幻想郷物語Remake   作:Koki6425

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修学旅行二日目~外部戦闘~

「それじゃあまた後でな」

「ええ、なんかあったら教えるわ」

俺たちは別行動することになっていて、今ちょうど別れたところだ。それぞれで警戒に当たる。しかし先生は何をしていると思うだろうか。誰も想像しもしないだろ。生徒達と一緒に思いで作りとか抜かしている。ふざけるなと殴りたいところだけど俺が怒って殴り始めると龍哉みたいな事になりかねないから手を出さずに我慢した。霊夢も呆れて何も言えなかった。次また別の理由であったら殺すと決めた。物騒だが仕方ないと思う。

そんなわけで別れた俺はクラスメイトの男子達と別の場所に行くことにした。どこ回ったかと言われたらゲーセンだ。何故かと言われたとするなら。することがないからだ。何か家族に買っていってやれとか言われても俺は一人暮らしだったから渡す奴はいないし、霊夢に渡すにしても入れ違いで同じ店に入るのはごめんだ。それに加えて俺たちは今別の目的があってここにいる。お土産なんて買っている暇はない。

とは言ったものの何も買わないのは霊夢にもかわいそうだし、龍哉とかが土産をほしがっていそうなので一応軽くお菓子か何か買っていくことにした。よく矛盾することを言う俺である。

「何か買うか…どうする?」

「う~ん…それだったらあれは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったな…結構買った」

お土産をある程度買いそろえ、手にたくさん土産をつるし、予定の集合場所へと向かう。周りではこの近くに住んでいる人々で賑わっている。これなら本当に何もないだろうかと思っていた。

だが、そうはならない。現実は非情である。俺がいると何か起きる。霊夢と一緒にいるとそれがないのが不思議でしょうがなかった。俺たちを襲ったのは魔物とかと言った手下のようなものではない。自然現象だ。近くの電柱が倒れるほどの大きな地震が俺たちを襲った。バランスを崩し、周りの人々すべてが体勢を保てず倒れる。俺も体勢をくずし転んでしまう。しかしすぐに揺れはおさまった。

友達に手を貸し起き上がらせると俺はそいつらにすぐにここから離れるよう促す。急いでその集合場所に向かわせた方が良いと判断したからだ。少し恐怖の叫びを上げながらその場を走り去っていった。俺は霊夢に連絡をいれようと思った。

しかしそれまたかなわない。現実は非情である(二回目)。今度俺たちを襲ったのはビルの倒壊。地震によって柱が崩れてしまい、今こうして倒れてきてしまったのだ。皆がそれに気づいて一目散に逃げていく。俺もそこから離れる。倒れたビルは大きな砂煙を上げて周りを包み込む。俺たちもそれに巻き込まれた。だが直接ビルに潰されたわけではないので大丈夫だ。もしビルが俺の真上に来ていたらいくら身体能力を自分の能力で上げられる俺でも難しかった。

「ちっ…相変わらず手荒い歓迎しかできないとはな」

「歓迎されるのはこちらであるべきだが?」

砂煙の中から現れた一つの生命体。だがモンスターのような見た目ではなく、普通に外見は人間だった。だがその背後には別の強い何かが感じられたような気がした。殺気ではない。もっと別の強い執念というかそんな感じのものだ。

「俺たちを殺しに来たなら返り討ちにするが…」

「今日はお前には用はない。用があるのは博麗の巫女だ。奴は今どこにいる?」

「そう簡単に教える訳ねえよなあ?」

剣をそいつに向かって突き出す。喉元に突きつけられた剣は、少しすれて血が垂れている。それをものともせずに俺に向かって言う。「霊夢はどこか」と。だがそんなのを教えたら霊夢の命がいくらあっても足りないし、幻想郷の人々が全員死ぬのではないかとも考えられる。幻想郷を壊す奴は誰だろうと殺す。そう決めているのであいにくと誘いには乗らない。

「そうか…なら力尽くで…ッ!?」

「何!?」

上から振ってきた大量の虹色に輝く弾幕。俺も目の前の敵もそれに気づいて咄嗟によける。それらすべては地面をえぐり大きなクレーター…は作らないものの下に通る地下鉄の線路まで穴を開けた。地下にがれきが落ちていき、しかもちょうど地下鉄が通ろうとしていたので落ちてきたがれきに激突し電車は急停止。とても大きな金属音の中からかすかではあるが叫び声が聞こえた。

