令和元年おめでとうございます!
令和も頑張って執筆して行きますよ!!
前回の最後にすぐに上がると思います!
なんて言ってて遅くなり誠にスミマセンm(_ _)m
その分今回は力入ってるので文書長めですので、ゆっくりコーヒーでも飲みながらご覧ください。
では本編です!!
商店街に着いた碧志と有咲は遅くなったが、昼食を取ることにした。
有咲「昼ごはん何がいい?」
碧志「何でもいいぞ。有咲に合わせる」
有咲「それが一番困るんだっての!」
(ハッ!夫婦みたいな会話だ!//)
思わず有咲は顔を少し赤らめた。
碧志「有咲?」
有咲「な、なんでもねーよ!//。それよりどこに行くか決めようぜ?」
碧志「そーだな。うーん……」
そう碧志はA型なので中々物事を決定できないのである。
有咲(そういえば、昔から食べ物は中々決められないタイプだったっけ)
「だったらラーメンにしようぜ!」
碧志「いいな、ラーメン」
有咲「決まりだな」
碧志と有咲はラーメン屋に向けて歩き始めた。
碧志「ラーメンで良かったのか?」
有咲「うん、ポピパでも良く行くし」
碧志「女の子ってラーメン屋とか行かないイメージだけどな」
有咲「女の子だってラーメン好きだっての」
碧志「ふーん、なるほどね」
などと他愛のない会話をしながら、ラーメン屋に着くと碧志と有咲はラーメンを二つ頼みウキウキしながらラーメンの到着を待った。
店員「ラーメン二つお待たせしました」
碧志「どうも」
二人「「いただきまーす」」
有咲「げ……」
有咲はラーメンを見つめ、少し困った表情を浮かべたのを碧志は見逃さなかった。
碧志「有咲、具材の交換しないか?」
有咲「ふぇ?い、いいけど」
碧志は有咲のラーメンからネギを取ると、自分の煮玉子を入れた。
有咲「いいのか!?」
有咲の瞳が一瞬で花が咲いたような笑顔になった。
碧志「俺、ネギが好きだから」
有咲「…………ありがと//」
有咲は胃袋だけでなく心まで満たされながらもラーメンを完食した。
有咲と碧志はラーメン屋を出ると商店街をぶらついていた。
しばらくぶらつくと催し物をしているコーナーに月島まりなを見つけた。
碧志「よー月島、何やってんだ?」
まりな「あ、市ヶ谷君。それに有咲ちゃんこんにちは。今日はサークル主催ののど自慢大会やってるんだー」
有咲「のど自慢大会?」
まりな「そうなの。サークルの事を商店街の人達にももっと知ってほしくて開いたんだ。優勝者には賞金として商店街で使える金券も出るんだ♪。飛び入り参加も受け付けてるから、有咲ちゃん、市ヶ谷君も参加してみない?」
有咲「優勝賞金!?」
碧志「中々羽振りがいいな」
有咲「で、でも私は人前で歌うの苦手だし……」
碧志「俺はあまり歌わないようにしてるからパス」
有咲「碧志って歌苦手なの?」
碧志「苦手って訳じゃねーけど、俺は極力歌わねーようにしてるだけ」
??「なら俺と一緒に歌わね?」
碧志、有咲、まりなの三人は声のした方向を向くと、長めの黒髪に斜めに切り揃えた前髪が特徴的な男が立っていた。
碧志は驚きのあまり言葉を失った。
有咲「えと……どなたですか?」
??「ん?俺?俺はひさと。稲葉 緋砂人(いなば ひさと)」
碧志「ひさと、何でお前がこんなとこにいるんだよ」
ひさと「あぁ、たまたま近くで用事があってさ。用事を済ませたら近くでのど自慢大会なるものをやってるって聞いて、顔を出してみたんだよ♪」
まりな「え?ひさとってNSEのひさとさん!?」
