KIVACU-RIOT!   作:Million01

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193の登場だ、変身するのは誰だ?

腕振りなさーい!振りなさい!
早くしなさい
投稿しなさーい!投稿しなさい!
早く書きなさい



再誕・イクサ変身

先日、エリナちゃんのカジノに行ってから数日が経った。

風紀班の仕事の方も順調というわけでもない、なにせ新しい薬の噂が手に入っていない

 

「……おい、矢来、ちょっといいか?」

 

と、枡形さんが唐突に美羽ちゃんを見て少し戸惑うも呼んできた

 

「主任、どうしたんですか?」

 

「あー、お前に支給したいものがある。ちょうどいい、布良、渡、お前らも来い」

 

「私達も、ですか?」

 

僕と布良さんは思わずお互いの顔を見てしまう

 

そう言って僕達が連れて行かれたのは銀色のアタッシュケースが置いてある机だった

 

「なんですか、これ?」

 

「とりあえず中身を見てみろ、話はそれからだ」

 

枡形さんにそう言われ美羽ちゃんが渋々アタッシュケースを開ける

アタッシュケースを中身を見ようとする美羽ちゃんの両端から僕と布良さんは覗いた

 

「―――っ!?」

 

僕はその中身を見て思わず絶句した

中に入っているのは少し大きめのナックルにベルトの二つだった

 

「……主任、これは……?」

 

「つい先日、本土の方から送られてきた物資だ。えっと、正式名称は"Intercept X Attacker Ⅱ"……だったか?」

 

「いんたーせぷといくすあたっかーつー?」

 

布良さんはその名称を復唱しながら首を傾げた

 

"Intercept X Attacker"……そのあとに"Ⅱ"が付いている理由は知らないけどこの単語は知っている

これは通称……

 

「―――IXA(イクサ) Ⅱと呼ばれているものだ」

 

僕の思っていた単語を枡形さんが口にした

 

「詳しくは知らんがなんでもこのイクサとかいうのは本土のとある組織がファンガイアを倒すために使っていたヤツだそうだ」

 

「とある組織……?」

 

「そこまでは知らん、が……これと一緒に送られてきた取扱説明書の中に入っていた手紙を見るとどうやらコイツはその二号機だそうだ」

 

枡形さんがそう言ってパンパンと軽くアタッシュケースを叩く

 

「なぜ、これを私に?」

 

「まぁ、これは一応誰でも使えるらしいんだが……」

 

「誰でも使えるならまだファンガイアと戦えない力を持つ渡の方がいいのでは?」

 

そう言って僕を横目で見る美羽ちゃん。僕の心配をしてくれるのは嬉しいけど……言い方が……

 

「そうしたいのは山々なんだか、なにせこれはまだ試作機らしくてな。常人が使用しても数分しか身体が保たないんだ」

 

枡形さんがそう言ってアタッシュケースの中に入っているベルトを睨みつける

 

「……なるほど、常人では無理でも吸血鬼なら長時間使用が可能だと……?」

 

「そうだ、だからこれをお前に頼みたい。大丈夫か……?」

 

「……ファンガイアを倒せるなら問題ないです」

 

美羽ちゃんは決意を示すかのように真剣な表情でそう言った

 

「よし、わかった……矢来、使う前にはこれを読んでおけよ」

 

枡形さんはそう言ってアタッシュケースの中に入っていた取扱説明書を美羽ちゃんに手渡す

 

「了解」

 

イクサはイクサナックルと呼ばれるナックルを体の一部に当てて解析させ、パワードスーツを装着し敵と戦う存在だ

僕や装着者はその存在をこう呼んでいる

 

―――仮面ライダーイクサ

 

そもそもこのイクサは対ファンガイア対抗組織『素晴らしき青空の会』が開発したパワードスーツで、その組織に所属している、麻生 恵さんの祖母が開発していたパワードスーツだ

 

だが、約35年前に開発途中にファンガイアに襲われイクサは未完成のままで終わってしまう

 

