お姉ちゃんの手作りの料理でまさかのムッツリーニがダウンした光景で弟の俺も含めて全員が震えていた。そういえば、よくよく考えたら俺はお姉ちゃんの手作りを食べるのが初めてだよな・・・
「(秀吉・・・あれ、どう思う?秀吉から見て演技にみえた・・・?)」
「(・・・いや、どう考えても演技には見えん)」
「(だよね・・・)」
明久は秀吉の言葉を聞き、真っ青な顔になっていた。ムッツリーニ・・・お姉ちゃんの手作り料理により撃沈したから今は寝ているが今この場にいるのは俺と秀吉とお姉ちゃんと明久だ・・・
「(総司と明久、お主らは頑丈か?)」
「(正直・・胃袋には自信はないよ。食事の回数が少なすぎて退化してるから)」
「(それはきちんと仕送りされているのをうまいこと使えていない明久が悪い。それと、秀吉の質問だが・・・頑丈ではなくってもお姉ちゃんの折角作ってくれたのは俺は食べる!)」
「(お主は食べるつもりか・・・仕方ない。ワシもたべるとするかのぅ・・・)」
「(そんな!?二人とも危ないよ!?)」
因みに俺らは笑顔でやり取りしてるがお姉ちゃんにこの会話は聞こえていない
「(なら、俺が耐えたら明久も食べろ。元々はお前が栄養確り取れていないと聞いたからお姉ちゃんは心配して作ってくれたんだぜ?おまえは食べないでお姉ちゃんを泣かすつもりか?もしもお前がお姉ちゃんを泣かしたら・・・覚悟しろよ?)」
「(ぐぅ・・・それを言われたら・・・断れないじゃないか・・・!!)」
「(まぁまぁ、落ち着くのじゃ。とにかく先にワシに任せてほしいのじゃ)」
「(だから、秀吉あぶないよ!?)」
「(大丈夫じゃ。ワシは存外頑丈な胃袋をしていてな。ジャガイモの芽程度なら食ってもびくともせんのじゃ)」
「(いや、その考え方はおかしい。ジャガイモの芽は毒だぜ?)」
「(兎に角、安心してワシの鉄の胃袋を信じてーー)」
秀吉が続きを言おうとしたら屋上の扉が開いたので振り向くと雄二がいたのだが俺はあえてこの空気を変えるためには質問した
「あれ、島田は?」
「あとから着くのとこれが姫路の手作りか・・・。おぉ!こりゃ旨そうじゃない!どれどれ?」
「「「・・・あ」」」
俺らが止める間もなく卵焼きを口に放り込んだ
パク
バタン――
ガシャガシャン
ガタガタガタガタ
ジュースの缶をぶちまけて倒れた・・
「あー!?俺の飲み物が!?」
「お主はそっちを心配するのか!?」
「さ、坂本!?ちょっと、どうしたの!?」
遅れて屋上に来た島田が雄二に駆け寄るが今の反応で俺らは確信した。こいつは確実に本物だ・・・お姉ちゃん・・・
すると雄二が俺と明久に目で訴えてきた
なぜこれできるかだって?俺らだからできる
「(毒を盛ったな・・・総司)」
「(なら、本物の毒をいれてやろうか?)」
「(やめろ!?とどめ刺す気か!?)」
「(雄二・・・。総司を疑ってるところ残念だけど姫路さんの実力だよ・・・)」
「(なん・・・だ・・と・・!?)あ、足が・・・攣ってな」
お姉ちゃんの実力だと知った雄二がウソをついた。お姉ちゃんに傷つけないように言うのはこいつの優しさかもしれないな・・・
「あはは、ダッシュで階段の昇り降りしたからじゃないかな」
「うむ、そうじゃな」
「そうなの?坂本ってこれ以上ないくらい鍛えられてると思うけど・・・」
「ゴリラでもそう言うときがあるのさ(島田には悪いけど、ここは退場してもらおう?お姉ちゃんや島田には食べさせれないからな!)」
「「(了解!)」」
とにかく、島田やお姉ちゃんにはこれを食べさせるわけにはいかない
こう言うときは明久に任せるか・・・
「あ、そういえば島田さんその手についているあたりにさ・・・」
「ん?なに?」
「さっきまで虫の死骸があったよ?」
「えぇ!?早くいってよ!」
「ごめんごめん。とにかく早く洗ったほうがいいよ?」
「そうね。ちょっと行ってくる!」
明久の咄嗟の嘘で島田は信じてくれた。そんな嘘に慌てて立ち上がり、明久の言葉通りに手洗いに行った
「島田はなかなか食事にありつけないでおるのう」
「明久がもっと早く言ってあげたら島田も食べれたのにな」
「そうだね。これはミスったな~」
「「「ハッハッハハ!!」」 」
お姉ちゃんからしたら笑ってる光景に見えるから違和感ないだろうが実際の俺らは・・・
「(明久ナイス!島田にはこれを食べさせるには危険だ)」
「(でも、このあとどうしょう?)」
「さすがにわしもあれを見ると決意が鈍るのう・・)」
「(後ろの二人は痙攣したまま動かないけど・・・たぶん大丈夫,少しすれば治ると思う・・・多分)」
「(真っ青にしてる時点で大丈夫とは言えないが、まぁ・・・ほっとくか)」
