ガンダムビルドファイターズ-Sailing to the Sunshine- 作:陽@曜花推し
アクアライス様、お気に入り登録ありがとうございます!
今回のイベントもいい結果で終わることができました。
あとガチャもSSRダイヤ様が当たりましたよ。まぁSSRが出ただけ良しとしましょうか。
ぷちぐるもSaint Snowのスペシャルスキルカードが出ねぇ・・・何故か果南ちゃんのスペシャルスキルカードは出たけど。金が出たときはテンション上がるけど・・・スペシャルスキルカードじゃなかった時のがっかり感。しかもそれがすでに覚醒済みでダブった奴だと・・・
さて・・・全国大会のライバルの設定も大体出来てきました。
まずはAqours全員集合と予選決勝まで書ききらないとね。
では、第13話どうぞ!
「はぁ・・・」
風呂上り、コーヒー牛乳を飲みながら夜空を見上げる・・・
どうも、新堂陽哉です。
今は宿泊先の旅館です。まさかのAqoursと同じ部屋。予約した時は俺だけ別の部屋を取ってたんだけど・・・
どこぞのシャイニーお嬢様が勝手に変更しやがって。同じ部屋にされてしまったと。
くそ・・・どうして風呂上がりの女子を見るとドキドキしてしまうのだろうか・・・
我輩も男の子よ。耐えられんわ・・・いろんな意味で。しかもみんな浴衣だし・・・
てか、東京の数少ない友人であるスドウ君の家に泊めてもらおうと思ったんだけど・・・
千歌達が別に一緒でもいいじゃんと。
そして梨子にいたっては・・・友達じゃなくて女の家に泊るんでしょ?とかわけのわからんことを言い出す始末。
めんどくさいから一緒に泊まることにしたのだが・・・
テーブルに飲みかけのコーヒー牛乳を置いた瞬間・・・
曜「ちょっと貰うよ!」
とすかさず曜さんが俺のコーヒー牛乳を飲む。
え、ちょっと・・・それって関節キスちゃいますの!?
梨子「曜ちゃん!?」
突然のことで梨子も驚く。
曜「はい、梨子ちゃんも飲む?」
いや、待て待て。ナチュラルに勧めるな。
梨子「陽君の・・・飲みかけ・・・」
俺のコーヒー牛乳を手に取りながら、なんか顔を赤らめてる梨子さん。
「いや、それ俺の飲みかけだから。新しいやつ買ってやる。」
梨子「ううん!こ、これがいい!これがいいの!」
と言って飲み干す。
・・・新しいの買って来よう・・・
てか、みんな浴衣って言ったけど・・・2人だけ違うわ。曜・・・お前は・・・なんだバスガイドか?何故コスプレをしている?まぁ、突っ込むのめんどくさいから放置しとこう。
だが、善子・・・てめーはダメだ!!マント広げながら机の上に立つんじゃないよ!!
「おい、善子!行儀悪いだろ!!さっさと風呂入ってこい!!」
善子「ヨハネ!!わかったわよ!!」
そう言って風呂に行く善子。
そして・・・
花丸「マルのバックトゥザぴよこ万十が!!」
みんなさっきからまんじゅう食ってるけど・・・それ花のだったの?
