インフィニット・ストラトス 愉快な兎   作:411ayumi

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プロローグ

 ロシア────基本的にこの国は共和主義且つ連邦制の少し廃れた国だ。

 スラムと富裕層街にはストリート系ギャング、バイカーが、そして──

 

 

 

  “ネンコ·ファミリー”が存在する。

 

 

 

 

 

 キレネンコが逮捕され、キルネンコが失踪してはや数カ月、モスクワや他の市のほとんどが、屑の 裏切り者(ズルゾロフ)のせいでほとんど支配下を失った……が、その 裏切り者(ズルゾロフ)が逮捕されて地位を取り戻した訳だが……

 

 

「……はぁ……。」

 

 

 ───俺の名は、“ヴィクトル”。

 

 

「…今日の“アガリ”は……」

 

「予定の倍以上です。売り上げが予想より高く……。」

 

「……そうか…。」

 

 

 俺は、“元ファミリーのNo.3”だった。当時はキレネンコやキルネンコに暴れる場所を教えたり、喧嘩の仲裁、武器の密売などの管理をしていた。喧嘩の実力は、“兄弟”と互角位と思えばいい。

 

 

「…闇金の収支が殆どだな。」

 

「はい。基本的には…」

 

「バーの額がな…」

 

「ボッタクリ…最近は取り締まりが厳しいですからね。」

 

「……“ストリートの奴ら”はどんな様子だ?」

 

「“ドロフェイズ”ですか?」

 

「アイツらはイカれてるからな。」

 

 

 ドロフェイズ─ストリートギャングであり、基本的な収支は麻薬と売春である。他にも車の改造等もしている。 カラーは“赤”

 残虐且つその性質も極めて質が悪い。全員がヤク中で常に笑顔のまま…だから奴らはこう呼ばれている。

 

 ──“血生臭いシリアルキラー集団”と─

 

 

「同盟の“アイツら”は?」

 

「“ツァーリ·バイカーズ”ですか? 彼らはいつも通りですが…?」

 

「フッ…そうか…」

 

 

 “ツァーリ·バイカーズ”─古くからファミリーと同盟の組織である。主な収支は武器密売と不動産経営である。凶暴な組織で何度も敵対組織を滅ぼしてきた。そのため、こう呼ばれている。

 

 ──“危険なクソッタレ”と─

 

 

「キレネンコさんやキルネンコさんがいない今……ヴィクトルさんがファミリーを見るしかありません……。」

 

「急にどうした?」

 

「………。」

 

「ああ……俺はいなくならねえよ…。」

 

「本当ですか?」

 

「信頼しろよ……」

 

「フフ……」

 

「少し出かける。」

 

「気を付けて…。」

 

「ああ。」

 

 

 扉は勢い良く閉まり、歩いてゆく。少しだけ、歩いてゆくと建物が急に見えるようになる。

 

 

「…寒いな…。」

 

 

 季節は冬。ロシアの冬は特に寒い。熱いウオッカでも飲んで気分を良くしたいものだ。

 自分の顔に出来た“傷”を撫でる様に雪は自分に落ちてゆく。

 

 

「戻ってくるよな……きっと…。」

 

 

 ───ふと、空を見上げるとそこには……

 

 

「……“穴”……?」

 

 

 待て──歩いてる奴らには見えてないのか?俺しか見えてないのか? 不思議な不安感が頭を過ぎる ──あれは、ヤバイ!

 

 

「──巫山戯んな!」

 

 

 

 

 

 

 ────吸い込まれちまったよ…… Дамм

 

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