「なんかすみませんでした…」
「別に良いよ。とりあえず君が無事でよかった」
俺たちは先生に応接室に呼ばれ、色々と話をした。霊夢の名前は隠して適当に別の名前を教えておいた。霊華という名前にしておいた。名字は伏せた。まあそれまでにしてきたことをすべて教えた。だが、それはもちろん嘘だ。ただ嘘でも隠しきれなかったのが俺の剣だった。あんな速さで動けるわけがない、と全員から言われてしまったのだがそれもごまかせた。中国だかどこだか忘れたが古い拳法の一種に相手の懐に入り込むための歩行術があるらしい。それを試した、といってその場を切り抜けた。そして先生に交渉して霊夢を学校にいさせてもらうようにした。まあホテルに泊まっているので学校に行くことを許可してもらったと言うことだ。何故かというと今霊夢達は狙われているから彼女だけをホテルにおいていくわけにはいかないし、何より俺が生きているとわかった以上学校に行かなければならないという少々ブラックな学校だからだ。
☆
「そうですね…今日の授業はここで終わりにします」
今日の午前の授業が終わり、俺は久しぶりに授業をしたので頭がほぼ追いついていなかった…というのは冗談で、俺は能力の荒使いをしてほとんどの問題を即座にといてしまった。結構開けてしまって授業をまともに受けていなかったはずなのにどうやったら解けるのかと休み時間になったときに聞かれた。
そして昼休みなので霊夢と一緒に飯でも食べようかと思ったら、霊夢は他のクラスメートに囲まれていた。どんなことが趣味なのかとかここに来る前は何をしていたのかとか。霊夢には一応下手に自分のことを話すなと言って抑制してもらった。でも彼女に寄っていく同級生は後を絶たない。霊夢は結構顔に出るタイプなのでため息をしていた。
霊夢は疲れたのか俺の方によってきて話しかけてきた。
「あんたの同級生しつこすぎない!?」ヒソヒソ
「仕方ねえだろ…興味があるんだよ…」ヒソヒソ
まあ女子はともかく男子が興味がある理由は一目瞭然。霊夢はクラスの中の美少女ランキングの上位…いや一位になれる存在だ。だから男子が一目惚れする理由もわからないでもない。俺も危なかったから人のことを言えた口ではない。
まあでもこのままでは埒があかないので霊夢を学校の食堂へと連れて行った。まあそれで食堂で昼食をとったのだが、それがまた面倒くさいことになった。俺と話したいという奴が俺のところへ押し寄せてきたのである。部活の先輩も久しぶりに俺を見たことで何をしていたのかみっちり聞かれる羽目になってしまい霊夢とゆっくり昼飯を食べる時間すら無かった。
食べ終わるとすぐに霊夢を連れて屋上へと向かった。ここなら人が来ることはほとんど無いし、風も通って気持ちいいしほぼ良いことしかない。ただあるとすれば肯定からとかここより高い場所から見られてしまうことくらいだ。それ以外は完璧。
「はぁ…やっぱ来るんじゃなかった」
「なんかごめんなさい…」
「別に良いよ」
とは言ったものの正直疲れた。やっぱり学校は苦手だ。龍哉達がいるときは俺たち三人が固定パーティと言ったところであった。
☆
「疲れた…」
「お疲れさん」
午後なんてもっと大変だった。授業が終わって掃除をするのだが俺たちは掃除の時間先生に呼ばれていた。そして話を終えて戻ってきたあとが問題だ。
昼と同じようにクラスメイトが霊夢に話しかけていた。どうやら昼間で懲りたようで早く帰りたいというのを顔前面に出し、早く帰りたいが故に俺の腕に抱きつくなどという行動に出たほどだった。まあその時のクラスの奴らからの視線がすごく冷たかったような気がした。
そして今ホテルの部屋に戻ってきた。ベッドの上に崩れ去るように倒れる俺たち。霊夢も俺も久しぶりの学校というものに行ったので疲れた。もう2度と行きたくないと思ったけどいかないといけないという。もう半義務教育だ。
「もう勘弁してくれ…」
「それじゃあ早く晩ご飯食べに行きましょう。そろそろ時間でしょ?」
「ああ、そうだな。行くか」
部屋の鍵を閉めた俺達はご飯を食べに行くのであった。
☆
晩飯を終えて俺たちは部屋へと戻ってくる。宿泊代に入っているとはいえとんでもない量を食べた。正確な数は数えていないがおそらく単純な食費で考えれば幻想郷にある高級寿司店の一番高い出前品に払う額とほぼ同じくらいはするのではなかろうかと言うくらい食べた。ただやはり一流のホテルとんでもなく美味しかった。霊夢もとても喜んでいてこれに関しては紫に感謝したいと思った。ただ、酒が飲めないのは痛かったらしいが霊夢も異変中に酒を飲むなんて事はしないらしい。まあ飲酒運転しないのと同じだ。
「はあ…本当に疲れたわね…」
「仕方ねえよ。明日もあるんだし早めに寝るぞ」
「ええ、おやすみ」