ガンダムビルドファイターズ-Sailing to the Sunshine-   作:陽@曜花推し

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こんにちわ、陽です。

Aqours9人揃います。

それでは第14話どうぞ!


14話 未熟DREAMER

五月も下旬です。無事に中間テストも乗り切ることができました。赤点なんかなかったよ。特に千歌と善子は頑張った。ギリギリだったけど・・・俺と梨子が教えたから何とかなったわ。

 

こんにちわ、新堂陽哉です。

 

今日は朝から練習中。現在、十千万旅館で休憩中。

 

ルビィ「イベント?」

 

「ああ、沼津駅の近くであるイベントなんだけどな。なんかAqoursに出演依頼が来た。」

 

多分、東京スクールアイドルワールドに出た影響かな?

 

花丸「屋台も出るずら?」

 

のっぽパンによる栄養補給に余念がない花丸さん。やはり気にする所はそこですか・・・

 

善子「これは・・・痕跡?僅かに残っている、気配。」

 

善子は善子で・・・椅子に頬ずりして何してんだ・・・とりあえず放置で。

 

ちなみにしいたけさんは我輩のそばで寝てるよ?俺がいる時は傍にべったりだからね。おかげで梨子が近寄ってこないけど。

 

「結構規模がデカいイベントらしいんだ。」

 

花丸「そんなに人が来るんだったら、Aqoursを知ってもらうにはいい機会ずら。」

 

梨子「でも、今からじゃあんまり練習時間ないわよ?私は今は練習を優先したほうがいいと思うけど。」

 

確かに結構人が来るんだったら・・・Aqoursを知ってもらう絶好のチャンスだ。何せ全国各地から来るみたいだからな。

 

だけど・・・来週だもんな。既存の曲でやるか・・・新曲でやるか・・・

 

まぁ、俺の試合は今週と来週はないから大丈夫だけど。

 

「千歌はどうしたい?」

 

とりあえずリーダーの意見を聞いてみよう。

 

千歌「わたしは出たいかな。今の私たちの全力を見てもらう、それでだめだったらまた頑張る!それを繰り返すしかないんじゃないかな?」

 

そうだな・・・それがAqoursのやり方だな。

 

「よし・・・とりあえず後で話し合いだ。イベントに出るのはいいが、既存の曲でやるのか新曲でやるのか早く決めとかねぇとな。」

 

曜「了解であります!」

 

梨子「そうね。いろいろと準備に時間がかかるだろうし。早めに決めておかなくちゃね。その前にしいたけちゃんは犬小屋に戻しておいてね。」

 

えー・・・もっとモフモフを堪能したいのですが。

 

梨子「い・い・わ・ね!」

 

離れた場所からすごい目力で訴えてくる梨子さん。・・・わかったよ。

 

と千歌を見ると・・・何か浮かない顔をしている。

 

「どうした?悩み事か?」

 

千歌「はー君。果南ちゃんの事なんだけどね。どうしてスクールアイドル辞めちゃったのかなって。」

 

・・・知ってるんですけどねぇ。言えないんですよねぇ。

 

善子「生徒会長が言ってたでしょ?東京のイベントで歌えなかったからだって。」

 

千歌「でも、それで止めちゃうような性格じゃないと思う。」

 

確かに。今日ダメだったら、また次がんばろう!ってなタイプだもんな。

 

「どうしちゃったんだろうなぁ。昔は絶対に諦めないって性格だったのに。」

 

千歌「うん・・・もう少しスクールアイドルやっていた頃のことが分かればいいんだけどな。」

 

曜「聞くまで全然知らなかったもんね。」

 

梨子「陽君は知ってたみたいだけど。」

 

まぁ、2年前にね。

 

千歌「その時に声かけなかったの?」

 

「かけられる状況じゃなかったつうかなぁ。どう声をかけていいかわからなかった。」

 

千歌「そうなんだ。」

 

話はいったんそれで終わった。

 

そして、外に出て練習再開。だが、話はまだ続いていたわけで・・・ターゲットはいよいよルビィに・・・

 

千歌「ルビィちゃん、ダイヤさんから何か聞いてない?」

 

曜「小耳にはさんだとか。」

 

梨子「ずっと一緒に家にいるのよね?何かあるはずよ。」

 

2年生からのある意味ジェットストリームアタックを受け動揺するルビィ。

 

仕方ねぇ・・・ここは・・・

 

「逃げろルビィ!!」

 

ルビィ「ピギィィィ!!」

 

