因みに作者は陰でした。
森を歩く事数時間。取り敢えず霧の深いところは抜けたけど、依然森の中。マイナスイオン美味しいです。
『この辺り、解析したところ身体に害をなす成分が見受けられます。本当の意味でのマイナスですね』
うっへぇ、マジか。で、俺にそれが効かないのは?
『その姿では本来の力には程遠いですが、常時無敵なのでダメージは一切通りません』
うん知ってた。
流石ムテキボディ。ノックバック以外は一切攻撃を通さないだけある。
戦闘して、
「フハハハ!効かん!」
みたいなのをやってみたいが、自分で考えて胸糞悪くなったので却下だ。平和主義でいこう。戦闘したくねぇ。
『フラグ回収しそうな発言ですね』
やめろマジで起こるかもしれないじゃん。
『……所で、この先に湖が存在するようなのですが、行ってみませんか?』
急な振りだな。まさか、その先に厄介そうな奴がいるとかじゃないよね?
『さぁ行きましょう!』
「誤魔化しやがった!」
思わず声に出してしまったが、本当にやだからね?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「そこのお前!ここで何しているんだ!」
「ち、チルノちゃん!やめようよー!霊夢さんに怒られるよ!」
「ナビの野郎後で覚えとけよ」
フラグ回収乙。
いっくら俺がにわかだってチルノくらいわかるぞ。
あと、隣にいるのは……大妖精?だっけ?
多分そうだ。きっとそうだ。
ていうか、湖って時点で怪しいと思ったんだ。大分奥の方に紅魔館らしきものも見えるし、ここは幻想郷で間違いないな。
「おいお前!黙っていないで答えろ!それとも、あたいの恐ろしさにおそれをなしたかー!?」
「チルノちゃん、恐れを二回言っちゃってるよ」
「……会話しない訳にはいかないよぁ……」
気が滅入る。只でさえ戦いたくないってのに、チルノだと変に勘違いして襲ってくるかもしれないから言葉を選ぶ必要があるし、大妖精がいるからと言っても、ストップが効かないこともあるだろう。逃げたいけど、仲良くなっておいて損はないと思うし、なにより木の陰から誰かがこちらを覗いてる。カメラを撮る音が聞こえたから、おそらく文だろうな。ここで逃げ出したら新聞に何て書かれるか分かったもんじゃない。
これからのムテキ生に大きな影響を受けてしまうだろう。慎重に、行動せねば。
「……こんにちは」
「あっ、はいこんにちは」
「こんにちは!」
「今日も暑いですねー」
「わかるのか?!あたいはサイキョーだから消えないけど、ほかの氷の妖精はヤバイんだよねー!」
秘技、こんにちはからの世間話。
さらに、大妖精にアイコンタクトで、
【_____俺に合わせてください】
【_____分かりました】
軽い意識疎通をする。
そして、穏便に済ませるための作戦を開始した。
「そうなんですか?それは大変ですね。俺……いや、僕も、家の氷が溶けてしまって。こんな暑い中で氷がないなんて本当気が滅入ります」
「なんだか、私たちと似た悩みを持っているみたいだよチルノちゃん」
「そうだな!氷がないのは本当に困るよな!お前、人間の癖に見所あるぞ!」
チルノは⑨とバカにされる程頭が悪い。
なら、世間話で話を
あとは、大妖精のフォローも期待して丸め込む。
「ありがとうございます!…実は、僕はここに氷の最強妖精がいると聞いて訪れたんです。氷を貰えないかな?と、考えて……」
「チルノちゃん!最強だって!最強のチルノちゃんが頼りにされてるよ!」
「ムッフー!益々気に入ったぞ!特別にあたいが氷を創ってしんぜよう!」
「いいんですか!?ありがとうございます!流石、最強の妖精!心が広い!……ただ、僕、うっかり、氷を入れる入れ物を落っことしちゃって。今日は諦めて帰りますけど、また今度来た時に、氷を貰うってことでいいですか……?」
「落としたのか!バカだなー!だけどあたいは気分が良いから特別に、そのことを許可しよう!また来てねー!」
「はいっ!また、尋ねさせていただきますね!では、お2人とも、お元気で!」
「バイバーイ!」
「お気をつけてー!」
よっしゃ!回避成功!
……ってか、この会話って、チルノは明日になったら忘れてそうだな。
まぁ、それはともかく、次は紅魔館にでも行こうかな。
え?地雷丸出しじゃないかって?
執事やってみたいんだよ!
それに、咲夜さんの時止めも俺には通じないと思うから、同じ空間で作業できるっていうメリットもあるしね。……よし、移動開始だ!
行くぞ、クソナビ。
『好感度が大暴落?!』
自業自得だこの野郎。