幻想郷物語Remake   作:Koki6425

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保護者の願い

「修学旅行だあ?」

ある日俺たちは先生に呼ばれた。そして話を聞いたわけだがどうやら修学旅行に行くのだという。三年生が行くといっていたのだがうちの学校は一年生からそういった催しがある。一年の場合は一泊二日の研修旅行といった方が良いだろうか。その研修旅行の付き添いで俺たちが抜擢されたのだが冗談じゃない。いくら彼らの命を守れる砦だと行ってもそれならそれで対処はできる。ずっと監視の目を光らせるなんて俺たちだけで務まる話ではない。それに研修旅行ならそんな人の多いところに行くなんて事は無いはずだ。まだどこに行くかまでは決まっていないそうだがそれならなおさら楽しみを潰されたくはない。

「別にあなたたちも一緒にやるんでしょ?それに言うのはどうかとも思うけど逆にそんな襲われるかも知れないところに行かなければいい話でしょ?万が一はこいつがなんとかするけどそれ以外はあなたたちが監視していればいい話じゃないの?」

よく言った霊夢。だが俺だけに戦わせるのはちょっとおかしいのではないだろうか。いや、そんなことはないか。能力が使えない今彼女も外の世界の一般人と何ら変わりない普通の少女になっているのだから。突っ込むこともなく話は終えた。結果として俺たちはなるべく監視はするが基本は参加する、ということで話はまとまった。

先生にどんな話をされたのか教室に戻ってきた俺たちは質問攻めにあった。だがこれは一応年間予定には載っている事項ではあるもののあまり他の奴に教えるなと先生に言われているので適当にごまかした。

そして3時間目、何故か知らんが霊夢のことを知ろうとする奴らが彼女に質問したいことがあると言って、なんか色々予定が変更された。本当なら他にもやることがあった。それは少しの間過ごしてみて感じたことを文章にして、それをあとで発表するというものだった。だが霊夢のことをあまり知らないのでそのこともあってか質問されることになったのである。

まあその質問時間もほぼすべて嘘で突き通した。逆によくそれだけの嘘をつけたなと自分でも感心している。3時間目と言ったがうちは一つの授業が結構長い。普通の高校なら45分とか50分とかなのだがうちはそれより少し長い1時間だ。それだと時間が切り悪くならないかと聞かれるがそうはならない。

なぜならうちは3時間目の枠に自習と昼寝の時間が設けられているからだ。学校で昼寝とは何事かと思う奴もいるだろうがそうではない。いまのご時世勉強をとったあと仮眠をすると頭に入るという研究データが存在しているのである。それを実践するため3時間目の枠に自習と昼寝を半分半分で時間をとっているのである。

霊夢はどうも寝れなかったらしく俺に話しかけてきていた。俺が最近身につけた方法で俺が霊夢の考えていることを読む。そしてそれに対してテレパシーの要領で俺はそれに対して自分の能力で帰す。そして霊夢がそれに対して返すとあとはその繰り返し。寝ているふりをしてとんでもなく頭を働かせているのである。これをやると霊夢はさほどではないが俺は結構疲れる。それをやっていると途中で眠くなってしまうので注意が必要だったのだがそのあとは昼休みなので起こさなくても良いことになっている。だが霊夢の場合腹が減るので俺は必然的に起きるしかなくてもう少し寝かせてほしいと言いたくなるものだ。

「じゃあ寝れば良いじゃない…」

「俺は能力上寝なくても活動できるんだよ…ふわぁ…」

「それにしては眠そうね」

「人間の三大欲求に勝てるわけ無いだろう?」

「否定はしないわ。でもいざって時に失敗なんてしたらこの世界が終わるんだから今は休んでいなさい」

「飯食ったあとにそうさせてもらうよ」

飯を食ったあと俺は何かあったら起こすように言って寝てしまった。起きたときには授業が始まってしまっていてめちゃくちゃ焦った。まあでも正直なところ、俺はほぼ完全記憶ができるからあまり授業を聞かなくてもなんとかなる。それに俺はここからしばらくしたらいなくなる。霊夢にもその記憶を植え付けることはできないことは無いかもしれないがそれができるのは心を開いてくれる奴だけだ。つまり今の霊夢にはできないということだ。