俺の合図とともに逃走を図るルビィ。しかし・・・

 

善子「逃がすか!!」

 

「させるか!!」

 

善子の前に立ちふさがるが・・・

 

善子「とりゃぁぁぁぁ!!」

 

善子の蹴りが俺の鳩尾にクリーンヒット。そのまま後ろに倒れる我輩。

 

倒れた我輩を飛び越えていく善子。

 

その時俺は見たんだ・・・暗闇の中に輝く純白を・・・ガクッ・・・

 

善子「堕天使奥義、堕天流拘縛!」

 

あっさりと捕まってしまうルビィ。

 

くっ・・・すまんルビィ・・・俺にもっと力があれば・・・

 

花丸「やめるずら。」

 

善子「はい・・・」

 

とりあえず花によって解放されるルビィ。

 

曜「何色だった?」

 

倒れている俺の傍にしゃがみ込んで聞いてくる曜。

 

「何を?」

 

曜「善子ちゃんのスカートの中。」

 

・・・えっと・・・それは・・・つーか、見えてること前提に聞いてきやがる。見えたけどね。

 

「不可抗力ですよ。」

 

曜「まぁ、あれは事故みたいなもんだし。梨子ちゃんには黙っててあげる。」

 

そこで何故梨子の名前が出てくる?いや・・・梨子にばれたらなんかひどい目に合いそう・・・これまでの経験から。

 

「・・・オナシャス。」

 

曜「今度松月で何か奢ってね。」

 

致し方あるまい。それだけで俺の安心が保証されるのなら安いもんだ。

 

そして、またまた俺の部屋に全員集合。

 

「ちょい散らかってるけど。」

 

テーブルの上を片づけていく。

 

曜「これって・・・ストライクフリーダム?」

 

テーブルにあったHGCEのストライクフリーダムの箱を手に取る曜。

 

梨子「陽君、それって・・・。」

 

「あ、ああ。例のやつな。」

 

そう梨子から頼まれていたやつ。

 

千歌「例のやつ?」

 

えっと・・・これは言っていいものかどうか。

 

梨子「HGCEのストライクフリーダムが欲しくなっちゃって。でも、買いに行く暇がないから陽君に頼んでたの。ありがとう。」

 

「お、おう。」

 

とりあえず・・・まだ内緒ってことね。

 

とりあえずみんな適当な場所に座る。

 

そしてルビィが語り始める。

 

ルビィ「ルビィが聞いたのは、東京のライブが上手くいかなかったって話くらいです。ただ・・・」

 

千歌「ただ?」

 

ルビィ「前に鞠莉さんが家に来た時にお姉ちゃんと話してたのを聞いたんですけど。」

 

 

ダイヤ〈逃げてるわけじゃありませんわ。果南さんのことを逃げたなんて言わないで。〉

 

 

ルビィ「って言ってたんです。」

 

千歌「逃げたわけじゃない・・・か。」

 

何かを考えこむ千歌。何か嫌な予感がする。

 

千歌「ちょっと明日の朝、果南ちゃんを尾行しよう。何かわかるかもしれない。」

 

えー・・・かな姉の朝は俺らよりも早いんだよ?マジで・・・

 

曜「いいじゃん!面白そう!」

 

梨子「そうね、ついでにランニングもできるし。」

 

いや・・・2年生は乗り気だけど・・・1年生はどうよ?

 

ルビィ「千歌さんたちが行くならルビィも行く!」

 

花丸「尾行とか面白そうずら!」

 

善子「くっくっくっ・・・この堕天使ヨハネの力を開放する時が来たようね!防御結界を使えば姿を隠すことなど造作もないわ。」

 

行く気満々ずら・・・俺一人いなくてもいいよね?

 

と考えてる俺の思考を読み取ったのか、曜が耳打ちしてくる。

 

曜「行くよね?行かなきゃさっきの善子ちゃんの件を梨子ちゃんに・・・」

 

「い、行きます!!」

 

ちくしょうめ・・・行きゃいいんだろ・・・

 

 

そして翌日・・・

 

朝早くからかな姉の尾行が始まった。もうめんどくさい・・・いっそのことばらしてしまおうかと考えたが、後々めんどくさそうなことになるので止めた。

 

つうか・・・この人数で尾行とか・・・

 

それでも気づかれずに弁天島までたどり着いた。弁天神社でかな姉が立ち止まったので、俺らは隠れた。

 

そして・・・誰もいないと思って踊り始めるかな姉。

 

千歌「綺麗・・・」

 

