KIVACU-RIOT!   作:Million01

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ハーメルン用のTwitterのアカウントを作ったのでそちらもどうぞ
にしても仮面ライダーWの小説版ホントすこ
風都探偵とそうだけど小説版も好き
ゼロ・ドーパントに仮面ライダーアクセルを対峙させるのがね
メモリの相性を考えさせられる内容だった

にしてもエクストリームメモリの設定ガバガバすぎるのも草
小説版ではズー・メモリに翼を噛み砕かれるくせに風都探偵では敵のビームを防ぐってどういう耐久なんだ……ガバガバすぎィ!


疾走する運命

―――倉庫突入当日

 

「よし、お前らもうすぐ突入だ。気を引き締めろよ」

 

主任が静かに無線を通してそう言った

 

「矢来、吸血は済んでいるな?」

 

「はい、いつでも行けます」

 

主任の言葉に頷いて美羽はコートの中のイクサナックルを見せた

 

「よし、全ユニット突入!」

 

主任がそう叫ぶと素早い動きで建物に隠れていた警官達が建物の中へと突入していく

勿論、その突入に主任や美羽も続く

 

建物の中にはスーツを着た男が9人

 

「動くな!手を頭に当て膝を付け!」

 

警官の言葉に従ったのが9人の内、2人

それ以外の7人は違う反応を見せる。

 

「…………」

 

パキパキ、と6人が顔にステンドグラスのような模様が浮かび上がった

 

「っ、ファンガイア!」

 

それを見て美羽は警官達の一歩前へと出た

 

『レ・デ・ィ』

 

すぐにイクサナックルを自身の掌に当てて自身を解析させる

 

「変身!」

 

『フ・ィ・ス・ト・オ・ン』

 

そして、イクサナックルをすぐにイクサベルトに差し込みイクサへと変身する

 

それと同時にその内の二体のファンガイアがイクサの方へと攻撃を仕掛けた

 

「っ!」

 

イクサはそのままファンガイアの攻撃を避けると銃であるイクサカリバーを剣形態へ変形させるとそのままファンガイアを斬りつけた

 

「―――かかってきなさい」

 

イクサはそう言って剣を構え二体のファンガイアを睨みつけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の裏手の路地に複数の警官が少しずつ後退しながらも応戦する

 

「くっ!」

 

「これじゃあどうしようもないっ……くそっ!」

 

警官達はそう言って更に後退していく

 

 

「―――キバット」

 

僕はその様子を建物の上から確認する

 

理由はもちろん、ファンガイアを倒すためだ。違法な薬を売って吸血鬼をファンガイアにする

僕は昔見た。人間からファンガイアになった人を……だが、その人は苦しそうに藻掻き……人間の理性を失う

吸血鬼がファンガイアになるとどうなるかわからないけど、ただ無事ではすまないと思う

 

だから、僕はそれを止める……ファンガイアも

 

「よっしゃ、キバって行くぜ!」

 

僕はキバットを右手で掴みそのまま僕の左手にキバットの魔皇力を流し込む

パキパキパキ、とステンドグラスのような模様が僕の顔に浮かび上がる

 

「―――変身」

 

そして僕は腰に出現した赤いベルトをキバットにセットした

パリン!と何かが割れる音と同時に僕はキバへと変身する

 

ザッ!と僕は建物の屋上から飛び降りるため床を蹴り跳躍する

 

そして僕はベルトから緑色のホイッスルを取り出しそのままキバットの口へと差し込んだ

 

「よっしゃ!バッシャーマグナム!」

 

キバットから発せられた笛の音が緑色の何かを呼び出した

 

僕はそれを右手で受け止めると、キバの右腕と右肩、銅部分、そしてキバの複眼が緑色へと変わる

 

「はぁっ!」

 

そして僕はすかさず落下地点にいるファンガイアの方に緑色の何かを構えた

緑色の何かはその場で展開し、三つのヒレのような物が付いた銃へと姿が変わる

 

そして四発、トリガーを引いた

 

「っ!?」

 

パパパパッ!と音速以上の速さで撃ち出される水の銃弾がそれぞれ2発ずつファンガイアへと直撃する

 

僕は上手く警官とファンガイアの間へ割り込むように着地しファンガイアを見た

 

「き、キバ……」

 

背後から警官の声が聞こえるけど僕はそれになんの反応もしない

 

ファンガイアが二体同時にこちらに接近してきた。僕はすぐにバッシャーマグナムを構えてその内の片方に水の銃弾を連射する

 

当然、片方はその場で吹き飛ばされるが……もう片方のファンガイアはそのまま攻撃範囲へと距離を詰めてきてそのまま拳を振り下ろそうとしてくる

僕はそれを身をかがめて避け、そのまま足を踏ん張ってファンガイアにタックルして押し返す

 

『くっ……』

 

「よし、決めるか!」

 

僕はキバットの言葉に心の中で頷き、銃で言うハンマー部分にあるバッシャーマグナムのヒレをキバットに加えさせる

 

「バッシャーバイト!」

 

キバットがそう言ってバッシャーマグナムに魔皇力を注入し始める

そして、それだけではない。バッシャーマグナムの力によって僕の周りの地面が水面へと変化していく

 

