ワラキー異世界渡航劇   作:ロザミア

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どうもー足の親指の爪が剥がれてめっちゃ痛いロザミアです。

今回は久しぶりにこちらを投稿しますよ。
完走は義務だから(使命感&満足)


監督気取り、緑の大地へ 1

はい、どうも。

皆久しぶりだな。

ワラキーさんだ!

 

まー前回はキチガイを超えた更なるキチガイとなった糞蜥蜴と会話したんだが……

あの後ホワイトディスクがキラーマシンを再度封じることに成功した。

んで、お礼というか現状の事態をかなり重く見たルウィーのゲイムキャラは

 

『封印がもう少し安定すれば力をお貸しできますのでそれまでルウィーに留まっていてくださいませんか?』

 

と言ったので比較的に精神にダメージ薄い俺が了承しておいた。

 

アイエフ達は怪我もあまりなかったが遠目とはいえグレートレッドを見たからか少し険しい顔をしていた。

威圧感はあるからな、あれ。

 

ロムとラムは張り切っていたな。

決戦のときは呼んでね、と言ってたので頼もしい限りだ。

 

ネプギアが一番ダメージデカいんじゃないかな。

必死に話していたのにそれを一蹴された訳だからな。

俺がどうにか出来るとは思えないけど……出来るだけ励ましてみよう。

 

滞在期間も然程無い筈だからな。

 

んで、糞蜥蜴絶許マンの俺はというと

 

「あ、お兄ちゃん……料理?」

 

「ロムか。どうしたんだ?」

 

「起きちゃって……」

 

「なるほど。

皆のためにシチューでもと思ってな」

 

「シチュー……美味しそう(わくわく)」

 

「だといいんだけどな~」

 

現在、キッチンでシチュー作らせてもらってます。

ルウィーって少し寒いからな、こういう温かい物を食べたら元気でるかなって思ったわけですよ。

 

楽しみにしてる子もいるし、絶賛するほどのシチューにするしかないな。

 

忘れられがちですけど、ワラキー一家の料理の師匠は何を隠そう俺なのだよ。

ここで不味いのは出せねぇですね!

 

「手伝えることある?」

 

今は何かを手伝いたいのだろう。

ここでしなくていいと言うのも気が引けるし簡単なのを頼もうかな。

 

「お皿は出せるか?」

 

「それくらいなら出来る」

 

「なら、頼もうかな」

 

「任せて(ふんすっ)」

 

口数があまり多くないロムを昔のオーフィスと重ねてしまうが、そんなに似てはいないなと思い考えを捨てる。

にしたっていい子である。

今は捕まっている姉の分まで頑張ろうとする姿勢。

子供でなければ本気で応援して手伝いたいのだが……そうはいかないのが現実。実際問題、子供が戦うこと事態がおかしいのだ。

力があれば戦っていいって訳ではない……いや、そうなるとネプギアもそうなんだが。

いそいそと皿を用意するロムを見つつそう思う。

 

無力感って、やっぱ堪えるな。

 

おおっと、いけない。

最近シリアス多すぎるからコメディ路線へ変えたいというのに俺からシリアス入ってどうする。

 

「切り換えなくては」

 

「どうしたの?」

 

「シリアス路線になりすぎだな俺と思い始めた今日この頃……俺は(路線変更を)頑張ることに決めた」

 

「……うん、頑張って」

 

「任せておけ、俺が(重い雰囲気を)何とかしちゃる」

 

「無茶は、ダメだよ」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「不安」

 

「あれー?」

 

不安って言われましたよ、不安って。

俺ってそんなに頼りない?そうだとしたら悲しいかも。

 

「ところで、どんなシチュー?」

 

「普通にビーフシチューにしようと思ってるけど、何か要望はあるか?」

 

「ううん、無いよ。楽しみ(わくわく)」

 

「そうか~」

 

もう少し我儘でもいいのにいい子だ。

頭を撫でるとロムは嬉しそうに目を細める。

 

「ラムは?」

 

「ラムちゃんはまだ寝てる」

 

「そうか。……ロムは大丈夫か?」

 

「?」

 

首を傾げる。

ああ、内容を薄くしすぎたか。

 

「ああ、ごめん。不安になったりしないのか?」

 

「不安?」

 

「大きな龍が出てきただろ?」

 

「うん、凄く……怖かった。お兄ちゃんも?」

 

「そりゃ怖かったさ。俺の場合なんて目の前に来たんだぜ?」

 

「ネプギアちゃんも怖かったのかな……」

 

「……そうだな、怖かったと思う」

 

じゃなきゃ、震えたりしないだろう。

勇気を振り絞って糞蜥蜴と会話をしたのにアレだ。

思い出したら苛立ちを通り越して笑顔になりそうになる。

 

「ラムは?」

 

「ラムちゃんは『今度見付けたら倒してやるんだから』って言ってた」

 

「強気だな~」

 

というか、啖呵きれるの凄いな。

ラムさんって呼んだ方がいいだろうか?

