幻想郷物語Remake   作:Koki6425

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Remake前の話を少し合わせて作ってあります。ところどころ描写もカットしております


初攻略戦

「話ねえ・・・んな事言われても何を話せばいいのやら」

先程敵襲を退けた俺は今後どうするかを霊夢たちと話し合うことにした。だけども、何も知らない俺にとって何はなされてるかわからないようなものだ。どちらかと言えばまずここの状況を2人に説明してもらいたいと思っている。と言ってもいきなり起きたことなので霊夢達もわからないことが多いようだ。知らないなら仕方ない、と言いたいところだが逆に俺が聞かれる羽目となる。戦ったことも無いはずの人間がなんで剣を振れるのかと言うのだ。剣なんて最悪振り回せばいいがそれでは納得しない。何故なら俺がさっき倒した時の剣の振り方はまともだったからだ。ただ振り回しているようには見えなかったらしい。まあ、それも当たり前だ。見よう見まねでアニメの技と同じ動きをしたのだ。だが、案外大成功して倒せたと言うだけで実際に剣を知っている訳では無い。

「逆によくアニメを真似してできたわね」

「それだけそのアニメが好きなんだよ」

霊夢の入れたお茶を啜りながら答える。

「逆にこっちでば何が起きてていまどういう状況なのか教えてくれ」

「もちろんよ」

そう言って霊夢は話を続けた。彼女の話によると、異変が起きたのは幻想郷の約1週間前。外の世界より時間の流れが緩やかな幻想郷のことを考えるがさほど差はなさそうだ。1日ずれるかずれないかという所だろう。そしてそれに気づいてから行動を起こそうとした時、霊夢は自分が飛べないことに気がついた。このままだとまずいと言うことで魔理沙に応援を頼んだがどうやら魔理沙も魔法を使えず、他の奴らも例外なく能力が使えないらしい。まだ使えるかもしれない奴がいるかもということで少しずつ話を聞いてまわっているそうだ。霊夢から聞いたのはそれだけ。魔理沙がここにいたのは霊夢に呼び出されたからだそうだが運悪く敵に見つかり攻撃されたらしい。霊夢と魔理沙なら素でも強そうだが案外そんなことは無かった。能力が使えない以上戦うのは難しい。霊夢の能力ならそういった封印系統の術は効かないはずなのに効くということは霊夢の数百倍以上の力の持ち主と考えていいだろう。それだけでもだいぶまずい。霊夢の数百倍以上なら俺が倒せる相手ではない。もし倒すならそれと同等の力、もしくはそれ以上の力の持ち主が必要だ。どこぞのドイツの科学は世界一ィー!とか言ってる奴が何千何万といても足りないだろう。それなら俺がどれだけいても適うわけはない。たとえどれだけ俺がいてもだ。でも手伝うと決めたからには死ぬまで付き合う。そういうつもりだ。

「今後の目標は連絡のつかないやつの捜索か?」

「今のところはそうね。ただ紅魔館だけは前までは生存確認できてたわ。とりあえず明日にでも見に行きましょう」

「了解した。明日の主な予定は紅魔館に行くことで」

話が済んだので俺は霊夢の家を出ようとした。しかしそこで、俺は霊夢に引き止められた。

「どこにいくの?夜に動くのは危険よ」

その考えも最もだ。この時間に動くのはたいへん危険でこの状況なら命を落とす。霊夢曰く夜は奴らの動きが活発になるらしい。夜は主に外に出て、昼は拠点で待機している可能性が高いのだという。しかし、それは逆に考えるべきだ。何故なら、夜は外に出てくる。つまり、その間は守りが手薄ということになる。それなら俺でも戦って勝てる可能性はある。ボスに行くまでに消耗して殺されるなんて考えたくない。だったら夜のうちに片付けておきたい、というのが俺の本音だ。だがこのことを霊夢に言っては明らかに反対される。だから今回は少し偽って動くことにする。それでみんなを救えるなら命だろうと捧げよう。

霊夢が寝たのを確認したあと俺は神社を出た。倒しておきたい相手だったからである。少し歩いただけではたどり着かない場所ではあったが森を抜けてなんとか辿り着くことが出来た。どうやら地下タイプの城のようでどう忍び込もうか考えている時1つの思考が頭をよぎった。それを試そうと思ったが確証がないのにやるのは危険。霊夢たちに被害が及んでは本末転倒だ。だけどほかに方法が見つからない。最悪な手段にならなければそれでいい。俺はその方法に賭けることにした。霊夢が先程言っていた能力。「誰にも知覚できないような感じ」の能力。実際は違う。ただ俺がそういう『命のある存在として見られてない』というような感じのものになっているという訳でもない。『そもそも存在しないもの』として相手に思わせる。言わば相手の意識に干渉されることの無い能力。まとめるなら『干渉されない程度の能力』と言ったところだろうか。だけどそれだとさっき戦った時に俺が技を使えた理由がつかない。もしかしたら能力の副産物なのだろうかーーー。

途中で警報のようなものが鳴り冷や汗をかいたがなんとかボス部屋までたどり着くことが出来た。そこにはどっしりと構えている青年のような出で立ちの奴がいた。玉座の右手には黒い剣。左には何も無い。主な戦いは剣で考えてよさそうだ。こんな狭いところでは魔法は使うことは出来ない。いや、そもそも魔法の知識がないから使えないだろう。まあそれでも剣だけでも武器がないよりはマシと言ったところだろうか。俺は剣をもって少しずつ敵に近づく。

