Dolls FrontLine - Missing link - 作:いろいろ
C03地区、ランディングゾーン
グリフィンのヘリから降りたった404小隊は、端末でマップを開き、任務の最終確認を行う。
「さて、今回は・・・AR小隊の撤退支援よ。」
「・・・・・・。」
「そんな顔しないの。 で、彼女らはある人物の護衛をしてるらしく、このポイントに向かってきているの。」
端末を操作し、AR小隊の目的地とそのルートを表示する。
そのルート上には、鉄血の小規模基地が存在していた。
「つまり、そのAR小隊とやらの退路を確保するのが今回の任務か?」
「そういうこと。」
「・・・始さんがいるなら過剰戦力でしょ・・・私は寝ててもいい?」
「ふ〜ん、じゃあ11の分のコーヒーは私がもらうね!」
「!? わかった! 行くから!」
慌てて準備する11とケラケラ笑う9を見ながら、始は45と416とともに移動ルートを決めていく。
「前と同じ組み合わせでいくの?」
「今回は少し変えるわ。 私と416、始さんが先行して、9と11はバックアップ。」
「・・・理由は?」
「11は前衛よりかは後衛向き、9の閃光手榴弾があれば撤退しやすいでしょ。 私たちには始さんがいるわけだから、攻撃に全振りできるってわけ。」
「決まりだな。」
その後細かいルートや連携を確認し終え、彼女たちは鉄血の基地へと向かった。
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「・・・・・どうなってるの?」
「私が聞きたいわよ。」
「・・・・・。」
鉄血の基地へとたどり着いた404小隊だが、そこには異様な光景が広がっていた。壁は崩れ所々に爆発の痕、周囲には鉄血人形の残骸が転がり、その人形もかなり大きな口径の銃で破壊されたかのような有様だった。
「・・・クリア。 そっちは?」
「こっちもクリア。 全滅よ。」
「あぁ、こっちも同じだ。」
「・・・9、11、聞こえる? ひとまず外で待機、周辺の警戒を。」
『分かった、45姉も気をつけて。』
慎重に中を進む45、416、始。
基地の奥はさらに悲惨なことになっており、さらに天井には大きな穴が空いていた。
「・・・爆撃でもあったのかしら?」
「いや、こいつは違う。 爆撃なら焦げた痕があるはずだ。」
ということは、何かが天井を突き破ってきたってこと?」
「・・・・・ゴホッ」
「「「っ!」」」
かすかに聞こえた咳き込むような声の方に、45と416は銃を構え、始もベルトを出現させる。
慎重に歩み寄り、声の聞こえたあたり・・・崩れた棚の陰を覗き込む。
「・・・グリフィンの・・・人形か・・」
「・・・ドラグーンね。」
そこにいたのは鉄血の下級人形、ドラグーンだった。しかしその体は傷だらけで右半身はもはや原形をとどめないほどに破壊され、機能停止も時間の問題と言える状態だ。
「・・・ヤツを・・・・・殺ったのか?」
「・・・ヤツ?」
「なんだ・・・まだ・・・見てないのか・・・」
薄く笑うドラグーンに妙な寒気を覚えた416は、その頭に銃を突きつけて尋問する。
「答えなさい。 ここで何があったのか。」
「誰が話すか・・・と言いたいが・・知ってもどうしようも・・・ない。」
「・・・どういう意味だ?」
「くくっ・・・人間もいたのか・・・・・あれは、正真正銘の・・・バケ・・モ・・・ノ・・・」
「!・・・機能停止よ。」
「・・・バケモノ、ですって?」
「ともかく、9たちと合流しよう。 ・・・なにか嫌な予感がする。」
「・・・アンデッドの勘?」
「・・・・・あぁ。」
息絶えたドラグーンの言葉に何かを感じた始は、アンデッドの力を少し解放し、周辺のあらゆる気配を探る。が、それは唐突に中止される。
外で爆発音が響き渡った。
「外!?・・・9、聞こえる? なにがあったの?」
『・・・45・・助け・・・・1が・・・敵・・・・』
「9? 9!? 応答して!」
「ちっ・・・まさかさっき言ってた・・・」
「急ぐぞ!」
嫌な予感を拭えないまま、始たちは出口へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はぁ・・・はぁ・・・・・ぐっ・・・」
「11!? しっかり!」
「くっ・・・大丈夫・・・片腕がやられただけ・・・」
「・・・どうしよ・・・通信機も壊れちゃったし、攻撃も通じないなんて。」
「・・・もしかして・・・新種のE.L.I.D?」
「わからない・・・とにかく今はっ!?」
とっさに11を抱えて横に飛ぶ9。一瞬遅れて光弾が通り過ぎ、爆音とともに木々をなぎ倒す。
振り向くと同時に銃弾をばら撒き手榴弾のピンを抜く。だがその手から手榴弾が離れることはなかった。手榴弾を握った腕が彼女らの後方へと吹き飛ぶ。