みんなかな姉の踊りに見惚れてしまっていた。

 

鞠莉「復学届、提出したのね。」

 

鞠莉姉のご登場である。

 

果南「まぁね。」

 

鞠莉「ようやく逃げるのを諦めたのね。」

 

あー・・・もうなんかもどかしい。本当のこと知ってるから・・・歯がゆい・・・

 

本当のこと言ってやりたいわ。

 

果南「勘違いしないで。父さんが入院してたから休学しただけ。それに・・・復学してもスクールアイドルはやらない。」

 

じゃあ、さっきの踊りは何だったんだよ。未練があるんじゃねぇのかよ。

 

鞠莉「果南・・・私の知ってる果南は・・・」

 

果南「止めて。もう聞きたくない。どうして戻ってきたの!!私は・・・戻ってきてほしくなかった!!」

 

鞠莉「それは・・・学校を救うためよ!スクールアイドルとしてもう一度!」

 

果南「だったら千歌達に任せればいい。あと1年しかないんだよ!もういい・・・これ以上話しても無駄。もう顔も見たくない。」

 

そう言ってかな姉は走り去っていった。あまりのショックにその場に座り込む鞠莉姉。

 

「千歌、みんなを連れて帰ってろ。」

 

千歌「はー君は?」

 

「今の鞠莉姉を一人にしとくわけにはいかねぇからな。淡島まで送ってくるわ。」

 

千歌「わかった。」

 

みんなに合図する千歌。千歌の合図で静かに離れ始めるメンバー。そして梨子が・・・

 

梨子「変なことしちゃダメよ。」

 

わかっとりますがな。変に手を出して小原家の黒服さんに沈められたくないですからな。

 

みんなが離れたのを確認し、鞠莉姉に近づく。

 

鞠莉「陽・・・」

 

「ごめん、全部見てた。」

 

鞠莉姉に手を差し伸べる。

 

鞠莉「変なとこ見せちゃったわね。」

 

俺の手を掴み立ち上がる鞠莉姉。その表情は暗い。

 

「とりあえず、送ってくよ。」

 

鞠莉「大丈夫よ。家の者が下で待ってるから。ありがとね。」

 

そう言って去っていく鞠莉姉。

 

・・・こりゃ、お互いが本当の気持ちを隠してるっぽいかな。鞠莉姉は学校を救いたいとか言っといて、本当はもう一度かな姉とダイヤ姉さんともう一度スクールアイドルがやりたい。そんでもってかな姉は鞠莉姉の将来を潰したくないから、イベントの失敗のせいにしてスクールアイドルを辞めてしまったと。気持ちのすれ違いってか。

 

世話の焼ける姉たちだこと。

 

 

んで翌日・・・

 

2時間目が終わり、休み時間。千歌達はベランダで話をしていた。

 

俺?次の授業の準備だよ。

 

曜「制服!!」

 

ベランダから曜の声がしたと思ったら・・・ベランダから曜が上から降ってきた制服をフライングキャッチしようとしていた。

 

「待てやこらぁぁぁぁ!!」

 

超ダッシュでベランダに飛び出し、曜の腰に抱き着くようにして止める。

 

「間に合った・・・」

 

千歌「はー君、ナイスキャッチ!」

 

梨子「危なかったわ・・・」

 

曜「えへへ・・・ってこれ制服じゃなくてスクールアイドルの衣装だ。」

 

曜を引き上げ、キャッチした服を見てみると・・・

 

「これって・・・2年前にかな姉達が来てたやつじゃん。」

 

ということはこれをあの3人の誰かが身に着けていたと・・・いかんいかん。煩悩退散!!

 

上からってことは・・・3年の教室だな。

 

「ちょっと3年の教室に行ってくる。」

 

そして3年の教室へ。俺だけでなく千歌達も来たけど。

 

ルビィ「陽兄ちゃん!千歌さんたちも!」

 

1年生3人も来てたみたい。てか、廊下に下級生たちが集まってる。

 

教室を覗いてみると・・・

 

鞠莉「絶対に離さない!果南がスクールアイドルやるって言うまで!いつまで意地張ってるの!!」

 

果南「意地なんか張ってない!私は絶対にやらない!てか離して!!」

 

ダイヤ「おやめなさい!いくら粘っても果南さんは再びスクールアイドルを始めることはありませんわ!」

 

あーあ・・・鞠莉姉が実力行使に出たってわけね。しかし、この騒ぎは・・・

 

やれやれ・・・

 

「千歌、ここは俺に任せて。」

 