そしてなんとか23前に使用され、そのイクサを使用した内の一人が僕の父、紅 音也だ

けど、まだ23年前のイクサはまだ全開というわけではなくそこからさらに改良され多くのファンガイアを殲滅できることが可能になったのが今のイクサ……と言ってもそのイクサがこの海上都市にはいない

 

そのイクサの装着者である名護さんは今も本土で戦っている、人に害を為すファンガイアと……

 

「…………」

 

美羽ちゃんがジッと取扱説明書を見ている……美羽ちゃんが仮面ライダーイクサに変身……何かなぁ……

 

嫌というわけではないけどちょっと気が引ける感じがする……

 

「矢来、説明書を見るのもいいがちゃんと巡回もしとけよ」

 

「わかっています、主任。じゃあ、渡行きましょうか」

 

そう言って美羽ちゃんが陰陽局を出ていく。僕もそれに付いていった

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

ペラ、と美羽ちゃんが説明書を度々見ながら巡回する

美羽ちゃんがイクサに変身するのか……大丈夫かな?と僕は少しだけ不安を覚える

イクサを装着するということは今まで以上にファンガイアと戦うということになる……

イクサもファンガイアに対して無敵ではない

ファンガイアにも階級がある。上級ファンガイアと対峙したら美羽ちゃんもひとたまりもないだろう

 

「…………」

 

「…………」

 

僕はそんな事を考えながらお互い無言のまま商店街や大通りなどを巡回していき……

 

「…………」

 

「…………」

 

あまり人気のない小道まで来た。周りが静かなせいか遠くに響く何かが走る音が僕たちの耳に届く

ダッダッダッ!とその音は段々とこちらに近づき、そして目の前の曲がり角でそれは現れた

 

「っ!」

 

スーツを見出しながら息を切らしている青年だった

青年は僕達を一瞬だけ見ると少し安堵したかのような表情をする

 

「あ、あの……?」

 

僕は少し不思議に思いその青年に声をかけた

 

「た、助けてくれっ!お、お追われてるんだっ!!」

 

その青年が顔を青ざめながら僕の両肩を掴みながら僕の体を前後に揺らす

 

「お、落ち着いてください……えっと……」

 

何があったんです?と聞こうとした時、誰かがこっちの方向に走ってくる音が聞こえた

 

「き、来たぁ……!」

 

青年は僕の後ろに隠れるように移動し震えた手で僕の肩を掴んでくる

 

「チッ……まさか人がいるとはな」

 

「…………」

 

先程、青年が飛び出してきた道から二人の厳つい顔の男性が現れる

そして、僕と美羽ちゃん、そして僕の背後に隠れている男性を睨みつけるようにそう呟いた

 

「あの、何があったんですか?」

 

美羽ちゃんが距離を保ちながら二人の男性にそう聞いた

 

「…………」

 

「…………」

 

その言葉を聞いて二人の男性はお互いの顔を一瞬だけ見合うと表情が一変した

 

「っ!?」

 

「ファ、ファンガイア!」

 

二人の顔にステンドグラスのような紋様が浮かび上がり直後、異形の姿へと変わる

赤いファンガイアと青いファンガイアだ

 

「どこか離れていてくださいっ!」

 

僕は背後の青年にそう言うと一歩ずつ、その場を下がり始める

ファンガイアもゆっくりと僕たちに近づいてきた

 

「事情はわからないけど、丁度いいわ。早速試してみようかしら。渡、血を吸ってもいい?」

 

「美羽ちゃん、まさか……」

 

「ええ、そのまさかよ。だからいいかしら」

 

「う、うん……」

 

美羽ちゃんはそう言うとを素早く僕の首筋に吸血鬼の牙をたてる

その様子を見たファンガイアは余裕だと思っているのか特に変わった様子は見せなかった

 

「じゅじゅ……じゅる、じゅる……」

 

立たれたところから僕の血が出てきて美羽ちゃんは僕の血を啜っていく

 

「さて、行くわよ……」

 

僕の首筋から口を離した美羽ちゃんは僕の一歩前に立ち、今日支給されたベルトを自分の腰に巻き付けた

 

「渡、下がってて」

 

美羽ちゃんはそう言うと内ポケットからベルトと同じく支給された大きめのナックルを取り出し、そのままナックルを自分の掌に押し付けた

 