尊敬するわ~

 

というか、ロムも怖かったのに決戦には呼んでねって言ったのか。内気なだけじゃないとは恐れ入った。

将来が凄そうだなぁ……

 

その後もワクワクといった様子のロムと話しながらビーフシチューを作った。

今思えば、朝からビーフシチューはやらかしたかもしれない……

 

「ワラキー は ビーフシチュー を つくったぞ!」

 

「美味しそう」

 

「そうであろう、そうであろう!美味い、と思う」

 

「自信はないんだ……」

 

「皆の舌に合うか不安でしょうがないなぁ」

 

「味見はした?」

 

「したよ?」

 

「美味しかった?」

 

「まあ、それなりに」

 

「なら、大丈夫」

 

「ロムに言われると、そう思えるな」

 

でも、ちょっと不安なのでもう一度だけ味見をしておいた。

ロムもするかと聞くと、皆と食べるまで楽しみにしておきたいそうでやめておいた。

 

まあ、後は皆が起きてくるまで待つかな。

 

早く起きたから作ったけど、ロムが起きたってことは皆もそろそろだろ。

というか、子供なのに早起きで偉いな。

俺なんて子供の頃はめっちゃ遅く起きてましたよ。

 

後は待ってようと言って、皆をロムとゆっくり待つとしよう。

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「アンタたち、早すぎ」

 

俺達の次に起きてきたのはアイエフだった。

アイエフは俺達を見つけた途端、呆れた様子でそう言った。

そんなこと言われましてもね。

 

「それほどでもない」

 

「アンタは良いにしても子供は寝かせなさいよ……」

 

「眠れなかったから、平気」

 

「まあ、あんなことあった後だし、そういう子もいるだろう」

 

「……それもそうね」

 

「そうそう。アイエフよ、賢くなれたな」

 

「ふんっ!」

 

「ゴポォ!?」

 

「うわぁ……」

 

鳩尾は、あかんて……

一瞬視界が白くなりましたねぇ……これは、また強さが上がってる!?

 

「馬鹿な、戦闘力がコレほどまでに上昇しているとは……!」

 

「なんてパワー(そわそわ)」

 

「ほほほ……素晴らしいですよぉアイエフさん!」

 

「ふざけるのも大概にしなさいよ……?」

 

「はい」

 

「お兄ちゃん、めっ」

 

「はい……」

 

「私の時よりダメージ入ってるのは何でよ」

 

「少女のめっには心を粉砕する力があるんだぞ……」

 

オーフィスにやられた時は寝込んだくらいだぞ。

 

アイエフは溜め息をつく。

一体どうしたんだってばよ?

 

「アンタが無駄に元気で疲れんのよ」

 

「地の文を簡単に読まないでくれませんかね」

 

「じゃあ、少しは落ち着け」

 

「はい……」

 

キツめに言われたので落ち着くことにした。

具体的にはしょぼんとしてる。

 

そんな俺にアイエフはちょいちょいと手招きをしてきた。

ロムに聞かせるのが憚れる内容か?

 

俺はロムに少し話してくるよと言ってからアイエフと共にキッチンルームを出る。

 

「どうした?」

 

「アンタ、何ともないのね」

 

「蜥蜴…グレートレッドの事か」

 

アイエフは頷く。

何ともない……そう見えるのだろうか。

見た目の変化はあまり見られないという意味でだろうな、この場合は。

 

心境は別として。

 

「アンタの宿敵なんでしょ?もっとこう……不安になってたりしてるのかと思ってたわ」

 

「こう見えてかなり不安だぞ」

 

「そうなの?いつものような調子だったから面倒になったな程度にしか考えてないのかと思ってたわ」

 

「流石にそこは適当になれない。アイツを倒すのが俺の目的だしな」

 

「そう……」

 

「強いのは分かってるし、勝てる勝てないの土俵に立ててないのも分かってるよ。でも、何か方法を見つけて倒さないと皆が危ない……最悪、俺一人でどうにかするさ」

 

