ワラキー異世界渡航劇   作:ロザミア

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どうも、明けましておめでとうございまーす!
皆様、新年ですね、僕は新年嬉しいですけど金は新年ガチャで消し飛びました。


監督気取り、お悩みです

いやぁ…寂しいもんですね、一人とは。

そもそも、パーティーが居ないと悲しみのソロプレイですよ?俺には耐えられませんねぇ…

 

というわけでね。

やあ、皆の衆。

俺だ、ワラキーだ。

 

現在、牢屋に投獄された俺は一人虚しい時間を過ごしている。

というのも、あの後弁明の余地なく俺はこの牢屋へとぶちこまれたのだ。

何というか…余裕がなかったな、皆。

 

リーンボックスに来て早々逮捕とは、どうなってやがんでい。

 

「あー暇だ。暇で死んじゃうよ」

 

「うるさいぞ」

 

「そうは言うけど、俺無実だよ?無実なのに裁判待つだけってかなり過酷だよ?」

 

「証拠は出たんだ。諦めるんだな…ったく、ライブも近いっていうのにこれじゃ中止になっちまうよ」

 

「ライブ?」

 

「なんだ、知らないのか。近々、リーンボックスのアイドルの5pb.ちゃんがライブを開くんだ。女神様が負けても、まだ希望はあるって伝えたいんだと。何回もライブをして、ずっと頑張ってるんだ」

 

「泣ける話だねぇ、運営はやっぱりリーンボックス教会か?」

 

「ああ、教会の教祖自らが企画したんだそうだ。まあ、女神様の事を悪く言う奴等を許せないんだろうな」

 

…なるほど、教会企画のライブ…

まだ、情報は聞き出せそうかな。

 

「だけど、教会はその間ゴタゴタじゃないか?マジェコンヌに狙われたらヤバイだろう」

 

「…まあな。確かにそうだが、リーンボックスの治安は今や最悪だ。俺達が動いても、対処しきれないくらいに人々の心は荒んでいる。だから、一世一代の賭けでもあるんだろうな」

 

「…女神は負けてない、か」

 

「っと…話しすぎたな。付き合ってやったんだ、大人しくしてろよ」

 

「はいはい…」

 

まあ、大人しくするなんて性に合わないんでやりませんがね。

幸いタタリは使えるからな…どうするか。

 

─『あまり派手には動けないだろうね。ネプギアたちとも合流はやめておいた方がいい』

 

だろうなぁ。

変装しようにも、どう動くべきか。

 

でっち上げ自体、得意じゃないしな。

 

やれないことはないんだけどな。

問題は、あっち(ネプギア側)に何があるかの把握ができないことだな…

 

うーん、教授も居ないしなぁ…仕方ない、ここは外に出てから考えるか。

脱獄を平然とやるけど、まあ、これも平和のためデース。

 

まずは…俺自身の偽装だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええ!?ズェピアさんが捕まった!?」

 

「遂にやらかしたのね…いつかはやると思ってたわ」

 

「あいちゃん、言ってる場合じゃないですよ!」

 

「そうよ、罪を誰かに擦り付けられて逮捕だなんて間違ってるわ!」

 

日本一さんからの衝撃的な発言に私達は困惑していました。

なんでも、ズェピアさんが財布を盗んで逮捕されたとか…

でも、寝てたのにそんなこと出来ないよね…?なら、日本一さんの言うように誰かが狙って…?

 

「私、今からズェピアさんの所へ行ってきます!」

 

「待ちなさい。今行っても仕方ないわ、ここはズェピア抜きで行動しましょう」

 

「そんな、あいちゃん、エルエルを見捨てるですか!?」

 

「そんなわけないでしょ。今は冷静になるべきよ。

第一、ズェピアの無実を証明する証拠もないんだから行っても無駄足…それに、行ったら行ったで向こうの思う壺よ」

 

「向こうって…マジェコンヌ?」

 

「愉快犯とかならそれまでだけど、ズェピア一人を狙っての犯行ならあいつらしか居ないでしょ。大方、厄介どころを落としていこうって算段でしょうね」

 

「それまでは…私達だけで何とかするしかないわね」

 

