ワラキー異世界渡航劇   作:ロザミア

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どうも、ロザミアです。
ポケモン楽しくて投稿が遅れました。

虫ポケモンはいいぞぉジョージぃ…




監督気取り、緑の大地へ 3

ラステイションについた俺達はすぐに教会に向かった。

リーンボックスにはすぐ行きたいもんだが、ケイやユニには会いたいからな。

それに、個人的にもケイとは話したいことがある。

 

オイッス!(古風挨拶)

俺だよ、ワラキーだよ。

 

ラステイションの活気は前よりは良くなってたしユニは頑張ってるようだ。

良いことだ、人の活気は自然と頬が緩む。

 

人間の活気がもどってきたねぇ!

そうだ!それでいい!(ハイテンション)

 

自然と笑みが浮かんだ。

ふと気付くと、隣を歩いてるネプギアが微笑んでこちらを見ていた。

 

「どうした?」

 

「いえ、何だか嬉しそうだなって」

 

「そう見えるか?」

 

「はい、とても」

 

「分かりやすいってことか。まあ……そうだな、人間はいい。特に、前進する人間は大好きだ」

 

「前進……今のラステイションの人達みたいな?」

 

「そう。停滞は誰でもできることだ、人も人外も停滞はいつでも選べる。けど、その停滞から前進するのはとても難しいことなんだ」

 

「止まることは……悪いことなんでしょうか?」

 

ネプギアの問いに俺は首を横に振る。

 

「進むだけが人じゃないのは百も承知だ。だから、止まるのは大事なことだ。後ろを振り向くのだっていい。

本当に重要なのは、そこから自分なりの答えをどう決めて歩き始めるかだ」

 

「私も、出来ますか?」

 

「出来る。だから、必死にならずゆっくりと着実に見つけるといい、使命じゃなく自分の『答え』を」

 

「……はい!」

 

ゲームとかでも何でもそうだけど、自分の答えってのを持っている。

決まったら、後は進むだけ。

見つけるのが大変なんだ。

 

「アンタ、本当に変なときに大人っぽいわよね」

 

「黙っててくれたのはありがたいけど、いきなりそれは酷くないっすかねアイエフさん……」

 

「でも、エルエルは深いことを言ってたです」

 

「答え、かぁ……私のマジェコンヌを倒してゲイムギョウ界の平和を取り戻すっていうのも答えで良いのかな?」

 

「自分で決めた事なら、答えなんじゃないか?

成就しろよ、己の答えに」

 

「何となくだけど、それは何かの名言かなにかでしょ?」

 

「何故バレたし……」

 

「何となくだって、女の勘?」

 

「あー……納得したよ」

 

「ソウルフレンドよ、心当たりがありまくりと見える」

 

「教授が言えた口か?」

 

「むむむ……」

 

「何がむむむだ!」

 

女の勘は侮れない。

というより、勘ってのは案外当たるものだ。

それも重要なのは特に。

 

フリージアやオーフィスなんてそういった勘は鋭かった。

時として当ててほしくないことも言うもんだから困ったりもしたな。

 

「そうこう話してたら着いたわね」

 

「ユニが居るといいんだがな」

 

「クエストに行ってるかもしれませんね。取り合えず、入ってみましょう」

 

「そうね」

 

「元気だと良いです」

 

「元気だろ。吹っ切れたアイツが早々と心が折れるとは思えないしな」

 

「じゃ、我輩はネットの波でサーフィンしてくるから……」

 

「逃げられると思うな!」

 

「最近我輩への当たりが強いなマイフレンド!?」

 

「まあ、いいじゃん。普段は俺の財布をネタにいじってくるし」

 

「根に持ってたとは我輩の脳細胞を以てしてもわからなんだ」

 

「そりゃ、持ってます。バリ持ってます。という訳でお邪魔しますよ~!」

 

「エルエル、家族には容赦ないです……」

 

「多分あれネコにだけだと思うわよ」

 

騒ぐ教授を無視して俺達は教会に入る。

 

中はいつも通り。

ただ、誰かがこちらに来る。

 

「やあ、早かったね」

 