「あ、ああああぁぁぁあぁぁああ!!!」
「9!? くそっ!」
片腕でなんとか銃を構えるもソイツはすでに目の前にまで迫っていた。
銀色の鎧のような体、中心には水色のパーツが埋め込まれ、体のあちこちからは同じ色のコードが何本も通っている。右腕には先ほどの光弾を連発する大口径の銃が、左腕には電撃を帯びたロッドが生え、今その銃口がこちらに向けられている。
その姿はまさしく、死をもたらす死神そのものだった。
「い・・いや・・・いやだ・・・・・・」
すでに反撃の意志すら無くした11の前で、銃口に光が集まり・・・
《 Blizzard 》
独特の電子音とともにバケモノは凍りつき、その動きを止める。
音のした方を見れば、姿の変わった始と45、416が走ってきた。
「9!? しっかりして!」
「・・・っ!? ・・45・・・姉?」
「11! 大丈夫!?」
「416・・・う・・うぅ・・・」
「泣くのは後だ、そいつらを連れてすぐに離れろ。」
「なっ!? あんた一人で相手するっていうの!?」
「悪いけどそれは聞けないわ・・・9を傷つけた代償を払わせないとね。」
「聞けっ!!!」
「「っ!?」」
始が叫ぶ。今まで聞いたことのないそれには、いつもの余裕を感じさせるものはなかった。
「・・・お前たちでは、コイツは倒せない。・・・・行け。」
「で、でもあんた一人で・・・」
「隙を見て離脱する・・・もう持たん、早く!」
見れば、そいつを覆っていた氷にヒビが入り、徐々に広がっていっている。始の言う通り、もう時間はない。
「・・・くっ・・・わかったわ。 45!」
「・・・えぇ・・・始さん、帰ってきてね。」
「・・・あぁ。」
45は9を、416は11を背負い、回収ポイントまで走る。
それを見送った始は、バケモノ・・・かつて仲間と共に打ち倒した
同時に氷が砕け散り、白銀の銃士が動き出す。
「・・・・・。」
「追跡対象ヲろすと・・・新タナ脅威ヲ確認・・・接触禁忌対象『JOKER』ト識別」
「・・・何?」
「推奨行動・・・撤退」
突然銃口を下げると、踵を返し脅威的なスピードで走り去る。
その行動に疑問を浮かべながらも始は変身を解き、ソイツ・・・『トライアルE』の走り去った方を見る。
(あの記録にあったのは、やはりトライアルシリーズ・・・追跡対象というのは、まさか11か? そもそも誰が、どうやって作った?)
考えても答えは出ず、膨らみ続ける不安を抑え込み、始は回収ポイントに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
数時間後
「・・・遅かったか。」
「くそっ! 見つけたら俺が必ず」
「やめておけ・・・一真の話が本当なら、私たちでは・・・」
「分かってる! ・・・なぁ兄貴・・・本当に俺たちじゃ無理なのか?」
「・・・あぁ・・・それに、これは俺の問題だ。」
「・・・俺たちは兄貴の仲間で家族なんだ。 なのに・・・」
「ありがとう・・・さて、じきにグリフィンも来る。 回収できるコアだけでも連れて帰ろう。」
「「あぁ。」」
続く
このトライアルEは強化済みです。
最強フォームでやっとなトライアルに人形が敵うはずもなく・・・なのでべつに人形が弱いわけじゃないですよ?
今回はコイツだけ紹介
トライアルE
トライアルシリーズの一体。
アンデッドの細胞に『辛味噌でモズクでボロボロな校長』のデータをぶっこんだヤツ。
原作では実弾なのか光弾なのかはっきりしなかったので、ここではアンデッドの力を撃ち出す光弾に。
シンプルに強い。
以下、なんとなく思いついたヤツ(フリー素材)
矢車想/HK416
416「どうせ私なんて・・・M4の下位互換よ・・・」
兄貴「お前・・・俺の妹になれよ・・・」
五代雄介/AR-15
AR-15「みんなが笑顔になんて、綺麗事よ。」
五代「綺麗事だから、それができたらすごいと思うんだ。」
烏丸所長/指揮官
所長「君が激戦区に送られたのは私の責任だ、だが私は謝らない。」
指揮官「ショチョ-!」
浅倉威/鉄血
浅倉「おい・・・俺と戦えよ・・・」
代理人「誰ですかこんな人拾ってきたのは!?」
ドリーマー「デスちゃん」
デストロイヤー「ちょっとぉ!?」
処刑人「しゃあ! 俺が相手だ!」
ハンター「おいばかやめろ」
アルケミスト「おい!? ウロボロスが蛇に食われたぞ!?」
スケアクロウ「ワロス」
ウロボロス「冗談言っとらんと助けんか!?」
イントゥルーダー「盾はイヤ盾はイヤ盾はイヤ・・・・」
アーキテクト「というわけでライダーシステムをパクってみました! はいゲーガーちゃん。」
浅倉「! お前もライダーか?」
ゲーガー「ひぃっ!?」