「(雄二が行きなよ。姫路さん雄二に食べてもらいたいと思っているはずだよ)」
何を思ったのか明久はこのお姉ちゃんの作ってくれた弁当を押し付けようとしていた
「(そうかのう。わしには明久に食べてもらいそうなんじゃが)」
「(そんなことないよ。乙女心をわかってないね!)」
「(仕方ない。明久、心の用意しとけ)」
「(え?)」
「(俺に合わせて行動しろ)」
「(やめろ!?流石に俺がきつい!!やめてくれ総司!!)」
雄二が何か騒いでるがスルーだ。俺は明久にアイコンタクト取ると頷いていた
「(いくぞ)あ、お姉ちゃん。あそこの雲を見て!あれはなんだろう?」
「ほへ?」
お姉ちゃんがあちらの方に注意をそれた瞬間俺と明久は一瞬の行動を起こした
「(行け!総司!)」
「(くたばりな!!)」
明久は雄二に食べさせる体勢整えると俺に合図を出したその瞬間、俺はお姉ちゃんの作った弁当を坂本の口に・・・
「もがぁ!!(きさ・・・ま・・!?)」
「(悪いな・・・明久。お姉ちゃんはお前のために作ってくれたのだからおまえが食べないとだめだ)」
俺は明久にお姉ちゃんの手作り弁当を口に入れた瞬間にあいつの目が白黒になり、意識が飛びかけているように見える。そして無理やり咀嚼させてのどに流し込ませた
「(総・・司・・おの・・れ・・がぼ!?)」
「(ほら、吐くな。そしてそのまま食べろ)」
「(お主、思った以上に鬼畜だな!?恐ろしいぞ!?)」
「お姉ちゃん、ごめん。俺の気のせいだったよ」
俺は明久に咀嚼させ終わると何もなかったかのように話しかけるとそしてお姉ちゃんもさっきの惨劇をみていないため、笑顔でこちらを見る
「そうですかーって、はれ?もう食べたのですか?」
「うん!お姉ちゃんのお弁当おいしかったよ」
「うむ、大変いい腕じゃな。」
俺らは食ってないからとりあえず適当に返事をする。元々この弁当は一番のきっかけは明久が食べていないからお姉ちゃんがわざわざ作ってくれたのだから
「明久なんか「おいしい!」って言いながら全部食べたんだよ」
「本当ですか!?」
「うん。ねぇ?秀吉」
「うむ、明久のは見ててとても食べていたのじゃ」
「うぅ・・そんーぐっ!?」
明久が何か言おうとしていたが俺がその前に防いだ。もちろんお姉ちゃんはそれをみていない
「んー?何々・・・美味しかったからまた作ってだってさ」
「明久くんがそんなこと言ってくれるなんて嬉しいです!」
「お姉ちゃんよかったね」
「はい!あ、そう言えばデザートも有るのですが明久くん達は食べれ無いみたいですね・・」
「「!?」」
デザート!?お姉ちゃんのデザートはまさかと思うけど・・・弁当と同レベル!?
「(うぅ・・総司・・秀吉・・・雄二にやってよね・・・)」
「(ふざけるな!?そこまでいうなら貴様を無理矢理たべさす!!)」
「(殺人鬼!?目の前に殺人鬼がいるよ!)」
「(仕方ない・・・ワシが出よう)」
「(無茶だよ!?死ぬよ!秀吉)」
「(俺のことは率先して犠牲にしたよな!?)」
「(大丈夫じゃ!ワシの胃袋はかなりの強度を誇る。せいぜい消化不良程度じゃろう・・)」
「(秀吉のはおいといて、二人ともうるさい。まだ喧嘩するなら俺がお前らに無理矢理食べさすぞ?)」
「「(すいませんでしたぁぁ!!)」」
俺らがそんなやり取りしてるとお姉ちゃんが不思議そうにこちらをみていた
「あれ?どうかしましたか?」
「あ、いやなんでもないよ!」
「あ、もしかして・・・」
しまった!お姉ちゃんに食べるの嫌がってるのがバレてしまった!?
「ごめんなさい。教室にスプーンを忘れちゃいました!」
お姉ちゃんの言う通りデザートはヨーグルトとフルーツのミックス(のように見えるもの)のでは確かに箸では食べにくいだろう
お姉ちゃんはスプーンを取り戻しにいなくなった今、食べるなら今しかない!
「俺も食べよう」
「総司・・・!?」
秀吉は俺の方に見てビックリした顔でこちらに見てきたので俺は理由を言った
「お姉ちゃんが頑張って作ったんだ・・・弟の俺が食べないのはおかしい話だからな」
「お主・・・」
「じゃあ行くか?秀吉」
「うむ」
「「いただきます!!」」
俺達は一気に容器を傾けて口に流し込んだ
「うん。ヨーグルトとは思えない強烈な酸味が口いっぱいに広がって中に入っているフルーツかどうかわからない物体の甘味のない苦みを生みだs・・・グハッ」
「ぐぼぉ?!」
今度お姉ちゃんと一緒に料理して一品でも美味しいの作れるように協力しょう・・・
うん、そうしょう・・・
そう思うと同時に俺は意識を失った・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!