「そういうことよ。それに、あいつならふざけて看守を困らせて遊んでるだろうし気にしなくていいわよ。日本一もズェピアに頼まれたんでしょ?」

 

「…そうよ、確かに頼まれたわ」

 

日本一さんは悔しそうに拳を握りしめる。

今すぐにでもズェピアさんを助けにいきたいんだと分かる。

日本一さんは正義感が人一倍強い人だ、仲間を放っておける性格でもない。

そんな日本一さんが我慢をしている。

 

「ズェピアは…教会に向かえって言ってたわ。だから、私はズェピアを信じて教会に行くわ。それが最善だろうから」

 

「…じゃあ、さっさと行きましょう。ここの教祖に現状を確認しなきゃだしね」

 

アイエフさんは一人でさっさと教会の方へと向かっていく。

私達も慌ててついていきますけど…何だか、アイエフさん急いでる?

 

「ふふっ」

 

「コンパさん?」

 

「あいちゃん、ああ見えて怒ってるんです」

 

「え?」

 

「あいちゃんにとってもエルエルは大切な仲間です。そんなエルエルをこうして陥れた人にすっごく怒ってるんですよ」

 

「コンパ、何話してるの?」

 

「何でもないですよー」

 

「…まあいいけど」

 

怒ってる…そうだよね。

ズェピアさんは私達の大切な仲間なんだ。

アイエフさんも、心配で仕方ないんだと思う。

 

…皆、大切な仲間だからこそ、信じないと。

 

「…ん?ネコさんがいないです!」

 

「はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

コツリ、コツリと小気味のいい音が路地裏に響く。

本来の姿で歩くのも久しく感じる。

あちらの自分は大分気疲れしているようだが、まだ問題はないだろう。

次元間でのパスが健在なのは同一の存在ゆえか。

 

それにしても…

 

「間抜けめ」

 

連れ戻す予定の男の失態に素直に毒づく。

わざわざ捕まる必要などあるまいに。

我々死徒が人の定めたルールに従う意味など無いというのに。

転移するなりエーテライトで意識を奪うなりすればよいものを。

合理的に考えればその場限りの妨害は踏み潰せばよいのだ。

 

「だが、それも奴の性格ゆえか…」

 

放っておいても問題はないだろうが…ここは少し手を出しておこう。

 

「問題は、主犯の存在。陥れるにしても早すぎる…情報網の広さを警戒するべきか…それとも」

 

周りを見渡す。

監視カメラの類いもないとなると…

 

「何処かと繋がり、何かに長けた者…もしくはそれなりの地位か」

 

何にせよ、バレないようにするには手間がかかるだろう。

それまでの手助け位ならば今の私にも出来るだろう。

 

体から一匹の鼠(神器のお陰で形を限定できる)を出し、奴のいる牢屋まで向かわせる。

幸い、奴の気配と魔力はこちらでも変わらぬようですぐに向かっていった。

 

「…さて、私は私で調査をするとしよう」

 

今の奴の仲間である女神候補生達の元へ戻るべく歩き出す。

まさか、死徒である私が神の味方をする日が来ようとは…人生とは数奇なものだ。

 

まあ、私は契約に従うまでのこと。

奴の終わりまではこの数奇な運命を楽しむのも一興だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

看守が行ったのはいいけど…結構こちら的には嫌なタイミングで戻ってくるんだよな。

 

「偽造出来ねぇ」

 

そう、肝心の偽造がまだ出来ないのである。

 

荷物の回収もしたいし…うーん…

 

「おい囚人」

 

「なんでっしゃろ」

 

「飯の時間だ」

 

「マ?嬉しいですね…シチューを所望します」

 

「シチュー?そんなもの、うちにはないよ…」

 

「そんな…生きる意味を失う…」

 

シチューも出せねぇのかよテメェの刑務所はよぉ!

普通でないのでは?いや、牢屋の飯とか知らんけど。

んなことしてる場合ではない。

脱出したいのである。

 

「パンで十分だろ」

 

「うわぁいパン、パン大好き…マーガリン…は?」

 

「あ?ねぇよんなもん」

 

「そんな…」

 

マーガリンもねぇのかよテメェの刑務所はよぉ!

