仮面ライダージオウもいいけどスーパー戦隊最強バトル!もいいよね
にしても仮面ライダーの二次創作はあるのになぜスーパー戦隊の二次創作はないんだ?
個人的にはモーレツ宇宙海賊と海賊戦隊ゴーカイジャーとのコラボとか面白そう
う〜ん……僕はとある物を茹でている鍋を見る。
「ワタル〜?」
自室のドアの向こうからエリナちゃんの声がしたので、僕は扉を開けて部屋に招き入れた。
だけど……
「っ!?」
突如、エリナちゃんが自分の鼻を塞ぎ始めたのだ。
「え、どうしたの?」
明らかに顔を青くして僕の部屋の中の様子を見る。だけど、なぜか部屋の中には入ろうとしなかった。
「……?」
僕は首を傾げながらその様子を見守った。
バタン、と一回扉を閉めて数秒後、再び扉を開ける。
「な、何この匂い!?」
エリナちゃんはそう言いながら僕の部屋の窓を開ける。
「ぷはっ……」
「だ、大丈夫?」
「ワ、ワタル……これ、なんの匂い?」
「匂い……あ、これの事?」
僕はそう言って目の前にある鍋の蓋をとって中身を見せる。
「っ!?な、な、な、何してるの!?」
何かおかしいのだろうか?
「何って……ニスを作ってるだけだよ……?」
「ニ、ニス……?」
エリナちゃんはそう言いながら鍋から遠い位置にいた。
「うん、バイオリンに使うニスを作っているんだ」
「そ、その鍋の中に何が入ってるの?」
「え?魚の骨に、バナナやみかんの皮……とか」
ニスを作る材料は全て台所のゴミ袋から頂いてるけど……
「なんでそんなものを入れてるの!?」
さすがに信じられないのか目を見開いて僕を見てくる。
「前にも言ったけど、僕は父さんのブラッディ・ローズを超えるバイオリンを作りたいんだ。だからこのニス作りもそれを超えるための一歩」
「わ、わわわかったから……鍋に蓋をして!!」
僕はエリナちゃんに言われるがままに鍋に蓋をする。
「はぁ……ワタルはよく平気でいられるね」
そう言って僕を半目で僕を睨みつけてくる。
「え、平気じゃないの?」
「平気じゃないよ!?むしろ平気の方がおかしいよ!」
僕の嗅覚がおかしいのかな……?
「ワタルってもしかして匂いフェチ?」
「匂い、フェチ……って?」
「う〜ん……なんて言うんだろう……匂いに興奮する、とか…?」
「う〜ん……」
実際にどうなんだろう……色々なニスを作るために試しているけどニスのその時の匂いってあんまり気にしないから……
「多分、匂いフェチじゃないと思うよ……」
「ふ〜ん、そうなんだ……」
「ていうか匂いに興奮するってあるの……?」
「ほら、好きな匂いってあるでしょ?それを嗅ぐと心がドキドキする感じ」
「世の中にはそういう人がいるんだ……変わってるなぁ」
「ワタルも十分、変わってるけどね」
そうかな……?僕ってそんなに変わり者なんだろうか……
「ね、ねぇ……ワタル、あの鍋の中身どうするつもりなの?」
「うん、あれのだしをニスと混ぜてバイオリンに塗るんだよ?」
そういえば忘れていた……そろそろ頃合いかな。
僕は鍋の蓋を外して、そのまま液体だけをとある容器に入れる。
「っ!?」
さすがに匂いに耐えきれないのか、エリナちゃんは思い切り鼻を摘んでこっちを見ていた。
「嫌なら無理しなくていいんだよ?」
液体を取り終え、僕は市販のニスをその液体とかき混ぜる。
「ダ、ダイジョーブだよ……ワタシ、ワタルがどんな感じに作ってるかも見たいし!」
若干、無理しているようにも見えるけどエリナちゃんがそう言うなら止める気はない。
「…………」
僕は無言でバイオリンの表面にニスを塗っていく……
「…………」
エリナちゃんは匂いに少しだけ慣れたのか、鼻を摘んでいた指を外して真剣に僕の作業を見ている。
「だめだ……」
僕はニスを塗り終えたバイオリンの色を見てそう呟いた。
「え!?」
「はぁ……」
僕は大きなため息をつきながらそのバイオリンをゴミ箱に捨てる。
「捨てちゃうの?」
「うん……どうしても父さんみたいなバイオリンの色が出せないからね……」
「そう、なんだ……ワタルも大変なんだね……」
エリナちゃんはこれといった事は言わなかった。
「…………」
「…………」
少しばかり気まずい雰囲気が流れる。
ど、どうしよう……僕のバイオリン作りのせいで変な雰囲気になったけど。
「ね、ねぇワタル、今度、ワタシの働いてるところ見に来ない?」
エリナちゃんが何か話題を切り出そうとしたのかそう口を開いた。
「エリナってどこで働いてたっけ?」
「ワタシね、カジノ特区で働いているんだ。ちなみにニコラも一緒」
「そう、なんだ……なら空いている日に来ようかな」
