色々あってゆゆゆい編の続きです。
西暦の勇者達が合流した後、西暦時代に沖縄や北海道で戦っていた勇者も合流した。
こうして集まった勇者達の活躍により遂に香川を解放する事に成功した。
「よし!香川を解放したわよ!」
「このアップデートされた勇者アプリも凄いが、それを自在に使い熟す風さん達も凄いな」
若葉は風達が使う最新版の勇者アプリに関心すると同時にそれを自在に使い熟す風達の力量にも関心していた。
「私達のアプリまでアップデートされるとは思わなかったけどね」
そう言うのは北海道から召喚された
「これで香川以外のエリアもサーチ出来るように………あれ?」
そこでひなたはある事に気付く。
「どうしたんだ?ひなた」
「いえ………それが、愛媛が既に解放されていまして」
『やっぱり………』
その言葉に呆れた反応を示すのは風達勇者部の六人と時雨。
「驚かないのか!?」
「まあ、あの魔王ならやりかねないとは思ってたから」
「まあ、お兄ちゃんだし」
球子はそんな勇者部と時雨に何故かと問うも返ってきた返答はあっさりとしたものだった。
「私達が香川を解放するのにあれだけ掛かったのに、もう愛媛を解放しているなんて………」
「もう、その魔王様一人でいいんじゃない?」
まさかもう一人勇者が一緒にいるとは知らないものの西暦勇者達も魔王様こと雪兎の愛媛解放に色々と思う事があるようだ。
「でも、愛媛を解放しているなら何で連絡してこないのかな?」
そんな中、ただ一人友奈(結)は雪兎が連絡を寄こさない事に疑問を感じていた。
「芽吹さん達、無事だといいんですが」
「ほんと、亜耶を一人にして何やってんだか」
一方、防人という劣化版勇者とも言えるメンバーの巫女である
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時は遡り、雪兎と望がアンナと合流してすぐの頃………
「へぇ〜、何だか変なアプリがインストールされたかと思えばそういう事だったの」
戦闘を終え、とある神社の一角に転送された三人は改めて自己紹介と状況の整理をしていた。
「でも、西暦時代から召喚とはおかしな事に巻き込まれたものだ」
「見たところここは愛媛の石鎚神社だな」
三人が今いるのは愛媛県西条市にある石鎚神社口之宮本社。
しかし、人が一人もいない事からここが自分達の知る場所ではないと察する。
「二人共、ここに何かあるぞ」
三人で手分けして神社を散策すると望が何かを見つける。
「こんな場所に石碑なんてなかったはずだが………」
「何か書いてあるわね」
その石碑には三人が召喚された世界が神樹様の中に再現された四国であり、造反神によってその過半数を支配されている旨が書かれていた。
そして、造反神の抵抗ではぐれた勇者部の面々は別の場所から四国を解放するべく活動しているとも書かれている。
「つまり、私達はその造反神とやらにここに隔離されたという事かしら?」
「みたいだな………まあ、各地を支配してるバーテックスを倒せば活動範囲も広がるっぽいし、各地を解放しながらアイツらを探すとするか」
「多分、香川の讃州中学辺りを拠点にしているんだろう」
「でも、ただ合流しにいくのは面白くないわね」
「というと?」
「せっかくなのだから彼女達が香川を攻略しちゃう前に私達で愛媛を解放してしまわない?」
「………面白いな、それ」
「
雪兎も望もこういうのはノリでいくタイプであったのでアンナの提案にすぐに賛同する。
「となると、雨宮も戦闘出来た方がいいな」
「解放市内には色々な施設や再現された人もいるみたいだし、そこで相談しましょ」
「だな」
こうして三人は愛媛RTAという目的を持って活動を開始したのであった。
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RTAを始めて数日が経った。
襲撃の無い期間に雪兎は前々から作っていた外壁外作業用スーツを元に望用の対バーテックス用戦闘スーツを開発し、望を戦力として運用出来るようにすると、樹海化している間に神樹様の源が香川にある事をいい事にバーテックスの拠点と思われる箇所を三人で襲撃して解放していき、既に愛媛の5分の1を解放してしまった。
これに焦った造反神はある者を愛媛に向かわせる事を決めた。
「ふ〜ん、たった三人で愛媛を解放してるって聞いてたけど、中々やるじゃん」
それは造反神が召喚した神歴70年頃に活躍していた勇者である赤嶺友奈。そう、三人目の友奈だった。
その友奈(赤)は三人とバーテックスの戦いを見て最初はそう思っていたのだが………
「えっ、何それ!?というか攻略スピード速すぎない!?」
雪兎がホロニックストライクカノンを、アンナがOSを、望が雪兎が新たに作成した戦術オーブメントを使いアーツを放ち始めた事で殲滅速度が加速したのを見て造反神が焦っていた理由を知り、慌てて雪兎達の前に立ち塞がった。
「それ以上は進ませないよ」
「ほう、結城と同じ顔か………色黒だし友奈オルタとでも呼ぶか」
「いや、私には赤嶺友奈って名前が」
「赤嶺………確か昔にクーデターを鎮圧した対人戦のエキスパートの家系だったな」
「しまった!?」
あっさり情報を抜かれて狼狽する友奈(赤)。だが、彼女を責めるのは間違いである。元々赤嶺家の情報は大赦でも一部の者しか知らないもので、望の雨宮家は情報戦のエキスパートの家系だったからこそ知っていたのだ。
「へぇ〜、勇者が造反神側にも召喚されてるのか、面白い事を聞いたな」
「本当に厄介ねっ!」
「おっと、お前さんの相手は俺だ」
これ以上喋らせまいと友奈(赤)が望を狙うも雪兎がそれに割って入りフローターストレージシールドで友奈(赤)の拳を阻む。
「堅っ!?」
「やはり徒手空拳か、ならこいつかな」
そう言って雪兎が手にしたのは柄の先端にショットガンのような機構を持つ大鎌型の武装であるガンサイズ。
フローターストレージシールドに阻まれた友奈(赤)を狙い一閃するが、その身軽さとフローターストレージシールドを足場として利用し友奈(赤)は素早く距離を取る。
「反応も中々いいじゃねぇか」
「(なんなのよ!この男!)」
明らかに対人戦闘にも慣れた様子の雪兎に友奈(赤)は警戒を強めるが………
「俺も忘れては困る」
そこへ望がアーツ・ファイアボルトを放ち、友奈(赤)は更に距離を取らされ、再びストライクカノンに持ち替えた雪兎の追撃によって撤退を余儀なくされるのであった。
続きは近日中に投稿予定です。
勇者図鑑⑤
名称・雨宮望:アマミヤノゾム
年齢・16
出身・香川
戦闘スタイル・電磁特殊警棒、アーツによる術攻撃
イメージCV・岸尾だいすけ
雪兎のゆゆゆ時空における悪友。大赦でも情報処理のエキスパートの家系である雨宮の次男坊で、雨宮家そのものが今の大赦の在り方に疑念を持っていた事からその体制を変える切っ掛けとなった雪兎と家ぐるみで懇意にしている。
学校では『魔王軍参謀』というあだ名を付けられており、本人もまんざらではない様子。
男子ではあるが、神様の声を聞ける適性を持っており、雪兎達愛媛チームの巫女ポジションを担当していた。
バーテックス戦では主にアーツを使用するが、対人戦闘もそれなりに出来るらしく、電磁特殊警棒と体術を組み合わせた戦法を得意とする。