まさか、不景気すぎて金が…

くそ、(刑務所が)貧乏だー!

 

仕方ないのでパンを食べることにした。

普通に美味かった。

パンってどこでもうまいんやなって…

 

そうして少し様子を窺っていると状況に変化が訪れる。

 

─チュー

 

「チュー?」

 

鼠と思わしき声が聞こえたので少し警戒。

鼠は苦手です。

 

周りを見れば、鉄格子の間から黒くて紅い目をした鼠が入ってくるではないか。

ヒェッ…逃げ場がない。

 

─チュー

 

「…ん?」

 

しかし、理性的な様子。

何となく、こちらを理解しているような…あっ。

 

「もしかして教授の?」

 

─チュー

 

肯定するような鳴き声。

よし、となると、話は早い。

看守が来たらお前を叩き付けてやる。

 

「飯は食ったか囚人」

 

あ、来た。

早いよー展開が早いよー。

 

取り合えず、教授の鼠に行けと指示を送る。

頷いた鼠は看守の方へとさっさと行った。

 

「ん?なんだこの鼠…は…」

 

「──」

 

看守の声が聞こえる。

しかし、その後、ブチブチという嫌な音が響く。

 

え、何?

 

「ひ、バケモ…」

 

「ギギィ」

 

「うわ、なにをするやめろぁぁぁぉ…!!」

 

…え、何が起こってるん?見えない位置でホラー始めないで?

 

看守の声は、聞こえなくなった。

代わりに鼠が何かの鍵を咥えて戻ってきた。

 

─チュー

 

…俺は恐る恐る鍵を受けとる。

取り合えず、迅速に動くことにした。

 

まず、俺の偽物を造り出す。

これは十秒もかからないで出来た。

次に、鍵を開けて俺の荷物がある場所を探す。

多分、看守の近くにあるはずだ。

 

…泡吹いて倒れてる看守は見ないことにした。

 

─チュー

 

先行していた鼠が箱を叩く。

 

取り合えず、教授を信頼している俺は開ける。

 

「お、あったよ。お手柄だな教授」

 

見つけたなら用はない。

俺は牢屋に戻って鍵を閉めてから鼠に鍵を渡す。

理解度の高い鼠は鍵を咥えて看守の方へ向かって、戻ってくる。

 

…よし。

 

「そんで、俺の姿だけでも…」

 

ワラキーになることによりぃ、誰にもバレなくなるのだ…!

天っ才ですわ…これはアトラス院院長。

誰も俺に知能で追い付けはしない(慢心)

 

というわけで。

 

「では、お暇させてもらおう」

 

転移。

場所はもちろんリーンボックスの港。

調査は、いい思い出がないんだけど…やるしかないな。

 

鼠ももちろん連れていく。

教授の鼠なら話は別だよ~

 

にしても、犯人は誰なんだか。

取り合えず、教会に向かうか?

…いや、ここは別行動だな。





─ナゼなに女神のコーナー─

ワラキー「はい、というわけでね新年明けましておめでとう。ワラキーも新年迎えましたよ。というわけでゲストはリーンボックスの女神 グリーンハートことベールさんです。」

ベール「はい、ご紹介に預かりました。
リーンボックスの守護女神ベールですわ。新年ですが、牢屋で迎えてましたわね。」

ワラキー「言わないでもらっていいかな!?ご、ごほん…ほら、質問プリーズ!」

ベール「と言われましても謎が多くてどれにすべきか…そうですわ、ここは次回らへんで質問させていただいてもよろしいでしょうか?」

ワラキー「保留系か。まあ、ありだな。分かった、次回に回そうか。では、次回予告をお願いしてもいいかな?」

ベール「リーンボックスにて行われるライブ…しかし、そこに5pb.ちゃんへのライブ中止の脅迫状!?犯人の思惑通りにすればシェアは無くなり国が崩壊…ネプギアちゃん一行と別行動中のズェピアさん、どうかリーンボックスを救ってくださいませ!
次回、『踊るゲイムギョウ界~リーンボックス大捜査24時~』!」

ワラキー「次回もまた、見てくれよな!…これ平気?」

ベール「今更ですわ」








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