百合の伝道師   作:ちんだまんぞう

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深夜テンションはこんな駄作も書ける!
どうもちんだまんぞうと申すものです。処女作です。ハーメルンに俺の初めてを奪われました。正直続くかは分かりません。


百合豚だって恋がしたい

俺は百合が好きだ。

 

そんな思いを抱いたのはいつ頃であったか。ネットで同人誌を適当に漁っていた時偶然見つけた百合物が原因であったかもしれない。そこ、違法とか言わない。その時から俺は百合の素晴らしさに心打たれレズカップルを応援するようになっていたのだ。そのせいか、将来の夢はレズカップル専用のラブホを建てることだ。ほんでモニターでレズカップルのイチャイチャを観察したい。...そこ、頼むから違法とか言わないでくれ。

 

ちなみに名前を負犬野一生(まけいぬの かずお)と言う。おいおい、一生負け犬とか言うんじゃねえ。ん?名前がコ〇コ〇コミックのノリでつけられた感じ?その通りだ。

この名前のせいか、俺は気後れしてしまうことが多く基本陰キャである。楽しんでる連中に混じっても、俺なんかが楽しんでもいいのかと感じてしまうし、恋愛に関してもそうだ。俺が女性と付き合うなんてそんなの相手に対して申し訳なさすぎる。大体結婚したら苗字負け犬になっちまうじゃねえか。俺が婿養子にならない限りは。

 

とまぁ苗字のせいにしてはいるが、本当は自分がこんな性格なだけだ。昔から一歩引いたところから見る生活を続けてきたせいか、それが癖になっていた。百合好きであるのも、自分から女性に関わるようなことはせず一歩引いたところからイチャイチャを見ていたいというとことから来ているのかもしれない。

 

とは言うものの俺自身恋愛に興味がないわけでは無い。好みのノンケの女性がいるものなら是非お付き合いしたいものだ。非常に申し訳ないことではあるのだが。

そんなことを想いながら日々を過ごしていると、とある情報が舞い込んできた。どうやら俺の住んでいる地域では最近ガールズバンドが流行りらしい。元々ロックというジャンルが好きな俺はこの情報を逃さなかった。バンドウーマンとラブロマンスなんてなんと素敵なことか。

 

・・・さすがに求めすぎではないか。俺がバンドやってる女子なんていうクラスカースト最上位をさらに突き抜けていそうな連中と恋仲になるなんて。

 

だが、今回の俺は何故か違ったのだ。ここで今の自分を変えよう。不思議とそう思ったのだ。これがすべての始まりとなるので、何かの運命だったのかもしれない。

 

偶然、今度、ガールズバンドがとあるライブハウスでライブをするとのことで、足を運ぶことになった。これは思いがけないチャンスである。舞台裏なんかに迷いこんで、出演者に邂逅して、バンドの話で盛り上がって、親密になって、最終的には...

 

・・・・完璧だ。話せるかどうかわからんが作戦としては完璧だ!

 

俺は何を話そうか、まずどういう感じに迷いこもうか、いろいろ思索し始めた・・・・

 

・・・するともうライブ当日になっていた。早いものだ。正直まだ心の準備ができてねぇ。だが計画を無駄にするわけにもいかない。この日の計画を頭の中で綿密に繰り返し反芻し、ライブハウスへと向かった。

 

ライブハウスに到着し、中に入る。今日ライブするバンドは5つ。Poppin' Party,Afterglow,Pastel Palettes,Roselia,ハロー、ハッピーワールド!である。

 

いやこのバンドたちがすごいのよ。マジで可愛い子しかいない。俺はもう気後れしない。この中から誰かと付き合い、負け犬から勝ち猫となるのだッ!

 

そうこうしているうちに、ライブが始まった。小生、ライブシーンの描写が下手糞であります故、割愛して頂きたく存じまする。

 

ーとは言ったものの、素晴らしいライブだった。いつもは輪に入って楽しむことを厭う俺が、あんなにはしゃげるなんてな。一人で参戦したのに、曲も分からないのに、誰とも知らない他人とひたすら大声をあげて。こんな感覚は人生で初めてであったかのように感じた。

 

俺は完全に計画のことなど忘れていた。あんなに楽しそうに、あんなに全力でバンド活動している人に、俺なんかつけ入る隙はない。

 

・・・まただ。また気後れしている。でもそのぐらい、ステージ上の彼女たちは明るく見えたのだ。ここは、俺の居て良い場所じゃあない。

 

そう思いながら帰ろうとすると、尿意が凄いことに気がついた。どうやらライブに熱中しすぎていたらしい。このライブハウスにくることももうないかもしれない。記念にトイレでも寄ってこう。

 

だが俺はあまりの落ち込み様により、女子トイレに間違えて入ってしまったことに気がつかなかったのである。

 

やべぇ間違えた、誰かに見られる前に出よう、そう思い女子トイレを出ようとしたその時、個室から声が漏れてきたのだ。

 

このままでは俺の糞尿も漏れてしまうというのに、俺はその声に耳を傾けてしまった。何故なら、先のライブで聞いた覚えのある声だったからだ。

 

「ダメよリサ...こんな所で...」

 

それは歌姫と呼ばれている少女の、なんとも煽情的な声だった。

 

「いーじゃんべっつにー☆ライブ前で練習漬けだったから友希那ももう我慢できないよね?」

え、何コレ?落ち着け、状況を整理するんだ。ライブで女の子を落とそうと思ったらその女の子がガチレズで公共トイレでおっ始めちまうような変態だった...いや訳分からん。

 

「それにしてもさっきのライブさー、すっごいキモチワルイ目でアタシ達のこと見てる男がいたよねー」

 

ん?それ俺の事では?

 

「そうね。歌っていて気分が悪かったわ。二度と来ないでほしいわ」

 

いや、酷い言い様過ぎないか?

 

いやでも、この人達だけがそう思っているだけかも...

 

「ライブの後さー、皆んなに聞いて回ったら皆んなキモチワルイって言ってた。ホントに男ってよくわかんないよねー」

 

「ええ」

 

「てかそもそもアタシ達、皆女同士で付き合ってるのにねー」

 

マジかよ・・・フルボッコだドン。

 

少しの間項垂れていた俺だったが、まだ会話が続いていたので、また耳を傾ける。

 

「こんなところで隠れながらでしかリサと愛し合えないなんて、苦しいわ」

 

「しょーがないじゃん。やっぱり同性愛に関して世間はうるさいからねー」

 

何かが、俺の頭のなかを通り抜けた。

 

何だ。

 

”同性愛に関して世間はうるさい”

 

何故うるさい?同性同士だから?おかしいことなのか?女性同士の恋愛は非常に「美しい」ものであるのに。

 

この時、俺は閃いたのだ。

 

周りから一歩引いた見方のできる俺にしか成し遂げられないこと。

 

"レズカップルを応援したい"

 

俺は男子トイレに戻り、踏ん張りながら考える。

 

ガチレズバンドウーマンを、陰ながら支えていくと。

負犬野一生。16歳。全てはレズカップルのためにィィィ!

 

ちなみに快便だった。まるで俺の思考がクリアになったことと同調しているかのような快調ぶりだった。

 

 




大幅に変わりました。
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