランスの武装集団ということになっている。しかも上の連中から目を付けられ、各地を転々としているらしい。
1か月ほど前に私たちのもとを去ったけれど、どうやらその時にペルシカと何らかの取引をしたらしく、定期的に各地の情報を送ってくれている。それでも、45たちが出かけたように自分たちで情報を集めなければならないのだけど。
「なんか久しぶりだね~、みんな元気かな?」
「会えばわかるわよ・・・・・無事会えればだけどね」
「縁起でもないこと言わないでよ416・・・・」
「事実を言っただけよってあんたそろそろ寝袋から出なさい!」
民間の運送業者を装ったトラックに揺られながら、目的地を目指す。事の発端は一昨日、緊急で行われた対策会議のことだった。そこで告げられた内容は今でもはっきりと覚えているし、今でも腸が煮えくり返りそうになる。同時に、あれだけ殺意に満ちた表情のペルシカも忘れられそうにないと思う。
瞳を閉じて深呼吸し、冷静さを取り戻す。戦場では常に冷静でなければ、命がいくつあっても足りないのだから。
「見えたわ、あの倉庫よ」
運転席に座る45の声に、私と9は窓の外を見る。見るからにさびれた倉庫は、偽装した子の運送会社のもの。だからトラックが入っても怪しまれないし、街からも離れているから人の目にもつかない。
けど、そうやら世の中そう簡単にいかないようね。倉庫の中から発砲音が聞こえ、数体の人形が外へと駆け出してくる。機種識別・・・・・第1部隊の人形。
「飛ばすわよ、つかまって!」
「ほら寝坊助も起きなさい! すぐに戦闘開始よ!」
けど何かしら・・・・この嫌な感じは・・・・・・・
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side:WA2000
「状況は!?」
「見ての通りだ・・・・何とかしのいでいるというところか」
集合時間ピッタリに現れた404小隊の援護で、一先ずやつらを引き離すことができた。戦力も一気に倍近くなって、これから反撃開始ってとこね。
・・・・・いえ、そうでなくてもすぐに仕掛けることになるわ。それくらいみんな殺気立ってる。あの眠そうなちびっこですら、目つきを鋭くするくらいだから。
「・・・・で、あれは何なの? 報告には聞いてたけど」
「グリフィンの実質的な解散の後、仲間たちと連絡が取れなくなるケースが相次いでいる。 まだ戦闘能力を維持している我々がその原因を突き止めようとしたが・・・・結果は見ての通りだ」
「誰が・・・・・誰があんなことを!? あんなの普通じゃないよ!!」
G11の悲痛な叫びに続くように、遮っていたドアが吹き飛ぶ。そこからぞろぞろ現れるのは、
その目に光はなく、部分的に緑色に変色した肌がすでにまともではないことを証明している。
「便宜上『傀儡人形』と呼んでいる・・・・・見ての通り、
リーが睨む先、人形たちは着実に距離を詰めてくる。
傀儡人形・・・・・文字通り操り人形となった彼女らに、私たちの声は聞こえない。撃たれても気にすることなく進み、手足がもげてもなお戦おうとする。そして何より、人形とは思えないほどの強靭さと、まるでいつぞやの化け物のような再生能力が厄介だった。
「一応倒せはするんですけどね」
「あれを一体倒すのに、相当量の弾薬が必要になるわ・・・・・おかげで焼夷弾も尽きたしね」
ウェルロッドとVectorは、とくに火力の低い部類に入る。頭を打ちぬいても止まらない化け物には、分が悪い。私も二人の援護があってようやく倒せるくらいで、誰も決定打を持ち合わせていないことになるわ。
「物は試しね・・・・3人とも、ラウズカードの使用を許可するわ」
「OK! 任せて45姉!」
「G11は始さんに連絡、これでダメなら出てもらうしかないわ」
「了解」
「まずは数を減らすわ!」
《 Slug 》
416が例のカード・・・・ラウズカードとかいうものを取り出し、右腕のリーダーに通す。次の瞬間、どういう理屈なのかとんでもないパワーをまとった榴弾が放たれて、敵をまとめて吹き飛ばす。再生不能なほどバラバラになった人形が起き上がることはなく、宣言通り一気に数を減らした。
9とG11もともにカードを使い、敵をなぎ倒していく。カードの力なのか、撃ち抜かれた人形は再生することなく地に伏せていった。その様子に、45は何かを感じたようだ。
「まさかこいつら・・・・・」
「やっぱり45もそう思う?」
「ちょっと、勝手に納得してないで教えなさいよ!?」
こっちだって命がけ(バックアップをとれない以上、それはまさしく死だ)なんだから!!
