感想で愉悦部が来るのも、待ってるんだぜ?
それでは、どぞ。
前話の修正に伴い修正&加筆 2019/02/19
今後の展開との矛盾を無くすために修正 2019/04/30
ヴィルヘルム・エーレンブルグ。父と姉との近親相姦の末に生まれた子供であり、アルビノと言う特異な体質もあって日光を嫌い夜を好む。父姉を殺し、夜の街で暴力に明け暮れ偶然出会ったシュライバーとの戦いでラインハルトと出会う。大まかに言えばそれが本来のヴィルヘルム・エーレンブルグだった。しかし、彼は聖槍十三騎士団そのもの。そして、その中には第四天・水銀の王も居る。つまり、何度も回帰しているのだ。
既に彼の願いは忘却の彼方。故に彼は自身はメルクリウス同様「マリィに
そして、このヴィルヘルムには原点との大きな違いがあるそれは聖遺物を持った状態でヘルガ・エーレンブルグを殺し、魂を回収している事。原点が聖遺物が無い状態でヘルガを殺している。そして、このヴィルヘルムはエレオノーレの時はやっぱり「心まで処女」を貫いたらしい。シュライバーの時はヒャッハー少な目であり理性的に触れられたら発狂するくらいだった。なによりシュライバーは
そして死ぬ。
永劫回帰(難易度インフェルノ)を繰り返し、ついに異世界にまで飛んで行ったヴィルヘルムは。
「ったく、この国クソだな。滅ぼすかぁ?俺の
城の中をある気ながら国に対して罵っていた。そして、この前から考えてたことを思い出し足を止めた。その顔は残忍でありかつてのナチスドイツで猛威を振るった串刺し公故の顔に見えた。因みに、メルドとの戦いから既に二日ほど経っていたりする。
「それにしても不愉快だなぁ?殺すか?星もろとも全部回帰させてやろうか?ぜってぇ楽だぜコレ。昔みたいにブチ殺すだけだがよぉ。いや、折角だからマリィにやらせるか?不敬か?」
そこまで言って表情はコロコロと変わる。そして、落ち着いた顔になりそのまま窓から飛び降りた。因みに三階からである。背後から素っ頓狂な声が聞こえたがヴィルヘルムは気にしない。些細な事を気にする程彼の精神は繊細ではなかったのだ。この時は。
所変わって修練場。多くのクラスメイトが互いに切磋琢磨し、日々ごっこ遊びに励んでいる。そんな中、異色のヴィルヘルムは周囲からの視線を集めていた。ヴィルヘルムだけでも異色だが今回はそれ以外にもある。それはヴィルヘルムの両手にある案山子。顔の部分には何処かの神父の似顔絵が無駄に上手く描かれている。
それを地面に差すとヴィルヘルムはある程度離れた場所で足を止めた。
「自分がヴァレリアの時は良いが、あのクソ神父を見てるとイラつくんだよなぁ」
そう言いながら地面を蹴るそこまで距離を取っていなかったこともあり直ぐに接近そのまま案山子に殴りかかる。案の定ともいえるが案山子は消し飛びはしないものの物凄い勢いで修練場の端まで飛んで行った。
「あー、前より手加減が苦手になってんな。このままだと遊び半分で人間のミンチ出来るぞ」
ヴィルヘルムの時に限らず彼は口がよく滑る。機密などは喋らないが普通人が隠しているであろう事すら簡単に喋る。ヒャッハーしたり、宇宙規模の変態にならなかった代償だったりするのだが、本人にその自覚は無い。
周りは「今なんて言った!?」と首が千切れるんじゃないかと思うレベルで振り向いていたりするのだがヴィルヘルムは気にも留めない。
「この後少し調べてぇし、ちょっとした運動だ。いけ好かねぇ野郎の武器だがこういう時に役に立つな。手加減道具にぴったりだ」
そう言ってヴィルヘルムはシュライバーの武器であるルガーP08のアーティラリーモデルとモーゼルC96を構え
その後もしばらくの間クラスメイトの悲鳴と発砲音は続いた。この時、ヴィルヘルムの頭の中にはこの世界で全能の神を謳う不敬者をどう殺すか考えられていた。未知の世界を楽しむためには要らない未知ゆえに最初から無かった事にしようか等と考えたりしていた。
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「雫ちゃん」
「皆まで言わなくていいわ、エーレンブルグ君のことでしょう?」
ヴィルヘルムがシュライバーになりある意味ヒャッハーしている時、神の使徒として与えられた部屋に居る二人の少女が居た。レースのカーテンだけが閉められ室内は薄暗い。一人はベットに腰掛け、もう一人は逸れに向き合う様に椅子に座っている。ベットに座っているのが香織で、椅子に座っていたのが雫だった。
二人の話題は現在クラスメイト内での戦闘力がトップであり戦争参加に賛成しつつ一緒に行動しないと明言している。ヴィルヘルムの話題だった。彼女らはヴィルヘルムが晩餐会を抜け出し、テラスでカール・クラフトとなりリリアーナ王女と会っているのを見ていた。つまり、ヴィルヘルムが晩餐会を抜け出したのに気が付いたのは香織、雫、リリアーナとなる。
「私、すっごく見おぼえあるの。あのカール・クラフトって人」
「そうなの?でも、驚いたね」
そう、雫は覚えがあったのだ。それも、雫は小学生の時だ。香織はヴィルヘルムとしての彼を知っていた。
香織は子供とその祖母らしき人がチンピラ(断じてベイではない)に絡まれている所を止めに入った
「「あの人老いてない?」」
そう、老いていないのだ。記憶にある姿は常に若々しく、今と殆ど変わらない。若く見える女性を美魔女と言うが男の場合はどうなのだろう?まぁ、いい。その話は今するべき物ではない。彼女たちが話すべきなのは………。
「「同じ人を好きになっちゃったって事よね(だよね)」」
その通りだ。香織は自身を邪な目で見ず、少女漫画の様にトラブルから救い出してくれた。ヴィルヘルムは偶然にしては出来過ぎな位タイミングよく香織を助けに入っていた事で。雫は幼い頃居候していたメルクリウスに甘えていた事からそれが恋へと昇華された。香織の理由が薄い気もするが、乙女の心は複雑怪奇。時にどうでも良いような理由で惚れてしまうのである。ただ、普通それは直ぐ冷めるが香織の場合恋をできる様な環境に居なかった為反動で少しばかり面倒な事になっている。
「それにしても見た目が変わるなんてねー」
「メルド団長にも秘密にしていたしなにかあるのでしょう?勝手に言いふらさないようにね、香織」
「もー、大丈夫だよ!雫ちゃん!」
謎は深まるばかり、本筋を離れ既知から未知へを変わろうとしている。少女たちはどうすればいいのか頭を悩ませ、当の本人は既知から解放されヒャッハーと我が世の春を謳う。
実を言うと早々に神話大戦擬き(一方的)が始まりそうなんですけど、どうしましょう。せっかくのオリ主ですし、他の二次創作にない斬新な原作ブレイクしてみますかね?それにしてもヤンデレ女神は理由付けが難しい。
結論:やる(鋼の意志)