これほどの威力を出せる奴は知っている限りではほぼ全員できるがその弾幕に込められた力の本質によってその弾幕の犯人は決定づけられた。破壊の妹と呼ばれ、多くの弾幕ゲームのプレイヤーを苦しめた張本人。

「フラン…!?何故ここに…」

「そんなことは良いよ。詳しい説明は後でするからお兄様は霊夢のところに行ってあげて」

「…わかった。死ぬなよ」

「吸血鬼の力舐めないで」

俺はフランにアイコンタクトを送ると霊夢のいると思われる場所に向かって走った。これまで出したことのないスピードで地面、柱、壁とありとあらゆる場所を使って走った。空を飛んだ方が早いのでは?と思われるがそうでもない。最近のゲームでは、壁の近くであるアクションをすると時間短縮になるという小技がある。それが現実世界でもできるのではないかと思って試してみたら本当にそうだった。というわけでその方法で探しているのである。

霊夢は最後に俺のクラスメイトと一緒にいるといっていた。地震が起きたせいで避難していることは間違いないと思って良いはず。…ということはその中から探さないといけないわけで、俺が飛んでいるところを見られたらそれこそパニクらせる可能性がある。飛んでいないもう一つの理由はそれだ。

「霊夢…無事でいてくれよ…」

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

「ちょっと…一体何が起こってるのよ…」

「わからない…でも急いで集合場所に向かった方が良いかもしれないね…」

「でも、この人の数じゃ…」

突如として私達を襲った大きな地震。結構大きなビルの倒壊。電柱が折れた事による停電。大きすぎる揺れだったので周りはパニック状態。駅員の人や警察の人たちが総動員で避難誘導に当たっている。航生に通信を送ろうともしたがそれが全く繋がらない。別に電気で動いているわけではないので大丈夫なはずなのにおかしい。何か別のことで忙しいのだろうか。

もしそうだとすると今回の地震の原因は…

「来たわね…」

空から感じた強い圧力。その圧力の正体は空に浮かんでいる何者かによって発せられたものであった。私を見下すかのように強い視線を向けているそいつは私が見るなり、ニヤッとして私の前に降りてくる。その姿は暴走しているときのフランのように狂気に満ちていた。

「作戦とは言ってもねえ…」

「早く帰ってくれない?私もあなたと戦ってる暇無いのよ」

そんなすぐに話題がきれるような話をした後、私は最悪の事態を想定し力尽くで返すように反撃の体勢をとる。力はほとんど出ないけど彼が来るまでの時間稼ぎにはなるはずだ。彼に「みんなを頼む」と言われ、それを引き受けた。だから例え負けるとしてもできる限りのことはする。

「あなたを倒して、買い物再開させてもらうわ」

「それじゃあ私はあなたを連れて帰って早く寝させてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ…」ハァハァ

「これでもまだ倒れないか…」

時間稼ぎを始めてから30分ほど経過。さすがに30分も動いていれば、もう体は悲鳴を上げ、まともに動かせない。能力が使えているときは1時間はなんとかなっていたかも知れないというのに…能力が無いと私は何もできないのだろうか。

「そろそろしつこいぞ…」

もう私は立つ力は残っていない。いろいろな箇所を殴られたりしたので体が言うことを聞いてくれない。もう彼らが行ってから2時間半は経過しているので、戻ってくるのにも時間がかかる。彼らが来れば後はなんとか航生がやってくれると信じている。

「うぎゅっ…」

もう何回殴られただろうか…体が言うことを聞かなくなったのはだいたい6発目くらいからだっただろう。その後は数えられる余裕はなかった。一発一発が魔理沙のマスタースパークレベルの威力を誇っているので体が麻痺している。意識が遠のき始め、今では視界の半分がぼやけてほぼ全く見えない。遠くで泣いている少女の声。どこか聞き覚えのある声だった気がしたが、それを考える時間は私には残されていない。後一発でもあの威力の打撃を受ければショックで死んでしまう。

(私の人生もここまでなのね…)

ぼやけた視界の奥で私に向かってとどめを刺そうとしているのが見て取れた。私はそれが運命だと受け入れ、目を閉じた。

 

 

 

(…あれ?)

打撃を受けたはずなのにまだ意識がある。そもそも殴られた感覚が無い。恐る恐る目を開けるとそこにいたのは航生だった。彼の結界が攻撃を止めていた。

ただ少し押され初めている。彼の顔にも苦痛の表情が浮かんでいる。そして少しずつ私の方へ近づいてくる。

「だ、大丈夫な…の?」

「今はしゃべるな…すぐ片付ける」

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