「ちょっと黙ってて・・・・・G11、始さんに再度連絡。 こいつらに使われているのは・・・・トライアルの細胞よ!」
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side:相川始
「・・・・・・わかった、すぐに向かう」
UMP45から受け取った連絡・・・・傀儡人形とトライアルの、アンデッドの細胞。おそらくは捕まえた人形にトライアルの細胞を部分的に移植しているのだろう。
だが、なんのために?
「・・・・・・? っ!?」
不意に視界の端が光り、とっさの判断でハンドルを切る。一発の銃弾が鼻先を掠め、彼方へと消える。
・・・・・なるほど、こいつらか。
「確かに・・・・・この感じは、アンデッドか」
割合で言えばごく微量、だがそれでもアンデッドの・・・・ひいてはトライアルの身体能力に迫る性能を獲得し、波の人形や人間には十分すぎるほど脅威になるだろう。連中が何を考えてこいつらを作り、放ったのかは知らないが・・・・・野放しにしておくわけにはいかないな。
「・・・・変身」
《 Change 》
カードをラウズし、乗っていたオフロードバイクも『シャドーチェイサー』へと姿を変える。そして一気に速度を上げ、すれ違いざまに斬りつける。
「むっ・・・・!」
威嚇の意味も込めて腕を浅く切ったが、人形たちは構わず撃ち続ける。たとえ感情や表情を取り払ったとしても、回避行動もとらずに反撃に出ることは通常あり得ない。むしろより人形らしい人形の方が、機敏な回避運動をとるはずだ。
だがこいつらは、まるで斬られたことに気づいていないかのように攻撃を続けている。その顔に感情は一切なく、人形というよりもただ銃を構えた人型の何かといった方が近いか。
(こちらの呼びかけには応じそうにもないな・・・・・仕方ない)
バイクを降りると同時に駆け出し、一気に肉薄する。敵の数は5、アサルトライフルが2にハンドガンが2、右腕を斬りつけたやつはマシンガンか。
まずは最も脅威となるマシンガンを排除する。
「お前たちに恨みはないが・・・・・」
誰に言うでもなく、そう呟きながら刃を振るう。もとより動きが機敏ではないマシンガン型はその一撃で銃を持った右腕を失い、返す刃で左の手先も斬りとぶ。それでもやはり、表情一つ変える様子はない。気づいていないというわけではなく、気にもしていないように見える。
そしてほかの人形も同じで、味方を巻き込むこともいとわず引き金を引く。
「ちっ・・・・容赦もないな」
いくら速い銃弾とはいえ、銃口から逃れれば回避は容易い。だがその結果、標的を失った銃弾のほとんどが味方であるはずのマシンガン人形に突き刺さる。ものの数秒もたたずに機能停止に陥るが、それでも何の表情も浮かべないことにいやな不気味さを覚える。
そして何より、連中の攻撃はトライアルの細胞を取り込んだ人形を破壊することができている。つまり、奴らの攻撃もまた、その性質を変えているということか。
(・・・・となると、俺も易々とくらうわけにはいかんな)
「これ以上の収穫もないだろう・・・・一気に終わらせる」
《 Tornado・Blizzard 》
絶対零度の吹雪を、暴風によってさらに威力を増してぶつける。同時に銃弾の軌道を強制的に逸らし、残る4体もなすすべなく巻き込まれる。
風が止み、全員の機能停止を確認して俺はシャドーチェイサーに跨った。
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side:Gr G11
『こちらは片付いた、そっちはどうだ?』
「流石に早いわね・・・・こっちもなんとか数は減らしたんだけど」
「45姉、もうラウズカード残ってないよ!」
「・・・・・・聞いての通りよ、お願いできる?」
「わかった、5分で向かう」
始さんからの通信だ。5分、それくらいなら余裕だね・・・・・と言いたいけど。
「尽きたのはカードだけじゃないんだよ」
最後のマガジンを外し、銃を背中に回してナイフを取り出す。正直格闘戦なんて向いてないんだけど、やるしかない。見ると弾幕を張っていた45と9、第1部隊のVectorも弾切れみたい。416も通常弾こそまだ余裕があるけど榴弾は底を尽き、リー・エンフィールドとWA2000も弾薬が厳しい。ウェルロッドに至っては戦力としてカウントできないほど威力不足・・・・・あたっ!?