「花、新しいの俺が買ってやるから。」
おっと、ルビィが布団を敷こうとしているな。押し入れから取り出そうとしてるけど、あんなに持つと危ないぞ。
「ルビィ、とりあえず俺がやっておくから。あっちでゆっくりしてな。」
ルビィ「ルビィもやる。千歌さんがね、陽兄ちゃんに任せたら、陽兄ちゃんの布団だけルビィたちと離れたところに敷くからって。廊下で寝るかもしれないって。」
あのみかん娘め・・・何故わかった!!てか、女子と同じ部屋で寝るのは・・・我輩の理性というものがね・・・ある意味ね、我輩のユニコーンガンダムがNT-D発動からのデストロイモードになってからのアンチェインモードになってしまうのよ。
千歌「はー君。」
おっと、後ろに千歌が。俺の背後を取るとはなかなかやるな。
千歌「ダメだよ、廊下で寝ちゃ。仲居さんとか他のお客さんの迷惑になっちゃうでしょ?」
ごもっともです。さすが旅館の娘・・・しょうがない、ここは何としても理性を保たなければ。
梨子「とりあえず布団はみんなで敷きましょ。」
そして善子が風呂から上がり、曜もやっと浴衣に着替えたところで千歌が提案する。
千歌「音ノ木坂に行ってみない?この近くなんだって。1回行ってみたかったんだ!」
そりゃ、あの伝説のスクールアイドルμ'sの母校だもんな。
梨子「私はいいや。みんなは行ってきていいよ。」
みんなが行く雰囲気になってる中、梨子だけが行くことを拒んだ。
・・・まぁ、いろいろあるんだろうさ。
「今日は止めておこう。明日も早いし。そろそろ寝るぞ。」
曜「それもそうだね。」
千歌「うん・・・やっぱ寝よっか。」
そして布団を敷いて就寝。
俺はというと・・・眠れるわけがないので、窓際に腰かけて外を眺めていた。
梨子「陽君、眠れないの?」
梨子が起きてきた。
「ごめん、起こしたか?」
梨子「ううん、私も眠れなかったから。」
と俺の反対側に座り込む。
千歌「2人とも起きてたんだ。」
千歌も起きてきた。
梨子「さっきはごめんね。空気悪くしちゃって。」
千歌「ううん、私の方こそごめん。」
しばし沈黙が流れる。そして梨子が口を開く。
梨子「音ノ木坂って、伝統的に音楽で有名な高校なの。私、中学の頃ピアノの全国大会行ったせいか、高校では結構期待されてて。」
ああ、そうだったな。俺も毎回聴きに行ってたし。
梨子「音ノ木坂が嫌いなわけじゃないの。ただ期待に応えなきゃって…いつもは練習ばかりしてて。でも結局大会ではうまくいかなくて。」
そうだった。高1の最後の大会で梨子は引けなかったんだ。周りの期待に応えないというプレッシャーでスランプになってたんだよな。
千歌「期待されるってどういう気持なんだろうね?」
梨子「え?」
千歌「沼津出る時、みんな見送れに来てくれたでしょ?みんなが来てくれて、すごい嬉しかったけど、実はちょっぴり怖かった。期待に応えなくちゃって、失敗できないぞって。」
そっか浦女のみんな見送りに来てくれてたのか。
千歌「はー君は?そういうのない?海外の大会に出る時とか。」
「うーん・・・ないなぁ。だって、俺が大会出るって知ってるの、両親くらいだし。」
本当はμ'sのみんなも知ってるけどな。
「お前のやりたいようにやってこい、暴れて来いって。それに俺は俺で世界中の強いやつらとバトルできるって言う楽しみの方が大きかったし。それに・・・ほら勝てば賞金出るし。・・・てか参考にならなかったな。」
千歌「賞金っていくら?」
そこ聞くか。
「そうだな・・・ジュニアの大会とはいえ、国外だからな。優勝すれば・・・100万くらい貰えたかな。少なくても10万とか。」
梨子「そんなに貰えるんだ。そこからAqoursの活動に必要な経費を出してくれてるのよね。」
千歌「お金、大丈夫なの?」
まぁ、小学生の時から国内外問わず参加してたからな。旅費差し引いても・・・半分くらいは残ってるかな。
「とりあえず心配すんな。まだ余裕はあるから。それよりも、そろそろ寝よう。」
なんか眠くなってきた。というわけで布団にイン。おやすみなさーい・・・
そして翌日・・・
どうしてこうなった・・・
なんか梨子が俺の布団に入ってるし・・・
ゼロ距離で見る梨子の寝顔・・・可愛すぎだろ・・・
とりあえず・・・梨子から離れて・・・
梨子「うぅん・・・え、は、陽君・・・おはよう・・・」
「おはよう・・・てか、なんでこうなった?」
梨子「な、なんでだろうね・・・(言えない・・・わざと入ったなんて・・・)」
とりあえず、みんなが起きる前に離れる。
さて、みんなを起こして・・・って千歌がいねぇ。あぁ、さては走りに行ったな。
