君と見上げた福音の空   作:YUULAS

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どうも、YUULAS@沼津の隣町です。
勢いで描き始めてしまいました( ´ー`)

十数年ぶりの二次小説ですがよろしくお願いいたします。


愁う人は堕天使に魅せられる

静岡県沼津市。

そこはある者達にとっては「聖地」と言える場所なのかもしれない。

 

俺にとっては生活し学んでいる地であって、決して聖地ではないのだけれど。

 

そんな沼津を、多くの人々から「聖地」と呼ばれるようにした存在。

 

スクールアイドル、Aqours(アクア)

 

9人の彼女たちがここで「輝きたい!」と志を確かにし、

数々の困難を乗り越え、ラブライブ決勝で勝利し凱旋。

 

しかし、彼女たちが育ち、時を共にした浦の星女学院は廃校が決定。

 

かくしてAqoursの活動は、俺の通っている高校への編入という形に

なるというウワサ話を聞いたんだが・・・。

 

 

 

その話には先があって。

 

 

 

どうも、ウチの校舎ではなく、我入道にある分校に、

浦の星女学院の女生徒たちが通うことになりそうというウワサだった。

分校なんてあったっけ?

 

 

 

 

 

そんな興味から、入手した情報をもとにウチの高校の分校(?)に向かうため

沼津駅からバスに乗ること十数分。

「牛臥(うしぶせ)クリニック前」ってバス停か・・・。

バス停の目の前にある分校とやらを物見遊山で覗いてみる・・・・。

 

 

 

 

 

なんじゃぁこりゃぁ?!

 

 

 

 

 

 

---

君と見上げた福音の空

第一話 愁う人は堕天使に魅せられる

---

 

 

 

 

俺は松原 愁斗(マツバラ シュウト)

沼津総合高校へ通う高校一年生。

今は春休み期間中で、もう数週間で二年生になるんだけどね。

それはさておき・・・。

 

 

 

 

ボ、ボロい・・・・・・・・・。

いまどき全部木造の校舎?いつ出来たのさ・・・。

なんか裏には墓地があって”幽霊さん絶賛登場中”みたいな感じなんですが・・・。

ガラスも所々継ぎはぎがしてあって、スキマ風とかチョー吹いてきそう・・・。

 

あの麗しき女生徒たちはこんなところに毎日通って勉強するの?

それシンドくない・・・?マジで?

ヒドイよね・・・。

 

 

 

 

同情の念を抱かざるを得ない思いで分校の入り口で黄昏る俺・・・。

愁うわ・・・。

 

 

 

 

「アーッ!!」

!!!、なになになに?!

 

 

気が付いたら隣にいた、ピンク色の髪の毛のちっこい高校生が、

"分校"と書いてある木製の銘板を指さしていた。

ん・・・・・?

 

 

突然現れた高校生に戸惑っている間に、後ろから5人の女生徒たちが歩いてくる。

あれあれあれ?!

 

 

「ルビィ、どうしたの?」

ルビィ?まさか・・・

 

「善子ちゃん・・・分校・・・って・・・。」

よしこちゃん?

うわわあ・・・ひょっとして・・・。

 

 

「分校・・・、?、アナタ、何をしてるの?」

見覚えのある右お団子頭の可愛い女の子、ええぇ?!俺っすか?!

俺しかいないか・・・思わずキョドってしまった・・・。

一応挨拶はしておこう・・・。なんか、うん、緊張するよね・・・。

 

「俺、沼津総合高校の一年生、松原 愁斗といいます。

今日は浦の星女学院の生徒さんたちがこの分校に入るかもしれないという話を聞いて、どんなところか見に来ました!」

全開45度お辞儀で威勢よく言ってみたが・・・。

 

「んん・・・?、・・・そう・・・丁寧な挨拶、アリガト。

私は、津島善子。私の隣にいるのは同級生の黒澤ルビィ。私のことは『ヨハネ』って呼んでくれると嬉しいわ。」

なんだか最初は一瞬俺の顔を凝視されたけど、少しはにかんだ笑顔で頭を下げてくれたので、慌てて何回もお辞儀してしまった。好感は持ってもらえたようで何より。

 

「あの・・・ヨハネさん・・・。」

「何?・・いえ、どうかしたの?」

なんか普段の口調が出たっぽい感じがして親しみを覚えた。

嬉しそうな顔してるな。ヨハネさんと呼んでもらえて余程嬉しいんだろうか。

 

