壊れたスマートフォン   作:ロキ

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日本の高校生

東京のとある高校生に通っている、

そんなただの高校生だ。

 

ラノベやアニメ、他にはなろう小説を愛している。

もちろんそれが空想なのだとはすでに理解している。

 

俺にもそういうことに憧れていた時期もあった。

いわゆる中2病だ。

 

 

だから、

彼らを見たとき、

この男はハーレム築いていると畏怖を抱いた。

 

 

 

望月冬夜。 

同学年とはいえ、他クラスであるので面識は全くない。

 

そんな彼は、雷に打たれたとかで亡くなったはずだ。

そんな彼が、多数の美少女を引き連れて登校したのだ。

 

 

全員が転校生で隣のクラスである。

 

何人かいなくなった気がした。

気のせいか。

 

「誰が好みだ?」

 

「いや、誰って、希望の欠片もないだろ。」

 

「分かってないなぁ。俺はやっぱり姉妹かな!」

 

「2人もかよ。お前、甲斐性あるのか?」

 

銀髪の双子姉妹か。

彼女たちもそうだけど、どこ出身なのだろうか。

すでに違和感なく受け入れられているけれど。

 

 

 

家に帰ったときだった。

テレビで特集。

何人かの不良をニュースで叩き上げている。

 

女子を恐喝したとかなんとか。

プライバシーの欠片もないなと思った。

 

あれ、

こいつらって、うちの高校に通っていた気がする。

 

 

それから、

俺はニュースを帰宅したら必ず見るようにした。

 

ある国の政治家の汚職がいくつも放送された。

いくつかの戦争の平定がされた

原子核発電に代わる新エネルギーの発表がされた。

 

 

 

俺は新聞も見るようになった。

 

裁判での死刑が増えている。

神と呼ばれる人を崇めるような投書がよく見かけられた

 

特に、この町での犯罪検挙率が非常に増えてきた。

 

 

 

 

なんというか、町が静かになった気がする。

 

望月たちが歩けば、不良や通り魔が襲う。

それを人間離れした動きで見事に撃退する。

 

まるで恋愛ものの一場面を何度も見かけた。

 

望月は困っている女性と出合い、次々と救っていく。

美少女、女子高生、社長令嬢、キャリアウーマン、もう数えきれない。

 

いや、増えたり減ったりしている気がする。

初期メンバーと呼ばれる、異国の美少女たち以外、いつのまにかいなくなることが多かった。

 

 

 

戦争が各地で起き始めた。

フレイズと呼ばれる水晶のような宇宙人が暴れている。

現代兵器はまったく通用しないらしい。

 

俺たち市民は逃げ惑うことしかできなかった。

 

人型のロボット兵器、それが世界を救っていた。

 

俺は見ていることしかできなかった。

俺は無力なままだった。

 

破壊された町は一瞬で元に戻った。

俺の怪我もいつのまにか治っていた。

 

ありふれたスマートフォンもちゃんと電源がついた。

 

俺は、

俺にできることは、

 

動かないままの両親の前で泣き崩れる、

そんな彼女に寄り添う。

 

それだけだった。

 

俗にいう、美少女ではない。

それでも体が動いていた。

 

たぶんずっと誰かの力になりたかったのだと思う。

ちっぽけな俺でも役に立てるのだって。

 

 

今は、

そんな妻と人並みの人生を謳歌している。

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