「…………」

 

バッシャーマグナムの三つのヒレがフィンの様に回転していき、それに呼応するかのように僕の地面の水面の水がバッシャーマグナムの銃口へと集まって行く

 

「…………」

 

そして、僕はその銃口を目の前の二体のファンガイアへと静かに向ける

 

そして、僕は静かにトリガー引いた

 

音もなく発射された水の砲弾はそのままマッハ2以上の速度でファンガイア達へと命中した

 

「…………」

 

僕はそのままステンドグラスの塊の様になったファンガイア達の手前まで近づき、そのまま触れる

 

パリン!と二体のファンガイアの体はその場で砕け散った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

 

部屋に響き渡るイクサベルトの電子音と共にイクサはイクサカリバーを構えた

 

「ハァァッ!!」

 

イクサの叫び声と共にそのままイクサカリバーを横凪に振るう。半弧を描くような斬撃はそのまま二体のファンガイアの体を斬り裂き、粉砕する

 

「そういえば他のファンガイアは……」

 

イクサはそう言うと他のファンガイアを探しに行く

 

「あれは……!」

 

イクサは建物の外を出てとある者を見た

 

「…………」

 

右手にバッシャーマグナムを持っていたキバだった

 

「キバっ!!」

 

イクサはそう叫び手に持つイクサカリバーを銃に変形させて構えた

 

「……!」

 

イクサの声がキバに聞こえ振り向いた瞬間、イクサはトリガーを引いた

 

「っ!」

 

ダダダダダッ!と何発もの銃弾をキバの鎧に撃ち込んだ

 

「はぁっ……」

 

そしてイクサはそのままイクサカリバーを剣形態へと戻してキバの元へと駆け込む

 

「……っ!」

 

それを見たキバはすぐにバッシャーマグナムを構えるとイクサの方へと数発撃ち込んだ

 

「くっ!」

 

キバの射撃を警戒してイクサはその場で足を止めた

だが、キバのバッシャーマグナムから射出された水の銃弾はイクサには命中せずイクサの手前の地面で水が弾け飛ぶ

 

「しまったっ……!」

 

足止めされた事に気付きキバの方を向く、が……そこにはキバの姿はもうなかった

 

 

 

美羽は変身を解除するとすぐに主任の元へと戻った

 

「主任、他のファンガイアは?」

 

「ああ、こっちの二体は白いキバが現れて倒していったよ、だが……」

 

「……?どうしたんですか?」

 

「いや、一人逃してしまってな……」

 

「そう、ですか……」

 

主任の言葉を聞いて美羽は残念そうな顔をして俯いた

 

「だが、気にするな。ファンガイアではないと思われる二人は逮捕できたんだから」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

美羽ちゃん達が倉庫に突入していく次の日、僕は陰陽局に顔を出す

 

「主任、昨日の件……どうなったんですか?」

 

「それがだな、少しだけわかったことがある。昨日、捕まえた二人から聞いてな、やはり、この薬は吸血鬼をファンガイアへと変貌させる薬だ」

 

……!さすがにこれを聞いて僕は同様を隠せないそんな事をしたら……

 

「最初はこの薬を使った吸血鬼は苦しくなるが段々とそれが弱まりファンガイアの体に慣れてくるんだ」

 

そう言って僕と美羽ちゃん、それに布良さんの顔を見て話す

 

「それにファンガイアとなった吸血鬼は普通のファンガイアとは少々違うらしい」

 

「少々、違う……?」

 

その言葉に美羽ちゃんは首を傾げた

 

「ああ、どうやらファンガイアとなった吸血鬼はどうやら吸血鬼の時に使用できていた能力を使えるらしい。それだけじゃなく吸血鬼の身体能力に加え、ファンガイアの力も加わることになる」

 

「え、それじゃあ……」

 

「そうだ、下級ファンガイアよりも断然強く……そして、上級ファンガイアに匹敵するほどの力を持つということだ」

 

上級ファンガイアに……もしそのファンガイアとなった吸血鬼と出逢えば恐らく今のキバでは歯が立たない……そうとなれば……

 

「しかも、今回捕まえた奴らから聞いた話はもう一つある」

 

「もう、一つ……ですか?」

 

「ああ、なんでもこの薬を作っているのは別の組織らしい……それも大きな、そして世界各地に支部があるらしい組織だ」

 

「大きな組織……そんな組織がこの海上都市で何を…」

 

「わからん、だが言えることは吸血鬼を使って何かをしようとしているのは確かだ」

 

そんな組織がこの都市にいるなんて……しかもファンガイアが関わっているってことになると……

どうやら僕はまだ本土へ帰るのはまだ先らしい……

 

 

 

 

 

 




感想や指摘、誤字脱字の報告などお気軽にどうぞ!

ていうかバッシャーマグナムの弾速が秒速700mとか大概でしょ
マッハ1で秒速340mのくせに秒速700mって……
それ言うとあれだけどイクサカリバーの連射速度も大概
あんなにコンパクトの癖して秒間30発って……こんな武器作ったの誰だよ…

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