多分この話で読者が大分離れそう。ただでさえ少ねぇ読者が。一応閲覧注意と言っておきますね。
「ハァ・・・・ハァ・・・・とりあえず、俺から言うことは何もねぇ。じゃあな」
「待ちなさい!話は終わってないわ!」
「俺は終わったんだよ。疲れたし帰るわ」
俺は自転車に跨り、漕ぎ始めた。
後ろから声が聞こえていたが、振り向かずに漕ぎ続けた。
いつもと違って、何故か爽やかな気分での下校だった。
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翌日である。今日は放課後に会議がある。
・・・・・はっきり言って超出たくねぇな。昨日めっちゃ暴言吐きまくっていまさらどの面下げて氷川紗夜に会えと言うのか。
悩んだ末に俺の出した答えは、不参加であった。ま、成績なんかもうどうでもいいか。面倒くささには勝てないわ。今日はもう帰ろう。
その日の授業は何も聞いてなかったし、まぁなんならいつも聞いてないまであるが・・・ともかく、いつもより集中出来ていない気がした。
ボーっとしている内に放課後だ。さっさと家帰るか。のんびりゲームとか動画とか見ながらしてダラダラしよう。あー幸せ幸せ。
カバンを取り今日の帰宅後の予定を考えると、不意に声をかけられた。
「オイ、お前確か実行委員だったよなァ?」
「はい?」
振り向くと、そこには・・・・アレだ、A男が立っていた。
「テメェさ、プロモーション当日に色々俺に迷惑かけたよな?」
「はぁ、迷惑ですか?そんなら多分もう一人の方でしょ」
「ちげぇんだよ!テメェが考えた作戦だって言ってたぞ!?」
だから何なんだ?お前がナンパに失敗したのも全部俺の所為だと?確かに作戦考えたのは俺だ。でも何で全部俺の所為なんだ?
あぁそうかよ。コイツも俺を負け犬扱いですか。
あぁそうだったよ。コイツもぶっ潰す対象だった。
数か月前は話すことも躊躇う程ビビってた相手なのに、何も感じなくなっていた。
「・・・あのさぁ、俺もう帰りたいんだけど」
「うるせぇ!落とし前つけろっつってんだよ!」
「あぁ?何の?お前が勝手に突っ込んで勝手に自爆しただけだろ?事実先生からお知らせあるから座っとけっつーアナウンスあったろ?」
「は?なんだよテメェ。陰キャの癖になめた態度取ってんじゃねーぞ?」
「うるせぇクソゴミが。お前は所詮女の子とは付き合えねぇ負け犬なんだよ」
「調子乗りやがって・・・・!」
戦闘態勢に入っている。オイオイここ学校だぞ。まぁ体鍛えてるし多分取っ組み合いになっても勝てるかどうかは分からんが負けんだろ。
そこで先生がやってきた。
「おい何やってんだ!喧嘩すんじゃねぇ!」
気づいてなかったが教室内も結構ザワついていた。
「チッ、命拾いしたな・・・・」
言ってろ。お前が恥かくだけよ。
ったく、要らん邪魔が入りやがった。俺はさっさと帰りたいのに・・・
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学校でひと騒動終え、俺は帰路についていた。
あー気分悪いな。どっかでひと暴れでもしたい気分だ。
完全に思考がナリヤンのそれになっていたところ、都合よく相手が登場したのだ。
「あーつぐみちゃん、今日も可愛いな・・・喫茶店は出禁になったけど、通学路覚えたらこっちのモンさ・・・はハハハハハ・・・・・」
喫茶店のストーカーだ。丁度いい。あんときボッコボコにされた借りを返すか。
「もう我慢できない・・・・話しかけに行こう。大丈夫。なるべくクールに・・・」
そう思っていたところ、奴がすげぇことを言いだして、走って行った。
なんだ。羽沢さん一人で下校してんのか。五人全員そろっていたらストーカーも流石に話しかけになんか行けねぇもんな。
俺は羽沢さんがピンチだとか、微塵も考えていなかった。ただ冷静に、状況を鑑み、どう奴をぶちのめすか、それだけを考えていた。
「つぐみちゃん、僕のこと覚えてる!?」
「へ!?あ、えーと・・・・あ!喫茶店の!」
おう、良く覚えててもらえたもんだな。俺なんかもう忘れ去られてるだろ。
「覚えててくれたんだぁ・・・ごめんね。この前は店に変なヤツが来たせいで。怖かったよね?」
「あ、あの、確かに怖かったですけど・・・」
「だよね!大丈夫!大丈夫だよ!アイツは僕がしっかり躾けておいたから!」
「し、躾け?ぼ、暴力はいけませんよ?」
「はぁ~本当に優しいんだね!つぐみちゃんは!あんな奴のことも気に掛けるなんて!」
アカン。聞いててイライラする会話だ。まぁ主にストーカーの発言でだが。そろそろ出てくか。
「オイ、何やってんだ?」
「あ、ス、ストーカーさん・・・」
開口一番それかよ。てかもうそれ出回ってんのな・・・・氷川紗夜からか。
「オイオイ、君ストーカーだってよ!お呼びじゃないんだよ!大体この前あれだけボッコボコにしてやったのに今更何しに来たんだ!?:
「うるせぇ、死ね」
「ん?なんだって?君のような底辺の人間が僕に向かって死ねだって?ふざけてるとまた痛い目見るよ?」
「やってみろや」
コイツA男よりひょろく見えるな。全然怖くねぇ。てかなんでコイツに負けたんだろう俺。心の持ち様もある程度関わってたりするのかね。
「じゃあ望み通りやってやるよおおおおおおおお!!!!」
襲い掛かってくるストーカーに、俺は手に持っていたカバンを思い切り振りまわす。
「オラァ!!」
頭にクリーンヒットした。死んでないよな?