ひさと「そうでーす♪Non Stop Emotion! のボーカルやってましたー。っても"元"だけどねー」
碧志「それで?まさかのど自慢大会に出ようとか言うんじゃねーだろーな」
ひさと「そうだねぇ。碧志か出てくれるって言うなら出てもいいぜ?」
碧志「相変わらず人の話を聞かねーやつだな。俺は出ねーって言ってんだろ?」
ひさと「だったら一人で出ちゃおうかな♪」
碧志「いい訳無いだろ!絶対許さねーからな!」
珍しく熱くなっている碧志に驚いた有咲は口を挟めずにいた。
ひさと「ツレの子が困ってんだろ?声を荒げんなよ」
碧志「!?……。スマナイ有咲」
ひさと「その子が昔言ってた妹さんか、中々可愛いじゃん」
有咲「えぇ!?…………ちょっ、ま、あ……ありがとうございます//」
碧志「有咲に手を出したら承知しねーぞ」
ひさと「出さねーよ。お前と桃華が怖いし」
碧志は久しぶりに聞いた知人の名前に思わず頬を緩めた。
碧志「ふ……はは、ははは!」
ひさと「一曲でいいんだ。最近調子がいいし、碧志が一緒なら歌う時間も半分になる。頼むよ」
碧志「…………昔から言い出したら聞かない性格だったな」
ひさと「そゆこと♪」
碧志「月島!俺たちのエントリーお願いできるか?」
まりな「うん♪大歓迎だよ♪ただ、二人以上でエントリーするならグループ名が必要だよ?」
碧志「グループ名か……」
ひさと「何がいい?」
碧志「有咲、何かいい名前無いか?Poppin'Partyの名付け親だろ?」
有咲「ちょまっ!いきなり振るなっつーの!」
ひさと「有咲ちゃんに付けて貰うの?いいじゃん!」
有咲「えっと…………COLORSとかどうですか?」
ひさと「COLORS?」
有咲「はいっ!その……"緋"砂人と"碧"志でどっちの名前も色が入ってるから……」
碧志「COLORSか……」
ひさと「いいじゃん!それで行こうぜ!」
まりな「"奇跡の歌声"が聴けるなんて!ビデオ回さなきゃ!」
有咲「奇跡の歌声?」
ひさと「自分で言うのはあれだけど、昔バンドでボーカルやってた時にそう呼ばれてたのさ。俺天才だから♪」
有咲「あのっ!碧志は何て呼ばれてたんですか?」
ひさと「碧志は"レスポールの悪魔"だな」
有咲「へぇ……何か意外です……」
ひさと「???」
しばらくすると碧志とひさとはまりなの紹介で舞台に上がった。
ひさと「どーも、COLORSでーす♪今日は飛び入り参加で一曲歌わせて貰いまーす♪」
ひさとは久しぶりに碧志と同じステージに立てるからなのか、かなりテンションが上がっているようだ。
碧志「ところで何歌うんだ?」
ひさと「何がいい?」
碧志「お前は俺の言うことなんて聞かないだろ?好きな曲選んでいいぜ?ただし知ってるやつな!」
ひさと「ホントに何でも?」
碧志「何でも!!」
ひさとはイタズラな笑みを浮かべるとそのまままりなの所に向かうと歌う曲を伝えると碧志の傍に戻ってきた。
碧志「結局何にしたんだ?」
ひさと「すぐに分かるよん♪」
まりなが曲を入れると静かなキーボード主体のメロディーが流れ始めた。しかし碧志は曲をまだ理解できていない。
するとひさとが口を開いた。
ひさと「ロメオ♪」
その瞬間碧志は全てを理解した。
ひさとが選んだのはLip×Lipのロメオであり、昔大学の学祭で碧志とひさとが歌ったことのある碧志にとっては恥ずかしい思い出の曲である。
恥ずかしい理由はその"甘い歌詞"にあった。
※大人の事情で歌詞は載せられませんので動画サイトなどをチェックされてください!