「その黒い銃身(ブラックバレル)で?」

 

「無理だって言いたいか?」

 

「アレを見て、出来るとは思えないのが本音よ」

 

「だろうな。なら、いっそやばい爆弾()でも作ってみるか?」

 

「国とか諸々度外視していいならやってもいいかもね」

 

「……だよな」

 

二人して溜め息をつく。

苦笑いしか浮かばない現状に、割りきるしかない。

 

やれることをやっていくしかないんだ。

 

「何はともあれ、平気そうで何よりよ」

 

「心配どうも。そういえば、他は平気か?」

 

「コンパは大きい蜥蜴さんですとか言ってたし、日本一は正義感燃やしてたから心配要らないわ」

 

「ネプギアは?」

 

「さあ……私が見た限りだと昨日は少し気疲れしてる程度に見えたわ」

 

「そうか……分かった。何かあったら教えてくれ」

 

「……アンタってさ、やっぱ変よね」

 

「なんだよ急に」

 

真面目な顔で失礼なこと言いやがるよ。

そんなに変ですか、そうですか。

 

「いつもはふざけた態度なのに、やるときはやるっていうか……達観してるっていうか」

 

「達観?そりゃ、あっちだと結構長生きしてるからな」

 

「ふーん……ずっと生きるって苦労しそうよね」

 

「生きる以上、付いて回ることだよ。何かをするってことは何かを払わなきゃだからな、俺はそれが普通より多いってだけさ」

 

「真面目ね~根は」

 

「失礼なやっちゃ、さて、そろそろ戻ろう」

 

「そうね。……二度目か三度目か分からないけど、あんま抱え込まないでよね」

 

「へいへい」

 

「分かってるんだか……」

 

分かってるよ。

泣かせるようなことは極力したくないから。

 

まあ、しちゃうんだろうけどさ。

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「戻ってきたです」

 

「起きたか、皆」

 

「おはようございます、ズェピアさん」

 

「おはよー」

 

「うん、おはよう」

 

ネプギアもしっかりと居た。

よかった、思ったより精神的ダメージは少ないようだ。

あー、安心したわぁ……

 

「今日は下民どもの為に我が飯を作ってやったぞ!

崇めよ、そして讃えよゲホォ!?」

 

「おぉう、ツッコミスーパーキックを背中に……我輩でも受ければあの世に没シュート間違いなしですな」

 

「あ、アイエフ……!」

 

「あ、ごめん足が滑った。それで、何か?」

 

「イエナンデモゴザイマセン……!」

 

背中を押さえながらアイエフを恨めしく見るとアイエフがイイ笑顔をしてたので何かを言うのをやめておいた。

あれは、いけない。

殺される。

 

「くっ……ズェピアボディは超回復である、問題なし。

それはそうと、ネプギア、大丈夫なのか?」

 

「はい、心配してくれてありがとうございます」

 

「いや、大丈夫ならそれでいいんだ」

 

「ズェピアさんは?」

 

「俺は平気。元々、あんな発言されても『蜥蜴が更にキモくなってて草』みたいな感じだったしさ」

 

「思ってたより軽いんですね……」

 

「だってなぁ……どうにもならんでしょ、あれはさ」

 

もうなんつーか。

行くとこまで行った的な感じだった。

狂いに行ったっていうかさ。

 

結局はエゴ、勝手を押し付けることを究極的に自己肯定するようになっちまったんだ。

もうあれは、やるところまでやるだろう。

 

目先の問題の俺を消してからだろうけど……アイツ、どうしようね?

 

何はともあれ、心配だったネプギアも平気そうで安心だ。

というより、俺が心配のしすぎだったか?

ネプギアは強いし……少し切り替えた方が良さそうだな。

 

まあ、取り合えず朝御飯ですな。

 

……あ、教授いるじゃん。

足りるか、これ?

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「我輩の食欲、侮らないで貰おう」

 

「おいバカやめろ、少しは自重しろください教授!」

 

「ネコ一匹で食いすぎでしょ……」

 

「バカネコ、大食いだったのね」

 

やめてー!他の人がおかわりする可能性あるんだからその食欲抑えてー!

