今回はガルパピコをさらーっと見てた時に思い付いて書きたくなった話なんで、そこまで深い話にはなっておりません。
それとバンドリを題材にした小説をもう一作品書き始めたので、そちらもよろしければご覧いただけると幸いです。
それでは本編です!!
有咲「おい碧志、朝だぞ早く起きろよ」
有咲とのデートの翌日、碧志は有咲に起こされていた。
碧志「うぅ……。ん?有咲ちゃん?なんでウチにいるの?」
有咲「は?寝ぼけてんのか?今日は祝日で学校は休みだけど、学校で何かする事があるんだろ?」
碧志「へ?学校?私、学校なんてとっくに…………」
有咲「それと……」
碧志「???」
有咲「服、早く着ろよ//」
碧志「服?」
碧志は半裸な状態な自分を確認した。
碧志「キャーーー!!!」
碧志の悲鳴が市ヶ谷家に響き渡った。
一方、まりなはぐっすり眠っていたが早朝からの電話の着信音で目を覚ました。ディスプレイには市ヶ谷碧志と表情されていた。
まりな「はい、もしもし……」
碧志「もしもし?貴方は誰ですか?」
まりな「誰って……市ヶ谷碧志だけど、お前こそ誰だよ?聞き覚えのある声だけど」
碧志「私は月島、月島まりなだよ!」
まりな「月島?月島は女の子だしもっと可愛い声で、餅屋の娘さんみたいな声してんだよ」
碧志「市ヶ谷君!?ちょっと何を言ってるのか分からないよ?そうだ!鏡を見てみて?」
まりな「鏡?…………何じゃこりゃーーーー!!」
まりなの叫び声が家中に響き渡った。
碧志「市ヶ谷君、着替えたりしないでそのままでいてね?今から帰るから!絶対だよ!」
碧志は慌てて近くにあったパーカーを羽織ると走って市ヶ谷家を出た。
しばらくしてから碧志はまりなの自宅を訪れた。
碧志「市ヶ谷君いる!?」
まりな「おう、いるぞ」
まりなはパジャマ姿のままパソコンに向かっていた。
碧志「何してるの?」
まりな「このまま明日まで元に戻らなかったら月島に授業をしてもらわないといけないから、内容の詳細を纏めてた。そろそろ終わる」
まりなはパソコンから資料を出力すると、机の上に置いた。
碧志は感心しながら頷いた。
碧志「すごいね、私年賀状書く時しか使わないのに」
まりな「大学時代に使う機会が多かったからそれだけだよ。さて……」
まりなは碧志に向き合った。
まりな「何故こうなった?」
碧志「分からないよ!目が覚めたら市ヶ谷君になってたんだもん!」
まりな「そもそも何で着替えちゃいけないんだ?」
碧志「当たり前だよ!私の身体を見られるなんて恥ずかしいもん!!//」
まりな「俺の服装が変わってるって事は月島も着替えたんだろ?だったらおあいこだろ?」
碧志「目が覚めたら市ヶ谷君が勝手に脱いでたの!!とにかく市ヶ谷君は元に戻るまで一緒に暮らして貰うからね!」
まりな「そ、そんな!あんまりにも横暴だ!」
碧志「トイレは仕方ないけど、お風呂と着替えは私がするから!トイレも極力目をつぶってね!!」
まりな「恥ずかしいのか?男女の体つきの違いなんて理解してるぞ?」
碧志「そういう問題じゃない!女の子は恥ずかしいの!!」
まりな「はぁ……分かったから、今日から友達の家に泊まると祖母に連絡を入れてくれ。あと有咲にはラインな?」
碧志「分かった!!」
こうして碧志とまりなの変則同棲生活がスタートした。
まりな「とりあえず俺は仕事に行くな?今日は祝日でお客さん多いだろ?」
碧志「だったら私も行くよ。市ヶ谷君、勝手が分からないでしょ?私が側でサポートするね」
まりな「助かる。それじゃあ着替えさせてくれ」
碧志「うん!!市ヶ谷君は目をつぶってね!」
碧志はまりなの服を着替えさせ始めた。
まりな&碧志(しかし……これはこれで恥ずかしい……)
はたから見ると碧志がまりなの服を脱がしているといういかがわしいシチュエーションに二人は少し顔を赤らめた。
サークルに到着すると早速秘密裏にまりなから仕事を教わった碧志は問題なく仕事をこなしていた。
学生時代にライブハウスのバイトを何度か経験したことのある碧志に取ってはそこまで難しい内容では無かった。
事務関係は流石に勝手が分からないのでまりなに教わって対応した。
碧志「もう大丈夫そうだね。私は買い出しとか色々あるから、もう帰るね?」
まりな「おう、何かあれば電話するよ」
碧志が帰宅してからしばらくしてからギャル系の可愛らしい女の子がやってきた。
