流星堂の新米教師(仮)   作:テレサ二号

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どうもテレサ二号です。
久しぶりの投稿となってしまい誠に申し訳ございません。
ちょっとモチベーション下がったんですが、上がる出来事があったので筆が乗りました。

さてさて前回の最後に『次回は有咲主役の話です!』と言いましたが、有咲主役ではありません。さーせん。
まぁ、この作品の主人公は市ヶ谷碧志君なので、そこは多目に見てやってくれると嬉しいです。

では、本編です!!


#10 BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY

10月も中旬に差し掛かったある日、碧志はAfterglowの青葉モカのギターの練習に付き合っていた。

 

「♪~♪~♪」

 

碧志「違う!!もう少しベースの音聴いて!メロディラインの中心であることを意識して!」

 

モカ「うぅ……師匠厳しい……」

 

碧志「もうその呼び方で決まったのね……」

 

モカは碧志に弟子入りしてから、碧志の事を師匠と呼ぶようになっていた。

 

碧志「バンドの中心は誰だ?」

 

モカ「蘭(ボーカル)でーす」

 

碧志「そうだな?だったら基本的にはギターは脇役だ、ボーカルを活かす事を意識しながらソロの時には一番目立たないといけない、そのメリハリがモカにはまだまだ足りない!」

 

モカ「…………師匠だっていつも派手にギター弾いてるじゃないですか」

 

碧志「俺はちゃんと相手のレベルと状況を見て調節してる」

 

モカ「そればっかしー」

 

碧志「ほら、続きやるぞ!」

 

モカ「はーい」

 

そして扉の外にはそんな二人の様子を眺める影が二つ。

 

ひまり「巴……モカが集合時間の30分以上前に来て練習してる……。しかも傍らには謎の金髪イケメンギタリスト!」

 

巴「モカのやつ、あの男に騙されてるんじゃないのか!?」

 

ひまり「私、イケメンに騙されるなら悪くないかも」

 

慌てる巴をよそにひまりは自分の世界でうっとりしている。

 

巴「このまま黙って見てられるか!」

 

巴は扉を開くと二人が練習する室内へ入った。

 

巴「おい、お前!!ウチのモカに一体何してんだ!!」

 

モカ「あー、ともちんおはよー」

 

巴「さぁ!返答次第では只じゃおかないぞ!」

 

碧志「俺は一人のギタリストとしてモカが知らないことを教えているだけだ!」

 

モカ(うわぁ、誤解を招くような発言だー)

 

巴「知らない事を教えてる!?//」

 

巴の顔はどんどん真っ赤に染まっていく。

 

ひまり「モカ、本当なの!?」

 

モカ「うーん、モカちゃん大人の階段をドンドン登って行ってるかも~」

 

ひまり「キャー!!モカってば何て大胆な事を!!」

 

蘭「二人とも何やってんの?」

 

扉から蘭が入ってきた。

 

巴「蘭、聞いてくれ!モカがこの男に騙されてるんだ!!」

 

碧志「騙されてる!?誤解だよ!!」

 

蘭「誰かと思えば、碧志さんですか」

 

碧志「あぁ蘭ちゃん。この間はどうもありがとう」

 

蘭「いえ、こちらこそありがとうございました。父も喜んでいました」

 

巴「まさかモカだけじゃなく蘭にまで手を出しているのか!?しかも蘭の父さんにまで挨拶が済んでいるのか!?」

 

蘭「巴、落ち着きなよ。この人は市ヶ谷碧志さん。ポピパの有咲のお兄さんだよ。碧志さんとはこの前植物園で一緒になって盆栽展のチケットを譲っていただいたの」

 

巴「そうだったんだな」

 

碧志「そうなんだよ。だから巴君の誤解だよ」

 

蘭「巴君?」

 

一同「・・・・・。アッハッハ!!!」

 

巴を除くAfterglowのメンバーが爆笑し始めた。

 

碧志「え?俺、何か変なこと言ったかな?」

 

巴「私は宇田川巴!!正真正銘の女だ!!」

 

碧志「女!?こんなにかっこいいのに!?」

 

ひまり「やっぱり巴って男の人から見てもかっこいいんだね!」

 

蘭「はぁ……お腹痛い。それで?何で碧志さんがここにいるんですか?」

 

碧志「あぁ、それはもんが!?」

 

モカが碧志の口を押さえる。

 

モカ「それはモカちゃんと師匠の内緒だよ~」

 

蘭「念のために言っておくけど、碧志さんに手を出したら有咲が黙ってないよ?」

 