「お前がこの世界に来た人間か?」

「あいにくね。俺は外の世界から来たんだ。うるさいやつに呼び出されて」

「なるほど…だが…それなら勝ち目はない」

「不可能とかいう類の言葉は嫌いでね」

俺とそいつの間にジリジリと火花がちっていたように見えた。だけどそれに動じず俺は近づく。だがそこで俺は驚愕すべき事態にあうことになる。

「変わらないな…昔から」

そう言ってついに鎧のかぶとを外したとこから見えた顔。その顔を俺は忘れない。俺の知り合いで唯一不思議な力を使えた人間。

「龍哉…!?龍哉なのか!?」

__________

「ここは…」

目を覚ました私を出迎えたのは真っ白な光景。その周りには何も無くただ1人私が立っている。

「周りには何も見えない。ただ分かっているのは…」

分かっているただ1つのこと。それはここが夢の世界だということ。何故なら感覚がないからだ。最近不思議な夢を見る。真っ白な世界と真っ黒な世界の両方の世界に行く夢だ。その夢を見る度何かしらの変化が身の回りに起こる。今回の場合航生と出会ったことだろう。ただ黒と白の夢には大きな違いがある。黒い夢はなにか悪い事、白い夢は何かいい事が起きる前兆なのだ。ただしそれは確実なことではない。逆の事態が起きる場合もある。最近になってみるようになった夢だが当たるか当たらないかはフィフティーフィフティー。正直信用はできない。航生に何か起こらないか心配だ。

__________

「なんでだよ!」

話し合いで解決を試みたがやはりダメだった。仕掛けてきたのはあちらだが正直戦いたくはない。腐れ縁であっても幼少期を共にした幼なじみだからだ。かといってこのままにしておけば龍哉がどうなるか想像もつかない。助けたいその一心で闇雲でも剣をまじえる。しかし、外でその能力ゆえに嫌われてきた人間だ。能力の使うのには慣れており全くと言っていいほどまともに攻撃が通らない。全て弾かれてしまう。龍哉の能力は『ありとあらゆる分子構造を操る程度の能力』空気の中に含まれる分子を操ったり、剣そのものの構造を変えたりしてくる。だけどその対策は既に思いついている。何度も見てきたから分かるが龍哉の能力の弱点は発動するまでに少し時間がかかる。その間に勝負を決めてしまえばいいだけの事。しかしそれが上手くいくはずもない。そんな上手く行けば…と思っていた。だがそれは逆の立場に置かれることになる。振られた剣を俺が全て防いだのだ。自分もまぐれだと思った。だがそれはまぐれではなく何度もその状況が起こっていた。

「何故だ!?」

「生憎だったな」

龍哉?が振った剣を避け自分の剣をくらわせる。それをくらわせた瞬間俺は何かを感じとったような気がした。怒りや憎みというような感情ではなく、『感情』という言葉をそのまま体現したかのような悲しみや痛みと言う感情だった。そして無感情にも切り刻み龍哉はその場に崩れ去った。それと同時に周りの敵の反応が消失した。どうやら龍哉の何かをエネルギー源として動いていたようだ。倒せたようだ良かったと思うのもつかの間、体が極度の疲労に襲われた。その疲労に耐えきれず俺は倒れ込みそうになる。だが倒れまいと俺は地面に剣を突き立てバランスをとる。ぱっと分かったが俺の能力なら気付かれずに外に出れる。そして朝になりかけていれば中に戻ってきた奴を全員まとめて生き埋めにさせられる。

朝になるまで待ち、敵が全員戻ったことを確認してから俺は途中で拾ったリモコンで操作して爆弾を起動。数秒の間に爆発した。転移魔法を使っていたかどうかまでは分からないが走って出てくるやつはいなかった。それにあの中で特殊な力は使えなかったから全員生き埋めになったと見て考えていいだろう。俺は龍哉を引きずって博麗神社に戻った。そして、博麗神社に戻った途端に体力がそこをつき、その場に倒れ込む。霊夢やら魔理沙やらが叫んでいるようにも聞こえたがはっきりとは聞き取れず俺の意識はくらい闇の奥底へと沈んで行ったのである。

目を覚ますとそこは天井。しかし、和室の天井ではなく洋室の天井だった。赤い壁紙が天井まではられており、床は赤いカーペット。ベッドやイスのクッションなども全て赤かった。色としては『赤』ではなく『紅』だ。それから察したのはここは『紅魔館』であるということ。博麗神社に行ったはずなのになんで俺は紅魔館にいるのか理解するのに時間がかかった。

「ったく…無茶するわね…」

俺の隣で呆れを見せる霊夢。俺は起き上がろうとするが霊夢にとめられる。「まだ寝てなさい」と。理由を聞いたところ、俺は慣れない全開戦闘による過労で倒れたそうだ。一時は意識がなかったそうだがなんとか戻り、今に至るという。龍哉について聞いたら別室で永琳が見ているそうだ。実験台にされていないか心配だ。ただ気になることが1つ。

「霊夢さん…その手は一体?」

俺の左手に添えられた手を指さしながら俺は言う。霊夢もそれを見る。そして数秒の静寂がおとずれる。霊夢の顔が真紅に染まり、そして…。

「いやあああ!」

絶叫が紅魔館全体に響き渡ったのである。

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