小さな花の唄   作:まどっち

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バレンタインですね。
皆さんはチョコ貰いましたか?
私は毎年風から貰ってます(自慢)


04

 

いつからだろう。

自分でも自覚出来るくらい、色んな物に苛立ちをぶつけてしまっている。

春蘭との事もそうだ。

いつまでも泣いていてムカついていたし、国の事を思えば怒るのは当然だと今でも思っている。

だけど、あれはただ自分の苛立ちを春蘭にぶつけていただけ、八つ当たりだ。

確かに、昔から私は自分の感情を表に出しやすい方だった。

でも、最近はそれがより大きくなった様に思える。

 

いつからだろう。

もし、これが一刀が居なくなった事と関係があったら。

そんな事を思うと、寒気がする。

 

時間があったら、またイライラしてしまう。

そう考え、私は今まで以上に仕事に明け暮れた。

最近は食欲も無く食事も最低限で抑え、寝る間も惜しんで仕事をした。

そんな私を見て華琳様も気にかけてくださった。

休暇を取る様に言われたが、それも断り仕事に戻る。

今が1番大切な時だ。休んでる暇はない。

ただでさえまだ立ち直ってない将兵も多く居る。

ここで私が抜ける訳にはいかない。

そしてなにより、長く話して華琳様にも苛立ちをぶつけてしまうのではないか。

そう思うと、怖くてたまらなかった。

 

人との関わりを仕事で必要な時だけにして、食事も簡単な物を部屋で取る様になった。

仕事に集中していれば、人にあたらなくて済む。

アイツの事を、考えないで済む。

 

 

「風、いる?入るわよ」

アイツが言っていた、今では魏で当たり前になった"ノック"をしてから執務室へと入る。

「おや、桂花ちゃん。なんだか久しぶりに会った気がしますね~」

「顔色が優れない様ですが、大丈夫ですか?」

入室すると、そこには稟も居たようだ。

「忙しいんだから仕方ないでしょ。それよりこれ、風の担当だったわよね。少し聞きたいのだけど」

椅子に座りながら机に書簡を広げ、話を始めた。

 

 

 

「そ、分かったわ。また何かあったら来るから。よろしくね」

「桂花、最近しっかりと休みは取っていますか?先程から少しふらついていますよ?」

話を終え、椅子を引くと稟が心配そうに聞いてきた。

そんなに疲れている様に見えるのだろうか。

ここ最近、鏡を見て身嗜みを整えた記憶がない。

「さっきも言ったけど、忙しいのだからしょうがないわよ。皆しっかり働いてくれればこんなになってないわ」

そう言って立ち上がろうとするが、上手く立てなかった。

立ちくらみ…?

「桂花!」「桂花ちゃん!」

 

そこで、私の意識は、途絶えた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

外が妙に五月蝿い。

これは、土を掘る音…?

 

「兄様、おにぎり作ってきましたよ!少し休憩にしませんか?」

「ああ、ありがとう!ふふふ…桂花め、これは絶対に驚くぞ~」

「に、兄様…悪い顔してますよ」

 

一刀…?

私を驚かすって、私の真似して落とし穴でも作ってるのかしら?

それを本人の聞こえるとこでやってちゃ意味無いじゃない。

そう思って勢いよく窓を開く。

 

「ちょっと、アンタ人の部屋の前でなに騒いでんのよ!」

 

怒鳴りつけてやると流琉と一刀は素っ頓狂な声を上げて驚いた。

これは…確かに地面を掘っていたけど、落とし穴じゃない?

 

「は、ははは。バレちゃったか。完成してから見せたかったんだけどなぁ」

 

泥だらけの顔で笑いながら恥ずかしそうに頬を掻く。

一刀達が作業していた場所。私の部屋の窓の下の少し横には、小さな木が植えられていた。

 

「これさ、さっき流琉達と賊退治に行った帰りに生えてたから持ってくるの手伝ってもらったんだよ」

 

それは、以前一刀が話していたものだった。

 

「まだ小さいし、花のつく時期じゃないけど、花が咲いたらいつも疲れてる桂花の癒しにならないかなって」

 

そう言ってコイツは、また笑った。




話を長くするつもりはなかったのですが、少し展開が急すぎるかな?
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