Dolls FrontLine - Missing link -   作:いろいろ

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空き時間に書いてたら出来上がってしまったので投稿します。

ここまで君たちを待たせてしまったのは私の責任だ、だが私は謝らない。


・・・嘘ですごめんなさい遅くなりました。

というわけで第4話、今回は始vs404です。

今回からシステムボイスの表記を少し変えました。


第4話:激突、404小隊!

IoP 16lab付近の演習場

 

廃墟に見立てた遮蔽物や構造物が並び、爆発でえぐれた地面は塹壕のようになっている。404小隊と始は、それぞれランダムに決められた開始地点に移動、待機している。ちなみに互いの位置は伝えていない。

 

 

『始める前に確認する。』

 

 

審判を務めるヘリアンの声が、各所に設けられたスピーカーから流れる。

 

 

『404小隊は実弾を使用、榴弾や投擲物も同様だ。 相川始、君には制限を設けることができないが、人形を破壊しなければそれでいい。』

 

 

404に実弾が認められている理由は、始がアンデッドであり理屈上死なないため。あまりにもダメージを受けすぎると行動不能になるらしいが、本人曰く、

「まずありえない。」

とのこと。

初めは渋い顔をしていた404だが流石にカチンときたのか、意気揚々と実弾を持ち出してきた。

一方の始はというと、アンデッドの力で撃ち出されるエネルギー弾は加減が効き、近接戦闘も急所を外すことはできる。

 

 

『カウント0と同時に開始する。 ・・・5』

 

セーフティを外す。

 

『・・・4』

 

意識を集中し、ベルトを出現させる。

 

『・・・3』

 

フォアグリップを握り、銃を持ち上げる。

 

『・・・2』

 

カードを取り出し、胸の前に掲げる。

 

『・・・1』

 

一度だけ、深呼吸をする。

 

『・・・0』

 

 

「行動、開始!」

 

「変身」

《 Change 》

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「・・・クリア、ここもいないか。・・・11、そっちは?」

 

『ここからじゃ見つからないね。 移動する?』

 

「ええ、そうして。 必ず416と二人でね。」

 

『わかってる。』

 

「45姉! こっち!」

 

 

9の呼ぶ方に走る。

着いた先には、私たちの誰とも違う靴の跡。

 

 

「・・・あっちね、行くわよ9。」

 

「了解!」

 

 

足跡をたどり、着いた先は小さな倉庫のような場所。

9と顔を見合わせて頷くと、11たちに指示を飛ばす。

 

 

「416、11。 送ったポイントを狙える位置に移動して。」

 

『了解。 11、行くわy『416後ろっ!』・・・っ!?』

 

 

無線の先から爆発音が響く。416たちの安否を確認しょうとしたが、それは叶わなかった。

目の前の倉庫の扉が爆ぜ、黒い戦士が現れる。

 

 

「・・・これはちょっと、」

 

「ヤバイかも。」

 

 

お互い一切合図は取らず、私と9は同時に手榴弾を投げた。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

「こいつっ!・・・なんてデタラメな!」

 

 

悪態をつきながら、私は土煙の向こう側に弾をばら撒く。少しでも、掠りでもしてくれればいいのだが、そういった気配はない。物陰に身を隠す瞬間、煙の向こうで何かが光った。

 

 

「!? 11っ!」

 

「うわぁ!?」

 

 

発射された光弾は正確に11のいる高台の足場を狙い撃つ。間一髪で近くの屋根に飛び降りるが、お陰であっちの動きが見えなくなった。

 

 

「! しまっ!?」

 

 

その隙が見逃されるはずもなく、アイツ・・・相川始は一気に距離を詰めてくる。

11の援護は間に合わない。それどころか下がって撃つのすら難しい距離だ。咄嗟の判断でナイフを取り出し、上段から振り下ろされる剣戟をなんとか防ぐ。

 

 

「いい判断だ・・・が、甘いな。」

 

 

そう呟いたアイツは剣戟が受け止められた瞬間跳躍する。勢いをそのままに、11のいる屋根へと飛び移る。

 

(しまった! 狙いはそっちか!)

 

すぐに周辺を確認し、段差を利用して屋根へと登る。

が、そこにいたのは、腕を捻りあげられ首元に刃を当てられた11だった。

いくらなんでも早すぎる、そう考えてしまった私はわずかに反応が遅れ、飛んできた光弾に意識を持っていかれた。ブラックアウトする視界の隅で、手刀を当てられて崩れ落ちる11とが見えた。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「・・・9、閃光弾はあといくつ?」

 

「これで最後。 あと一回だけだよ。」

 

「そう・・・こっちも同じよ。」

 

 

あの封鎖区域で見た光景は今でもはっきりと覚えている。驚異的な身体能力も、あのカードを使うことも、それによって様々な力を得られることも。

こうなる可能性も考慮して戦術は練ってきた。でもふたを開けてみればこのザマ。またカードの力でしょうけど、416たちの元にも現れたことから分身すらできると考えられる。

・・・なによそのチート。

 

 

「どうした? 攻撃しないのか?」

《 Smog・Blizzard 》

 

「来るよ、45姉!」

 

 

攻撃を警戒し、距離を取る。あの電子音でおおよその効果を予測するしかないが、今回は何? 煙と吹雪って・・・

 

 

「・・・!? まずいわ!」

 

 

建物に氷点下の冷気が流れ込む。 どうやら煙に冷気を乗せて広げているらしいけど、これは私たちというより銃そのものがダメージを受けかねない。

やむなく外に出ると同時に、銃を構える。 が、一瞬影になったのを見逃さずすぐさま回避。一拍おいてさっきまでいた位置に両刃の弓が突き刺され、そいつが顔を上げる。

 