じゃ、我々も行きますかね。
「ほら、みんな起きろ!!」
次々と布団から出てくる。
「とりあえず、千歌がいない。」
ルビィ「ほ、本当だ!」
花丸「どこ行ったずら?」
まぁ、行先は大体わかるけどな。
「千歌にとって、スクールアイドルとしての始まりの場所かな。」
それを聞いた曜はわかったようだ。
曜「もしかして、千歌ちゃんがμ'sのPVを見た所?」
「ご名答。だから、早く着替えてくれ。俺は外で待ってるから。てか、善子起きろ!!」
とまだ眠っていた善子を叩き起こす。
善子「ヨハネ!てかなんなのよ!!」
「もう朝だよ。朝練の時間だ。つべこべ言わずさっさと準備しな。」
みんなが着替え終わってから、俺も着替えるのよ。だから早くして。
そして、全員の準備が終わり千歌がいるであろう場所に向かう。
UTX学院の街頭スクリーンが見える場所。
そこに千歌はいた。
千歌「みんな・・・よくここがわかったね。」
「ここなんだろ、千歌がスクールアイドルを始めようと思ったきっかけになったのは。」
そう言いながら千歌の横に立つ。
千歌「うん、そうだよ。ここで初めて見たんだ!スクールアイドルを、μ'sを!」
すげぇよな、スクールアイドルって。千歌がこんなにも本気になってるなんて。
ルビィ「あれ見て!」
ルビィが街頭スクリーンを指さす。
曜「あれって・・・」
梨子「今年のラブライブ・・・」
Aqoursが目指すべき場所。だが、不安もある。今のAqoursがどこまで通用するのか・・・
「とりあえずは今日のイベントだ。旅館に戻るぞ。朝飯食って支度したら会場入りだ。」
そしてチェックアウトを済ませ、会場入り。
とりあえずマネージャーは控室には入れないらしい。なので、俺は関係者席で見ることに。しかも、関係者には投票権はないと来たもんだ。
そろそろ始まるな。
司会のおねーさん「みんなー!はっちゃけてるかーい!!」
もう開始時間か。てか、あのおねーさん・・・5年前から変わらねぇなぁ。多分同一人物だと思う。いや、そうだろ。あんなハイテンションなおねーさんが他にもいたら怖いわ。
司会のおねーさん「さぁ、東京スクールアイドルワールド!トップバッターはこのグループから!北の大地が生んだ姉妹ユニットSaint Snow!!」
司会のおねーさんがはけて、彼女たちが出てくる。Saint Snowか・・・生でパフォーマンスを見るのは初めてだ。見せてもらおうかね・・・その実力を・・・
圧巻だった。これがラブライブ決勝大会まで進んだことのある実力かよ。はっきり言う・・・今のAqoursでは・・・
司会のおねーさん「続いて、人気急上昇中のフレッシュなスクールアイドルAqoursの皆さんです!」
次はAqoursだ。みんな・・・がんばれよ。
イベントは終わった。Aqoursは無事最後まで歌いきることができた。だが・・・Saint Snowはともかく他の参加グループと比べて歓声が少なかった。
俺はAqoursと合流し、帰りの時間まで観光することにした。
梨子「この街、1300万人も住んでるのよ。って言われても全然実感わかないんだけどね。」
曜「やっぱり違うのかな。そういうところで暮らしてると。」
うーん・・・まぁ、どうなんだろうねぇ。
まぁ、内浦の方が住みやすいって言うのはあるな。静かだし、海がきれいだし。
千歌「はい、お待たせ。」
千歌がアイスクリームを買ってきてくれていた。
曜「ありがとう!」
千歌「はー君はいらないの?」
「あー・・・今は甘いものって気分じゃないかな。」
どちらかというとラーメンが食いてぇ。
千歌「そうなんだ。あ、ルビィちゃんたちもどうぞ。」
と1年生たちに渡していく。
「なんか千歌、無理してないか?」
曜「うん、なんか無理して明るく振舞ってる感じかな。」
梨子「Saint Snowさんのパフォーマンスを見てからかな。なんかすごかったよね。」
確かに。姉妹ならではのコンビネーションに、キレのあるダンス、そして素晴らしい歌唱力。どれをとっても・・・Aqours以上の完成度だ。
「千歌・・・大丈夫か?」
千歌に声をかけてみる。
千歌「うん、大丈夫。全力で頑張ったんだよ!私ね、今日のライブ、今まで歌ってきた中で出来は一番良かったって思った!声も出てたし、ミスも一番少なかったし。」
確かに、それは見ていて思った。
千歌「それに、周りはみんなラブライブ本戦に出場しているような人たちでしょ?入賞できなくて当たり前だよ。」
それはそうだが・・・
