Dolls FrontLine - Missing link - 作:いろいろ
今回から404に始が正式に加わります・・・ハーレム主人公みたいになっちまったな。
「では任務を説明する。 今回の任務はX02地区・・・封鎖区域との境となっている場所だ。 404小隊にはこの地区に破棄されているとある施設を調査してもらいたい。
この施設自体は以前から確認されていたが、最近になってここに所属いていたという人物から重要な情報を得た。 詳しいことは、端末を確認してくれ。
また知っての通りX02地区は南下してきたE.L.I.Dと鉄血の戦闘区域でもある。 気を引き締めてかかってくれ。」
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「・・・あれがその研究所ね。」
高台から見下ろした先には、それなりの規模の研究所の廃墟が広がっている。データによればもともとは生物学関係の研究所だったらしく、データの回収もされていないらしい。
「結構広いわね・・・隊を分けましょう。 私と9、416と11、始さんは一人でも大丈夫?」
「あぁ、問題ない。」
「ちょっと45、こいつを一人にするつもり?」
「えぇ。 実力は確かだしね。」
「・・・信用できないわ。」
「そう? 私は信用できるわよ。」
不敵な笑みを浮かべる45に416はしぶしぶ引き下がると、始を一瞥して
「・・・私はまだ認めてないから。」
とだけ言ってG11を起こしに行った。
「ふふっ、416ったらあなたに手も足も出なかったことがよっぽど悔しかったのね。」
「私たちも同じだけどね!」
「・・・・・。」
再び施設を見る。見たところ鉄血人形は確認できず、E.L.I.Dの姿も見えない。アンデッドの力を使ってみても生体反応もないため、少なくともE.L.I.Dや人間はいないようだ。
「さてと・・・じゃあ、行くわよ。」
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研究所:2階
1階から別れて行動し、始は2階を捜索することになった。この研究所はざっくりといえば凸の形になってるため、上階は俺だけでいいと判断したのだろう。
すでに『Gemini』のカードを使い、二手に分かれて捜索している。
『始さん、聞こえる?』
「9か、なんだ?」
『こっちは一通り終わったんだけど、そっちは?』
「今所長室の前にいる。 これで最後だ。」
『分かった、45姉に伝えてそっちに合流するね。』
『こちら416・・・同じく合流するわ。』
「分かった、それまでには終えておく。」
通信を切り、所長室と言うプレートが掲げられた部屋の扉を開く。
中にあったのは豪華なテーブルと調度品の数々。どうやら金遣いの荒い人物だったようだ。
机の引き出しや調度品など、何かありそうな部分を中心に探すも、特にこれといったものは出てこなかった。
「ヤッホー始さん、何かあった?」
「いや、何もない。」
「ふんっ、ちゃんと探したんでしょうね?」
「416、いつまでもそれはないんじゃないの?」
「黙りなさい11。 というかあなたほとんど仕事してないじゃない。」
「そ、そんなに怒らなくても・・・わわっ、ぐぇ!?」
ジリジリと壁にまで追い詰められた11がそのまま壁にもたれかかると、突然その壁が奥に開き、11が後ろから倒れる。
「これは・・・隠し扉?」
「何とも古典的ね。」
「・・・下に続いているようだな。 この下には?」
「ん〜と、確か保存庫だったかな。 大きな冷凍庫があったよ。」
「つまり、本来ありえない階段ってことよね。」
階段は下に下にと続き、明らかに1階層分を超える距離を歩く。
突き当たりの扉を開くと、
「な、なによここ・・・」
そこに広がっていたのは培養液で満たされたポッドや様々な器具、そのほとんどが荒らされたかのように壊れ、散乱していた。
「45姉、あれ!」
突然9が指差し、45を呼ぶ。彼女が指差す先には壁をつき抜いてぽっかり開いた大きな穴が、まるで洞窟のように開いていた。
「・・・なにかが地下を掘り進んできたってことかしら。」
「いや、これは中から掘られたものだ。」
「・・・なるほど、土ね。」
見ればその穴の周辺には大量の土砂が散らばっている。穴を掘り進める際、掘った土は後ろに退けなければ邪魔になる。もしこちらに向かって掘られたものならば、あたりに散らばる土の量はそれほど多くないはずだ。
「・・・ってことは、ここではこの穴を掘った
その穴の直径はおよそ2メートルちょっと、明らかに人間によるものではない。
「・・・これは報告すべきね。 さ、データを吸い出して帰りましょ。」
「残念ですが、それは諦めていただきます。」
突然の声に振り向き、銃を構える。
そこにいたのは、白と黒を基調とした服装の3人の人形。
「・・・あなた達も来ていたとはね、『イントゥルーダー』。 後ろのは『デストロイヤー』と『スケアクロウ』ね?」
「ふふっ、久しぶりね404小隊。 ・・・と、はじめまして
「・・・何故、俺のことを知っている?」
「さぁ、何故かしらね?」