「ケイさん!」

 

まあ、ケイだよな。

教会じゃユニかケイ位しか俺達に近寄ってこないだろ、ここだと。いや、他にもいるかもだけど……

前と変わらず元気そうで何より。

 

「リーンボックスに向かいたいんだね」

 

「ミナさんから連絡は来てたか。それで、すぐに出れるか?」

 

「いや、少し時間がかかる。マジェコンヌの影響が減ったのはつい最近でね、復旧とかもあるんだ」

 

「なるほどな……」

 

「ユニちゃんは?」

 

「ユニなら、クエストに行ってるかな。もう少しで戻ってくるとは思うけどね」

 

「そうですか……」

 

……今はまだいいか。

区切りがついてからにしよう。

リーンボックスもそうだがプラネテューヌも心配だ。

 

「なら、しばらく待つとしよう。頼めるか?」

 

「それくらいなら構わないよ」

 

「なんだ、特に見返りとか求めないのね」

 

「僕がどう思われてるか分かったよ。ゲイムギョウ界を駆けずり回ってるのはそっちだからね。これくらいはさせてもらいたい」

 

「アイエフ……」

 

「う、悪かったわよ……」

 

分からんでもないが口にしちゃいけんだろ。

まあ、アイエフも反省してるし、ケイも気にしてなさそうだからいいとしよう。

 

「待ってるつもりかい?」

 

「最近働き通しなんだ、休ませてくれ」

 

「そうかい、ならゆっくりと休むと良い」

 

「ありがとうございます!」

 

「となると、本当に暇な時間ね……」

 

「休んでる間にも悪に困っている人がいるかもしれないわ……」

 

「いや、ラステイションの今の状況を見るに、マジェコンヌの影響は徐々に無くなってきているようだぞ」

 

「そうなの?なら、ヒーローも休暇ね」

 

「道具もルウィーで買っちゃいましたし…各自自由行動です?」

 

「そうだよ(肯定)」

 

「我輩は?」

 

「そりゃお前、俺と一緒よ」

 

当たり前だよなぁ?(家族大好き)

俺としては教授としっかり話もしたいわけでね。

ネプギア達ともいいんだけどさ、やっぱり家族との時間を過ごすのも好きなわけで。

 

「いやいや、そこはお主、他にいるじゃにゃいのよ?

メカヲタとか、ツッコミ少女とか、メロン少女とか……」

 

「……え、なに?居たくないの?」

 

「何故急に寂しそうになるのだ……まあ、マイフレンドが家族団欒(猫)をしたいのであれば仕方無し」

 

「おお、流石は教授。俺達はズッ友だからな!」

 

「うわ古……というわけで、久し振りに家族水入らずで話したいのである」

 

「そういう時間は大事ですから、お気になさらず!」

「ま、たまにはあっちについて話しておいたら?

私たちは何かで暇潰してるから」

 

「そーです!あ、猫さんがたばこ吸わないように見ておくですよ!」

 

「了解、そういうわけで一服なしな」

 

「人でなしか貴様らはっ!」

 

「人間だよぉ?昔はねぇ!」

 

とりあえず、会話を打ち切って教授と部屋に引きこもる事にした。

た、たまには……変身の反動以外でゆっくりしてええやろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、話がしたいのだろう?」

 

「ああ、真面目モードで安心するよ」

 

部屋で二人を向かい合って座る。

ネコ状態だけど教授はちゃんと雰囲気は彼のままだった。

困ったことに、見た目で台無しだけど。

 

「ぶっちゃけ、この状況をどう見る?」

 

「ふむ、情を無くして言うのなら協力などやめて襲撃なりなんなりして技術を手に入れて無理矢理にでも戻るのが一番なのだがな。貴様はそれを望まぬだろう?」

 

「当たり前だろ、冗談でもやめてくれそんなこと。

家族じゃないけど皆大切な仲間だ……出来ることなら最後まで付き合いたい」

 

「仲間か……家族以外の者に鈍いのは何故なのか……」

 

「?」

 