リサ「予約の今井でーす」
まりな「予約の今井様ですね?ご予約承っております」
リサ「あれ?どうしたんですか?いつもはリサちゃんって呼んでくれるのに?」
まりな(マズイ、月島の知人だったのか)
「えへへ、たまにはいいでしょ?それより予約の時間よりだいぶ早いものでもけどどうしたの?」
リサ「みんなが来る前に少し練習してようと思って、私がメンバーの中で一番下手だから」
まりな(凄くいい子じゃないか、少なくとも俺が知っているベーシストはそんな事しない……)
「そうだ、私も少し練習見てもいいかな?」
リサ「いいんですか?」
まりな「うん、お客さんも落ち着いてるしオーナーからも許可は貰ってるから」
これは碧志も驚いた事だが、まりなは仕事中でも色々なバンドへのアドバイスをオーナーから認められているらしい。何でもガールズバンドを応援したいというまりなの想いにオーナーが答えたらしい。
そして今はまりなの中に碧志が入っているので特にギタリストへのアドバイスをしてほしいとまりな本人から念押しされたのだ。
リサはデモテープに入っている自分達の曲をかけながら、それに合わせてベースを弾き始めた。
個人練習をしばらく見学していた碧志はキリのいい所でリサに口を挟んだ。
まりな「リサちゃんって力強くベースを弾くね。凄くいいと思うよ。Aメロはもう少し指の腹で弾く感じに柔らかく弾いた方がいいかも。あとは、ボーカルとのバランスはいいけどもう少しドラムとリードギターの音を意識した方がいいかな。やっぱりベースとドラムがバンドの土台だからね」
リサ「まりなさん、良く見てますね。意識して弾いてみます。まりなさんって昔ベースを弾かれてたんですか?」
まりな「ううん、昔組んでた人が化け物みたいにベースが巧かったから色々話は聞いてたんだ♪」
リサ「化け物か……」
まりな「どうしたの?」
リサ「この前友希那の提案で数年前のFUTURE WORLD FES.の映像を見てて、大学生くらいの日本人グループが演奏してたんです。始まる前はFUTURE WORLD FES.に出るグループのお手並み拝見、今の私達との距離を計ってやるってくらいの気持ちで見てたんですけど、正直レベルが違いすぎてて、その中でウチが一番負けてるなって思ったのはベースだったんですよね。そのグループのベーシストの人ヤバいくらい上手くて、正直今まで見たベーシストの中でも一番上手いかもって思うくらい上手かったんですよね」
まりな「ねぇリサちゃん」
リサ「???」
まりな「ベースは好き?」
リサ「大好きです!!ベースがあったから私は友希那とも一緒にいれるし、みんなとも時間を共有できるんです。私の宝物です」
まりな「そっか。だったら大丈夫だよ。ベースが好きだってことが一番の才能だもん。きっとリサちゃんしか出せない音がバンドを支えているよ」
リサ「ありがとうございます。今日のまりなさん、何か別人みたいですね」
まりな(別人なんだけどね)
その時、銀髪の細身の少女がスタジオに入ってきた。
碧志はそのただならぬ存在感に息を飲んだ。
ゆきな「あら?リサ練習していたのね」
リサ「おはよっ友希那♪まりなさんにアドバイスしてもらってたんだ?」
ゆきな「そう良かったわね」
その後、続々とロゼリアのメンバーが入ってくる。
その中には氷川紗夜と白金燐子がいた。
まりな(白金さんと氷川さんもロゼリアだったのか。少し演奏を聴いてみるか)
「少し演奏を聴いていってもいいかな?」
あこ「おぉ♪サークルの魔女ことまりなさんの御前であこの闇の力を解き放つんだね?ワクワクしてきた!!」
燐子「あこちゃん、まりなさん困ってるよ?」
ゆきな「まりなさんが私達の演奏を聴きたいなんて、珍しいですね」
まりな「さっきリサちゃんに教えたことも確認したくてさー」
紗夜「今井さん。まりなさんにベースを教わっていたんですか?」
リサ「そーなんだー。今日はまりなさんに言われたことを意識して演奏しようと思ってさ♪」
紗夜「それは良かったですね。まりなさん、今度お時間とがあれば私にもアドバイスをいただけると嬉しいです」
まりな「こ、今度ね!!」
ゆきな「それじゃあ、始めるわよ。まずはRの頭から」
「♪~♪♪~♪♪♪」
ゆきなの音頭で練習が始まる。
碧志はロゼリアの練習を逃すことなく観察している。