「明日とかダイジョーブ?」
「う〜ん……明日、明日……問題なさそう」
確か明日は風紀班の仕事もなかったし、多分問題ない。
「あ、じゃあ……ここにきてね」
と言って紙に何かを書いてその紙を僕に渡してきた。
これはその地図とエリナちゃんが働いているテーブルの場所だ。これなら迷うことなく行けそうだ。
今日も学院の授業が終わり、僕はみんなと一緒に食堂で夕食……いや、夜食?を頼んだ。
「そういえば最近、よくエリナが渡の部屋を出入りしているようだけど、変なこととかしてないわよね?」
美羽ちゃんが僕をジッと睨み付けてくる……
「変なこと……?」
「そうね、例えば……そのやることはやってるみたいな……」
「……?」
「え、ええええぇ!?」
僕が首を傾げると布良さんが何かを察したかのように顔を赤くした。
「ミュー、ワタルに失礼だよ。ワタルはそんなことしないし、ていうよりもワタルはできないし」
「ま、それもそうね。渡って鈍いもんね」
「鈍いって動きが……?」
僕がそう言うと、周りにいる美羽ちゃんやエリナちゃんが僕をジッと見てきた。
「自覚がないならもういいわ」
そう言ってため息をつく、美羽ちゃん。
鈍いってどういうこと、だろう……?
「ここら辺、だったはず……」
僕は地図に示された建物の前に立ってそう呟いた……
「…………」
少しばかり緊張するな……こういうところって初めてだし……
とりあえず中に入ってみるとそこは様々な人がいた、と言ってもほとんどが若い人達ばかりだ。
「う……」
こうも人が多いところは好きじゃない……
「少しだけ見て、帰ろう……」
そんな事を思っていると近くにいたテーブルの人達が気になった。
気になったのは三人……まず一人は長い金髪を結ってスーツとブレザーを着たニコラ君、二人目はここに僕を紹介したバニー姿のエリナちゃん、そして三人目は……
「…………」
少し厳つい顔をしている物静かにテーブルでカードを手に持つ黒髪の男性……あれ、あの人って……
「おや、渡君じゃないか……」
僕の視線に気付いたのかニコラ君が僕に話しかけてきた。
「あ、ワタル来てくれたんだ!」
「どうやらエリナ君が渡君を呼んだようだね」
「う、うん……」
「…………」
一瞬だけ黒髪の男性と目が合った。
「あー、ボクはお客様の相手をしないといけないから、二人は初心者用のテーブルでゆっくりしていったら?」
「じゃあ、行こっか」
そう言って僕に初心者用のテーブルの方に案内してもらった。にしてもあの男の人……
「何やる?ルーレット?ポーカー?ブラッジャック?バカラ?スロット?」
「個人的にはカード系のほうがいいかな……」
あまりルーレットやスロット系は僕の好みではない。馴染みのあるトランプの方がまだマシだった。
「じゃあ、ブラックジャックでもやる?」
「まぁ、それぐらいなら」
とは言ってもあまりトランプとかはやったことがない……
「じゃあ、一応説明するね。トランプの数字の合計が21に近い方が勝ちなんだ」
「そうなんだ……」
「それで覚えて欲しいのは―――」
数分程度でエリナちゃんの説明が終わった。なんとなくだけど、ルールもある程度覚えた。
「とりあえずやってみる……?」
「うん……」
この間までは僕が教えていたけど、こうもジャンルが違うと逆になるんだ……
エリナちゃんがカードシューターと呼ばれるところから慣れた手付きでカードを引き、僕の方に表向きで手元に二枚、エリナちゃんの手元に二枚を表と裏の一枚ずつ配置した。
「8と3……11、これは……」
エリナちゃんの公開されてるカードは10……裏向きのカードが気になるけど。
「どうするワタル?」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら僕の様子を伺うエリナちゃん…
僕はエリナちゃんの問いかけに対して、コツコツと指を叩く。これはどうやらヒットと呼ばれるもので、もう一枚追加できる仕草らしい。
「だよね」
配られてきた数字は6……合計17……
コツコツ、と僕は勇気を持ってもう一枚追加する。
「ダー」
短い返答と共に配られてきたカードは3……これで合計20だった。
「えっと……」
僕はここで手を水平に振る。この合図はステイと呼ばれるもので、ここで引くのはおしまいってことらしい。
「当然かな。でもねワタル、そんな安全策ばかりじゃ勝てないんだよ」
そう言って苦笑して、エリナちゃんは自分の手元にある裏向きのカードをオープンした。
「っ!?」
その数字はA……ブラックジャックの場合、Aは1か11と扱われる。