巴「モカに手を出しても私が黙ってないからな!」

 

モカ「大丈夫~。そこは有咲に何十回も釘刺されてるから~」

 

碧志「俺も高校生に手を出すのは犯罪だからそんな事しねーよ」

 

巴「まぁ有咲の兄貴なら信用してやるか」

 

納得する巴とは逆に蘭は質問を投げ掛けた。

 

蘭「そもそもモカが教わるほど碧志さんってギター上手いんですか?」

 

モカ「師匠はNSEってバンドでギターをやってた超凄腕のギタリストなんだよ?湊さん達が目標にしてるFWFの本選にも出場して脚光を浴びたしね~」

 

碧志「モカ、俺達の事良く知ってるんだな?」

 

モカ「モカちゃんは師匠を崇拝してますからね~」

 

蘭「湊さん達より上?」

 

碧志「まぁ対バンしたことないからどっちが上かなんて、安易に言えないけどな」

 

モカ「師匠達より上手いバンドなんて日本にいませんよー」

 

モカの絶賛に碧志は少し照れて頬をかいた。

 

蘭「あ、碧志さんのギターってレスポールなんですか?」

 

碧志「そうなんだ。蘭ちゃんもレスポールなんだね?レスポールのぎゅいーんって特徴的な音が可愛いよね」

 

蘭「分かります」

 

碧志と蘭は笑い合った。

そんな蘭を見てひまりは巴にひそひそ話を持ち掛けた。

 

ひまり「あの蘭が人見知りせずに話せてる。やっぱり蘭と市ヶ谷家って相性がいいのかな?」

 

巴「その可能性はあるな」

 

などと感心しているとモカは碧志に疑問を持ち掛けた。

 

モカ「一部のファンの間で師匠は二本ギターを持ってるって噂なんですけど、ホントに二本持ってるんですか?」

 

碧志「あぁ、持ってるよ。FWFの時しか使ってないけどな」

 

モカ「普段使いしないと勿体ないですよー?」

 

碧志「今の俺にはあのギターを弾く資格は無いから」

 

碧志は困ったように苦笑いを浮かべるとそのまま話を打ち切った。

 

碧志「それじゃ、今日の練習はここまで。俺の言ったことをしっかりおさらいするよーに」

 

モカ「はーい」

 

蘭「あのっ!!」

 

モカ&碧志「???」

 

碧志「私、碧志さんの演奏聴いてみたいです!」

 

モカ「師匠の演奏はタダでは聴けないんだぞー」

 

蘭「なんでモカが得意気なの?」

 

碧志「うーん、一人で歌うってのもな……。そうだ!」

 

碧志は一目散にフロントに向かうとレジのまりなの手を握った。

 

碧志「月島!付き合ってくれ!」

 

まりな「えっ!?//ちょっと……まっ……おっ……よろしいお願いします//」

 

碧志「それじゃあ、ギターを持って3番スタジオまで来てくれ」

 

まりな「ギター?う、うん分かった……」

 

まりなは言われるがままギターを持って碧志の元へ向かった。

 

碧志「それじゃあ、一緒にセッションしてくれよ」

 

まりな(付き合ってくれってそういう意味なんだね……)

 

モカ「あれー?師匠とまりなさんってお知り合いなんですかー?」

 

まりな「そうなの」

 

碧志「中学の同級生なんだ。それで何にしようか?」

 

まりな「やっぱり私達って言ったら、BUMP OF CHICKENだよね♪」

 

碧志「だな♪うーん……天体観測は?」

 

まりな「いいねぇ♪それじゃそれで♪」

 

碧志「セッションするの久しぶりだからね。どれだけ上手くなったか確かめてやるよ 笑」

 

まりな「言ったなぁ~。驚かせて腰を抜かせてやるんだから!パートは私がリードで市ヶ谷君がリズムでいい?」

 

碧志「いいよ~。んじゃ前奏のソロは俺がアレンジするから、途中から入ってきて?」

 

まりな「りょーかい♪歌は市ヶ谷君に任せていい?」

 

碧志「えぇ~、月島の歌声聴きたかったのに」

 

まりな「いいじゃんいいじゃん♪市ヶ谷君の方が声が合ってるんだし」

 

碧志「まぁいいや……。それじゃ行くぞ?」

 

碧志「♪♪♪♪~♪~♪♪♪」

 

まりな「♪♪~♪♪~♪」

 

碧志のソロで演奏が始まる。

 

ここ最近のロゼリアとのセッションが原因か、日々の練習の成果か、それとも隣にいる月島まりなにいいところを見せたいからなのかは不明だが、自分の世界観に入り込んだ碧志はまりなを引っ張るどころか置き去りにして圧倒的な演奏力を周囲に見せつけた。