「いいか、千歌。Aqoursはラブライブ決勝に出たいんだろ?だったら今日出てた連中よりもいいパフォーマンスをしなきゃいけないってことだ。わかってるよな。」
千歌「それは・・・そうだけど・・・」
そこに見かねた曜も入ってくる。
曜「私ね、Saint Snowを見た時に思ったの、これがトップレベルのスクールアイドルなんだって、このくらいできなきゃだめなんだって。」
さらに梨子も。
梨子「そんな彼女たちでも入賞すらしていなかった。あの人たちのレベルでも無理なんだって。」
全員が黙りこむ。
善子がいつものように堕天使キャラを出そうとしたが、花に止められる。
そして、千歌が口を開く。
千歌「そうだよ、今はそんなこと考えてもしょうがないよ。それよりさ、せっかくの東京だし、みんなで楽しもうよ!」
・・・こんな時に気が利いた言葉が言えればな。ん?俺のスマホが鳴ってる。知らん番号だ。とりあえず出てみる。
「はい、新堂です。え、東京スクールアイドルワールドの実行委委員会?」
それは東京スクールアイドルワールドの実行委員会からで、渡したい物があるから戻ってきてほしいという電話だった。
会場に戻ると司会のおねーさんが話しかけてきた。
司会のおねーさん「やぁやぁ、君がAqoursのマネージャーかな?ごめんね、わざわざ戻ってきてもらって。」
「いえ、それはかまいません。で、渡したい物って。」
それを聞くと、俺に一枚の紙を手渡す。
司会のおねーさん「これ、今回の投票結果なんだけど。一応参加してくれたみんなに渡してるんだよね。正直渡すか迷ったんだけどね。」
おねーさんの様子から、まぁ結果は・・・いい結果ではないのだろう。
「ありがとうございます。」
司会のおねーさん「ううん、じゃがんばってね。」
おねーさんを見送ると、結果を確認してみる。やはりそこには・・・
千歌「はー君、どうだったの?」
この事実を伝えるのは・・・でも、伝えなきゃいけないのはわかってる。
曜「はー君?」
「みんな・・・」
俺は紙をみんなに見せた。
梨子「30組中30位・・・」
花丸「ビリってことずらか!」
それだけじゃない・・・
ルビィ「得票数0・・・」
そう誰もAqoursに入れていないんだ。
善子「先輩・・・」
もしかして、俺が他のスクールアイドルに入れたのかと疑う善子。
「俺は関係者だ。投票はできなかった。」
善子「そう・・・」
とそこにSaint Snowが現れる。
聖良「お疲れさまでした。」
後ろには機嫌が悪そうな妹の方がいた。
聖良「素敵な歌で、とてもいいパフォーマンスだった思います。でも、μ'sのようにラブライブを目指しているのだとしたら、諦めたほうがいいかもしれません。」
みんな、その言葉にショックを受けていた。さらに追い打ちをかけるように・・・
理亞「バカにしないで!ラブライブは遊びじゃない!!」
その言葉に・・・誰もが言い返せなかった・・・
Saint Snowが去っていくのを黙って見ていることしかできなかった。
そして帰りの電車の中・・・
曜「Saint Snowでも9位か・・・」
それでも彼女たちは入賞できなかった。
梨子「陽君、どうしたの?」
俺がさっきから黙ってるから心配になってるんだろうな。
「大丈夫だ。ただ・・・いろいろとな。」
花丸「陽兄ちゃん、マルのバックトゥザぴよこ万十食べて元気出すずら。」
ありがとう・・・こんな時でも食欲があるんだね、花は。てか、どんだけ買ったの、ぴよこ万十。
とにかくだ・・・こんな結果になってしまった。ビリな上に得票数が0・・・最悪だ。アニメとは違う展開を期待してた俺が馬鹿だった。こんな時までアニメに忠実にならなくてもいいだろうが。
「ごめん・・・こんなことになるなら、参加させなきゃよかった。俺の判断ミスだ。」
千歌達が出たがっていたとはいえ、最終的な決断を下したのは俺だ。
千歌「そんなことない!」
「千歌・・・」
千歌「わたしは出てよかったって思ってる。精一杯やったんだもん努力して頑張って、東京に呼ばれたんだよ!それだけですごいことだと思う!でしょ?」
確かに東京スクールアイドルワールドは数あるスクールアイドルのイベントでも有名だし、規模もデカい。それに呼ばれるなんてすごいことだとは思うが・・・
千歌「だから、胸張っていいと思う!今の私たちの精一杯ができたんだから。」
・・・千歌、みんなを励まそうと明るく振舞ってやがる。だけど・・・
と思ったら、曜が俺の気持ちを代弁してくれた。
曜「千歌ちゃんは・・・悔しくないの?」
悔しいはずだろ・・・あんなに一生懸命やったのに、0だぞ、0!