バンドリではこころんと薫様がカバーで歌っております。
ひさと「♪~♪♪~♪♪♪」
碧志は顔を赤らめていたが、ひさとの手招きに観念して歌い始めた。
碧志「♪~♪♪~♪♪♪」
ひさとと碧志は甘く優しく歌い上げて行く。
特にひさとは"奇跡の歌声"の名にそぐわぬ歌声と他を凌駕する圧倒的な歌唱力でギャラリーを魅力した。
碧志はひさとには及ばないまでも高い歌唱力でなんとかひさとに付いていき、特に有咲とまりなを魅力した。
ひさとと碧志が歌い終わると、余韻に浸る者とスタンディングオーベーションで称賛を贈る者で別れたがこの日一番の歓声は二人に注がれた。
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まりな「はい、これ優勝賞金の商品券1万円分♪」
のど自慢大会は碧志達が歌った後に登録していた人達が、ひさとの圧倒的な歌唱力の前に戦意喪失した為、全員棄権したことにより碧志達の優勝となった。
碧志「悪いな」
ひさと「楽しかったな♪あ、俺は商品券いらねーから、有咲ちゃんにスイーツでもご馳走してやれよ」
有咲は思わぬ提案に一瞬で笑顔になった。
そんな有咲の表情を見て、ひさとはウインクした後有咲に軽くバグをした。
有咲「ちょっ!まっ!ななななな、何を!?////」
ひさと「碧志の事よろしくな」
ひさとは有咲にしか聞こえないくらいの声で有咲に囁いた。
碧志「ひさと!有咲に手を出すなって言ったろ!」
ひさと「へへ♪手数料みたいなもんだろ♪じゃーな♪」
ひさとは手を振ると二人のもとを離れた。
そして続いてまりなの横を通りすぎる時に、まりなにも耳打ちをした。
ひさと「碧志は中学の時、あんたの事好きだったみたいだぜ?今はフリーだからチャンスあるかもよ?」
ひさとはまりなにもウインクを贈るとその場を後にした。
ひさとの言葉を受け、まりなは耳まで赤く染まるのだった。
有咲「台風みたいな人だったな……」
碧志「昔からあんなやつなんだ……。とりあえず甘いものでも食べに行くか」
碧志と有咲はまりなに別れを告げ、会場をあとにした。
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碧志と有咲はケーキを食べる為に羽沢珈琲店を訪れた。
碧志「ここが有咲のオススメのお店なのか?」
有咲「女子高生に人気のお店なんだ。それにAfterglowの羽沢つぐみちゃんの実家のお店!」
碧志「今日はAfterglowと縁がある日だな」
有咲は碧志を連れて店内へ入った。
すると茶髪にボブが印象的な可愛らしい女の子が接客してきた。
つぐ「いらっしゃいませ、羽沢珈琲店にようこそ!2名様ですか?」
有咲「二人です。こんにちはつぐみちゃん」
つぐ「有咲ちゃんこんにちは♪席まで案内しますね」
つぐみに案内され、碧志と有咲は窓際のテーブルに座った。
つぐ「お冷やをどうぞ」
有咲「ありがと。今日はイブ休みなんだ?」
つぐ「うん、今日はパスパレのお仕事なんだって。えっと……そちらの方は有咲ちゃんのお兄さん?」
碧志「初めまして、有咲の兄の市ヶ谷碧志です。高校生なのにお店の手伝いしてて偉いね」
つぐ「初めまして、羽沢つぐみです。家の手作りはもう慣れっこなので」
碧志「いつも有咲と仲良くしてくれてありがとね」
つぐ「いえ、こちらこそいつも有咲ちゃんに仲良くして貰っています♪」
碧志(教科書に書いててもおかしくないくらいの素晴らしいいい子だ……。どんな育て方をしたのかご両親とお話したいくらいだ……。)
「バンドやってるんだってね?楽器は何をやってるんだい?」
つぐ「キーボードです」
碧志「始めてどれくらい経つの?」
つぐ「ピアノ7年、キーボード3年です」
碧志「じゃあ、結構上手いんだ?」
つぐ「い、いえ//。みんなに付いていくのが精一杯です!」