 

まりな(市ヶ谷君……凄い圧力。音に遅れないようにするので精一杯だよ……)

 

二番に入る頃には碧志は歌う事を忘れ、ただただ演奏に没頭していた。

碧志は自由にギターを弾く。

まりなは碧志がどんどん自分から離れて行ってしまうような感覚に教われた。

まりなは碧志のアレンジについて行けなくなり演奏を止めてしまった。

それでも碧志は指を止めない。

まるで音に魅了されているかの如く純粋に弦を弾く。

そこにはいつもの正確な音とリズムキープで周りをリードするリードギターの市ヶ谷碧志はいなかった。

この瞬間だけは圧倒的な技術で周りを見下すように演奏するNSEの"レスポールの悪魔"の姿がそこにはあった。

 

碧志「♪~♪♪♪♪~♪」

 

碧志は演奏を終え、艶やかな瞳で慈しむようにギターを眺めると碧志は我に還った。

 

碧志「ハッ!!ゴメン!俺、自分勝手にギター弾いてた!!」

 

一同「・・・・・」

 

モカ「これが師匠の本当の姿……」

 

蘭「べ、別に普通じゃない?私達の方が上手いと思いますけど!!」

 

巴「蘭、認めようぜ。これは完敗だよ。モカが憧れて師匠って呼ぶのも何となく分かる気がするよ」

 

碧志「ゴメンゴメン、自分でも夢中で良く覚えてないや。しかも途中から歌うのも忘れててさ。ホントダメダメだな。って、月島?」

 

まりな「え?どうしたの市ヶ谷君?」

 

碧志「どうしたのって……。泣いてるじゃねーか」

 

まりな「え?あれ?どうして?なんで涙が出てるの?」

 

碧志「大丈夫か?」

 

碧志はハンカチで優しくまりなの涙を拭う。

 

まりな「大丈夫だよ!それより市ヶ谷君、凄い演奏だったよ?」

 

碧志「アハハ……フワフワした気持ちで良く覚えてないや」

 

モカ「師匠……。演奏料としてひーちゃんをお好きにどーぞ~」

 

ひまり「何でアタシ!?あっ、でもイケメンに激しくされるのも……//」

 

碧志「ゴメン、俺タイプじゃないんだ 笑」

 

ひまりはガックシと肩を落とし、その肩を巴が優しく支えた。

 

碧志「そんな事より君達に質問があるんだ」

 

一同「???」

 

 

 

 

 

 

 

___________________________

 

 

 

 

 

 

 

美咲「それで?私の所に来たという訳ですか」

 

碧志「かたじけない」

 

一年A組の副担任である碧志だが、今は一年C組に来ており、奥沢美咲に頭を下げている。

 

碧志「どうか私めを弟子にしてください」

 

美咲「私、弟子なんて取ってないけどなぁ……」

 

碧志「お礼はちゃんとするから!」

 

美咲「そもそも何で私に弟子入りしたいんですか?そこからちゃんと説明してください」

 

碧志「かくかくしかじかで……」

 

美咲「ふーん、なるほどね。だったら私も力を貸すことはやぶさかではありませんよ」

 

碧志「ホントか!?」

 

美咲「ただし!弟子ではなくただの協力者としてです!市ヶ谷先生には時間も無いので厳しく行きますよ!」

 

碧志「イエス!マイロード!!」

 

美咲「それと協力者が複数必要です!私はそちらを人選して当たりますのでとにかく市ヶ谷先生はご自身の事に集中してください!!」

 

碧志「イエス!ユアハイネス!!」

 

美咲「それでは本日の放課後より特訓スタートです!!」

 

碧志「ヨッシャー!!」

 

こうして市ヶ谷碧志と奥沢美咲による、謎の特訓と謎の計画がスタートするのだった。

 

 




いかがでしょうか?
今回は1話に纏めようと思ったのですが、前半だけでガッツリ書いてしまったので次回に持ち越しです!!

そしてさらっと奥沢美咲ちゃんが登場しましたね(笑)
二人の暗躍は次回のお楽しみと言うことで!!

他にも二作バンドリ作品書いてますので、次回更新が遅くなると思いますがマッタリとお待ちくださいませ(*´-`)
そちらも読んでいただけると尚嬉しいですボソッ。

評価・ご感想・お気に入り登録ドシドシお待ちしております。
特に評価・感想は執筆の励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

それではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ
彩ちゃんの水着欲しいなぁボソッ
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