「はぁ…楽したいわ…」

「楽して異変解決できたら苦労しないよ…」

そんなくだらない雑談をしているうちに授業は終了。授業をまともに受けていなかったわけではない。霊夢に関しては受けても使う理由がないからほぼまともに受けていないだけだ。別に俺がいればなんとかなるし…そもそもこいつはこの前問題解かせるために少し教科書の公式見せただけで全問正解するという事をしたからすごいなと思う。

だからあとで見せれば良いかという理由でまともに授業を受けていない。俺は見ても覚えられるわけではない。ただ同時に別のことをしているだけ。テレパシー的な感じで話しながら授業を聞いていた。能力に目覚める前の俺では到底考えられないことだ。

「終わったわね…それじゃあ早速行くわよ」

「はいよ…先生、少しお願いします」

俺は担任の先生を呼んで少し最近の気象情報を見せてもらうことにした。結構面白いことがこの前わかったのでその参考にしようと思ったのだ。

その面白いことと言うのは何か異常が起きるとき少し天気が怪しくなると言うことだ。雨が降ったり、風が強くなったり、逆に日差しが異常なくらい強くなったりといろいろだ。天気予報を見るとどうやらもうすぐ梅雨の季節。梅雨の季節の降水量は多くて5~600mlくらいかその周辺だ。だからそれ以上なら少し警戒しないといけないのだが、予報では560mlくらいだった。

まあ、だいたい予想通りなのだが、ここで心配しないわけにも行かない。先生達はすでに研修旅行のプログラムは組み終わっており、この後の学年集会で知らせる予定らしい。そして俺たちはその情報を先に調べた上で予定の確認をお願いされた。普通それは先生達がやるべきなのに何で生徒にやらせるのか疑問が残るが外の世界で死人が多いと幻想郷でも影響が出てくる。面倒くさいけど見逃すわけにも行かないので仕方なく動くことにした。

さらに先生は、俺と霊夢を実行委員会のメンバーに加えるとか言い出した。でも確かにそれはそれで好都合なのかもということで霊夢も賛成してくれて一緒にメンバーに入ることを了承した。

そして学年集会でそのことを告げられ、軽く先生の説明が入った後俺たちは再び先生達との会議に臨む。真面目な場所は俺たちの性に合わないので嫌いだ。

 

 

 

話が進むのは早いもので話は40分ほどで終わった。俺たちに話の矛先が向いたのは指先で数えられる程度の回数だった。その後はクラスでの班ごとの話し合いに参加し、色々と話した。なんかほぼ雑談で終わっていた気がしないでもないけどそれが普通なのかも知れない。

「なんでこんなに疲れなきゃいけないんだよ」

「私に言わないで」

「お前に言ってない」

「まあいいわ。暫くは何もないんだしその時その時の状況次第で対応していくしかないわよ」

「そうだな…とりあえず霊夢。俺は少し先生に用があるから待っていてくれ」

そう言って俺は会議室に霊夢を残し、先生達のところへ向かう。先生達にだけ伝えて起きたことがあった。それはその異常事態に関することではない。…とはいえないかもしれないがほぼ関係はないと思う。

話すことと言うのは俺自身に関することだ。能力のことは秘密にしないと俺が幻想郷に帰れない。だから話すのはそのギリギリ、俺が今まで何をしていたのかを詳しく話すということだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰り、割と早かったわね」

「そりゃあ簡単に済ませたからな…とりあえずなんか飯食うか…何食べる?」

「それじゃあホテル戻ってカフェ?ってところに行きましょう」

「はいよ」

いくら無限財布とはいえ増やすには俺も体力を消耗するからあまりしたくない。また霊夢に財布を持って行かれると思う俺であった。

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