3人に向かって何か言おうとしてた千歌を止める。

 

千歌「はー君・・・わかった。」

 

よしよし、いい子だ。さて・・・少し鬼になりますか。

 

「すみません、ちょっと失礼しまーす。」

 

先輩方をかき分けて、3人のところへ到着。

 

果南「陽・・・何?」

 

鞠莉「陽、いい所に!一緒に果南を説得して!!」

 

ダイヤ「陽、鞠莉さんを止めてください!」

 

とりあえず、そんなことはどうでもいい。

 

「おい・・・ちょっと黙れや。」

 

いつもとは違う俺の雰囲気に怯える3人。

 

「さっきからごちゃごちゃと・・・周りを見ろ。見苦しい・・・。もういい・・・我慢ならん!!3人とも放課後部室まで面貸せや。Aqoursも集合だ。いいな。」

 

果南「いや、でも・・・」

 

反論など認めん!!

 

「い・い・な?」

 

果南「はい・・・」

 

放課後・・・全員部室に集合。

 

「よし・・・全員揃ったな。」

 

さてと・・・全員集めたはいいものの。あ、いいこと思いついた。とダイヤ姉さんを見る。

 

「ダイヤ姉さんはAqoursのみんなにあの時の真実の説明を。」

 

ダイヤ「は?え、ちょっと・・・どうするつもりですの!!」

 

あの時の真実・・・つまり2年前のイベントで何が起こったのかを。

 

千歌「あの時の真実?」

 

果南「どういうこと?」

 

「いいから。鞠莉姉とかな姉は俺についてきて。2人きりで話した方がいいと思う。念のため俺が立ち会う。もうそろそろうんざりしてたんだよ。」

 

果南「時間の無駄。」

 

当然かな姉から拒否されるが・・・

 

「ごめん、かな姉・・・俺は本当の事を知っている。2年前俺はあのイベントを見てた。そして気づいたことがある。それはダイヤ姉さんにも確認済みだ。」

 

とそれを聞いてダイヤ姉さんを睨むかな姉。

 

鞠莉「2年前のイベントに来てたんだ。それで・・・気づいたことって?」

 

「それは・・・後から話す。だから鞠莉姉とかな姉には付いてきてほしいんだ。」

 

観念したのか、椅子から立ち上がるかな姉。

 

「じゃ、ダイヤ姉さん。あとよろしくね。」

 

俺は2人を連れて、屋上へと移動した。

 

「さて・・・2年前、あのイベントを見てたって俺は言ったね。」

 

果南「そうだね。あんなことになったんだから声をかけられなかったのは仕方ないってわかってる。それはいいけど。気づいたことって何?」

 

深呼吸してから、俺の推理を話す。まぁ、ダイヤ姉さんに確認済みだから正解だし。

 

「今から俺が話すことはダイヤ姉さんによって正しいことが証明されてる。だから、2人が否定しようと無駄だから。いい?」

 

俺の言葉に首を縦に振る2人。

 

「オッケー。じゃあ、2年前のイベント・・・かな姉、歌えなかったんじゃなくて、わざと歌わなかったんでしょ。」

 

その言葉に鞠莉姉が驚く。

 

鞠莉「わざと・・・歌わなかった・・・?なんで・・・」

 

「それはね・・・鞠莉姉が足を怪我していたからさ。割とステージから近い席でね。鞠莉姉のあの歩き方、脚挫いてたでしょ。」

 

鞠莉「そうだけど・・・それでなんで果南が歌わないことに関係・・・あ・・・」

 

気づいたようだね。

 

「そう、あのまま続けてたら確実に事故が起きてたよ。」

 

そしたら怪我は酷いものになってただろうね。

 

鞠莉「それは・・・私は大丈夫だって・・・そう言ったよね。ねぇ、果南!」

 

果南「・・・から・・・」

 

鞠莉「何?」

 

果南「鞠莉が大怪我するの見たくなかったから!!」

 

かな姉は何よりも友達を大切にするからねぇ。

 

「大好きな鞠莉姉が傷つくのを見たくなかったんだろ?そして・・・大好きだからこそ、自分たちのせいで鞠莉姉の将来を潰したくないって思ったんだろ?」

 

鞠莉「どういうこと?」

 

「鞠莉姉、留学の話があったんだろ?でも、それを断り続けてた。それが鞠莉姉の将来の可能性を潰す事になってしまうんじゃないかって。それでスクールアイドルの活動を終わらせたんだろ?」

 

その言葉に頷くかな姉。

 

鞠莉「どうして・・・だったら何でそう言ってくれなかったの?」

 

果南「だって・・・鞠莉は絶対に聞いてくれないと思ったから。」

 

鞠莉「・・・そうね。でもね、果南が歌えなかったんだよ!ほっとけるわけがない!」

 

お互いがお互いを想ってるが故のすれ違いってやつか・・・これも青春?