Aを11と扱うと10と11の合計21……ブラックジャック。
最初に配られたAのカードが、Aと10、J、Q、Kのどれかの組み合わせだった場合をそう呼ぶらしい。
そもそもJ、Q、Kも10として扱うので10より上のカードといえば11のAだけだ。
「ナチュラルブラックジャックだね、残念♪ビギナーズ・ラックは来なかったね」
僕を挑発?するかのようにそう言ってきた……そう言われるとどこか悔しかった。
「も、もう、一回……」
「勿論、何度でもいいよ」
エリナちゃんがそう言ってカードを配る。
「9と5……ヒット」
合計14……
「ダー」
そう言ってもう一枚配られる、そのカードは5。
「合計19……ステイ……」
「それじゃあ今度はエリナだね。6と8の14。となるともちろんいくしかないよね」
そう言ってシューターから一枚抜き取り、そのカードをオープンする。
そのカードは7……
「合計21、またエリナの勝ちだね」
これって運要素もあるんだろうけど、エリナちゃんに勝てる気がしなくなってきた……
「強い……」
「そりゃね、ディーラーの勉強もしてるから、今日ルールを聞いたワタルには負けられないよ」
どうやら運要素があっても経験の差で大きく差が開いてしまうらしい……
「もう一回いい?」
もう少しだけ僕は遊んでみようかな、っていう気持ちになる。
「にひひ、ワタルってばギャンブルで熱くなるタイプなんだね。あんまり入れ込んじゃうと冷静な判断ができなくなるよ」
そんなつもりじゃないけど、少しばかりこういうのも面白く思えてきた。
「今度こそ勝てるかなぁ?」
やっぱり何度やってもエリナちゃんには勝てなかった。
「一度も勝てなかったね♪」
口に出して言うことじゃないのに、エリナちゃんが面白がるようにそう言ってくる。
「うっ、負けちゃったものは仕方ないけど……」
「まだやる?」
「もう大丈夫だよ。十分楽しんだから」
僕はそう言って笑ってみせる。
「そう、良かった。今度も遊びに来てくれる?」
「時間が空いたときにかな……?」
僕はそう言って曖昧に答えて見せた。
「それじゃあ、また明日」
僕はエリナちゃんにそう言って手を振ってカジノを出ていく。
エリナはワタルに手を振って見送るとニコラが近づいてきた。
「渡君も可哀想に。チラッと見たけど、キミ、カードを下から引いてただろう?」
「あり?そうだっけ?指が滑っちゃったのかもー」
「カジノでそういう事はしちゃダメだって言われてるだろ。他のお客様に見られたら信用問題だよ」
「ごめんなさい。謝るから、今回だけは内緒にして、お願いっ!」
そう言ってエリナは手を合わせてニコラに頭を下げた。
「……本当、今回だけだからね」
「ありがとう、そういえばニコラの方はお客様どうなったの?凄い連勝してたけど」
「あー、うん……あまり言うのは良くないんだろうけど、あのお客様、最後に大博打に出たんだ」
「ふむふむ、それでそれで?」
「負けて全部パーさ」
「もったいないなぁ……」
「そうだね、けど……」
「けど……?」
「そのお客様、負けたっていうのにたいそう驚かなくてそのままその場を去っていったよ」
「衝撃すぎて言葉が出なかったんじゃ……?」
「とてもそうには見えなかったけど……」
そう言って少しだけあの時の事を思い出すニコラ。
「それに凄い目力だっなあ……どこか野生の獣みたいな、目……」
そう、ポツリと呟くニコラ……その言葉はエリナの耳には届かなかった。
「主任、政府の方から荷物が……」
「ん?荷物?」
「はい、ただ中身がわからないんですけど」
そう言って長身の女性が主任が座っている机の上に銀色のアタッシュケースを置いた。
「…………」
少しだけ顔を歪ませる主任。
「ったく……政府の方は何を送ってきたんだぁ……?」
パチンッ、とアタッシュケースの留金を外す主任。
そして、アタッシュケースを開けた。
「これは……?」
「主任、何が入ってるんです?」
主任が少しだけ困惑した表情でアタッシュケースの中身を見る。アタッシュケースを渡した女性も横から覗いた。
「ナックル?とベルト……?のようなものですね……」
アタッシュケースの中身を見た女性がそう呟いた。
「あ、ああ……ん、これは……?」
主任はアタッシュケースの上部分の方に、とある書類が貼られているのに気付く。
「あー……『Intercept X Attacker Ⅱ』……?」
「えっと……翻訳すると"未知なる驚異を迎え撃つ"ですかね……」
「ふ〜ん……」
主任はそう言ってその書類をパラパラと見ていく……
そしてとある単語に目が留まる……この単語は―――
「―――
753315!