 

 

「ひょっとして、Aqoursさんですか?!」

素直な疑問を口にした。違うはずはないと思う。

あのラブライブ決勝で驚異の勝利を収めた9人グループのAqours。

 

「ええ・・・その様子じゃぁ当然ご存知よね、私たちのコトを・・・」

そりゃもちろんですって・・・。

 

「素晴らしい決勝でした!お会いできて嬉しいです!」

「ありがとうございます・・・折角ですからリーダーとも話してみて。」

そう言ってヨハネさんは後から来ている5人の元へ一旦戻っていった。

ホント感謝です・・・。

 

ヨハネさんが話を通してくれたのだろうか、

オレンジの髪のあの子がやってきた。

 

「こんにちは!愁斗さん、高海千歌です!よろしくお願いします!

Aqoursを応援してくださってありがとうございます!」

ライブ映像の予想通り元気いっぱいなリーダーの高海さん。

 

「こちらこそ、ありがとうございます!お会いできて光栄です!」

元気に返してみた。

 

 

折角なので・・・

今のウチの高校が浦の星女学院の女生徒たちを

分校に入れようとしている事情を彼女たちに軽く説明してあげた。

 

 

 

 

 

 

すると、6人の顔色は一瞬に真剣な顔へと変わり・・・

 

「ぜひ一緒に来てください!!」と

 

沼津駅南へ一緒にバスに乗って連行され・・・。

 

 

 

 

 

 

☆★☆

 

 

 

 

 

 

仲見世内の喫茶店にて。

 

 

改めてAqoursを含めた浦の星女学院の生徒が本校ではなく

分校に編入になりそうだというコト、

その原因を「あくまで噂話だが」という

念押しの下、説明する。

 

 

これまで纏まっていた沼津総合高校の学力や部活動のパワーバランス、

そして校内の風紀が、浦の星女学院の生徒が編入することで崩れてしまう懸念を

生徒ではなく、生徒の親がPTAを使って学校に苦情に近い形で申立て。

 

事なかれビビりの理事会連中は、分校に編入させるのはどうだろうかとPTAに提案。

満場一致で可決というウワサだ。

ウチの本校の生徒たちにはそれを知らせていないというのだから、更にタチが悪い。

 

だけど、生徒の間では限りなく事実に近いウワサ話として知られている。

まあ、アイツが隠密諜報活動で手に入れた情報を俺が広めたから間違いないだろう。

その情報入手の流れはまたの話で。

 

 

そんで、生徒の中では

「その通り!分校に入れるのが良い!」

「いやいやいや、喜んで迎え入れるべき!」

「別にどーでもいいじゃん・・・。」

の三つ巴の意見に分かれているようだ。

 

 

 

ただ、その問題の解決が遠ざかってしまう原因が、ウチの高校のPTA。

スクールアイドル部なんてチャラチャラしたものだと言い張る。

だからなおさら本校への編入は認められない・・・と。

 

 

 

そんなことはない!と俺は思っているんだが・・・。

そのPTAとやらは上辺しか見ていないんだろうか・・・。

それは余りにも考えが愚かだと思う。

 

 

 

たっぷり20分ぐらい話しただろうか。

まず言葉を発したのはリーダーの千歌さん。

 

 

 

 

え、なんで千歌さんって名前呼びなのかって?

駅南に向かうバスの中に場面は戻る。

 

 

 

>>>>

 

 

 

バスに乗ってというか、乗らされて早々・・・。

 

なんだか、みんな「下の名前で呼んでください」って

自己紹介してくるんだよね・・・。

いきなり下の名前って・・・なんだろこの近めの距離感・・・。

女子高ってみんなこんなんなのか・・・?

 

 

 

とりあえず、ルビィさんって呼んだら、ヨハネさんが

「こんなちっこいのルビィちゃんでいいのよ!」って言って

「むー!!善子ちゃん・・・でもルビィちゃんでイイですよ、愁斗さん♪」

 

って、うわぁ・・・魔性の魅力だよコレ・・・ルビィちゃんヤバい・・・可愛すぎる。

 

「ル、ルビィちゃん、よろしくお願いします。」

上ずった声になってしまった・・・。

 

「ムムムム・・・我がリトルデーモン愁斗、リリーを紹介するわ!」

リリーって・・・誰?

