ちょっとした短編集   作:ミストラル0

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ゆゆゆい編②でございます。
今回は魔王様成分控えめです。
メンバーの増員に関しては前回の前書きの説明通りです。


ゆゆゆい編② 勇者達の邂逅

天の神を撃退した勇者が今更下級のバーテックスに苦戦等する訳も無く、風達勇者部は順調に香川を解放していった。そんなある日………

 

「新しい勇者?」

 

「はい、神樹様のお告げで、皆さんが造反神から支配区域を奪還して下さったおかげで皆さんとは別の時代の勇者を召喚出来るようになったそうです」

 

ひなたが言うには今回は四人の勇者とそのサポートをしていた巫女が召喚されるとのこと。

 

「そっか、今回はひなちゃんの時代の人じゃないんだね」

 

「ええ、でも今回の増員で皆さんがこれまで以上に頑張って下されば若葉ちゃん達もすぐに召喚出来ると思いますし」

 

そうこうしているうちに五つの光球が部室に現れ、中から召喚された勇者達が姿を現す。

 

「ん?何だここ?」

 

「確か皆で訓練からの帰りだったはず」

 

「わっしーにみのさんにユッキーとウッチーも揃ってる」

 

「そのっちそのっち、あの人そのっちそっくり〜」

 

「これは………神樹様の力?でも樹海ではありませんね」

 

現れたのは小学生の少女が五人であった。だが、美森と園子はある少女を見て固まる。

 

「あっちも須美にそっくりだよな」

 

「ほんとだ〜、わっしーそっくり〜」

 

「でも、ギンギンとウッチー、それに私そっくりさんはいないね?」

 

「それよりも状況確認が先でしょ!」

 

「すみません、色々とお聞かせ願えますか?」

 

須美と呼ばれた少女がそう言うと、もう一人の黒の長髪に赤縁眼鏡の少女が風達に訊ねる。

 

「まあ、色々といきなりだったみたいだし、歓迎会も兼ねてうどんでも食べながら話しましょうか」

 

*************************

 

「造反神に」

 

「過去と未来の勇者、ですか」

 

「そっ、でもって私達が召喚されてこの再現された四国の解放をしてるって訳」

 

「それにしても平行世界からまで召喚してるとはなぁ」

 

「お蕎麦があってよかった〜」

 

「そっか、そっち幸音と雨月はいないのか」

 

新たに召喚された少女達は鷲尾須美、三ノ輪銀、乃木園子、白鳥幸音、村上雨月と名乗り、鷲尾須美と乃木園子に関しては小学生の頃の東郷美森と乃木園子であると判明した。しかし、美森と園子の記憶には幸音と雨月に関する記憶が無いという事から、今回召喚された五人の世界と風達がいた世界はよく似た平行世界である事も判明した。また、ひなたは幸音と雨月に関しては心当たりがあるらしく小学生組と同じ世界の可能性が高いとの事で、風達の方が平行世界に喚ばれたと考えるのが自然である。

 

「平行世界ならこれから起こる最悪を伝えておいてそれを回避する策を与えても問題は………」

 

「いやいや!何となく事情は察したけど、それはやめときなさいよ東郷!」

 

「へぇ〜、幸音ちゃんはお蕎麦が好きなんだ」

 

「ええ!皆さんがうどんを愛してるように!私も蕎麦を愛しているのです!近いうちに先祖代々伝わる秘伝のお蕎麦をご馳走しましょう!」

 

「わぁーい!」

 

「やはり幸音さんは彼女の………となれば雨月さんも」

 

一部暴走しかけている者もいたが、小学生組もあっという間に勇者部に馴染み、当面の目標である香川の解放に向かって邁進する事となった。

余談ではあるが、風達平行世界組の勇者の実力に初めてそれを見た小学生組がしばし唖然としたんだとか。

 

*************************

 

それからまたしばらくして再び新たな勇者を召喚する事となった。

 

「〜♪」

 

「ひなちゃんご機嫌だね」

 

「そりゃ、漸く自分の時代の勇者が喚べるんだもの。テンションも上がるでしょ」

 

これまで風達平行世界組や須美達小学生組は揃って召喚されていたのに対し、ひなたはただ一人別の西暦時代から召喚された巫女。いくら風達が気を使っていたとしてもやはり寂しさはあったようだ。

 

「にしても今回は一気に八人か」

 

「という事は“あの方”も!?」

 

「お出迎えのお蕎麦も準備完了だよ〜」

 

「雨月と幸音もテンション高いわね」

 

どうやらこの二人にも今回召喚される勇者の中に思い入れのある人物がいるらしい。

 

「来ます!」

 

ひなたがそう告げると、小学生組の時のように光球が部室へと出現し、中から八人の勇者と巫女が姿を現した。

 

「ここは?」

 

「こんな場所、丸亀城にあったか?」

 

「タマっち先輩、多分ここは丸亀城ではないと思います」

 

「それに樹海化とは違う方式で喚ばれたみたいだし」

 

「そうそう!ゲームの召喚!みたいな?」

 

「ルックしたところジュニアハイスクールのようだけど?」

 

「みたいだね………ところで、どうかしたの?しぐしぐ」

 

「二回も召喚されるとか聞いてない」

 

突然召喚された彼女らは色々と困惑していたようだが、ひなたの姿を見ると駆け寄って互いの無事を喜ぶ。

 

「無事だったか、ひなた」

 

「はい。私は少し前にこちらに召喚されていましたが、皆さんよくして下さったので」

 

「なるほど、まだ色々と話したいとこだけど、とりあえず自己紹介ぐらいはしとこっか」

 

「ですね、時雨さん」

 

「さっすが年長者!」

 

そこからはお互いの自己紹介が始まる(神暦組は省略)

 

「私は乃木若葉だ。よろしく頼む」

 

「タマは土居球子だ」

 

「伊予島杏といいます」

 

「私は高嶋友奈!よろしくね」

 

「“村上”千景よ、よろしく」

 

「次は私ね。白鳥歌野よ」

 

「ふ、藤森水都です、私は勇者じゃなくて巫女だけどよろしくね」

 

そして、最後に自己紹介したのは………

 

「村上時雨だよ。厳密には勇者って訳じゃないんだけど、一応勇者扱いされてる」




勇者図鑑②
名称・村上時雨:ムラカミシグレ
年齢・17
出身・???
戦闘スタイル・体術と呪術(Fateの玉藻)
イメージCV・榎本温子

西暦時代の長野にとある神様によって召喚された召喚勇者(?)。白鳥歌野らを説得し、四国へと導くという盛大な原作ブレイクを起こしている。

名前からお察しの通り、あの二人の妹。
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