 

「で、鞠莉姉。本当の気持ちを聞かせてよ。」

 

鞠莉「本当の気持ち?」

 

「そう・・・学校を救いたい。もちろんそれもあるかもしれない。でも、留学を終わらせてまで浦の星に帰ってきた。それは・・・もう一度かな姉とダイヤ姉さんとスクールアイドルをやりたかったんじゃないのか?」

 

果南「鞠莉・・・?」

 

鞠莉「陽にはお見通しか。・・・そうよ。もう一度3人でスクールアイドルをやりたい・・・もう一度・・・」

 

かな姉が鞠莉姉に優しくハグをする。

 

鞠莉「果南・・・?」

 

果南「ごめんね・・・鞠莉の気持ち知らなくて・・・」

 

鞠莉「私もごめん・・・果南やダイヤが私のことを想ってくれたのに!」

 

二人で泣き出す。一通り泣いて落ち着く2人。

 

ようやく元通りですかな。

 

果南「陽、ありがとね。」

 

「まったく世話が焼けるお姉ちゃんたちだよ。で、どうする?てか、どうしたい?」

 

ここまで来たんだ。答えは一つだろう?

 

果南「そうだね・・・もう一度やろっか?」

 

鞠莉「果南!うん!もう一度!」

 

「ほらみんな来たぞ。」

 

Aqours全員とダイヤ姉さんが屋上に来た。もう全て話したみたいだな。

 

かな姉と鞠莉姉は互いに目を合わせて頷く。そして、千歌達の方を向き・・・

 

果南・鞠莉「「私たちをスクールアイドル部に入れてください!!」」

 

千歌が2人に飛びつきこう言う。

 

千歌「大歓迎だよ!!」

 

さて・・・残るはもう一人・・・屋上から去ろうとしているラブライバーが・・・

 

「へい、そこの生徒会長。ちょいと待ちな。」

 

ダイヤ「な、何ですの?」

 

「俺は言ったよな。スクールアイドルが好きな気持ちを我慢しちゃダメだって。」

 

本当はダイヤ姉さんももう一度かな姉と鞠莉姉とスクールアイドルやりたかったんだろ?

 

ダイヤ「わ、私は・・・」

 

果南「ダイヤ。」

 

鞠莉「陽の言う通りよ。」

 

ダイヤ姉さんの両サイドからハグするかな姉と鞠莉姉。

 

そして事前にルビィに頼んで持って来てもらったものがある。ルビィに目配せする。

 

そしてルビィがダイヤ姉さんの前に立つと、持って来てもらったもの・・・新曲の衣装を差し出しこう言う。

 

ルビィ「親愛なるお姉ちゃん、ようこそAqoursへ!!」

 

満面の笑みを浮かべるルビィ。さすがのダイヤ姉さんもこれは効くだろ。

 

ダイヤ「あーもう仕方ありませんわね!」

 

これでAqoursが9人揃った。そこからはイベントに向けて練習と準備が始まった。

 

果南「この歌詞って・・・」

 

千歌から貰った新曲の歌詞に目を通すかな姉。何かに気づいたようだ。

 

「それな、ホワイトボードに書いてあった歌詞みたいな文章を、うっすらと読める部分を俺が解読して、足りない部分を千歌が、かな姉だったらこう書くだろうなと想定して書いた曲だ。あれ、かな姉が書いたんだろ?ダイヤ姉さんが言ってたよ。」

 

果南「ありがとう、二人とも。いい歌詞になってるよ。」

 

お気に召してくれたようで何よりだ。曲の方は歌詞から梨子が作ってくれた。なかなかいい曲に仕上がってる。

 

振り付けの方もかな姉が中心になって練習が進んだため問題なく仕上がった。

 

そして、イベント前日・・・何故か黒澤姉妹が俺の部屋に来ていた。

 

「・・・何?」

 

なんか目を輝かせているが。

 

ダイヤ「サインはいただけたんですの?」

 

あ、そういやすっかり忘れてたな。

 

「もらってきてるよ。ほら。」

 

絵里姉さんと花陽姉さんのサインを手渡す。

 

