深海提督、ワンピース世界で生きる(?)   作:菅野アスカ

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☆8評価をしてくださっためがねくんさん、
☆4評価をしてくださったMinorNoviceさん、ありがとうございます!


深海提督、建造

『そろそろ建造終了しますよ~!」

「えっと、深海棲艦の方だよね」

『はい!』

 

あちこちで海賊を襲ったり、採掘したりして手に入れた物資を使い、まず小型建造をすることにした。

ここ深海鎮守府には、艦娘用と深海棲艦用の工廠があり、使う資材もそれぞれ違う。

しかし、両方の資材がいい具合に溜まってきたため、両方同時に建造してみた。

ところが、艦娘の方は見事失敗。嫌というほど見た失敗ペンギン君が降臨した。開発じゃなかったんだが…やっぱり、ゲームとは勝手が違うらしい。

で、深海棲艦の方に一縷の望みを託しているというわけだ。

 

「そう言えば、レシピは妖精さん任せにしちゃったけど…どんなの?」

『やっぱり初めてということで、駆逐艦レシピにしようかとも思ったんですが…思い切って、全艦種が出やすいレシピにしてみました!』

「…楽しみなような、不安なような…」

 

~移動中~

 

「あと1分だね」

『はい!ワクワクしますね!』

「さて、誰が出るかな~」

 

小型建造だから、鬼や姫は出ないだろうけど…イロハ級の彼女らも結構好きだし、誰でもばっちこい。

 

まだかまだかと待っていると、ついに建造完了。

シャッターが開き、出てきたのは…

 

「………ヲ?ヲヲ…」

 

大きな黒い帽子をかぶり、ステッキを携えた白髪の少女…

すなわち、ヲ級ちゃんでした。

 

『わああ!』

『いきなり空母です!しかも軽空母じゃなくて、正規空母ですよ~!!』

「たまには博打もしてみるもんだね…」

 

敵艦隊のアイドル、空母ヲ級。実は、私も結構好きだったりするのだ。

可愛いだけでなく地味に耐久と火力も素晴らしく、初期に迎えられたのは僥倖と言えよう。実際、ゲーム内でも苦しめられたしね。

 

「ヲ、ヲッヲ、ヲヲ?」

 

こてんと首をかしげる。あらやだ可愛い。

たぶんだけど…「あなたがここの提督?」って聞いてるのかな?

 

「ええと…こっちの言葉はわかるかな?」

「ヲ!」

 

返事をして、うなづく。どうやら、言葉は理解できているようだ。

 

「良かった。私がここの提督のメリィだよ。これからよろしくね、ヲ級」

「ヲ、ヲ!」

 

びしっと敬礼しながら、返事をするヲ級。…かわいい。

 

「母性に目覚めそう…」

「ヲ?」

「あ、何でもない」

 

いやしかし、まさかしょっぱなからヲ級ちゃんを引けるとは。艦娘の方はあんなことになったけど、割と建造運はいいのかもしれない。できれば前世の方で発動してほしかった。陸奥になるビームの恐怖を散々味わいましたよ、ええ。

 

『あのう、提督…』

「?どうかした?」

 

おずおずと、建造妖精さんの1人が話しかけてきた。

 

『空母って、たくさん資材を使うんですよね?』

「…………あ"っ」

 

ヲ級フィーバーもつかの間、私は資材集めという現実に引き戻されたのであった。

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