千歌「そ、それはちょっとは。でも満足だよ。みんなであそこに立てて、わたしは嬉しかった。」
曜「そう・・・」
そしてまたみんな黙る。そして、そのまま沼津駅に到着。
沼津駅には浦女のみんなが出迎えてくれていた。それだけじゃない。
「ギャル・・・なんでいるんだよ。」
恵里菜「てかギャル言うな!!あたしもAqoursのファンなんだから!」
だったら、その見た目をどうにかせぇ。しかもAqoursのファンねぇ。ありがとうございまーす。
恵里菜「で、どうだったの?」
「それは・・・」
結果を言おうとしたら・・・ルビィの鳴き声が聞こえてきた。ルビィを見ると、出迎えに来てくれたダイヤ姉さんに抱き着いて泣いている。
恵里菜「そういうこと・・・」
とりあえずAqoursはダイヤ姉さんに任せ、俺は少し離れたところでギャルと話すことに。
恵里菜「30組中30位・・・しかも得票数0って・・・あんたは誰に入れたの?」
「俺は関係者だからな。投票権はねぇよ。」
恵里菜「そう・・・で、これからどうすんの?」
どうするのって言われてもなぁ。
ダイヤ「やっぱりそういうことになってしまったのですね。今のスクールアイドルの中では。」
ダイヤ姉さんの話が聞こえてきた。とりあえず俺もギャルも耳を傾けることに。
ダイヤ「先に言っておきますけど、あなたたちは決してだめだったわけではないのです。スクールアイドルとして十分練習を積み、見てくれる人を楽しませるに足りるだけのパフォーマンスもしている。でも、それだけではだめなのです。もう・・・それだけでは・・・」
曜「どういうことですか?」
ダイヤ「7236、何の数字か分かります?」
そりゃあ、アレだろ・・・と俺が言おうとしたらギャルが答えを言いやがった。
恵里菜「去年最終的にラブライブにエントリーしたスクールアイドルの数ですよね!」
そう、7236組のスクールアイドルがラブライブの頂点を目指して競い合った。
ダイヤ「ええ、あなたの言うとおりですわ。しかも第一回大会の十倍以上の数ですわ。」
千歌「そんなに・・・」
そんな数のスクールアイドルが日本に入るんだ。確かにパフォーマンスがよくても・・・ラブライブの頂点に立つにはそれだけじゃダメなんだ。
ダイヤ「スクールアイドルは確かに以前から人気がありました。しかしラブライブの大会の開催によって、それは爆発的なものになった。A-RISEとμ'sによって、その人気は揺るぎないものになり、秋葉ドームで決勝が行われるまでになった。そして、レベルの向上を生んだのですわ。」
今回のイベントに参加したスクールアイドルはラブライブの決勝にも出たことがある強豪ばかりだ。それ故に固定のファンも来ていたはずだ。ぽっと出のAqoursがそんな彼らの心を動かすようなパフォーマンスが出来ていただろうか。
ダイヤ「そう、あなたたちが誰にも支持されなかったのも、私たちが歌えなかったのも仕方ないことなのです。」
そうか、そろそろ話す覚悟ができたってことか。2年前の事を。
ダイヤ「二年前、すでに浦の星には統合になるかも、という噂がありましてね。それを阻止するべく私と果南さんと鞠莉さんでスクールアイドルをやっていたのですわ。」
千歌「果南ちゃんと鞠莉さんと一緒に・・・」
やはり千歌も曜も知らなかったみたいだな。活動時期は今のAqoursとほぼ同じくらい。そんなに短けりゃ千歌達が知らないのも無理はねぇな。
恵里菜「やっぱり・・・あの時のメンバーだったんですね。」
ギャル・・・知ってんのか?