「いいや、何でもない。ならば、このまま協力することだ。現状はいい方向へと進んでいる。このまま四つの国を協力関係へと導ければ帰還手段も手に入るだろう。

もちろん、マジェコンヌを壊滅させる方法もな」

 

「近道はなしか……」

 

「ミハイルもグレートレッドもそうだが、マジェコンヌの組織自体を倒さねば戦力差も厳しい。地道にやるしかあるまいよ」

 

「うへぇ……でもいいのか?ロアは教授からすれば盟友だろう?」

 

教授はそれにフッと笑う。

 

「確かに、ミハイルは創生の土を共に作り上げた盟友だ。だが、我々は死徒……ならばその在り方に従うまでのこと」

 

「割り切ってるな」

 

「何分、魔術師あがりなものでね」

 

「俺もそう出来れば楽だったのかなぁ……」

 

「戯けめ。貴様の『今』はその性格、行動によるもの。誇りに思うことはあれど貶すことなどあるまい」

 

「ハハ、手厳しい……そうだな、それが俺だ。

んじゃ、リーンボックスもこの調子でささっと助けてやろうぜ?ネプテューヌたちとも話してみたいしな!」

 

「まあ、私はお前に従うだけだ、創造主」

 

「家族だし、友だろ?」

 

「言葉にせねば分からぬか?」

 

「まあまあ。ていうかさ、教授は何だかんだで面倒見いいよなぁ。何で皆にはそう振る舞わないのさ」

 

気になってたことを聞いてみる。

教授は珍しく唸る。

 

「……それがだな。この姿に引っ張られているのか知らぬが、どうにも皆の前ではふざけていないといられない性質らしい」

 

「あー……まあ、うん」

 

「私のことはいいだろう。問題は貴様が帰還しないと何名かうるさい事この上無い!さっさと終わらせねば…大体貴様はフリージアという娘がいながら父親としての自覚が無さすぎるのだ。一度しっかりと結婚でもすれば見方も変わるかもしれん、しろ」

 

「いや、何でよ。そういうのやめようよ。俺なんて良いとこ『あーいい話し相手だなぁ』程度にしか見られないって。今だって皆から『ふざけてるけど頼れるな~』って感じだしさ。見て分かんないかなぁ……」

 

「おい、そこまでにしておけ。死にたくなければな」

 

「ぶ、物騒な……」

 

「ふん、もう少しオーフィスの言葉を考えることだな」

 

「ぐぬ、痛いところを突きよる……」

 

くそ、ネタキャラムーヴしてないときの教授はやっぱり辛口だった。

 

というか、教授の言うとおりだ。

どうしたもんかな。

しっかり女の子の気持ちを考えること、か。

オーフィスとかは家族だから分かるけどなぁ。

家族には敏感なのよな、俺。

 

「頑張るよ、そこは」

 

「……まあ、そこは私がとやかく言うことではあるまい。では、我輩は散歩に行くのである」

 

「ええ……落ち着きが足りません」

 

「猫だからな。さらばだ」

 

そこまで猫にならんでも……

というか、あんた猫じゃないだろナマモノだろ。

履き違えてはならない(戒め)

 

教授はそう言って部屋から出ていった。

 

一人になってしまった。

どうしたものか。

部屋を出て誰かいないか探してみようか。

 

「よし」

 

思い立ったら即行動。

部屋を出て、誰かいないかと歩く。

 

「ん、あれは……」

 

あそこで突っ立って携帯使ってるのはアイエフさん、アイエフさんじゃないか!

 

「おーい、アイエフ」

 

「あら、あのネコは?」

 

「話終わったから散歩だとさ」

 

「自由ね……それで、あんたは何してるのよ」

 

「暇なんで、誰かいないかと探してたんだ。アイエフこそ、コンパやネプギアと居ないで何してたんだ?」

 

「ちょっと今までの事を纏めてたのよ。イストワール様にもそろそろ報告しなきゃいけないし。勿論、アンタの無茶も書いてるわ」

 

「おいぃ……」

 

「自業自得ね。これに懲りたら……やめないか」

 

「よく分かってるじゃないか」

 

「まったくこの男は……」

 