「い、痛ぇ・・・・」
ストーカーは撃沈した。情けねえもんだな。
もう一発たたき込んでやろうかと考えていたところに、羽沢さんが口を開いた。
「ち、ちょっと、暴力は本当に駄目ですってば!」
「じゃあアンタ。コイツどうするつもりだったの?あのままだとどうなってたか分からないよ?」
「で、でも・・・・」
「じゃあこうしよう。コイツはこの前俺に暴力を振るった。俺は振るわれた分を今返済してるだけだ。はいモーマンタイ」
「な、なんでですか・・・?」
「ん?」
「この前会った時は分かりあえると思ったのに・・・昨日氷川さんからは貴方がストーカーだって知らされて・・・それにこんな仕打ち・・・あんまりじゃないですか!」
普段穏やかな羽沢さんとは思えない。激しく感情を露わにしていた。
でも、でもだな。
”俺の心にはもう響かない”
「あのね、まず俺はホモじゃねぇし。こんな野郎好きでもなんでもねぇ。あとストーカーっていうのは当たってるけどほぼ間違いだ。ま、弁明したところで意味ないからもう言わねぇけど。とりあえずもう帰れ。あぶねぇぞ」
「そんな・・・・」
「いいから帰れ!じゃないとコイツの顔もう一発蹴るぞ!」
「・・・・わかりました」
そういうと彼女は帰って行った。まぁ次ストーカーに遭った時は何とか対処してくれ。俺も帰るか。
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あーなんか余計イライラが止まらねぇな・・・・なんか不完全燃焼って感じがするわ。
「どっかに楽しいこと転がってねぇかな・・・・」
ボソっと呟いた。そう。滅茶苦茶ボソッと。もう俺以外誰も聞こえてねぇだろってくらい小さい声だった。
だったのに。
「楽しいことを探してるのね!ストーカーさん!」
・・・・まためんどくせぇのが来たな。
「私が一緒に見つけてあげるわ!」
「オイオイ、ストーカー相手に何言ってんですかねぇ。アンタのこと食っちまうかもしれないんだぞ?」
「私は世界中を笑顔にするの!何人たりとも零してはいけないわ!」
「そうかい、じゃあ俺を笑顔にしてみろ」
「・・・・そうね。何をしようかしら」
ほれ見ろ。賢い弦巻こころなら分かるだろ。
『俺がどうしたって心から笑えることは無い』ことに気づくだろ。
それでも弦巻は、必死に考え続けていた。
「おーい!弦巻の嬢ちゃん!」
そこへ、なんかよう分からん男が走ってやってきた。
「あら、ホームレスのおじさんじゃない!」
「俺、職見つかったよ!これから頑張るよ!全部アンタの後押しのおかげだ!」
あぁ、コイツあの時のホームレスか。あの時とは打って変わって、顔は笑みで満たされていた。
どうやら弦巻の隣に立つ俺の存在が気になったらしく、声をかけてきた。
「えーと、アンタは?」
・・・・コイツ覚えてねぇのか。あんだけ俺を痛めつけといて。
「喋りかけんじゃねぇ。ホームレスがうつったらどうしてくれる」
「な、初対面の癖に失礼だな?アンタ」
「初対面ねぇ・・・・失礼だなんてどの口が言ってんだか。記憶力悪すぎて仕事出来ずホームレスへ返り咲くのが関の山ってところか。お前を採る人事も相当無能だな」
「ストーカーさん、そこまでよ」
ヒートアップする俺の罵倒を止めたのは、弦巻嬢だった。いつも笑っている彼女が、ホームレスとは対照的に笑顔を消していた。
「なんだ?そんなに自分が笑顔にした人間がちょっかい出されるのが嫌か?」
「オイオイ、誰だか知らねぇけど弦巻の嬢ちゃんをいじめるのは許さねぇぞ」
「テメェは俺に許される立場だろうが。黙ってろ」
「アァ?」
「どうだよ弦巻。所詮人間なんてこんなもんよ。世界中を笑顔にするなんて絶対無理だ。俺が生き続ける限りはな」
そう言い残して、俺は去って行った。早く帰りたいからな。もうこんな連中にかまってるのも面倒だ。
悪くないな。自分の言いたいことを言えるってことは。
気にする必要なんて最初っから無かったんだな。
そうして俺は、間違っていく。
そんな簡単に体つき変わるか?と思うかもしれませんが、そこそこストイックにやってると3ヶ月くらいで結構筋肉付くもんです。是非。