まりな(湊さんの歌声は相変わらず素晴らしい。緋砂人以外でここまで心を動かされるボーカルは久しぶりだ。今井さんは、先ほどのアドバイスを受けて器用に弾いている。やっぱり飲み込みが早い。この子をアイツに弟子入りさせたら面白いかもな。氷川さんは基本に忠実で丁寧な演奏と正確なリズムキープが凄いな。白金さんは元々の技術力が高い。正直この中で一番と言ってもいいくらいの技術を持っているのに目立たないようにしてるな。それが音にも出ている。ドラムのあこちゃんは走りそうになりながらも一番気持ちを出して叩いてる。この子は頑張り屋さんだな)
ロゼリアの演奏に思わず碧志は指を走らせていた。
それを見ていた友希那が声をかけてきた。
ゆきな「まりなさん、セッションしませんか?」
リサ「ゆきな!?」
ゆきな「いい気分転換になると思うわ。それにまりなさんから学ぶこともあるばすよ」
まりな「ちょ、ちょっと待って!私ギターなんて持ってないよ?」
ゆきな「倉庫にまりなさんのギターがありましたよ?レンタル用のギターもありますし」
まりな「そ、そうだったね!でもどうしようかな…………」
ゆきな「一曲だけでいいんです。お願いします」
まりな(一曲……一曲だけなら演奏してもいいよな)
まりな「うん、じゃあ一曲だけなら」
まりなは倉庫からギターを持ってきて、チューニングを開始した。
チューニングを済ませるとゆきなに向けて頷いた。
ゆきな「さて、何にしましょうか。私達もまりなさんも知っている曲ね」
あこ「はいはーい!あこシャルルがいいと思います!」
ゆきな「まりなさんはシャルルで構わないかしら」
まりな「うん、大丈夫だよ!」
(セッションなんて久しぶりだな!やべぇテンション上がってきた!)
あこ「……1.2.3!」
ゆきな「♪~♪♪~♪♪」
※大人の都合で歌詞は載せられません。
碧志はまりなの身体なので上手くギターを弾けるか心配していたが、元々まりなもレベルの高いギタリストなので何の問題も無かった。
紗夜(今日のまりなさん音の主張が激しい。こっちが引っ張られそうになる。ただ黙ってやられる訳にはいかないわ!)
ゆきな(こっちが油断するとどちらがメインか分からなくなるわね。ならばこちらも全力よ!!)
リサ(うわ~、友希那も紗夜も本気モードだよー)
まりな(やべぇ、指の加速が止まらねぇ。上がる鼓動を押さえきれない!!)
まりなの激しい音に引っ張られるように各々が最高の演奏をした。
まりな「……………………」
(俺……弾けてる……。全盛期に比べたらまだまだだけどここ最近では一番上手く弾けてた……)
まりなは信じられないといった様子で自分の手を見ていた。
リサ「まりなさん、お疲れ様でした!何か今日のまりなさん凄くて激しかったです」
紗夜「私も刺激になりました。良かったらまたよろしくお願いします」
まりな「うん!こちらこそありがとう!!」
まりなは慌てて部屋を出ていった。
友希那は何かを確信した様子で練習を再開した。
その後、まりなは仕事を着々とこなしもうすぐ仕事を終える時間を迎えていた。
まりな「今日は色々為になったなー」
碧志は今日一日で今のまりなの事を沢山知ることができた。
いつも一生懸命に仕事をしていること。
本気でプロを目指すガールズバンドを応援していること。
そして他のスタッフやお客様にとても信頼されていること。
まりな「月島も頑張ってるんだな」
ゆきな「今日はありがとうございました」
まりな「ゆきなちゃん、お疲れ様!」
ゆきなは周りに誰もいないことを確認してからまりなに本題を話始めた。
ゆきな「あなた、まりなさんじゃないわね?一体誰なの?」
まりな「な、何を言ってるの?どこからどう見ても月島まりなでしょ?」
ゆきな「身体はね?今日のいつもとは違う素振りとあのギターテク、そしてギターの癖を見てまりなさんじゃないと確信したわ。あなた、NSEの碧志さんでしょ」
まりな「…………そうだ。何故かは分からないけど俺と月島の身体が入れ替わってしまったんだ」
ゆきな「そう。1つ聞かせてくれないかしら。今日私達の演奏を聴いてどう思った?」
まりな「普通に上手かったと思うよ」
ゆきな「今の私と稲葉緋砂人さんどっちが上手い?」
まりな「ひさと」
ゆきな「ハッキリ言うのね」
まりな「ただ君にはまだ伸び代がある。だから、ゆくゆく君はひさとを追い抜けるかもしれない」