碧志「謙遜しなくていいよ。時には自分が一番だってくらいの自信が無いと、音にも影響が出るよ」
つぐ「そうなんですね。碧志さんも何か楽器をやられてるんですか?」
碧志「俺はギターをやってるよ」
つぐ「ギター歴はどれくらいなんですか?」
碧志「約10年くらいかな」
つぐ「だったら碧志さんもギターお上手なんですね」
碧志「嗜むくらいだよ」
つぐ「ふふ♪謙遜しなくていいんですよ?」
碧志・つぐ「アハハ……」
碧志がふと有咲に視線を向けると、有咲は頬を膨らませていた。
碧志「有咲?どーしたんだ?」
有咲「別にー」
碧志「そんなに早くケーキ食べたいのか?ケーキセット2つで」
つぐ「お飲み物は何になさいますか?」
碧志「俺はコーヒーで有咲は?」
有咲「ミルクティー」
つぐ「承りました。しばらくお待ちください」
つぐみはオーダーを受けるとキッチン側に消えて行った。
碧志「早くケーキ食べたかったなら、言ってくれればいいのに」
有咲「そんなに食い意地はってねーっつーの!今日はせっかくの私とのデートなのに、私を放っておいて別の女の子と楽しそうに会話しちゃってさ……ふんだ!」
碧志「それで頬っぺたを膨らませてたのか。そんな顔してると、せっかくの可愛い顔が台無しだぞ」
有咲「可愛い!?//ホントか!?//」
碧志「ホントホント♪俺は有咲の笑顔が一番好きだな」
(あれ?可愛いって言うなー!!って言うかと思ったのに)
有咲「そうなんだ……えへへ♪」
すっかり機嫌が治った有咲を横目に碧志は首を傾げていた。
碧志「ちょっとお手洗いに行ってくるよ」
有咲「おー、待ってる」
碧志が席を立ってから少ししてつぐみがケーキセットを持ってきた。
つぐ「ケーキセットお待たせしました」
有咲「ありがと。今日のケーキも美味しそう」
つぐ「ありがと♪今日はお母さん手作りのモンブランなの。有咲ちゃんのお兄さんって凄く優しそうだよね」
碧志「まぁな。でもつぐみちゃん、碧志には手を出しちゃダメだからな?」
つぐ「うふふ♪有咲ちゃんの様子見てたらちゃんと分かってるよ♪」
有咲「べ、別に変な意味じゃねーからな//」
つぐみと有咲が女子の会話に花を咲かせていると、入り口から別の女の子が入ってきた。
モカ「どーもどーも、天才美少女のモカちゃんのおでましだよー」
つぐ「モカちゃんいらっしゃい♪」
有咲「自分で美少女って言ってて恥ずかしくないのか?」
モカ「モカちゃんが美少女なのは事実だから、恥ずかしくないんだよー。………………!!」
モカは有咲の側に駆け寄った。
モカ「有咲ー、モカちゃんの為にケーキセットを用意してくれてたんだねー。モカちゃん感動で涙が出そーだよー。およよー。」
モカは有無を言わさず碧志の分のモンブランを食べた。
あまりの手際の良さに有咲とつぐみは全く反応ができなかった。
つぐ「ちょっとモカちゃん!?それは有咲ちゃんのお兄さんの分だよ!?」
モカ「そーなのー?モカちゃん興奮して我を忘れてたよー」
つぐ「忘れてたよーじゃないよ!!私も一緒に謝るから、ちゃんと謝ろう?」
有咲「あー、そんな事では怒らねーと思うから大丈夫だろ」
つぐ「怒る怒らないの問題じゃないよー!モカちゃん、ちゃんと謝罪しなきゃダメだからね?」
モカ「うぅ……。つぐが怖いよー。でも大丈夫ー、モカちゃんの美貌を持ってすれば全ては丸く収まるのだよー」
つぐ「モカちゃん!!」
するとお手洗いに行っていた碧志がテーブルに戻ってきた。
碧志「どうした?ケンカは良くないぞ?」
有咲「おかえりー」
碧志「そっちの子も有咲のお友達?」
有咲「そうなんだよ。Afterglowのギター担当の青葉モカちゃん」
つぐ「スミマセン、ウチのモカちゃんが勝手にケーキを食べてしまいました!」
つぐみはモカの頭を押さえ、一緒に頭を下げた。
モカ「ごめんなさーい、食べちゃいましたー」
つぐ「モカちゃん!!!」
モカ「うぅ……ごめんなさい……」