『レ・デ・ィ』

 

ナックルから聞こえる電子音が美羽ちゃんの体を解析し終えていた

 

「っ!?」

 

ナックルから聞こえる電子音にファンガイア達はその場で身構えた

 

「―――変身」

 

美羽ちゃんは静かにそう呟き、そのままそのナックルをベルトに差し込んだ

 

『フ・ィ・ス・ト・オ・ン』

 

ベルトから発せられる電子音と共にベルトから十字架のような物が出現し、回転しながら美羽ちゃんの前に出てくる

そして、その十字架のようなものを起点としてパワードスーツが出現され美羽ちゃんの体を覆った

 

白を貴重とした戦士のような姿のパワードスーツ―――仮面ライダーイクサが僕の目の前にいる

 

「着心地がいいわね……」

 

美羽ちゃんはそう言って両手の指を動かしながらそう言った

 

「―――っ!」

 

今まで余裕そうにこちらに迫ってきたファンガイアの一体が突如、焦りを感じたのかイクサに飛びつくように襲いかかる

 

「はっ!」

 

だが、イクサは隙のない動きで飛びついてくるファンガイアを殴る

 

「…………」

 

飛びついてきたファンガイアはそのまま吹き飛ばされ、転がっていく

もう一体の赤いファンガイアはそのまま剣を振るって襲いかかる

 

「っ!」

 

イクサは剣を左腕で受け止め、そのまま右手でファンガイアの手首を掴む

そしてそのままファンガイアに何度も膝蹴りをし、そのままファンガイアを押しやり地面に叩きつける

 

「これを使ってみようかしら」

 

美羽ちゃんはそう言うと左手を手前に出し、そのまま少し下へ動かす

 

「―――!?」

 

すると目の前で地面に伏せているファンガイアが急に起き上がらなくなった。これはおそらく美羽ちゃんの吸血鬼の能力をファンガイアに使ったんだろう……

 

「…………」

 

そして、美羽ちゃんはイクサベルトの右腰から銀色のホイッスルを取り出すと、そのままイクサベルトの中央部分に差し込んだ

 

『イ・ク・サ・ナ・ッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

 

そしてイクサはその電子音と共にベルトからイクサナックルを取り出し構える

 

イクサナックルに5億ボルトのエネルギーが集中される

 

「はぁっ!!」

 

ダァンっ!という音ともに目の前の地面に伏せているファンガイアにイクサナックルを思いつける

直後、イクサナックルから放たれた山吹色のエネルギーが粉砕されファンガイアをの体を砕いた

 

「っ…!」

 

一瞬だけイクサは体をよろめかせるけどもう一体の青いファンガイアを睨みつけた

 

『くっ……!』

 

もう一体のファンガイアは半歩後ろに下がりながらイクサを睨み返す

 

「…………」

 

「…………」

 

お互い動かず一瞬の静寂……

 

『チッ…!』

 

だが、それを破ったのはファンガイアだ

逃げようと試みてファンガイアがイクサに背後を見せたその時だった

 

ダダダダダダッ!とイクサが素早い動作でいつの間にか持っていた大型の銃をファンガイアの背に連射した

 

「逃さないわ」

 

そう言ってイクサは左手を前に突き出し左へと手を動かす

直後、ファンガイアは何かに押されるかのように体が左へと吹き飛ばされ壁に叩きつけられる

 

「最後はこれで決めるわ」

 

イクサはファンガイアの元まで近づくと手に持っていた銃のマガジン部分を押し、剣形態へと変形させた

そして、イクサベルトから金色のホイッスルを取り出しそのままイクサベルトの中央部分に差し込んだ

 

『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

 

イクサベルトの電子音と共にイクサの背後に太陽のように輝く球体が現れ、イクサの剣が光を纏う

 

「これで終わりねっ!」

 

イクサは剣を両手で構えると少し大振りに振り上げる

そのままイクサはファンガイアに袈裟斬りに剣を振り下ろす

高威力の斬撃はそのままファンガイアの体を粉砕する

 

「っ!」

 

「美羽ちゃん!?」

 

変身が解除され、美羽ちゃんがその場で片膝を付く

 

「だ、大丈夫よ……」

 

美羽ちゃんはそう言うと立ち上がる

 

「そう……ならいいけど、無理したら……」

 

「それぐらいわかってるわ」

 

本当にわかってるのかな……?