ゆきな「ありがとうございます。今日は身体はまりなさんとはいえ碧志さんと演奏できて良かったわ」
まりな「俺の演奏どうだった?」
ゆきな「凄いなんて言葉じゃ表せない。ただFUTURE WORLD FES.の時の方が凄かったと思うわ」
まりな「あはは、俺もそう思うよ」
ゆきな「今日は紗夜にとっていい経験になったと思うわ。いつかまた演奏しましょう」
まりな「俺が納得のいく演奏を取り戻したらこっちから声をかけさせてもらうよ」
ゆきな「できれば次はリサの為に、今沢 紫乃さんとも演奏したいものだわ」
まりな「アイツがこっちに帰ってくることがあれば俺から頼んでみるよ」
ゆきな「それはお願いします。それじゃあまた今度」
まりな「バイバイ」
碧志は思わぬ形で湊 友希那と接点を持ってしまった。
この出会いが後々大きな出来事に繋がるとはこの時二人はまだ知らない。
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まりな「ただいまー」
碧志「おかえり市ヶ谷君。ご飯できてるよ?一緒に食べよう?」
まりな「おう」
テーブルにはまりなが作ったオムライスが並んでいる。
碧志・まりな「「いただきます」」
二人はオムライスを口にする半熟の卵と出汁の効いたチキンライスが口の中で合わさってとても美味しい。
まりな「美味しい」
碧志「ホント?」
まりな「月島って料理上手だったんだな」
碧志「えへへ~♪料理にはちょっと自信あるんだ♪」
その後、二人は洗い物を済ませるとパジャマに着替えて布団に入った。
まりな「風呂に入らなくていいのか?」
碧志「市ヶ谷君に裸を見られたくないし、市ヶ谷君の裸を見る訳にもいかないの!!明日の朝になったら元に戻ってるかもしれないでしょ?」
まりな「それもそうか……。よし、寝るか!」
まりなと碧志は電気を切ると瞳を閉じた。
元々寝つきのいい碧志はすぐに夢の中へ。
まりなは眠っている自分自身の姿に違和感を覚えながらも少し微笑んで眠りについた。
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早朝5時碧志は目を覚ました。
碧志「元に戻ってる……良かった……」
碧志はまりなの方を見た、規則的に寝息をたてている。
碧志はこっそりまりなの寝顔を写真に収めた。
碧志「これは今日のバイト代って事で♪さて、早く目が覚めたし朝食でも作るか」
碧志はエプロンを着けると朝食の準備に取りかかった。
その一時間後、まりなは目を覚ました。
まりな「あれ?市ヶ谷君……起きてたの?」
碧志「おはよー月島。いい夢観れたかよ?」
まりな「おかげさまで。って元に戻ってる!!」
碧志「おう、朝食できてるぞ。一緒に食べよう」
まりな「うん!!」
まりなは笑顔身体を起こすと、テーブルへ向かった。
碧志・まりな「いただきます!!」
まりな「…………。市ヶ谷君、味噌汁不味い……」
碧志「………………」
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身体が元に戻った碧志は学校への荷物を取りに自宅に戻っていた。
碧志「ただいまー」
有咲「おう、遅かったじゃねーか。いや早かったの方が正しいのかな?」
そこには門番のように有咲が立ちはだかっていた。
碧志「おう有咲、おはよっ」
有咲「おはよっ、じゃねーよ!!朝帰りとはいい度胸だな!!。それに香水の匂いがいつもと違う!どういう事か説明してもらおーじゃねーか!!」
碧志「違うんだ有咲!これには深い訳が!」
有咲「問答無用!!そこに正座しろー!!」
碧志「なんて日だー!!」
いかがでしょうか?
今回はロゼリア中心回になりましたね!!
皆さんそろそろ有咲の主役回が恋しくなってきたのでは?
次回は有咲主役の話になりますのでこうご期待!!
そしてもう一作品の『宇宙人丸山と人間嫌いな俺』もよろしければご覧いただけると嬉しいです。
交互に書いていくので、この作品の次回は少し先になるかもしれませんので気長にお待ちいただけると幸いです。
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それではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