碧志「なんだそんな事か……。気にしなくていいから頭を上げてくれ。ケーキはご馳走するから」
モカ「えぇ♪いいんですかー?」
笑みを浮かべながら頭を上げたモカの表情が碧志の顔を見た瞬間に驚きで凍りついた。
つぐみはそんなモカの表情を見たのは初めてで、驚きながらモカの様子を伺った。
つぐ「モカちゃん?」
モカ「あの…………まえ…………」
碧志「ん?」
モカ「お名前は…………」
碧志「あぁ、自己紹介がまだだったね。俺は市ヶ谷碧志。有咲の兄で花咲川学園で社会科教師をしています。ヨロシクね?」
碧志は握手を求めモカへ手を差し出したが、モカは手を握るどころかその場にへたりこんでしまった。
モカ「あわわ…………」
有咲「モカちゃん!?大丈夫か!?」
碧志「大丈夫か?体調でも悪いのか?」
モカ「碧志さんって有咲のお兄ちゃんだったんですか~?」
有咲「碧志、モカちゃんと知り合いだったのか?」
碧志「いや、初対面だと思うけどな」
モカ「初対面ですよ~。モカちゃんが一方的に面識があるだけです~」
つぐ「一方的な面識って?」
モカ「碧志さんってNSEのアオシさんですよね?」
碧志「俺の事知ってくれてたんだ」
つぐ「NSEって?」
モカ「Non Stop Emotion!ってバンドの略した呼び名で碧志さんはモカちゃんの憧れのギタリストなんだー」
碧志「憧れて貰うほどギタリストじゃないさ」
有咲「そんな事ねーって、昔の映像見たけど凄腕のギタリストだろ?」
碧志「昔はそうだったかもしれないけど、今はただの社会科教師さ」
碧志と有咲の一連のやりとりを見ていたモカは何かの覚悟を決めるように頷き碧志の腕を掴んだ。
碧志「へ?」
モカ「有咲~、ちょっと碧志さん借りるね~」
碧志「えぇーー!!」
モカは碧志の腕を引っ張り走り出した。
碧志「有咲!お代は商品券から頼むなー!!」
それだけ言い残しモカと碧志は羽沢珈琲店を出て行った。
有咲「ちゃっかりしてやがる……」
つぐ・有咲「…………アハハ!!」
妙な沈黙が店内を包み、視線が合った有咲とつぐみは笑うのだった。
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しばらく走った後、近所の公園に着くとモカは足を止めた。
碧志「ハァハァ……、こんなに走ったのは学生以来だっつーの。それで?二人きりになって何がしたかったんだい?」
モカは碧志に向き直ると深々と頭を下げた。
モカ「モカちゃんを弟子にしてください!!」
碧志「弟子?さっきも言ったけど俺はただの社会科教師だぞ」
モカ「モカちゃんが前に進むには、憧れて何度も真似した碧志さんしかいないんです!!」
碧志「俺を真似した?」
モカ「はい。バンドを始めた頃に近くのライブハウスでライブしているのを観て憧れて、それから何度もライブがあれば最前列に並んで碧志さんのギターばかり見てました!!。モカちゃんのギターは碧志さんの真似から始まったんです!!」
碧志「俺にこだわる理由は分かった。でも何故そんなに焦っている?自分自身の日々の積み重ねでもいいんじゃないのか?Afterglowの演奏は一度見させて貰ったが中々良かったと思うぞ?」
モカ「大切な人がどんどん前に進んで離れて行っちゃうんです……。今は背中しか見えないんです。このままじゃ背中を見失って、届かなくなって、側にいれなくなっちゃうんです。だから…………」
モカは自分自身の気持ちを確かめるように言葉を噛みしめ、深々と下げていた頭を上げ碧志の瞳を真っ直ぐ見て自分の意思を碧志に伝えた。
モカ「私は背中を信じて付いて行くんじゃなくて、隣に立って同じ景色を見たいんです!!」
碧志「………………」
モカの真っ直ぐな言葉は碧志の心に真っ直ぐ突き刺さった。
モカの真摯な言葉に碧志も建前などを全ては他所に置き、本音で話始めた。