 

「・・・惜しかったわね。」

 

 

フルオートで引き金を引き、ありったけの弾をぶつける。 生身の人間なら蜂の巣ではすまないがアンデッドとやらなら問題ないはずだ。

1マガジン分撃ちきりマガジン変えようとしたところで、異変は起きた。目の前のターゲット(相川始)の姿が歪み、一瞬別の化け物の姿に変わって消滅した。

 

 

「ダミーっ!?」

 

「・・・ほぅ、そいつを倒せたのか。」

 

 

ドサッという音とともに、本物の相川始が姿をあらわす。その足元には気を失った9が転がっている。

 

 

「・・・まさか、こんなこともできるなんてね。 聞いてないわよ。」

 

「言っていないからな。」

 

「でしょうね。」

 

 

銃口は下げない。なんとか隙を探そうとするが、立っているだけなのに隙がない。

するとそいつは新たなカードを取り出す・・・3枚だ。

 

 

「・・・隊長であるお前には、一度見せておこう。」

《 Float・Drill・Tornado・・・Spinning Dance 》

 

「っ!?」

 

 

カードを立て続けに使うと、体の周りを風で覆いながら浮き上がる。やがて回転を増したソレは、両足を揃えてこっちに突っ込んできた。

銃で応戦するも風と回転に遮られて全て弾かれる。そのまま勢いを落とすこともなく私に迫り・・・横1メートルくらいに突っ込んできた。その勢いだけで私は吹き飛ばされ、近くの壁に打ちつけられる。

 

 

「かはっ!・・・げほっ・・・はぁ、はぁ・・・うっ!・・・」

 

「・・・これが、アンデッドの力だ。」

 

 

いつのまにか人間の姿に戻っていた相川始が目の前にいた。着地点を見やると、まるで砲撃でもあったかのように抉れている。

その圧倒的な力と、それを操るこの男に確かな恐怖を覚えながら、私は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

「すまない、やりすぎた。」

 

「いや、構わないよ。 約束通り壊さないでくれたからね。」

 

 

あのあと全員を回収して研究室に戻り、メンテナンス室に放り込んだあと、ペルシカに協力してもらってラウズカードの特徴をまとめてもらっているところだ。

・・・いち早く目を覚ましたG11は、目があった瞬間に涙を浮かべて壁まで後ずさりしていた。あとで何か持っていこう。

 

 

「それにしても本当にいろんな種類があるね。 ・・・これは?」

 

「それは『Gemini』。 一体だけ分身を作ることができるが、ラウズカードは使えず耐久値も本体ほどではない。」

 

「と言ってもそれ以外では一緒と・・・反則じゃない?」

 

「それ以上に厄介なものもある・・・これだ。」

 

「『Remote』?」

 

「あぁ・・・アンデッドを呼び出して使役する。」

 

「んな無茶苦茶な・・・。」

 

 

こんな感じでカードの説明をしてはデータをまとめていく。一応ここにはないカードも分かる範囲で説明する。・・・アイツに会う可能性も0ではないからな。

 

 

「・・・ん? ヘリアン、それは?」

 

「ん? 最近ようやく手に入ったコーヒー豆だ。このご時世、コーヒーは貴重だからな。 ・・・お前も飲むか?」

 

「あぁ、そうだな・・・せっかくだ、俺が淹れよう。」

 

「え? コーヒー淹れれるの?」

 

「・・・昔、喫茶店で働いていてな。」

 

「ほぉ、それは期待できそうだ。」

 

 

ヘリアンから豆を受け取り、道具を用意してもらう。

・・・なかなか状態の良い豆だ、久しぶりに腕をふるってみるか。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると同時にメンテナンス終了の文字が表示される。隣を見ると空っぽのベッドが3つ。3人は先に終わったようだ。

部屋の外からは明かりが漏れており、ペルシカや9の会話も聞こえてくる。服装を正し、ドアを開けて部屋を出ると・・・

 

 

 

「・・・始君、本部のカフェで働かないか? 高待遇を約束しよう。」

 

「いーや、ここはぜひうちのラボの調理室に。」

 

「ちょっと! 始さんは私たちのところに来るって決まったでしょ!」

 

「・・・腹たつぐらいに美味いわね。」

 

「・・・・・寝る前に飲みたいなぁ。」

 

「なにこれ?」

 

 

クルーガーとペルシカは割と本気で勧誘してるし、9は始の腕にしがみついて渡さないアピール、あれだけ対抗心の強かった416が普通の認めてるし、寝てると思ってた11も美味しそうに啜ってる。

 

 

「・・・起きたか。 お前も飲むか?」

 

「あら、いいの?」

 

「やりすぎたお詫びだ。」

 

 

流石に悪いとは思っているらしい。ていうかあんなの直撃したらシャレになんないわよ。この程度で水に流そうなんて、認めるわけがないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あ、美味しい。

 

 

「・・・コーヒーが手に入ったら、毎回淹れてくれるなら許す。」

 

「? まぁ構わないが。」

 

 

ここが落とし所よね。決してコーヒーに流されたわけじゃないから。

・・・本当よっ!

 

 

続く




戦闘描写って本当に難しい・・・
なんか普通に圧倒しちゃってますが、ラウズカードなんて初見殺しもいいとこだと思いますので。
にしてもおかしいなぁ・・・こっちの世界ではちゃんとシリアスな45姉になるはずだったんだけどなぁ。


前話を自分で読み返していてわかりづらいところがあったのでちょっと補足
始はクルーガーらには自身がアンデッドであることを明かしています。が、ジョーカーであることやもう一人のことなどの詳細は言っていません。





・・・メインヒロイン誰にしようかなぁ・・・そろそろきめないとなぁ。
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