 

「あっ……」

 

僕はそう思いながら先程の青年の事を思い出し後ろを振り返る

 

「ヒ、ヒィっ!」

 

その青年は近くの電柱を盾に身を隠していた

 

「あ、あの……なんであのファンガイア達が貴方を追っていたのか詳しく聞かせていただけませんか?」

 

僕は青年に近づいてそう聞いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファンガイアに追われていた青年の名前は『倉端 健太』22歳

 

なんでも新しい生活をしたくてこの海上都市に引っ越ししたらしい

 

それはいいとしてなぜ彼がファンガイアに追われていたのかと言うと新しい生活を始めていざ、仕事を見つけようと思ったときにとある人から勧誘されたらしい

 

その仕事は簡単なものらしく給料も高い、というのが魅力だったらしく詳しい仕事内容も聞かずその仕事を始めたらしい

 

けど、その仕事を始めようと仕事場に着くとそこは違法な薬の取引業者で彼はその下っ端として働いていた

 

さすがに健太さんも犯罪に足を入れてると思ったのか上司に辞めたいと言うと

 

『お前が辞めるのは勝手だがそん時は命がないと思えよ?』

 

と上司の姿がファンガイアとなり脅されていたらしい

 

そして脅されて数ヶ月が経ち、健太さんは我慢の限界だったのか風紀犯と接触できるように深夜に薬を持ち出し脱走……そして美羽ちゃんに助けられるという事に至った

 

「で、これが被害者が持ち出した薬らしいが……」

 

そう言って枡形さんが僕達の目の前に少し大きめの注射を置いた

 

「これ、どういう薬なんです?」

 

「被害者の話によると、この薬は吸血鬼用らしく。吸血鬼に使うことによって吸血鬼からファンガイアになることができるらしい」

 

「吸血鬼を……ファンガイアに……?」

 

吸血鬼をファンガイアに……その言葉を聞いて一瞬だけ背筋に悪寒が走る

それは昔、兄さんが人間をファンガイアにしていたのと同じことをしてるようなものだ

この都市にいるファンガイアはそんな事を考えていたということになる

 

「吸血鬼にもいるだろう?自分の力に酔って犯罪を犯す奴らが。そういう奴らにこの薬を売っているらしい」

 

「なんで、そんな事を……」

 

「そこまでは知らん……被害者も多くは知らないらしい……」

 

「けど、その薬って政府に認められてないんですよね?」

 

「当たり前だ。面倒な事になってきたな……」

 

枡形さんはそう呟きながら後頭部を掻く

 

「この件は上に報告して、明後日に被害者が教えてくれたブツが隠されている倉庫に突入する」

 

明後日……

 

「しゅ、主任……」

 

「どうした、紅。何かわかったのか?」

 

「い、いえ……その、明後日どうしても外せない用事があって……」

 

「……どうしてもか?」

 

「はい、どうしてもです」

 

僕は真剣な眼で枡形さんを見る

 

「チッ……わかった。お前は出なくていい」

 

「あ、あの…主任」

 

枡形さんがため息をつくと今度は布良さんが声を上げた

 

「なんだ、布良、まさかとは思うがお前も……」

 

「え、えっと、そのまさかなんですけど……」

 

「…………。矢来明日はお前一人に任せてしまうけど大丈夫か?」

 

枡形さんは真剣な表情で美羽ちゃんを見る

 

「はい、問題ありません」

 

「そうか……ということだ。布良も明後日は出なくていい」

 

「ありがとうございます」

 

「今回は余分に応援を呼ぶか……」

 

枡形さんは少し苦い顔をしながらそう呟いた

 

 

 




容疑者は直太じゃなくその兄の健太です(

小説版のイクサってなんか人間態になっているファンガイアを見分けるシステムあるけどこっちは普通にないです(
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