「流石に失礼では?」
「うぅ・・・殴ることないじゃんか~」
「どうせ中身空っぽの頭でしょ? なんだったらもう一発殴ってもいいわよ」
「よ、416の鬼畜~!!」
416は言いたいことだけ言って戦闘に戻ってしまう。9と45もサイドアームとナイフに切り替えて持久戦に持ち込むつもりみたい。そしてリーはともかく、意外なことにWAも銃剣を持ち出してきた。というかその銃に銃剣って・・・・・
「あら、あの銃剣ってスプリングフィールドのよね?」
「本人はお守り代わりだそうよ・・・・人形が神頼みだなんて滑稽ね」
言葉とは裏腹に、Vectorの表情は優しげだった。そしてこれまた意外なことに、ライフルの2人は接近戦もちゃんとこなせていた。傀儡人形もバカスカ撃ちまくったせいでとっくに弾切れで殴り掛かってくるだけだけど、それをしっかりいなして一撃を加えていく。
・・・・・あれ、これ私が頑張らなくてもいいんじゃない?
「ってG11! 横から来てる!!」
「へ? うぉおおぉおああああ!?」
自分でもびっくりするくらい変な声を出しながら、振り回される腕をナイフで防ぐ。よくよく見るととんでもない方向に曲がってる上に肘の関節がもげてるけど、そんなのお構いなしにブンブン振り回してくる。ただの腕とはいえ鉄の塊、ナイフ一本じゃ抑えきれない。
何発目かの応酬を受け止め、腕の感覚が鈍り始めた時、横から飛び込んできた光弾が人形の胸を貫いた。
「すまない、遅くなった」
「は、始さん~~・・・・・」
「ヒーローは遅れてやってくるとでも言いたいわけ? まぁいいわ、とにかく残りをお願い」
「あぁ、任せろ」
《 Bio 》
始さんがカードを使い、植物のツタのようなものを出して一網打尽にする。一纏めにされた人形たちはそれでも何とか振りほどこうと体をよじり、その度にフレームが軋む音が聞こえる。痛みも何も感じていないのなら、きっと体がバラバラになってももがき続けるんだろう・・・・・そんな見るに堪えない姿に、私やWAは目を逸らす。
「っ!・・・・・始さん、一思いにやって!」
「わかっている」
《 Float・Drill・Tornado―――――Spinning dance 》
始さんの全力、カードを3枚使った強力な一撃が人形たちを襲う。吹き荒れる暴風に耐え、それが止んだころには人形たちは跡形もなく消し飛んでいた。
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side:ペルシカリア
「うん・・・・・うん、わかった。 こっちも新しい情報を手に入れたから、早めに戻ってきてね」
通信を切り、今はほとんど機能していないメールを開く。16labの壊滅以後、連絡なんてないにも等しかったこの端末に、見覚えのないアドレスからのメールが2通。
送り主はどちらも同じ、うち一つはニュースを録画した動画が2つ添付されているだけだけど、問題はその内容。
("人形たちの反乱"・・・・冗談じゃない、あんなのどう見ても普通じゃないのに)
速報で流れたようで、各地で人形たちが市民を襲っているというものだった。そこに映っていたのは、かつてグリフィンに所属していた戦術人形たちの変わり果てた姿。始さんたちからの情報とも一致する、傀儡人形。
そう、これは演出だ。この世から人形を根絶やしにし、軍が意のままに操る世界にするための。そして実際、もう一つの動画ファイルでは各地で反人形活動が活発になっていると報道されている。無実の人形はもちろん、ロボット人権団体の人間も吊るし上げられているらしい。
そしてもう一つの、おそらくいま最も重要な内容のメールを開く。そこに書かれているのは、一見すれば文字化けにしか見えない文字の羅列・・・・・・そして末尾に描かれた鉄血工造のエンブレムとスペードのエース。
ペルシカは大きく深呼吸すると、その『暗号』の解読に乗り出したのだった。
続く
グリフィンと鉄血が壊滅なんてやりすぎだろ・・・・なんて思ってた時期が私にもありました。(構想段階)
さて、今回登場した『傀儡人形』ですが、イメージ的にはMGSVの傀儡兵とスカルズを足して二で割った感じです。
そしてしれっと出てきた『トライアルの細胞』は、崩壊液とアンデッド細胞が融合したもので、E.L.I.Dみたく凶暴な進化を遂げることや汚染区域を広げるようなことはありません。遠慮なくヤッちゃっても無問題だね!
ちなみに元第1部隊の面々とはここでまた解散です。さすがに主人公サイドに入れると人数が多すぎるので笑
今後の予定では、次々回に仮面ライダー恒例のギャグ回を書くつもりです。剣のギャグ回と言えば・・・・・そう、ヤツですよ。
相変わらず亀更新ですが、今後ともどうぞよろしく。