恵里菜「私、2年前に沼津に遊びに来た時にライブを見たんです!」
ダイヤ「それって、沼津駅の近くのイベントでしたわね。あなたも見てくれていたのですね。その後ですわ。あなたたちが今日出たイベントに私たちが呼ばれたのは。」
梨子「ダイヤさんたちもあのイベントに出てたんですか?」
「そうだよ、ダイヤ姉さんたちも出てた。」
千歌「はー君、知ってるの?」
知ってるも何も・・・俺はこの目で見てたからな。
「ああ、俺は知り合いに誘われてイベントを見に行ってな。ビックリしたぜ、あの3人がスクールアイドルやってるなんて。」
曜「で、どうだったの?」
どうだったのって・・・ダイヤ姉さんを見る。頷いている。話して良しということか。
「かな姉が歌えなかったんだ。」
善子「歌えなかったってどういうこと?」
「言葉通りの意味さ。歌い出しはかな姉からだったんだろうな。でも、多分緊張してたんだろうな。歌うことができなかった。そして、そのまま終わってしまった。そうだろ、ダイヤ姉さん?」
とりあえず真実は黙っておく。
ダイヤ「ええ、そうですわ。他のグループのパフォーマンスのすごさと、巨体な会場の空気に圧倒され、何も歌えなかった。あなたたちは歌えだけで立派ですわ。」
曜「じゃあ、反対してたのって・・・」
ダイヤ「いつかこうなると思っていたからですわ。もう、話はこれくらいにしましょう。もう遅いですし。」
今日はそこで解散となった。ギャルはどうやら用事でこちらに来ていたらしい。
俺は寝ているルビィをおんぶして、ダイヤ姉さんと一緒に黒澤家の車が止まっている場所まで歩いていた。千歌達は先に十千万旅館の送迎車で帰っていった。
「・・・ごめん、俺が賛成しなければ。」
ダイヤ「あなたのせいではありませんわ。私も賛成したわけですし。それよりもこれからが大変ですわよ。」
わかってる。今回のことがきっかけでAqoursが解散になるかもしれない。そりゃそうだ・・・あんな現実を見せつけられたんだ。
でも・・・これで終わらせない。終わらせちゃいけないんだ。俺もAqoursも・・・ラブライブまでまだ時間はある。あがいてやるよ。
「俺は諦めない。千歌も・・・こんなことで終わるような奴じゃないさ。」
ダイヤ「ええ、そうですわね。」
2人を車まで送った後、俺は仕事終わりの父ちゃんと合流して帰宅した。
次の日の早朝・・・
まだ外は暗い。早く目が覚めてしまった。
とりあえず、浜辺で風に当たろうか・・・と大通りまで出たところで・・・
梨子「千歌ちゃん!!」
梨子の叫び声が聞こえた。
「梨子、どうした!!」
梨子「陽君!千歌ちゃんが、千歌ちゃんが海に!!」
え、ショックのあまりに・・・
「千歌ーーー!!」
と心配になって呼びかける。
千歌「はー君?梨子ちゃん?」
普通怪獣ちかちー、内浦に上陸wwwってバカ!!