なんかいつの間にかに呼び捨てになってるし、リトルデーモンって・・・。

まあ、俺もAqoursのファンだしな。

 

 

「善子ちゃん、リリー禁止って言ってるでしょ!もう・・・。

愁斗さん、私は桜内 梨子です。よろしくね!」

物腰柔らかそうな美少女、って感じのリリーこと梨子さん。嫌いじゃない。イイと思う。

「梨子さん、でイイですか・・・よろしくお願いします」

軽く頭を下げて挨拶。なんだか心が落ち着くね。

 

「よろしくお願いします♪善子ちゃんは気に入った友達には

『リトルデーモン』を付けてくるから。愁斗さん気に入られてるわよ。」

「えっ・・・、そうなんですか・・・。」

 

そそそ、そんな・・・(汗

ライブ映像でよく見るけど、ファンだから言ってるんじゃないの?

イヤイヤイヤイヤ・・・『気に入られてる』って・・・。

 

 

そっとヨハネさんの様子を覗いてみたら

「フン!」

そっぽを向いていた。嫌われてるのか気に入られてるのかよく解らん・・・。

 

「オラは国木田 花丸。花丸さんでお願いするずら。」

「よろしくお願いします。花丸さん」

軽く頭を下げて挨拶。落ち着いた感じだけど歌うときは凛としてるよね。

初対面だから今は言わないけど、何時か伝えてみようと思ってる。

 

「最後に・・・ヨーソロー!私は渡辺 曜だよ!ヨロシクね!」

「はいっ、よろしくお願いします。」

元気な女の子だ。千歌さんに似てる感じがする。最初の二人だからかなあ。

ん?渡辺・・・?

 

 

 

そんな中、バス停は大手町に着いた。

 

 

 

 

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「ナニソレ!それじゃ授業も練習もできないじゃん☆」

ダンッ

 

 

 

 

俺の話を聞き終えた千歌さんは、

オーダーしたミカンジュースのグラスを、

店内のテーブルに思い切り叩き付けた・・・。

 

うわぁ・・・すごい迫力だあ・・・。

笑顔だけど、すごく怖い・・・。

 

 

「・・・でも、ありがとう!

そういう風にAqoursをイイって思ってくれる人も学校の中にいてくれるんだよね。」

怖い気迫が一瞬で消えて、包み込むような暖かい雰囲気、そして笑顔。

スゴくカワイイ・・・ファンがイッキに増えるわけだ・・・。

なんか、勘違いしちゃいそうだし。

 

「でも、どうしたらAqoursが編入先で活動できるようになるずら?」

花丸さんがベーコンサンドをかぶりつきながら、

幸せそうな顔をしてるけど悩みの言葉を口にする。

 

「「「うーん・・・・。」」」」

みんな愁ってしまった。当然僕も愁う・・・。

 

 

 

「「「!!!」」」

ガバッ

突然ヨハネさん、ルビィちゃん、花丸さんが

喫茶店の窓ガラスにへばりついて外を見る。

花丸さん、その口に付いたソースがガラスに付きますよ・・・(汗

 

 

当然残りの三人がその三人をおかしいと思うわけで。

俺と千歌さん、梨子さんが

「「「どうしたの?」」」と声をかけるが・・・あれ?ん?三人?

 

 

ルビィ「な、なんでもないずらぁ・・」

花丸「リトルデーモンが少しざわついているだけよ」

ヨハネ「ピ、ピギィ」

窓ガラスを隠すようにして手を振って慌ててる・・・。

なんだかキャラが入れ替わりまくってるのは俺の気のせいか・・・?

尋常じゃない慌てっぷりだ・・・。

 

 

ナニか隠してる気がする・・・。

席を離れて仲見世通りを見てみる。

 

後ろから聞こえる「「「愁斗(さん)~」」」の声を背にしながら。

 

 

 




思いつくままに書いてみました。
ほぼ、映画準拠ですね・・・。

映画の中のAqoursに上手く絡めていけるのか愁斗?!



彼が頼りにしている人物の再会。
そして必然であった彼女たちとの関係。

物語は前へ前へと進み始める。

次回、君と見上げた福音の空
第二話「リ、リトルデーモン?」

「流石ね、私のリトルデーモン、愁斗。」

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