 

「ふぅむ、まあフレンドの要望には従うのが紳士ネコとしてあるべき姿。ここは抑えようではにゃいの」

 

「流石教授、話が分かる」

 

「もしかして、元の場所でもこうなの?」

 

「そうですけど」

 

「むしろ、あちらの方が性質上大喰らいであるな。

本体ってば666匹のワンちゃんを体に宿しちゃってるもんだから」

 

「ええ……」

 

「食費高そうですぅ」

 

「食費……労働……冥界……うっあたまが」

 

「傷は深そうね……」

 

そうか、帰ったら待ってるのか……あれが。

というか、俺って帰ったら三勢力に何言われっかな~他の神話勢力もうるさいだろうしなぁ……

 

家族団欒はしばらく出来ないだろうな。

 

雑談もいいけどそろそろ本題に入るか。

 

「さて、次に向かうのはリーンボックスか」

 

俺の発言にミナさんは頷く。

 

「はい、リーンボックスのゲイムキャラの協力を得ることが出来れば皆さんの目的は1つ達成となるでしょう。ですが……」

 

「やっぱりあっちの状況は良くないのね?」

 

「ええ……リーンボックスもまた女神を失ってマジェコンヌの影響が強いとあちらの教祖から聞いております。加えて、リーンボックスには候補生がいません」

 

「それは……」

 

かなりまずい状況といえるな。

今までは候補生の存在が民衆の心を保ってた所もあった。けれどリーンボックスにはその候補生すらいない。

教祖だけではとてもではないが保てないだろう。

 

リーンボックスの教祖はかなり優秀なようだ。

 

「ルウィーのゲイムキャラは?」

 

「封印は順調だそうです。これなら明日には安定化するでしょう」

 

「そうですか……なら、今日のうちに出来ることをしておこう」

 

「ルウィーのシェア回復ですね」

 

「それもあるけど、道具とかもね」

 

「では、私はリーンボックスの教祖にもう一度連絡を取っておきましょう」

 

「頼みます。ミナさん、リーンボックスにはどう向かえば?」

「ラステイションに一度戻って、それから船ですね」

 

「ルウィーからは行けないんですか?」

 

「それが昨日の襲撃で……列車は動くのですが……」

 

申し訳なさそうにミナさんは言うが、仕方ない。

むしろ、あの襲撃で列車が生きてるだけでも凄い。

 

ラステイション……一度、ユニとケイに顔を出しておこうかな。

 

「よし、取り合えず今日は自由行動ってことで……」

 

「そうね。で、アンタはどうするの?」

 

「クエスト行こうかなって」

 

「動けるの?」

 

「大丈夫、変身して長時間動かなきゃいいだけだからな」

 

「じゃあ、私も行きます!」

 

「そう、それならその馬鹿の事頼むわよ?」

 

「任せてください!」

 

「せめて馬鹿ってのは否定してよ」

 

がくりとしながらも間違ってないしぐうの音も出ないので受け入れる。

悲しいけど真実なのよね、これ。

 

ま、まあ……取り合えずこの力にも慣れないとだからクエストに行こう!早く行こう!すぐ行こう!

 

「じゃあ、私とアイちゃんは道具の買い足しです!」

 

「それなら私も行くわ」

 

「日本一とコンパ、アイエフは買い物……教授は?」

 

「あーじゃあ我輩部屋戻って寝てるからにゃぶん!?」

 

「バカネコはわたしたちと一緒よ!」

 

「一緒(にこにこ)」

 

「我輩、ここに来てから顔面に衝撃が何度来たか覚えてないのである……ここはファミリーとして助ける気はないかね?」

 

「うんじゃあ頑張ってな……」

 

「ナチュラルに見捨てられて我輩に真の味方はいないということが判明した」

 

その状態のあんた疲れるんだもん……

シリアスを消し飛ばす何かじゃん、あんた。

 

何なん?ネタかシリアス、どっちか100%しかないの?

譲二はこれだからなぁ……

 

にしても、俺とネプギアの二人か。

何気にクエストで二人は初めてだな。

気でも遣われたかのようにあっさり決まったのだがどういうことなの……

 

「うん、取り合えず準備が終わったら俺とネプギアは行くから……頑張ってね」

 

「置いてくというのか!この愛らしさ抜群のネコボディを!?我輩を置いていくと動物愛護団体が黙っちゃいないぞ!」

 

「問い合わせて現物見たら処分に来るでしょうね」

 

「我輩の退路が全て塞がれた……」

 

よし、今日は無視るぞー。

全力で教授を無視る。

今日はクエストに生きる、紅玉集めに走らなきゃだから……(物欲センサー)

 

さてと、準備して行きますかね。

リーンボックス、無事だといいけどな……




今回は(ナゼなにのコーナーは)ないです。

次回に続く!
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