「服着たまま海に潜るやつがいるか!!」
まったく、何を考えてるのかねこの子は。
梨子「何してたの?」
千歌「何か見えないかなって。」
海に潜って?いや・・・魚しか見えねぇだろ。
千歌「ほら、梨子ちゃん海の音を探して潜ってたでしょ?だから私も何か見えないかなって。」
梨子「それで何か見えた?」
千歌「何も見えなかった。でもね、だから思った、続けなきゃって!私、まだ何も見えてないんだって、先にあるものが何なのか。このまま続けても、0なのか、それとも1になるのか、10になるのか。ここでやめたら全部分からないままだって。」
「で、答えは出たのか?」
千歌「うん。続けるよ、スクールアイドル。だってまだ0だもん!0だもん・・・0何だよ・・・。あれだけみんなで練習して、みんなで歌を作って、衣装も作って、PVも作って・・・頑張って頑張って、みんなにいい歌聞いて欲しいって・・・スクールアイドルとして輝きたいって・・・。」
そして千歌の目から涙がこぼれ始める。
千歌「なのに0だったんだよ!悔しいじゃん!!差がすごいあるとか、昔とは違うとか、そんなのどうでもいい!悔しい!やっぱり私悔しいんだよ。」
まったく・・・ようやくか・・・
梨子が抱き着き、俺も傍による。濡れようが関係ねぇ。
梨子「やっと素直になれたね・・・」
千歌「だって私が泣いたら、みんな落ち込むでしょ?今まで頑張ってきたのに、せっかくスクールアイドルやってくれたのに、悲しくなっちゃうでしょ?だから・・・だから・・・。」
それで無理に明るく振舞ってたのか?自分の気持ちを無理に隠して。まったく・・・
梨子「バカね。みんな千歌ちゃんの為にスクールアイドルやってるんじゃないの!自分で決めたのよ!私もよ。」
「そうだ。曜も、花も、ルビィも、善子も。スクールアイドルが好きだから頑張ってるんだ。」
俺だってそうだ。最初は俺が関わることで何かが変わることを恐れてた。でも、そんなのどうでもよくなった。ラブライブとビルドファイターズという2つの作品が混じった時点で変わってるんだから。だからこそ、千歌達を応援したいって思ったんだ。千歌達が輝くために全力でサポートしてやろうって。
それに初めてじゃねぇか。千歌が悔しがるなんて。大抵は諦めて止めてたのに。それほどスクールアイドルを本気でやってたってことだよな。
千歌「でも・・・」
梨子「だからいいの!千歌ちゃんは、感じたことを素直にぶつけて、声に出して。」
「そうだ。リーダーだからって・・・我慢すんじゃねぇよ。何のための仲間だよ。嬉しい時も、悔しい時も、それを共有する仲間がいるから頑張れるんだろ?ほら。」
浜辺の方を向くと・・・そこには・・・
曜「千歌ちゃん!」
曜に1年生トリオが。朝早くからご苦労様です。特に曜と善子は。
ルビィ「ルビィ・・・これで終わりたくない。Aqoursのみんなでラブライブに出たい!」
花丸「そうずら。こんな気持ちのままで終わったら悔いが残るずら。」
善子「くっくっくっ・・・この堕天使ヨハネの真の力を発揮すれば・・・私もね、悔しいのよ。遊びだって言われて。遊んでなんかないんだから!絶対ラブライブに出てやるんだから!」
曜も海に入って千歌に抱き着く。
曜「だから、一人で抱え込まないで。私たちは仲間なんだから。」
千歌「曜ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃん、梨子ちゃん・・・うん、ごめんね。」
「さぁて・・・ほら3人とも海から上がれ。」
とりあえずみんな海から上がる。そして俺はみんなの前に出て話し始める。
「今から0を100にするのは無理だと思う。でもな、0から1へすることはできる。そっからどんどん増やしていけばいい。みんななら出来る。俺は信じてる。だから、頑張ろう。俺たちの・・・Aqoursの輝きってやつを見せてやろう。」
千歌「0から1へ・・・うん!みんなやろう!わたし達の輝きをみんなに見せよう!」
Aqours「「「「「おー!!」」」」」
よし、これでもう大丈夫だな。あとは・・・3年生だけ。
それはまた次のお話。
とりあえず今回はこれでお終い。
次回に続く
第13話いかがだったでしょうか?
ギャル、Aqoursのファンになったってよ(笑)
恵里菜さんに関しては・・・大会終了後にレギュラーにしようかなと考えております。
まぁ、どういった形でというのは・・・お楽しみに。
では、次回をお楽しみに!