ありふれない騎士団で世界最強   作:ムリエル・オルタ

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主人公視点ではなく勇者(笑)とチョロイン女神×2と原作負け(?)ヒロイン王女のお話です。まぁ、今作では勇者を除き、結構原作改変しています。

二次創作だからね!

間違えている点があったら、それとなく修正をお願いします!時々、酷い思い違いをしている作者です。暖かく見守ってください(バーニングディバイド)

次回はハジメ視点でオリジナル設定をぶち込む予定です。

かなり短めです。今後、文字数は増やすよう心掛けるので、見逃して…。


勇者と二柱の女神と王女

王国にある修練場の一角で召喚された『神の使徒』の戦闘訓練が行われていた。その数は最初の頃の人数を大きく下回り、半数以下となっていた。理由としては、勇者を超えて現時点戦闘力最強と推定されていたヴィルヘルムの離脱。同時にヴィルヘルムを追って消えた恵里の存在が大きい。勇者パーティーにカウントされている女性陣全員の顔つきが暗くなるくらいにはダメージが大きかったのだろう。

 

因みに、言い出しっぺの勇者(笑)と脳筋(思考停止)小悪党組(檜山パーティー)が完全に戦争推進派であり、勇者パーティーに所属する谷口鈴、八重樫雫、白崎香織にかんしては、勇者パーティーとして一括りになっている為、そこに居るといった感じである。

 

香織、雫はヴィルヘルムの事を気にしており、鈴は置手紙の内容からヴィルヘルムに着いて行ったであろう恵里の事を気にしていた。双方とも今すぐにでも追いかけ、探したいと感じていたが、リリアーナとメルドの説得により渋々、留まる事となった。能天気な我らが勇者様及び、脳みそ筋肉君は何も察していないようだ。

 

「やっぱり、刀じゃないからどうもしっくり来ないわね。でも、型を崩すのはなんか違うし…。一から作ってもらうにしても、私は刀の作り方なんて分からないのよね」

「雫ちゃん大丈夫?疲れたなら、ちょっと休もう?」

「あ、鈴も賛成~。さっきから、カオリンと魔法の練習しててもうクタクタだよ~」

 

手に持ったシミターを見ながら、そう嘆息する雫に心配そうに話しかける香織、そんな香織の背後から額から汗を流しながら笑みを向ける鈴は雫に休憩を提案していた。何故なら雫達は修練を始めてから既に三時間は過ぎており、これ以上はオーバーワークと判定が下るであろう程には自身の体を苛め抜いていた。

 

二人の言葉に雫も頷き、修練場の端に出来た日陰で火照った体を休める為に座り込む。人によってはまだまだ寒く感じる、気温だが三人の火照った体にはちょうど良かった。

 

「こんな所に居たのか、雫、香織」

「あ、光輝君」

 

近寄ってきた光輝に鈴が気が付く。光輝は簡素な皮鎧纏い、手には聖剣と同じくらいの大きさのある木剣を持っていた。その後ろには、同じく手にグローブをはめた龍太郎が居た。どうやら、今から修練を行うようだった。光輝は爽やかな笑みを浮かべながら、香織と雫を見る。

 

「香織も雫も、訓練を頑張ってるじゃないか。俺も負けられないな」

「まぁ、私達にも目的があるしね。こんな所で、立ち止まっている訳にはいかないのよ」

 

光輝の言葉に雫が鈴から手渡されたタオルで汗をぬぐいながら答える。その目には明確な意思が宿っており、何かを決意したように見えた。当然、対面の光輝も雫の変化を感じ取ったが、その決意の根源については自慢のご都合解釈をしていた。

 

「そうだな。仲間を見捨てた不真面目なエーレンブルクや、急にどこかに行ってしまった中村よりも強くなった。俺が皆を守る!」

 

主人公の様な台詞。それは、聞く人が聞けば頬を染めたりするだろう。しかし、此処に居るのは、幼馴染二人と一緒によくいる女友達。普段の光輝を知っているからこそ、苦笑いはすれど、ときめいたりはしなかった。なにより、彼の発言に出た二人の名前に三人は気落ちしてしまい、反応するどころでは無かった。その中でも、鈴が一番ひどい。その落ち込みようは、そこだけ冥界とかじゃないかと勘違いするほどに。

