ちょっとした短編集   作:ミストラル0

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ちょっとしたネタとしてゆゆゆ編後にゆゆゆいに介入した魔王様のお話。勇者部も強化済みの状態です。
またこのゆゆゆい編にはオリジナルの勇者が数人いたり、設定が変更されているキャラが数人いますが、そちらは今後書く予定の別の作品で詳しく書こうと思います。尚、魔王様達とその別作品では世界線が異なっており、ゆゆゆいの世界のベースはそちらの平行世界になります。



………神樹様と赤嶺の胃の運命や如何に


ゆゆゆい編① 魔王介入

天の神との戦いの後、無事に高校へと進学した魔王こと天野雪兎と勇者部部長の犬吠埼風。二人は進学後もたまに勇者部へと足を運んでおり、その日も友人の雨宮望を連れいつものように部室の戸を開いたのだが………

 

*************************

 

「扉を開いたら樹海でしたって………どうなってんだ?」

 

「ほう、ここが話に聞いていた樹海か………まさか俺も訪れる日が来ようとは!」

 

「いや、興奮してる場合か!」

 

雪兎と望の二人は何故か神樹の作る結界・樹海にいたのだ。

 

「アプリは使えるが………ちっ、風どころか他の連中のマーカーすらねぇ。どうも索敵範囲外みたいだ」

 

「なるほどなるほど。つまり、俺達は野郎二人で取り残されたと」

 

「アプリが使える俺はともかく、雨宮は完全にお荷物だしなぁ」

 

「しかし、天の神は敗れ、もう樹海による結界は必要無くなったはずでは?」

 

「それに関しては俺が知りてぇよ………と、どうも悠長に話してる暇は無さそうだな」

 

二人が現状確認をしていると、星屑と呼ばれる小型の下級バーテックスが現れた。

 

「雨宮、お前は下がってろ………すぐに片付ける」

 

そう言ってアプリを起動し魔王モードとなった雪兎はホロニックストライクカノンで迫ってくる星屑を撃ち穿いていく。すると、二人の後ろから声が聞こえた。

 

「あら、私以外にも人がいたみたいね」

 

その声の主は黒のワンピースで頭には青いバンダナを巻き、右手に木刀、左手に1080もの珠を繋げた数珠である百万遍数珠という変わった姿をしていた。

 

「見たところイタコってところか?」

 

「ええ、そうよ。あと、貴方達にわかりやすく言うと………"青森の勇者"ってところかしら?」

 

「あー、なるほど。そういう事か………他にも聞きたい事はあるが、先にこいつらを片付けねぇといけねぇから自己紹介だけ。俺は天野雪兎、四国の魔王とか呼ばれてる」

 

「なら改めて、青森の勇者、イタコの麻井アンナよ」

 

*************************

 

一方、雪兎とはぐれた風は他の勇者部の友奈達五人と合流しバーテックスを撃退した後、上里ひなたと名乗る西暦時代の巫女にここが神樹の中に作られた世界である事を説明されていた。

 

「造反神、ねぇ………また妙な事に巻き込まれたわね」

 

「せっかく天の神を倒したっていうのにね」

 

「えっ?天の神を倒した!?」

 

だが、ひなたにとって誤算だったのは召喚された勇者部の面々が天の神を打ち破った神殺しの勇者達であった事だ。

 

「そうよ。私達の時代ではここにはいないけど、もう一人、魔王だなんて呼ばれてたやつと一緒に天の神を撃退してバーテックスは現れなくなってるもの」

 

「そう、でしたか………バーテックスを」

 

「今の話を聞くに、貴女は西暦時代の巫女であった上里ひなたさんという事でいいのですよね?」

 

「はい。神樹様のお告げでまず私がここに召喚され、造反神討伐の為に皆さんを召喚しました」

 

風達の時代では天の神から四国の外を取り戻す為に既に力の大半を失っていた神樹ではあるが、僅かに残った力の一部で風達をこちらに召喚したらしい。

 

「でも、師匠達はどうしてはぐれちゃったのかな?」

 

「おそらく召喚に対して造反神が何らかの妨害を行なったようです。召喚の際の反応が八つだったので何処か別の場所に跳ばされてしまったのかもしれません」

 

「そうですか」

 

「心配ですか?」

 

「心配?それはしてないわ」

 

ひなたがはぐれてしまった二人を心配しているか訊ねるが、返ってきたのはそんなアッサリとした返事だった。

 

「えっ!?たったお二人でまだ未解放の地区に跳ばされたのですよ!?」

 

「うーん、アイツに限ってその心配は無いのよね」

 

「うん!だって師匠だもん!」

 

「あまあまだもんねぇ〜」

 

「友奈ちゃん、そのっち、それは答えになってないわ」

 

「まあ、それ以外言いようが無いってのも事実なのだけど………強いて言うのなら、アイツが勇者じゃなくて魔王って呼ばれてる事から察してちょうだい」

 

「魔王、ですか?」

 

「それにあまあまなら『RTAだー!』とか言って一人で他の地区を解放しちゃうんじゃないかな?」

 

『あり得る』

 

それが勇者部の雪兎への共通認識であった。

 

「ともかく、私達は私達でさっさと香川を解放してあの馬鹿を捜すわよ!」

 

『おー!』

 

「未来の勇者は逞しいのですね」

 

そんな勇者部の面々を見て、ひなたはそう呟くのであった。




ゆゆゆい勇者図鑑

名称・麻井アンナ:あさいあんな
年齢・15
出身・青森
戦闘スタイル・シャーマン(シャーマンキング)
イメージCV・林原めぐみ

西暦時代に青森で勇者(シャーマン)をしていた少女。沖縄や北海道の勇者と同じく神樹様とは別系統の力でバーテックスと戦っていた。
割と毒舌で言いたい事はハッキリと言う性格。
武器は霊木を清めた水に浸してから加工して作った霊木刀と百万遍数珠。
元ネタはシャーマンキングの二代目イタコのアンナこと恐山(麻倉)アンナ。


次回予告?

突如神樹の内部に広がる世界へと跳ばされてしまった魔王と勇者達。
そこで待ち受けていたのは造反神という反抗勢力の反乱であった。
魔王とはぐれた勇者達は香川を解放しつつ過去の勇者達と邂逅する。
次回!ゆゆゆい編② 勇者達の邂逅

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