ルビィ「おおおおおお姉ちゃん!!花陽さんと絵里さんのサインだよ!!しかもルビィたちの名前が入ってるよ!!」

 

ダイヤ「ええ、ええ!!私たちの名前をそれぞれ絵里さんと花陽さんが書いてくださったなんて・・・感無量ですわ!!ルビィ、これは黒澤家の家宝にしますわよ!!」

 

ルビィ「うゆ!」

 

いや・・・家宝って・・・ま、いいや。

 

ま、何にせよ姉妹仲良くμ'sの話ができるようになったのはいいことだ。

 

 

そしてイベント当日。

 

「みんな、そろそろ時間だ。」

 

Aqoursのステージがそろそろ始まる。和をイメージした新曲の衣装に身を包んだAqoursの9人。うん、かわいい。特にダイヤ姉さんはお気に召したようで、衣装着て、部室の姿見の前でポーズ決めてたよね。うん、Blu-rayのジャケットのアレね。

 

千歌「9人揃って初めてのステージ。ここまで頑張って練習してきた成果を見せよう!」

 

曜「了解であります!」

 

梨子「今回の新曲は自信があるもの。大丈夫。」

 

ルビィ「お姉ちゃんと一緒にスクールアイドルができる!それだけでもルビィ嬉しい!」

 

善子「くっくっくっ・・・燃えてきたわ!いざ堕天の時!!」

 

花丸「善子ちゃんは平常運転ずらね。でも、マルも頑張るずら。」

 

みんな気合が入ってるな。

 

果南「2人とも緊張してる?」

 

鞠莉「まさか。ダイヤは?」

 

ダイヤ「してない・・・と言えば嘘になりますけど。でも、またお二人と一緒にスクールアイドルができる。そう思ったら緊張なんてどっか飛んでいきましたわ。それだけでなく今度はルビィ達もいます。大丈夫ですわ。この9人だったら。」

 

果南「そうだね。陽のおかげかな?ありがとね、陽。」

 

「まぁ、3人が仲たがいしたままなのは嫌だったしな。気にする事ねぇよ。さぁ、みんな行ってこい!」

 

9人「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

9人になったAqoursのステージが始まる。

 

新曲「未熟DREAMER」を披露する。3年生を中心とした振り付けになってる。最初は特に決まってなかったが、3年生が新加入しての初めての曲だからと千歌達が3年生中心でと決めた。元々2年前にかな姉が考えていた振り付けと新しく千歌達が考えた振り付けをミックスさせた。いろいろと難しかったが、みんなが一丸となって考えたので完成するまで時間はかからなかった。

 

そして曲が終わり、Aqoursがバックステージに帰ってきた。観客席からはたくさんの拍手が。今回のライブは大成功だったみたいだな。

 

そしてかな姉が一言・・・

 

果南「Aqoursか。私たちのグループ名もAqoursだったんだよ。」

 

その言葉に驚く千歌達。

 

梨子「そんな偶然が・・・」

 

果南「私も、千歌達もまんまと乗せられたんだよ。誰かさんにね?」

 

とダイヤ姉さんを見る。なんかダイヤ姉さん・・・あっち向いて私関係ありませんわって顔してるけど。

 

とりあえず、あの時・・・俺らがグループ名を考えていた時に起こったことの真相を話したらみんな爆笑。

 

ダイヤ姉さんは赤面してたけど。

 

とりあえずイベントは無事成功。

 

梨子「ねぇ、陽君?」

 

そろそろ着替えるのかなと思って出て行こうとしたら、梨子さんにTシャツの裾を引っ張られた。

 

「どうした?」

 

梨子「今日の私どうかな?似あってる?」

 

「うん、めっちゃかわいいよ。すごく似合ってる。」

 

梨子「うん、ありがとう!」

 

やべぇ、この笑顔・・・ときめくじゃん・・・

 

さぁ、次は俺の番かな。来週の試合頑張ろう。相手は・・・まだ見てないや。

 

 

 

 

そして、そんな陽哉達を少し離れた場所で見ている1人の男。

 

???「〇〇さん、お送りした画像は見ていただけたでしょうか?ええ、そうです。新堂陽哉と親しそうにしています。ええ・・・わかりました。そちらの方もお任せください。」

 

 

次回に続く




第14話いかがだったでしょうか?

1期9話まで来ました。とりあえず次回からはビルドファイターズ関連の話が続きます。

そうです、静岡予選と本大会の話が続きます。

次回は・・・何やら不穏な感じに・・・

では次回もお楽しみに!!
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