碧志「俺はNSEを解散してから何組かのバンド練習に参加させてもらった。その中でNSE時代の様にギターが弾けなくなっている事に気づいた。それは今も同じで、NSEのギタリストの碧志はもうどこにもいない。今の俺はただの社会科教師の市ヶ谷碧志だ。君が必要としているのは今の俺か?それともNSEの碧志か?」
モカ「NSEじゃなくても碧志さんは碧志さんです!!モカちゃんにギターを教えてください!!」
モカは再び深々と頭を下げ、右手を差し出して来た。
碧志「今の俺は君の期待に答えられないかもしれない……」
モカが顔を上げると差し出した右手が碧志の右手で握られた。
碧志「それでも、君は大切な人と並ぶ為に、俺は自分自身の演奏を取り戻す為になら一緒に頑張れると思う。それでもいいかな?」
モカ「……………………はい!!よろしくお願いします!!」
モカは泣きそうになるのをこらえ、必死で回答した。
碧志「俺の特訓は厳しいぞ?」
碧志はモカに優しく微笑んだ。
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碧志より一足先に帰宅した有咲は部屋着に着替えようとしていた。
有咲「あれから結局碧志とモカちゃんはどうなったんだ?碧志のやつ、帰ったらみっちり事実確認しねーとー!!」
有咲はロングシャツワンピースのポケットに何か紙が入っているのに気付き、紙を開いてみた。
有咲「こんなとこに紙なんて入れたっけ?商店街で貰ったチラシかな?」
紙の正体はチラシではなく手紙だった。
内容はこうだ。
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有咲ちゃんへ
今日はありがとう。
碧志の事ヨロシクね。
もし碧志の事で何か気になることや
悩み事、相談したい事があれば
いつでも俺に電話してくれ。
○○○ー××××ー△△△△
稲葉 緋砂人
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有咲「ハッ!あの抱きつかれた時にこれを仕込まれてたのか!!」
有咲は外を見た。
夕陽が沈みかけもうすぐ夜が訪れようとしている。
有咲「ひさとさんは碧志がギターを弾けなくなった事知ってるのかな?」
有咲は胸元に手紙を握りしめた。
有咲「それに碧志はギターが弾けるようになったら、私の側から離れて行っちゃうんじゃねーのか…………」
有咲は胸が苦しくなってその場に立ち尽した。
もちろん有咲の疑問には答えは返ってこないのだった。
いかがでしょうか?
長文になってしまって申し訳ないですm(_ _)m
ついにAfterglowのメンバーを出せました(  ̄▽ ̄)
モカちゃんを碧志に弟子入りさせるのは1話の段階で決まっていたのでいつのタイミングにするかで悩んでました(*´-`)
これから碧志とAfterglowちょいちょい絡ませて行きます!
でもベースはポピパなのでご安心を!!
あとは碧志が所属していたNon Stop Emotion!というバンドのメンバーも今後出して行きます。
オリバンのオリメンになりますのでそちらは寛大な心で見ていただけたらと思います。
それとお気に入り登録が150人突破しました!
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
あまりの早さに驚きを隠せませんが感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さんの期待に答えられるように頑張らねば!q(^-^q)
評価・ご感想・お気に入り登録ドシドシお待ちしております。
特に評価・感想は執筆の励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
それではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