艦これD×Dライダーズ   作:林崎達也

32 / 41
8話

ディケィド『だったらこれはどうだ!』

【Kamen Ride RYUKI!!】

 

ディケイドは対抗しようと新たなカードをセットし、ドラゴンを模した赤い戦士、"仮面ライダー龍騎"へと変身する。

 

【Attack Ride STRIKE VENT!!】

 

次に使ったカードで東洋龍の頭からを模した籠手"ドラグクロー"を腕に装着、そのままデルードルフに向けて拳を構える。

 

ルードルフこれがディケィドか……! これほどの力を密閉された空間で使うとは、無謀な!』

 

ルードルフはディケィド龍騎に圧倒されて、動きが鈍っていた

 

その隙を突いて、ドラグレイダーがルードルフ目掛けて前足振り下ろされた

 

その一撃は、ルードルフが咄嗟に後ろに跳んだので、カスる程度だった

 

だが、それだけでルードルフのその巨体が数メートルも跳ね飛ばされた

 

更には、衝撃波でルードルフの纏っていた装甲鎧から火花が散り、戦斧の刃が欠けた

 

 

撒き散らされた炎が外壁を伝って周囲に拡散し、設置されていた非常灯や監視カメラのほとんどが破壊された

 

ルードルフ『アスタルテー!』

 

ついに、殲教師が己が従者を呼んだ

 

次の瞬間には、雪菜と戦っていたアスタルテは爆発的な魔力を放出した

 

自然災害に匹敵しうる猛威を振るう明久の眷獣に対抗出来るのが、アスタルテの眷獣は薔薇の指先しか存在しないと判断したのだろう

 

アスタルテは圧倒的な魔力に物を言わせて、雪菜を振り切って、ドラグレイダーの前に立ちはだかった

雪菜の危機と判断したのか、ルードルフを無視し、アスタルテへと襲いかかった

 

次の瞬間、薔薇の指先が虹色に輝き、ドラグレイダーは跳ね返され

 

跳ね返しのは、薔薇の指先の神格振動波駆動術式である

 

本来だったら全て消し去る筈なのに、消しきれずに跳ね返すだけになったらしい

 

とはいえ、跳ね返した雷光に残された魔力も膨大で、雷撃は一撃で天井を破壊

 

瓦礫が降り注いだ

 

ディケィド『危な』

 

雪菜『きゃあああ』

 

流石に瓦礫はどうしようもなく、ディケィド達は逃げ惑った

 

そして、なんとか瓦礫を避けきり、祐哉はアスタルテに視線を向けた

 

獅子の一撃を受けたというのに、アスタルテの薔薇の指先は無傷だった

 

ディケィド『くっ!アスタルテの結界は突破出来ナイツのか』

 

雪菜『祐哉さん』

 

雪菜が心配するようにディケィドに寄り添い、祐哉久を支えた

 

はっきり言って、祐哉も雪菜も疲労はピークに近い

 

祐哉は前の戦闘で病み上がりで雪菜はあれほど強力なアスタルテを相手にしたのだ

 

もはや、決着が近いのは目に見えている

 

ディケィド『ごめんね、雪菜』

アスタルテちゃんは、倒せないかもしれない』

 

 

ディケィドは不甲斐ない自分に腹が立ち、声を震わせた

 

無傷のアスタルテを見て、

 

どんな攻撃をしようが、全て簡単に防がれるだろう

 

だというのに、その少しが祐哉には余りにも遠く感じられた

 

だが、雪菜は正反対に華やかな笑みを浮かべて

 

雪菜いいえ、祐哉さんこの聖戦

たたかいは、私達の勝ちですよ」

 

と宣言した

 

雪菜がそう言った理由が分からず、祐哉は不思議そうな表情を浮かべた

 

すると、雪菜は祐哉の前に出て

 

雪菜『獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る」

 

銀色の槍を振るいながら、雪菜は舞ったまるで、神に勝利を願う剣士のように

 

あるいは、勝利の預言を授ける巫女のように優美に

 

雪菜『破魔の曙光、雪霞の神狼、鋼の神威をもちて、我に悪神百鬼を討たせ給え!』

 

粛々とした祝詞を雪菜が唱えると、雪霞狼が神々しい光を放ち始めた

 

仄白いその光は、あらゆる結界を切り裂く神格振動波である

 

だが、その形はアスタルテのものとは違った

 

細く、鋭く、まるで光り輝く牙の如く

 

ルードルフ『ぬ、いかん!』

 

雪菜の狙いに気づいて、ルードルフは無防備な雪菜目掛けて戦斧を投げようとした

 

だが

 

ディケィド『させるか』

 

それを、ディケィドの放ったの銃弾が阻んだ

 

それをルードルフは、戦斧で防いだ

そして、雪菜にとってはそれだけで充分だった

 

その一瞬で、雪菜はまるで飛ぶように駆け出した

 

それはまるで、しなやかな純白の雌狼のように

 

雪菜の速度に、アスタルテの反応が遅れた

 

互いに、同じ神格振動波駆動術式が槍と眷撃に刻印されている

 

だが、アスタルテは鎧のように全身を覆っているのに対して、雪菜の槍は、その力を穂先の一点に集中していた

 

ただただ、細く鋭く、相手の結界

を貫くためだけに

 

「雪霞狼!」

 

雪菜が繰り出した一撃は、アスタルテの防御結界を突き破り、顔のない人型眷獣の頭部に深々と突き刺さった

 

その時には、祐哉にも雪菜の言葉の意味が分かっていた

 

結界を貫通したとはいえ、雪菜の槍は、巨大な眷獣にとっては大したダメージにはならない

 

だが、その槍は今も眷獣の頭に深く突き刺さっている

 それはまるで、雷を呼び寄せる避雷針のように

 

ディケィド『そうか』

 

ディケィドは、ブレイドのカードをバックルに入れて変身した。

 

ディケィド『こいつで』

 

(サンダー)

 

ディケィドがサンダーのカードを取り出し

 

そして雪菜はすでに、槍を手放して空中に舞っていた

 

その数瞬後、雪菜が突き刺した槍へとのサンダーが降り注いだ

 

雷は薔薇の指先の体内へと

 

今度こそ一撃でアスタルテの眷獣に致命傷を与えて、消し飛ばした

 

ルードルフ『アスタルテ』

 

ルードルフが呆然と見ていた先では、アスタルテが力無くその場で倒れた

 

アスタルテの存在こそが、ルードルフの目的たる聖遺物の奪還には必要不可欠だった

 

そのアスタルテが倒れたことで、ルードルフの野望は潰えた

 

そして、現実を受け入れられずに固まっていたルードルフの目の前に、雪菜が華麗に着地

 

そして、放心していたルードルフは反応が完全に遅れた

 

気が付けば、ルードルフの装甲鎧に雪菜が掌を押し当てていた

 

雪菜『響よ!』

 

放たれたのは、鎧を貫通して人体内部にダメージを与える剣巫の掌打だった

 

雪菜の一撃を喰らい、ルードルフは苦悶の呻き声を漏らし、それと同時にルードルフの長身がくの字に曲がった

 

そこに

 

ディケィド『これで、終わりだ!」

 

祐哉が追撃に斬撃を放った

 

斬撃とはいえ峰打ち

 

しかし、峰打ちとはい仮面ライダー腕力を全開で放った一撃は、ルードルフの装甲鎧を打ち

 

飛ばされたルードルフは、数メートル吹き飛び壁に激突

 

地面に倒れると、震える手はそのまま力無く落ちた

こうして、戦いの幕は下りた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。