 

まぁ、残念な事に光輝がそのことに気付く事は無く。暫くの間、三人は光輝の性善説をもとにした決めつけと非現実的な話を聞く羽目になった。因みに、龍太郎は彼が話し始めて数分すると、立って寝始めた。

 

 

 

 

 

 

 

王都の一角でそんな事が起きていた同時刻、王城のとある一室に彼女は居た。

 

「あの夢は…、懐かしさ…?でも、見た事も、聞いたことも…」

「リリアーナ様?」

「っ!ごめんなさい、少し考え事を…」

 

彼女は、この国の王女であるリリアーナ・S・B・ハイリヒ。そんな彼女の顔は寝不足の為か、目元に隈をたたえていた。それでも、その可憐さを損なわないのは彼女の若さゆえか、それとも…。

 

そんな彼女の状態に心配する専属侍女のヘリーナは、それとなく理由を聞こうにも当の本人が常にこれなので聞き出せずモヤモヤしていた。と言っても、この症状が出始めたのは神の使徒二名が突然失踪した直後からなので、その神の使徒二名の内何方かが原因ではないかとヘリーナは睨んでいた。

 

「お体にはお気お付けください。この様なご時世です。リリアーナ様には健康で居て頂かないといけないのですから」

「えぇ、分かっています。ですが、どうもあの夢が引っかかるんです」

「あの夢…ですか?」

 

リリアーナの口から出た『あの夢』という言葉にヘリーナは首を傾げる。はて、先程迄の会話の中に夢の内容はあっただろうか、と。実際ない。そのことすら認識していないレベルでリリアーナはその夢の内容について考えていた。

そして、ヘリーナが入れた紅茶が冷めきってしまう程時間が経過したとき、リリアーナは口を開いた。

 

「ねぇ、ヘリーナ」

「はい、なんでしょう?」

「もし…。そう、もし、別の世界で誰かと結ばれて、また別の世界でその人と再会出来たらどうなんでしょう」

「それは…………」

 

リリアーナの言葉にヘリーナは詰まる。返答に困るのは事実だ。リリアーナが一体どういった意図でこの様な事を言っているのか分からない以上。この質問に対する最適解は現状、ヘリーナは持ち合わせていなかった。

しかし、主であるリリアーナの問いかけに従者たるヘリーナは答えねばならない。

 

「そう、ですね。それは、とてもロマンチックな事なのではないでしょうか」

「ロマンチック、ですか。………ふふ、そうですね。確かに、ロマンチックかもしれません。…ほんとに、ね」

 

ヘリーナの回答に笑うリリアーナは、そのままふと空を見上げた。その行為に何か意味があるのか、それは本人以外には分からない。ただ言えることは、その横顔は何かに焦がれる様な、なにか大切なものを見つけた様な、様々な感情が入り混じっていた。




思うんですけど、ハジメが一貫して同じ服の所為で季節把握が出来ない…。じゃあ他の人の服を参考に…ってなると、

ハジメ:一貫して黒ずくめのコート着用
ユエ:白の上着を羽織っていたりするが、シャツっぽい
シア:ビキニアーマーより酷い
ティオ:和服、(季節感とか)ないです
香織:真香織になったら季節感が消えた、そもそも神官服っぽい服装だから季節感とか分からん
雫:ノースリーブっぽい、夏服
鈴:二の腕出てるし、夏服?
光輝:キラキラしてる
龍太郎:どっかの格闘家みたい、夏服?
恵里:長袖だし、あまり肌が見えてる印象は無い
愛子先生:どういった能力なのか、ずっとスーツ季節感は無い
優花:半袖だし、全体的に薄い感じ、夏服?
リリアーナ:ドレスに季節感とかあるの?

結論、季節分からない!オリ主はそもそも人間じゃないからって横に投げれるけど、他は(ハジメ、ユエ、ティオ、シア、真香織を除く)人間でしょ?暑さも寒さも感じるんだから、どうなんだろう。光輝は大体キラキラしてるからそのまま星の屑にでもなって、どうぞ。

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