そんな呆れの混じったため息つかれましてもね。

仕方無い、体が動いちゃったんだぜ。

 

「プラネテューヌは無事なのか?」

 

「まだね。ネプギアの存在が皆を元気付けてるのよ」

 

「そうか……俺達は支えになれてるのかね~」

 

「それはネプギアにしか分からないことよ。ただ、あの子が笑ってるならなれてるんじゃないの?」

 

「なるほど、そういう感じか」

 

「私も聞きたいんだけど、私たちはアンタの支えになれてる?」

 

「へ?」

 

「へ、じゃないでしょ」

 

再度呆れの混じったため息をつき、アイエフは話を続ける。

 

「結局私たちの都合に付き合わせちゃってるだけでアンタの帰るための道は見つかってない。口で大丈夫って言っても本当は……なんて考えちゃうのよ。だから、聞かせて。私たちは本当にアンタの支えになれてるの?」

 

「……」

 

真面目な雰囲気だ。

アイエフはアイエフで悩んでたのか。

それもそうか、アイエフはパーティーのまとめ役だからな。

 

責任を感じてるのか……

 

「なれてるよ。というか、アイエフたちがいなきゃ俺はどうすることも出来なかっただろうな」

 

「嘘つくならマトモな嘘にしなさいよ」

 

「嘘じゃないさ。いいか、アイエフ…俺はメンタル強くないんだよ。もっと言うと実力なんてない」

 

「『死徒化』とか持っておいて?」

 

「正確には俺の力じゃないからな。結局は借り物さ」

 

俺はズェピア・エルトナムには、ワラキアの夜にはなれない。

あの世界でハッキリと理解した。

だから、俺はズェピアであってズェピアではない。

姿と力が似てるだけの誰かにしかなれない。

 

借り物でしか自分の強さを保てない。

 

「俺は自分じゃなにも出来ない馬鹿なんだよ。誰かが一緒に居てくれて初めて頑張れる。そんな弱い奴なんだよ」

 

「…良くわからない部分もあるけど、やっぱりアンタは弱くないわ」

 

「あれぇ?そこはそうなのかもねとか言う感じでしょ?」

 

「どんな感じよ…そうやって自分の弱さを知ってる人は強いのよ。どうすればその弱さを無くすか、隠せるかを知ってるから…アンタは隠す方を選んだ。自分の弱さを見せたくないから」

 

「心読めるんじゃないか?」

 

「要らないわよそんなの。いい?アンタは弱くない。辛くても足を止めることを選ばないアンタは強いのよ」

 

「アイエフ…」

 

微笑んでそう言うアイエフ。

弱くない、か。

 

「それに誰かが居ないと頑張れないなんて普通じゃない。良かったわ、アンタにも普通なところがあって。馬鹿なところは認めるけどね」

 

「そこは否定してほしかったです…」

 

相変わらず手厳しいアイエフに安心する。

もう困ったらアイエフに相談しようかな。

お悩み相談所ですね。

 

「ま、私も気になってたのが分かってよかったわ」

 

「悪いな」

 

「いいのよ。それより、コンパとか日本一とも話したりしなさいよね」

 

「え、してると思うけど?」

 

「こんな会話はあまりしないでしょ?コンパにこの手の話はあまり出来ないと思うけど、なんか話題見つけて話しなさい」

 

「お、おう」

 

そうか、そういえばコンパとはあまり話してないな。

天然といえば変なの思い出すからだろうか。

それとも戦闘時の注射器が怖いからだろうか!ないな。

まあ、そうだな…何かいい話題見つけて話すかな。

 

それからしばらく、俺はアイエフと新技の名前について話し合った。

アイエフさん中二過ぎぃ!




何だかんだで一般人な部分もあるワラキーパッパ。

それでは次回予告

やめて!このままだとワラキーがリーンボックスで捕まっちゃう!アンタが捕まれば、誰があの蜥蜴を倒すの!釈明の余地は残ってる!これを乗りきればネプギアたちと旅が続けられるんだから!次回、『監督気取り、死す』
デュエルスタンバイ!
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