「悪いけど、諦めろと言われて『はいそうですか』とはならないわよ。 あんた達に渡すくらいなら、壊してしまった方が良さそうだしね。」
「あら、壊してくれるなら願ったり叶ったりだわ。 私たちもここの全てを壊してほしいって頼まれましたからね。」
「・・・コピー完了まで30%。」
「了解、11はそのまま続けて・・・なら、私達が帰ってから壊すといいわ。 誰も止めないわよ。」
「そうしたいのは山々なんだけど、
鉄血達が武器を構える。その銃口は、データの吸い出しを行なっている11に向けられていた。
「その作業をやめて、コピーも全て破棄しなさい。 従えば、見逃してあげるわ。」
「・・・問答無用で撃つと思ったわよ。」
「・・・それも
「その『彼』って、随分と優しいのね。」
「えぇ、とっても。 なにせ彼は私の・・・」
「ちょっとイントゥルーダー! あなただけのじゃないわよ!」
「・・・抜け駆け、厳禁。」
「あら失礼。 というわけだから、大人しく従ってくれるかしら?」
決して広くはないこの部屋で、相手は鉄血のハイエンドが3体。おまけにデストロイヤーの火力はバカにならず、始がいるとはいえ彼女らの背後にある出口を抜けるのは至難の技だろう。
チラリと11の方を見る45に、11はわずかに頷く。そしてコピーしたデータの入った媒体を渡し、45はそれを足元に捨てる。
「・・・分かったわ、これは置いていく。」
「賢明な判断ね。 いいわ、通りなさい。」
イントゥルーダー達は道を開け、404を出口へ通す。
最後尾の始が通り過ぎたところで、イントゥルーダーは彼を呼び止める。
「相川始さん。」
「ん?・・・っ!」
「・・・
「何? どれはどういう・・・」
「残念だけど時間よ。 デストロイヤー、始めて。」
カードを投げ渡したイントゥルーダーはそれ以上言わず、始は追求しようとするもデストロイヤーの攻撃が始まり、止む無く引き下がった。
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「・・・さて、もういいでしょ。 11、始めるわよ。」
「う〜〜〜・・・あれ変な感じがするから嫌なのに〜。」
「今回は諦めなさい。 ほら、上脱いで。」
「ちょ、ちょっと待って! まだ心の準備が・・・ひゃん!?」
回収ヘリの中、上半身を裸にされた11に45がプラグを刺す。実はデータのコピーは媒体と並行して11のメモリーにも行われており、これはそれを吸い出す作業である。
・・・唯一の欠点は、妙に悩ましい声が出ることくらいだ。
「うう〜、汚されちゃった・・・。」
「バカなこと言ってないで上を着なさい。 ・・・で、あんたは何してるのよ。 かれこれ30分近くもそんなカードを眺めて。」
「それ、トランプのカードだよね? あのラウズカード?もそんな感じだけど。」
「・・・あぁ。」
そう短く返事を返し、再びカードに視線を落とす始。その頭の中では、イントゥルーダーが言った言葉が何度も繰り返されていた。
(『グリフィンは、かつての俺たち』・・・俺たちということは、やはり『彼』という奴は・・・だが何故・・・)
何度も思考を巡らせるが、答えは出ない。
その彼の手には、スペードのエースのカードが握られていた。
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「・・・はい、全て始末しました。 ・・・怪我人? いえ、いませんよ。 ・・・はい、ではそう伝えますね。 ああそれと、彼にも会えましたよ。 ・・・えぇ、元気そうでした。 ・・・フフッ、いえなんでも。
では帰投します。
『カズマ』さん。」
続く
はい、というわけで初任務&ハイエンド登場。
そこまで長くするつもりもない本作ですので、展開が早いとか色々ぶっ飛ぶこともあるとは思いますがご了承ください。
|M0)<では解説だ。
X02地区
北欧にある地区。鉄血の勢力下ではあるがE.L.I.Dによる封鎖区域が地区の真ん中を通り、常に交戦状態にある。
鉄血にとってもE.L.I.Dは脅威であるため排除しているが、結果としてE.L.I.D感染者の移動を防ぎ、人間の生活圏維持になっている。
名前の由来は某空戦ゲーの試作機から(最近買いました)
始と404
模擬戦以降、正式に404小隊員となった始。
現在のそれぞれとの関係は、
45・・・『始さん』。戦力として信用でき、かつ自身らの生存率を上げるという意味で歓迎。はなから敵わないと割り切っている。
9・・・『始さん』。兄のように思っている。遭遇時に416や仲間の窮地を救ってくれたことから、悪い人ではないと認識。
416・・・『アイツ』とか『こいつ』とかいろいろ。完璧を自称する彼女にとって、手玉に取られたということでかなり気に入らない相手。が、実力は一応認めている。
11・・・『始さん』。起こし方が優しい=いい人という認識。まるっきり信用しているわけではないが、敵となった場合は逃走一択なのでそれほど気にしていない。
ハイエンドたちと『彼』
大体の読者さんが気づいているであろうあの人のこと。『彼』と鉄血達はなぜ出会ったのか?
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